完全・必勝 Yes,I'm OK!!
最終更新:
jisakunobatorowa
-
view
完全・必勝 Yes,I'm OK!!
朝の白んだ空に吸い込まれていくように響く下品な笑い声。
告げられた内容は、既に殺し合いが順調に進んでいるとのことだ。
あの時、修道士が気にかけていた少女の名…確か三沢真帆だったか…それも呼ばれた名のひとつ。
あの時自分も行っていれば結果は変わったのだろうか、否、過ぎたことを考えていても仕方ない。
あくまでも自分がアーロン様の元へと戻ることが最優先なのだから。
寧ろ、人数が減ったことに多少の安堵を感じていた。
告げられた内容は、既に殺し合いが順調に進んでいるとのことだ。
あの時、修道士が気にかけていた少女の名…確か三沢真帆だったか…それも呼ばれた名のひとつ。
あの時自分も行っていれば結果は変わったのだろうか、否、過ぎたことを考えていても仕方ない。
あくまでも自分がアーロン様の元へと戻ることが最優先なのだから。
寧ろ、人数が減ったことに多少の安堵を感じていた。
自らの手を汚すことなく、アーロン様の元へと帰ることが出来る。
いや、違う、のだろうか。
自分は正義の心を持った誇り高き波導使い。
目の前にいる悪に臆することなく戦い、それを滅ぼし勝利する。
本来そうあるべきなのだ。
悪に屈して、善良ある者たちを見殺しにすることが、果たして正義と言えるのか?
不屈の心とは一体何だったのか?
アーロン様の教えに反するのではないだろうか?
たとい元の世界へ帰れたとして、アーロン様がお喜びになるだろうか?
自分は正義の心を持った誇り高き波導使い。
目の前にいる悪に臆することなく戦い、それを滅ぼし勝利する。
本来そうあるべきなのだ。
悪に屈して、善良ある者たちを見殺しにすることが、果たして正義と言えるのか?
不屈の心とは一体何だったのか?
アーロン様の教えに反するのではないだろうか?
たとい元の世界へ帰れたとして、アーロン様がお喜びになるだろうか?
(今の私には、どうしていいのか分からない。アーロン様、貴方なら…)
悩ましい。
公園を抜けて暫く走り続けた後、建物の姿を捉えた私は、休息と探索を兼ねて進入することとした。
公園を抜けて暫く走り続けた後、建物の姿を捉えた私は、休息と探索を兼ねて進入することとした。
そこは見たことのない構造をしていた。
扉にあたるものが透明の板で作られており、触ってみるとガラスで出来ているようだ。
更に驚くべきことに、突然横方向にスライドし室内に入ることができたのだ。
この仕組みはオルドラン城でも見たことがない、不思議な技術だった。
扉にあたるものが透明の板で作られており、触ってみるとガラスで出来ているようだ。
更に驚くべきことに、突然横方向にスライドし室内に入ることができたのだ。
この仕組みはオルドラン城でも見たことがない、不思議な技術だった。
「!」
気配。
それにこの臭い…、間違いない。
血だ。
それにこの臭い…、間違いない。
血だ。
「待ってくれよ。俺は怪我をしただけだぜ?」
中に怪我をした人物がいた。
◆
周囲を見渡してみると、包帯や薬品などの医療具があった。
成る程、どうやらここは病院にあたるのだろう。
成る程、どうやらここは病院にあたるのだろう。
先客であった男の名前は阿部高和といった。
白衣を着ているが、体は包帯とテーピングだらけだった。
白衣を着ているが、体は包帯とテーピングだらけだった。
「お前は殺し合いに乗ってるのか?」
『…仮にそうだとしても、今は違う。
安息の場で争いをするつもりはない』
「そうか。それなら助かるぜ。ルカリオとやら、ひとつ聞くがお前雄だな?」
『そうだが、それがどうした』
『…仮にそうだとしても、今は違う。
安息の場で争いをするつもりはない』
「そうか。それなら助かるぜ。ルカリオとやら、ひとつ聞くがお前雄だな?」
『そうだが、それがどうした』
阿部がこちらを舐めまわすように見定める。
何故かは分からないが、非常に不気味だ。
それから阿部は、とんでもないことを口にするのだ。
何故かは分からないが、非常に不気味だ。
それから阿部は、とんでもないことを口にするのだ。
