マグナゲート 回想録5

  • ストーリーの真相・核心に触れている内容を含んでいるため、ストーリーを終えてから観覧することを勧めます。
  • このページはストーリー中のセリフをまとめた所です。
  • 文中の色付けしている箇所は状況に応じて名前が変化します。
    • リーダー :主人公になっているポケモンの名前
    • パートナー :パートナーになっているポケモンの名前
  • パートナーの性別は 男の子 とします。
  • 冒険に失敗した場合のセリフはそのダンジョンの進行度によって変化します。

目次

パートナー救出~カエン砂漠 到着まで

+ ...

~ 風穴の丘 ~

サザンドラ「ここからが 風穴の丘です。

サザンドラ「この丘は ところどころに穴があいていて……

サザンドラ「大きなものから小さなものまで みな洞窟として つながっているんです。

サザンドラ「かくれるところも たくさんあるので……

サザンドラ「不意打ちをしかけるには もってこいの場所でしょう。

サザンドラ「さっきも話しましたが これは ワナにちがいないです。

サザンドラ「たぶんムンナ達は ここの頂上で待ちかまえているのだと思いますが……

サザンドラ「もしかしたら 私達がダンジョンを進む とちゅうで……

サザンドラ「何かしら しかけてくるかもしれません。

サザンドラ「十分 注意して行きましょう。


サザンドラ「これは……?

(フリズム……?)

(中が白くなっている。)

(すでに何か録音されている……?)

サザンドラ「フリズムは 大変めずらしいもの……。

サザンドラ「この風穴の丘に ふだん落ちていたりすることはありません。

(ということは……)

(だれかが……わざと置いたということか……。)

- フリズムを解凍 -

パートナー 「オマエ達! どうして こんなことを!?

パートナー の声だ……!)

パートナー 「ムンナは  リーダー に 助けを求めたんじゃなかったの!?

パートナー 「なのに どうして!?

ムンナ「フン! ありゃ だますための演技だよ!

ムンナ「 リーダー は この世界にいてはいけないんだ!

ムンナ「だから おびき出して はいじょする!

パートナー リーダー が……この世界にいてはいけないって!?

パートナー 「うぐっ!

ドクロッグ「ドクドクドクッ! いちいちうるさいロッグ!

ドクロッグ「おとなしく つかまってろロッグ!

パートナー 「うぐぐっ……

『……………………………………

サザンドラ「……入っていた音は これで全部のようですね……。

サザンドラ「やっぱり  パートナー さんは つかまっていたんですね。

サザンドラ「来たのは 正解でした。

パートナー に かくれて こっそり録音し……)

(それを こちらに聞かせるために わざわざ ここに置いたってことか。)

(しかし……)

(このフリズム……よく見ると……。)

サザンドラ「 リーダー さん。

サザンドラ「この先 どんなワナが しかけられているのか わかりませんし……

サザンドラ「そうでなくても敵は多く……分が悪いことには変わらないです。

サザンドラ「とにかく 敵に見つからずに……

サザンドラ「 パートナー さんを探し出し なるべく戦わずに だっしゅつする……

サザンドラ「助け出す道は それしかないでしょう。

サザンドラ「しんちょうに作戦をねって 行きましょう。


サザンドラ「 リーダー さん。見えてきました。

サザンドラ「もうすぐ風穴の丘の頂上です。

サザンドラ「気をつけていきましょう。


ドクロッグ「ドクドクドクッ! とらえられた気分はどうだロッグ?

ドクロッグ「……フン 答えたくないか。まあいいロッグ。

ドクロッグ「しかし ムンナ様。

ドクロッグ「ヤツら いつ しかけてきますかね?

ドクロッグ「夜になるのを待ってから 動きますかねロッグ?

ムンナ「たしかに前は 暗やみの混乱を利用して にげられたが……

ムンナ「でも どうかな。

ムンナ「同じやり方が二度も通用するとは  リーダー も思っていないだろう。

ムンナ「まあ……

ムンナ「あの時の……

ムンナ「機転をきかせて おまえがシャンデラを攻撃したのは……

ムンナ「見事だったがな。

パートナー 「ムンナに ほめられたってうれしくないよ。

パートナー 「それよりも……

パートナー 「オマエ達に  リーダー を つかまえることはできないよ。

パートナー 「絶対に。

ドクロッグ「ドクドクドクッ! よく言う!

ドクロッグ「キサマ 今のザマがわかっているのかロッグ?

