この分析は、ネット上で毎日のようにどこかでアップされている「選挙区票と比例区票の格差」に影響を受けて始めたものです。ただ、これは、飽くまでも「投票はある一定の法則に従う」という前提に立っています。つまり、「比例区は原則的に投票した候補者の党に入れるはずだ。支持する政党がない場合は、政策的に近いところ、選挙協力をしているところに投票するはずだ」という視点です。確かに党員・支持母体などの組織票はこれに該当するかもしれませんが、人間はそんなに単純ではないと思いますし、付き合いとか色々ありますので、これでは何かを立証し得ません。そもそも、何らかの推論を導くためには、過去に遡り、社会情勢も考慮しながら、類似パターンを洗い出して、多角的に考察する必要があると思います。(というか、そもそも「小選挙区票」が間違っていたらどーにもならんし) 確かに、未来の党候補者は全国的に比例区で大きく票を減らす傾向にありました。しかし、「候補者に魅力があったが、党の認知はそうでもなかった」という解釈も可能ですし、実際、マスコミの偏向報道という要因があるとはいえ、「認知不足」は否めないと思います。未来の党支持者は次の選挙に向けて、それこそ「組織票を作るぞー」くらいの勢いで、リアルで活動しないと今後も難しいのはないかと思います。ですから、まずは行動しましょう! 私はむしろ活動の材料として、このデータが何かのお役に立てば幸いと思います。 |
北海道8区
もちろん個別の流れを追うことは不可能ですが、全体的には、維新やみんなの党が立っていないことで流動的な傾向にあると思います。 自民党の比例区減少は、まず選挙協力で得票していた公明党の分が戻ったと解すると無理がないと思います。64,682(自民比例)+24,844(公明比例)=89,526になるので、前田候補に合わせると票差は-18,411となり、減率は実質-17.1%です。 鍵は維新とみんなの党支持である36,886票がどこに流れているか。もちろん相応にバラけているのでしょうが、自民、民主、未来を考えれば、自民との親和性はより高いと考えられます。仮にですが、この半数が自民党から抜けていると考えれば、自民党の数は合ってしまいます。 大地の18,690票が選挙協力の点から未来に流れた可能性が高く、すると未来の数も合ってしまう。残りの維新とみんなの党の約半数(18,000)と諸々が民主から抜けたと考えれば概ね合いますので順当ではないかと。 |
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候補者名選挙区 | 得票数 | 比例区得票数 | 票差 | 減率 | ||
比例区市町村内訳(得票数) | ||||||
北出みか(未来) | 25,793 | 11,903 | -14,700 | -57.0% | ||
函館市(7,301)/北斗市(1,123)/渡島総合振興局(1,933)/檜山振興局(736) | ||||||
前田一男(自民) | 107,937 | 64,682 | -43,255 | -40.1% | ||
函館市(33,350)/北斗市(6,421)/渡島総合振興局(16,308)/檜山振興局(8,603) | ||||||
逢坂誠二(民主) | 77,402 | 49,787 | -27,615 | -35.7% | ||
函館市(28,003)/北斗市(4,841)/渡島総合振興局(11,732)/檜山振興局(5,211) | ||||||
高橋佳大(共産) | 15,953 | 15,283 | -670 | 4.2% | ||
函館市(9,775)/北斗市(1,352)/渡島総合振興局(2,605)/檜山振興局(1,551) | ||||||
公明党 | 24,844 | |||||
函館市(14,037)/北斗市(2,364)/渡島総合振興局(5,987)/檜山振興局(2,456) | ||||||
社民党 | 3,736 | |||||
函館市(2,400)/北斗市(384)/渡島総合振興局(656)/檜山振興局(296) | ||||||
維新の会 | 25,344 | |||||
函館市(16,263)/北斗市(2,779)/渡島総合振興局(4,664)/檜山振興局(1,638) | ||||||
みんなの党 | 11,542 | |||||
函館市(7,210)/北斗市(1,214)/渡島総合振興局(2,235)/檜山振興局(883) | ||||||
新党大地 | 18,690 | |||||
函館市(10,086)/北斗市(2,031)/渡島総合振興局(4,563)/檜山振興局(2,010) | ||||||
幸福北 | 998 | |||||
函館市(456)/北斗市(108)/渡島総合振興局(321)/檜山振興局(113) | ||||||
無効票 | --- | |||||
見当たらない |