「今から獣とホモセックスをするには度胸がいるな。
この殺し合いが終わってからゆっくりと楽しみたいぜ」
この殺し合いが終わってからゆっくりと楽しみたいぜ」
これには流石の私もドン引きである。
人間の、しかもこんな濃い男と交尾などやってられない。自分の貞操は自分で守らねばならない。
だが、病院で、しかも手負いの者に追い討ちを掛ける等非道な行為ができるわけもなく、ここは適当に流しておいた。
人間の、しかもこんな濃い男と交尾などやってられない。自分の貞操は自分で守らねばならない。
だが、病院で、しかも手負いの者に追い討ちを掛ける等非道な行為ができるわけもなく、ここは適当に流しておいた。
「ああそうだ、お前にいいことを教えてやる。
俺をこんなふうに痛めつけた奴は遠坂凛っていう悪女だ。
赤い服にツインテール。覚えといたほうがいいぜ」
『その女は殺し合いに?』
「そうさ。そいつを見かけたらさっさと殺してしまったほうがいいと思うぜ。
俺の仲間も二人ばかり、そいつに殺されちまったからな」
『そうか、それは残念なことだ。では私からも情報を提供しよう』
「有難い。もう一つ頼みがある。放送内容を教えてくれないか?」
俺をこんなふうに痛めつけた奴は遠坂凛っていう悪女だ。
赤い服にツインテール。覚えといたほうがいいぜ」
『その女は殺し合いに?』
「そうさ。そいつを見かけたらさっさと殺してしまったほうがいいと思うぜ。
俺の仲間も二人ばかり、そいつに殺されちまったからな」
『そうか、それは残念なことだ。では私からも情報を提供しよう』
「有難い。もう一つ頼みがある。放送内容を教えてくれないか?」
◆
暫くして、私は病院を出た。
医療の知識はないので包帯を少々貰い、もう用はなかった。
阿部はまだ中にいたが、一緒に行動する気にはどうしてもなれなかった。
あの男はひとりでもやっていけるのではないだろうか、と思ったのも理由の一つ。…という建前だが。
それはいいとして、気付いたことだが、一部の薬品や包帯やらが無くなっていた。
半来なら置いてあるはずであろう位置に、空間が出来ていることからも明白だ。
阿部か、と思ったがどう考えても一人分の量ではない。
そう、既に別の者が病院にいたということだ。
医療の知識はないので包帯を少々貰い、もう用はなかった。
阿部はまだ中にいたが、一緒に行動する気にはどうしてもなれなかった。
あの男はひとりでもやっていけるのではないだろうか、と思ったのも理由の一つ。…という建前だが。
それはいいとして、気付いたことだが、一部の薬品や包帯やらが無くなっていた。
半来なら置いてあるはずであろう位置に、空間が出来ていることからも明白だ。
阿部か、と思ったがどう考えても一人分の量ではない。
そう、既に別の者が病院にいたということだ。
一先ず支給品にあった地図を一通り眺める。
知らない文字な筈なのだが、何故か何が書いてあるのか理解できる。
知らない文字な筈なのだが、何故か何が書いてあるのか理解できる。
(参加者が集まりそうな箇所…やはり平地や森ではなく何かしらの施設がある方が拠点を作りやすいだろう。
となればデパートかホームセンター、或いは住宅街か。
近場で言えば住宅街となるな。
確か阿部は遠坂凛が住宅街にいるかもしれないと言っていたな…。
殺し合い肯定派ならば暫く放っておいて潰し合わせるのも有りだが、一度どんな奴かも見ておきたい)
となればデパートかホームセンター、或いは住宅街か。
近場で言えば住宅街となるな。
確か阿部は遠坂凛が住宅街にいるかもしれないと言っていたな…。
殺し合い肯定派ならば暫く放っておいて潰し合わせるのも有りだが、一度どんな奴かも見ておきたい)
うんうんと興奮気味に頷くと、早足に住宅街を目指していった。
【D-5/1日目・朝】
【ルカリオ@ポケットモンスター】
[状態]:健康
[装備]:チョコレート@現実
[道具]:支給品、不明1~3、包帯@現地調達
[思考・状況]0:優勝する…つもりだが。
1:住宅街に行き、参加者を探す
2:遠坂凛を警戒。ただし一度会ってみたい。
3:シスターはいずれ倒す
4:貞操の危機を感じた
5:波導の勇者になる?