ドクロッグ「こんな情けない状態で つかまっているじゃないかロッグ。

パートナー 「たしかにボクは つかまっちゃったけど……

パートナー 「でも  リーダー は ボクとはちがう。

パートナー リーダー は つかまらないよ。絶対に。

ムンナ「フフフッ どうかな?

ムンナ「まあとにかく ヤツらがくればわかることだ。

ムンナ「今度こそ にがしはしないよ。

ムンナ「向こうは こっちのスキを かならずついてくる。

ムンナ「もしかしたら長期戦になるかもしれないが……

ムンナ「それでも絶対に気をぬかず見張るんだぞ。

ドクロッグ「りょうかいですロッグ! ドクドクドクッ!


そして……

時は少し流れ……


ドクロッグ「あーもう ヒマだロッグ……。

ドクロッグ「アイツら……いつになったらあらわれるロッグ……。

パートナー 「オマエ達に  リーダー を つかまえることはできないよ。

ドクロッグ「ああもう!

ドクロッグ「いいかげん そのセリフは聞きあきたロッグ!

ドクロッグ「うるさいから だまってろッグ!

ドクロッグ「ん……? なんか今……

ドクロッグ「向こうから物音が……。

ドクロッグ「ちょっと見てくるか……。

ドクロッグ「ん~ なんだ? 石が転がっただけみたいだロッグ。

ドクロッグ「おどろかせや……

ドクロッグ「ぐわっ!!

(よし……なんとか ここまでもぐりこめた。)

パートナー ! 助けに……)

(こ…これは……)

(フリズム……!!)

ムンナ「フフフッ……どうやら引っかかったようだな……。

ドクロッグ「おお いてえ。わざと なぐられるのも楽じゃないロッグ~。

ムンナ「フフフッ 気がつかなかったようだな。

ムンナ「 パートナー の声をフリズムに 入れ……

ムンナ「 パートナー と フリズムを すりかえたのは。

ムンナ「ムダだ。にげるスキはない。

ムンナ「前はシャンデラを攻撃し 暗くなった混乱をついたが……

ムンナ「あいにく 今は明るい。

ムンナ「今回は その手も使えないぞ。クククク……。

ムンナ「 リーダー ! 今度こそ……今度こそ!

ムンナ「にがしはしない!!

ブニャット「ブニャ? そういえば……。

ブニャット「そういえば……サザンドラがいないにゃっと……。

ドリュウズ「たしかに……!

ドリュウズ「たしかに サザンドラのすがたが見えない!

ギガイアス「どこにいったでゴワスか!?

ドクロッグ「上だ! 上を見ろッグ!

- サザンドラの攻撃で現場はパニックに -

(よし! 穴が あいた!!)

ムンナ「し…しまった!

ムンナ「みんな! 追え! 追うんだ!

ムンナ「クッ!!

ムンナ「ボーマンダ!!


(はあはあ……はあはあ……。)

(風穴の丘に入る前に……サザンドラは言っていた……。)

(この丘は ところどころに穴があいていて……)

(それらは みな洞窟のようにつながっていると……。)

パートナー は とちゅうまであの岩場にいた……)

(ということは この先が パートナー がいる場所に……)

(つながっているはずだ!)

(はあはあ……いた!)

パートナー だ!)

パートナー リーダー ……?

パートナー リーダー なの!?

(……! なわか何かで しばられているのか……?)

パートナー 「ありがとう! 動けるようになったよ!

パートナー 「外に出よう!


パートナー 「わわっ! 行き止まりだ!

ドリュウズ「ドリューーーーーーーーズ!!

『グオオオォォォーーーーーーーーン!!

- 崖に追い詰められた所をサザンドラに救出される。ボーマンダの追撃も寸前にかわし逃げ切る。 -


サザンドラ「はあはあ……はあはあ……

サザンドラ「あっ……あそこに……岩かげが……。

サザンドラ「とりあえず あそこに……不時着しましょう……。


サザンドラ「はあはあ……はあはあ……。

パートナー 「ここなら すぐに見つかることはないかな……。

パートナー 「かなり苦しそうだけど……だいじょうぶ?

パートナー 「攻撃を受けたみたいだけど……。

サザンドラ「ええ だいじょうぶ……ほんの かすりキズです……。

サザンドラ「じきに回復すると思うので……少しここで休ませてください。

サザンドラ「敵が追ってくるかもしれない時に とても申しワケないんですが……。

パートナー 「そんな……! 助けてもらったのは こっちなんだから……

パートナー 「あやまらなきゃならないのは ボクの方だよ!

