この分析は、ネット上で毎日のようにどこかでアップされている「選挙区票と比例区票の格差」に影響を受けて始めたものです。ただ、これは、飽くまでも「投票はある一定の法則に従う」という前提に立っています。つまり、「比例区は原則的に投票した候補者の党に入れるはずだ。支持する政党がない場合は、政策的に近いところ、選挙協力をしているところに投票するはずだ」という視点です。確かに党員・支持母体などの組織票はこれに該当するかもしれませんが、人間はそんなに単純ではないと思いますし、付き合いとか色々ありますので、これでは何かを立証し得ません。そもそも、何らかの推論を導くためには、過去に遡り、社会情勢も考慮しながら、類似パターンを洗い出して、多角的に考察する必要があると思います。(というか、そもそも「小選挙区票」が間違っていたらどーにもならんし) 確かに、未来の党候補者は全国的に比例区で大きく票を減らす傾向にありました。しかし、「候補者に魅力があったが、党の認知はそうでもなかった」という解釈も可能ですし、実際、マスコミの偏向報道という要因があるとはいえ、「認知不足」は否めないと思います。未来の党支持者は次の選挙に向けて、それこそ「組織票を作るぞー」くらいの勢いで、リアルで活動しないと今後も難しいのはないかと思います。ですから、まずは行動しましょう! 私はむしろ活動の材料として、このデータが何かのお役に立てば幸いと思います。 |
秋田1区
(ちなみに改革と幸福は少ないので除いてあります) この区も未来に限定して言うならば全く問題がないと思います。若干の増減があるにせよ(共産党だってあるんだから)、たかまつ候補に入れた人が未来の党に入れたというだけの話。4~5%という数字がどうこうではないけれども、これ位が普通といえば普通ではないでしょうか。 もちろん個別の流れを追うことは不可能ですが、単に数字のみで考えれば、自民党の比例区減少は、まず選挙協力で得票していた公明党の分が戻ったと影響があると思います。48,878(自民比例)+12,064(公明比例)=60,942になるので、冨樫候補に合わせると票差は-12,414となり、減率は実質-16.9%です。みんなの党の9,428票が皆、自民党に流れることはないでしょうし、民主の激減の問題もあるのですが、これは維新の比例区一人勝ちの影響でしょう。 時に維新に起こる、こういった突発的なプラス現象は何なのか? というか30,073の政党支持があるのであれば、全部とは言わないまでも、22,000とか25,000くらい入るのではないか。ついでに、維新には選挙協力体制のある、みんなの9,428票が控えている。可能性を言うならば、39499票を獲得する可能性があったのに、どうして15,333票しか入っていないのか? |
||||||
候補者名 | 得票数 | 比例区得票数 | 票差 | 減率 | ||
比例区市町村内訳(得票数) | ||||||
たかまつ和夫(未来) | 9,702 | 9,270 | -432 | -4.45% | ||
秋田市(9,270) | ||||||
冨樫博之(自民) | 73,356 | 48,878 | -24,478 | -33.4% | ||
秋田市(48,878) | ||||||
寺田学(民主) | 49,243 | 30,629 | -18,614 | -37.8% | ||
秋田市(30,629) | ||||||
近江屋信広(維新) | 15,333 | 30,073 | 14,740 | 96.1% | ||
秋田市(30,073) | ||||||
佐竹良夫(共産) | 9,414 | 9,511 | 97 | 1.0% | ||
秋田市(9,511) | ||||||
公明 | 12,064 | |||||
秋田市(12,064) | ||||||
社民 | 4,298 | |||||
秋田市(4,298) | ||||||
みんな | 9,428 | |||||
秋田市(9,428) | ||||||
無効票 | 3,578 | |||||
秋田市(3,578) |
秋田3区
(ちなみに改革と幸福は少ないので除いてあります) もちろん個別の流れを追うことは不可能ですが、単に数字のみで考えれば、激減したのは京野候補(未来の党)のみということになります。 自民党の比例区減少は、選挙協力で得票していた公明党の分が戻ったと解すると無理がないと思います。73,113(自民比例)+17,056(公明比例)=90,169になるので、御法川候補に合わせると票差は-6,995となり、減率は7.2%ですからこれで良いでしょう。 維新は選挙協力により、みんなから流れると解すると54,972(維新例)+12,188(みんな比例)=67,160になるので、村岡候補に合わせると票差は-7262となり、減率は-9.8%ですから、ちょっと多いですが、まあ何とか。 で、社民の5,465は、政策の点から未来や共産に流れると解することができますが、いずれにせよ、未来の票は民主に流れた可能性があると思います。 |
||||||
候補者名 | 得票数 | 比例区得票数 | 票差 | 減率 | ||
比例区市町村内訳(得票数) | ||||||
京野きみこ(未来) | 25,185 | 15,711 | -9,474 | -37.6% | ||
横手市(3,944)/湯沢市(2,862)/由利本荘市(2,306)/大仙市(2,843)/にかほ市(878)/仙北市(1,080)/美郷町(659)/羽後町(904)/東成瀬村(235) | ||||||
御法川信英(自民) | 97,164 | 73,113 | -24,051 | -24.8% | ||
横手市(15,173)/湯沢市(8,303)/由利本荘市(11,748)/大仙市(19,658)/にかほ市(4,620)/仙北市(6,258)/美郷町(4,356)/羽後町(2,513)/東成瀬村(584) | ||||||
三井マリ子(民主) | 23,665 | 34,838 | 11,173 | 47.2% | ||
横手市(9,309)/湯沢市(3,662)/由利本荘市(6,369)/大仙市(7,426)/にかほ市(2,163)/仙北市(2,482)/美郷町(1,887)/羽後町(1,329)/東成瀬村(211) | ||||||
村岡敏英(維新) | 74,422 | 54,972 | -19,450 | -26.1% | ||
横手市(11,673)/湯沢市(5,025)/由利本荘市(17,376)/大仙市(8,563)/にかほ市(4,800)/仙北市(3,235)/美郷町(2,114)/羽後町(1,839)/東成瀬村(347) | ||||||
佐藤長右衛門(共産) | 7,211 | 8,949 | 1,738 | 24.1% | ||
横手市(2,292)/湯沢市(1,402)/由利本荘市(1,245)/大仙市(1,624)/にかほ市(621)/仙北市(660)/美郷町(507)/羽後町(512)/東成瀬村(86) | ||||||
公明 | 17,056 | |||||
横手市(3,661)/湯沢市(1,883)/由利本荘市(3,216)/大仙市(4,021)/にかほ市(1,201)/仙北市(1,377)/美郷町(1,003)/羽後町(502)/東成瀬村(192) | ||||||
社民 | 5,465 | |||||
横手市(1,107)/湯沢市(688)/由利本荘市(956)/大仙市(1,395)/にかほ市(273)/仙北市(458)/美郷町(383)/羽後町(188)/東成瀬村(17) | ||||||
みんな | 12,188 | |||||
横手市(2,891)/湯沢市(1,560)/由利本荘市(2,372)/大仙市(2,429)/にかほ市(893)/仙北市(863)/美郷町(606)/羽後町(472)/東成瀬村(102) | ||||||
無効票 | 7,705 | |||||
横手市(1,670)/湯沢市(1,072)/由利本荘市(1,682)/大仙市(1,374)/にかほ市(418)/仙北市(639)/美郷町(419)/羽後町(368)/東成瀬村(63) |