※いくつ技が使えるかは不明。
※阿部から遠坂凛について聞きました。
【ルカリオ@ポケットモンスター】
[状態]:健康
[装備]:チョコレート@現実
[道具]:支給品、不明1~3、包帯@現地調達
[思考・状況]0:優勝する…つもりだが。
1:住宅街に行き、参加者を探す
2:遠坂凛を警戒。ただし一度会ってみたい。
3:シスターはいずれ倒す
4:貞操の危機を感じた
5:波導の勇者になる?
※いくつ技が使えるかは不明。
※阿部から遠坂凛について聞きました。
◆
さて、阿部高和について語らなければならない。
時間は放送の前にまで遡る。
時間は放送の前にまで遡る。
「あぁ、次はションベンだ」
大破したワゴンスターに飛ばされ、空を舞ういいおとこ。
全裸であることに加え、恍惚の表情で、空中で小便を撒き散らし越に浸る。・・・すごい漢だ。
全裸であることに加え、恍惚の表情で、空中で小便を撒き散らし越に浸る。・・・すごい漢だ。
「んー。そろそろ着地だがマズいんじゃないか?」
思考を戻し、着地について考える。
かなりの高さから落ちているわけであり、速度もそれなりだ。
また、バンジージャンプのような綱もなければ、周囲に木や川のようなクッションとなる物はない。
つまり、完全に平地なのだ。このままの状態で落ちれば無事では済まない。
死の危険性まであると言っても過言ではない状態にある。
おのれ遠坂、許さんぞ。
かなりの高さから落ちているわけであり、速度もそれなりだ。
また、バンジージャンプのような綱もなければ、周囲に木や川のようなクッションとなる物はない。
つまり、完全に平地なのだ。このままの状態で落ちれば無事では済まない。
死の危険性まであると言っても過言ではない状態にある。
おのれ遠坂、許さんぞ。
(そういやあの支給品アイテムを使えばなんとかなるかもな)
あまり猶予がない。残された僅かな時間、頭脳をフル回転させて思いついた苦肉の策。
計画性も殆どないまま実行されることとなった。
男は度胸、何でもやってみる。
計画性も殆どないまま実行されることとなった。
男は度胸、何でもやってみる。
(衝撃音)
「ふー、危ないところだったぜ」
結論から言うと、阿部は生きていた。
衝突の振動で、全身に怪我を負ったものの、大事には至らなかった。
衝突の振動で、全身に怪我を負ったものの、大事には至らなかった。
阿部の最後の支給品はビッグライト。光を当てた物体を巨大化させるひみつ道具である。
阿部はこれを偽イカ娘の頭部に当てた。
するとみるみる巨大化していき、地面に届く。
このとき阿部は触手部分に振り落とされないように必死に捕まっていた。
かくして、辛うじて難を逃れたというわけだ。
阿部はこれを偽イカ娘の頭部に当てた。
するとみるみる巨大化していき、地面に届く。
このとき阿部は触手部分に振り落とされないように必死に捕まっていた。
かくして、辛うじて難を逃れたというわけだ。
「これを使えば俺の逸物も巨大化するのか?」
恐ろしい発想だったが、いくらスイッチを押しても光が出ることはなかった。
電池切れだった。一度に使いすぎたのが原因だった。
仕方がないので諦めるしかなかった。非常に残念だ。
電池切れだった。一度に使いすぎたのが原因だった。
仕方がないので諦めるしかなかった。非常に残念だ。
また、この男が幸運だったのは、落ちたすぐに病院があったことだろう。