パートナー 「ホント2匹とも……ゴメンね。

パートナー 「ボクが つかまったばかりに 危険な目にあわせて本当にゴメン。

パートナー 「でも……助けてくれて ありがとう。

パートナー ……。)

サザンドラ「そんな~ お安いご用ですよ~。

パートナー 「それにしても……よくあそこでムンナ達の罠を見やぶったね。

パートナー 「フリズムを使ったワナを……。

サザンドラ「あれはまあ 注意深くいったのがよかったのと……

サザンドラ「あと  リーダー さんの 助言が大きかったですね。

パートナー リーダー の?

(あの時……)

(風穴の丘の とちゅうまで行った時……)


- 回想 -

『あそこに置いてあったフリズム……

『あのフリズムを見て 思ったんだ……

サザンドラ「やっぱり  パートナー さんは つかまっていたんですね。

サザンドラ「来たのは 正解でした。

パートナー に かくれて こっそり録音し……)

(それを こちらに聞かせるために わざわざ ここに置いたってことか。)

(しかし……)

(このフリズム……よく見ると……。)

『フリズムは めったに 見ることができない きちょう品だ

『だから 最初 見た時は  パートナー の物だと思った

『それを ムンナ達がうばって パートナー の声を録音し……

『あそこに置いたと思ったんだけど……

『でも よく見ると……

パートナー のフリズムとは 少し形がちがう気がした

『ということは あのフリズムは ムンナ達の物ということになる

『だったら フリズムが いかに めずらしい物とはいえ……

『ムンナ達は ほかにも フリズムを持っている可能性を……

『考えなきゃいけないって思ったんだ……


サザンドラ「そして  リーダー さんが 私に言ったんです。

サザンドラ「もしかしたら フリズムを使ったワナをしかけてくるかもしれないって……。

サザンドラ「そしたら ホントにそうしてきたからビックリしましたよ~。

サザンドラ「私も あそこの頂上では そうとう しんちょうに行動するつもりでしたが……

サザンドラ「それでも  リーダー さんの助言がなかったら……

サザンドラ「引っかかってたかもしれなかったですよ。ホント。

パートナー 「そうだったんだ……。

パートナー 「ありがとう。 リーダー

パートナー 「そして キミも……。

パートナー 「……って そういえば……! まだ名前を聞いてなかったね?

サザンドラ「アラ? そうでしたっけ?

サザンドラ「すみません。これは失礼しました。

サザンドラ「では あらためまして……私 サザンドラと申します。

パートナー 「えっ!? サザンドラ!?

サザンドラ「はい。そうです。かわいい名前でしょう?

サザンドラ「以後 お見知りおきを~。

パートナー リーダー ! サザンドラって あの!?

パートナー 「ええ~~~~~~~~~~~~~っ!?

パートナー 「たしかに よく見ると頭が3つあるし!

パートナー 「3つの頭で 何でも食べちゃって……

パートナー 「かなり凶暴で だれにも止めることができないっていう あの!?

サザンドラ「キャー! 何それ! コワイです!!

サザンドラ「……って……それ 私のこと~~~~~~~~~!?

(……そっか……。)

(そういえば  パートナー は 知らないんだっけ……?)

サザンドラ「やだな~。

サザンドラ「私 そんなイヤな存在じゃないですよ~?

サザンドラ「ねえ  リーダー さん。

サザンドラ「前に  リーダー さんに話したのと同じ説明を……

サザンドラ「 パートナー さんにもすれば 理解していただけますかね~?

パートナー 「聞かせてよ。ボク 何がなんだか わからないんだ。

サザンドラ「わかりました。では お話しします。

サザンドラ「まず……


パートナー 「ええ~っ!? キュレムが~っ!?

パートナー 「キュレムが……キュレムが そんなことを……。

パートナー 「そして  リーダー は この世界を救うために……

パートナー 「サザンドラによばれて ここに……。

パートナー 「ずっと わからなかったけど…… リーダー の役目って……

パートナー 「ボク達 ポケモンの世界を救うことだったんだ。

サザンドラ「はい……。

サザンドラ「 リーダー さんは 人間です。

サザンドラ「人間であれば 氷触体のえいきょうも受けないかと考えました。

サザンドラ「しかし氷触体は キュレムと ムンナ達が守っています。

サザンドラ「かれらをかわして 氷触体を破壊するのは……

サザンドラ「とても むずかしいことですが……

サザンドラ「それでも 何とかしなければなりません。

サザンドラ「このままだと世界は ほろびてしまうからです……。

パートナー 「それは……なんとか……

パートナー 「なんとかしなくちゃ!

パートナー リーダー ! 氷触体をなんとかして こわそう!

パートナー 「ボク自身は 氷触体に近づけないから……

パートナー 「こわせないかもしれないけれど……

パートナー 「でも  リーダー を 助けることならできる!

パートナー 「そして ???(決定したチーム名)のみんなも きっと 協力してくれる!

パートナー 「行こう! 大氷河に!!

サザンドラ「 リーダー さんの話だと 大氷河に行くためには……

サザンドラ「ブラッキーさん達の ちからが 必要だそうです。

サザンドラ「ですので 私達 2匹は パラダイスを目指していたのです。

パートナー 「うん。ボクも それがベストだと思う。

パートナー 「パラダイスに帰ろう。

サザンドラ「では……そろそろ出発しましょう。

パートナー 「だいじょうぶなの? ケガは?

サザンドラ「おかげさまで だいぶ回復しました。

サザンドラ「それに あまり長くいると 敵に見つかるかもしれません。

パートナー 「わかった。行こう。


~ カエン砂漠 入口 ~

パートナー 「ここは……砂漠……?

サザンドラ「そうです。

サザンドラ「パラダイスに帰るには ここを通るしかありません。

サザンドラ「日差しが強くて きびしいですが……

サザンドラ「でも砂漠のわりには 水辺も多いところなので……

サザンドラ「かこくな旅には ならないと思います。

サザンドラ「ただ……

サザンドラ「さえぎる物が何もないので……

サザンドラ「発見されやすいところが ナンですが……。

パートナー 「わかった。一気に砂漠をぬけよう。

パートナー 「日が落ちるまで 歩き続けよう。


・冒険に失敗した場合

+ ...

- 風穴の丘 -

サザンドラ「ううっ……うまく いきませんでしたね……。

サザンドラ「ううっ……なかなか きびしいところですね……。

サザンドラ「でも……あきらめずに行きましょう。

サザンドラ「かならず  パートナー さんを 助け出しましょう!


- カエン砂漠 -

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「仕方がない。もどろう……。

サザンドラ「うぐぅ……むずかしかったですね~。

サザンドラ「私達 3匹の ちからを合わせればぬけられると思ったんですが……。

サザンドラ「ここで ぐずぐずしてたら 追手も来ちゃいますね。

パートナー 「何としてでも帰ろう。パラダイスに。

パートナー 「今度こそ突破しよう!

キュレム襲来~パラダイス帰還まで

+ ...

サザンドラ「…………。

サザンドラ「……………………。

サザンドラ「なんか……だいぶ日が落ちてきましたね……。

パートナー 「早く ぬけないと……。

パートナー 「行けるところまで がんばろう。


パートナー 「はあはあ……すっかり暗くなっちゃったね……。

パートナー 「砂漠は……まだ ぬけられないの?

サザンドラ「そろそろだと思いますが……。

サザンドラ「まあ……今は敵が追ってくる様子もないですし……

サザンドラ「あせる必要はないと思いますよ?

パートナー 「でも ここで野宿するワケにもいかないよね。

サザンドラ「そ…そうですね……。

サザンドラ「とにかく あと少しで ぬけられると思います。

サザンドラ「がんばりましょう。

パートナー 「……ううっ……寒い……。

パートナー 「なんか……急に冷えてきたね……。

サザンドラ「そうですね……。

サザンドラ「砂漠だからでしょうか。昼は暑くても 夜は冷えるんですかね。

サザンドラ「それにしても……

サザンドラ「これはちょっと寒すぎですよね……。

サザンドラ「あっ! あそこに!

パートナー 「どうしたの?

サザンドラ「あそこに 小さな砂丘が見えます。

サザンドラ「あれをこえれば 砂漠は終わりなはずです。

パートナー 「ホント!?

サザンドラ「はい! もう少しです! がんばりましょう!

(なんだろう……? この音は……?)

パートナー 「な…なにが?

パートナー 「キュ……

(キュレムッ!!)

- 突然現れたキュレムがサザンドラに対しれいとうビームを放つ -

- 氷漬けになったサザンドラを攻撃。サザンドラは光とともに砕け散る -

(サ…サザンドラ!!)