手際よく治療を施し、清潔な白衣を来て一先ず休憩を取っていた。
そこに、現れたのが、ルカリオ♂だったのである。
こうして現在に至る。
手際よく治療を施し、清潔な白衣を来て一先ず休憩を取っていた。
そこに、現れたのが、ルカリオ♂だったのである。
こうして現在に至る。
◆
さて、肝心の男キャラと出会えたのもまた運がよかったのだが、どうもスタミナ切れのようだ。
流石にこの状態では俺もルカリオ君も満足できそうにないし、今回は見送り。
こればかりは悪運である。
仕方がないので体力の回復に専念させてもらう。
それにから聞くに、公園付近にガチムチシスターが居るとのこと。まだまだリタイアはできないからな。
流石にこの状態では俺もルカリオ君も満足できそうにないし、今回は見送り。
こればかりは悪運である。
仕方がないので体力の回復に専念させてもらう。
それにから聞くに、公園付近にガチムチシスターが居るとのこと。まだまだリタイアはできないからな。
それに、遠坂凛の悪評を広めさせるにはいい機会だったからな。
内容は殆どが嘘だが、噂というのは真実である必要はない。
また、こういう情報交換の場によって、情報はすぐ伝わっていく。
内容は殆どが嘘だが、噂というのは真実である必要はない。
また、こういう情報交換の場によって、情報はすぐ伝わっていく。
「遠坂凛、お前の周りには敵しかいなくなるってことだ。精々殺されないように頑張るんだな」
ま、結局殺すのは俺なわけだが。
【D-5/1日目・朝】
【阿部高和@くそみそテクニック】
[状態]:疲労(中)、全身ダメージ(中)、憤り
[装備]:白衣@現地調達、包帯@現地調達
[道具]:支給品*2、ジャギ様の銃@北斗の拳、果物ナイフ@現地調達、フェイファー・ツェリザカ@現実、
偽イカ娘(巨大化)@侵略!イカ娘、星のギター@荒川アンダー ザ ブリッジ、ビッグライト@ドラえもん
[思考・状況]0:優勝していい男だらけの新世界を創造する
1:遠坂凛は絶対に殺す。殺す。
2:誰かを見つけたら積極的に殺す
3:男だったら考える
4:カワサキ…ソーナンス…
5:シスター、ねぇ…
6:ルカリオとはいつかヤりたい
※ルカリオからシスターについて聞きました。
※第一回放送を聞き逃しましたが、ルカリオから聞きました。
【阿部高和@くそみそテクニック】
[状態]:疲労(中)、全身ダメージ(中)、憤り
[装備]:白衣@現地調達、包帯@現地調達
[道具]:支給品*2、ジャギ様の銃@北斗の拳、果物ナイフ@現地調達、フェイファー・ツェリザカ@現実、
偽イカ娘(巨大化)@侵略!イカ娘、星のギター@荒川アンダー ザ ブリッジ、ビッグライト@ドラえもん
[思考・状況]0:優勝していい男だらけの新世界を創造する
1:遠坂凛は絶対に殺す。殺す。
2:誰かを見つけたら積極的に殺す
3:男だったら考える
4:カワサキ…ソーナンス…
5:シスター、ねぇ…
6:ルカリオとはいつかヤりたい
※ルカリオからシスターについて聞きました。
※第一回放送を聞き逃しましたが、ルカリオから聞きました。
No.066:もっと!熱くなれよおおおおおおおおおおお!!! | 時系列順 | No.068:異教徒はそれをまた沢山のトレーナーに布教しようとする |
No.039:お前のようなシスターがいるか | ルカリオ | |
No.050:あおいあくま | 阿部高和 |