パートナー 「サザンドラがっ!!

- キュレムがリーダーに突進し 突き飛ばす -

パートナー リーダー っ!!

パートナー 「にげろ! リーダー !!

- 倒れているリーダーをキュレムが容赦なく踏みにじる -

パートナー リーダー っ!!

- この後もこの行為が幾度となく繰り返される -

パートナー リーダー  にげ……

パートナー リーダー ……

パートナー 「くっ……

 

……やめて……

……やめてくれ……

……お願い……もう……

やめてくれっ!!!

 

パートナー 「お願いだ! もう やめてくれ!!

パートナー 「ボクの大切な友達なんだ!

パートナー 「だから……!

キュレム「戦意そう失か……。ならば未来は変わらぬだろう。

キュレム「意志がなければ つぶす意味もなし。

キュレム「命びろいしたな。大切にしろ。

パートナー 「ちょっと……

パートナー 「ちょっと待ってよ……。

キュレム「なんだ?

パートナー 「このままだと世界は……破滅するんでしょ?

パートナー 「なんで……なんでキュレムは 破滅の未来を……。

キュレム「……たしかに われは 破滅の道を選んでいる。

キュレム「しかも それは遠い未来ではない。

キュレム「あと哥日で……氷触体は 動き出し……

キュレム「世界は 滅亡に向かって いよいよ加速する!

パートナー 「ええっ!?

キュレム「それでも われは その道を守る。では なぜそうするのか……?

キュレム「それは……この世界が 冷えきっているからだ。

パートナー 「世界が……冷えきっている……?

キュレム「そうだ。この世界に住むポケモン達は 多くが自分のことしか考えていない。

キュレム「ほかのポケモンに対する不信感……自分さえよければいいという考え……

キュレム「将来に対する絶望や あきらめ……

キュレム「そんなポケモン1匹1匹が持つ負の意識が……

キュレム「知らず知らずのうちに どんどんふくれあがった結果……

キュレム「氷触体は 生まれたのだ。

キュレム「氷触体は 冷えきった世界を一度 滅亡(リセット)させ……

キュレム「新しい世界を生み出す はたらきを持っている。

パートナー 「……氷触体が……!?

キュレム「われは それを知っているから世界の滅亡を止めないのだ。

キュレム「今の世界は 本当に冷えきっている。

キュレム「サザンドラの実体……命の声もそうだ。

キュレム「命の声は この星に住む自然のすべての生命の声……

キュレム「……というと 聞こえはいいが……結局のところは……

キュレム「自分さえ生きていければいいというワガママな声……

キュレム「みがってな意思にしかすぎない。

キュレム「最近 天にのぼる光を見たことはあるか?

パートナー 「天にのぼる光……?

パートナー 「あっ! もしかして……!

パートナー 「そういえば 前に宿場町の丘から……

パートナー 「光がのぼっているのを見たことが……。

パートナー 「あの光が何なのか……だれも知らなかったけど……。

キュレム「あれは ポケモンになった人間が 元の世界に帰っていく すがただ。

パートナー 「ええっ!? ポケモンになった人間!?

キュレム「そうだ。サザンドラのメッセージを聞いてポケモンになった人間は……

キュレム「そこの  リーダー だけではない。

キュレム「ほかにも多くの人間が ここに来ている。

キュレム「その人間達を われが たおし……

キュレム「そして 人間の世界へ送り返しているのだ。

パートナー 「キュレムが……ポケモンになった人間を……。

キュレム「どうあがこうが 未来は変えられない。

キュレム「運命は 生まれた時から さだめられている。

キュレム「変えてはいけないものなのだ。

キュレム「もし  リーダー に……

キュレム「未来を変えるつもりがないならば……みのがしてやろう。

キュレム「しかし……

キュレム「まだ世界を救おうという意志があるならば……

キュレム「その時は全力で たたきつぶす!

キュレム「今  リーダー が負っているそのきずより さらに深いダメージを!

キュレム「光となって のぼっていった ほかの人間達と同じようになッ!

キュレム「そのことッ! とくと心にきざんでおけッ!

- どこかへ行ってしまうキュレム -

パートナー 「ふう~……助かった~……。

パートナー 「そうだ! リーダー が!

パートナー リーダー リーダー っ!!

パートナー 「ダメだ! ぜんぜん動かない!

パートナー 「ど…どうしよう! このままだと……!

パートナー 「このままだと  リーダー が!

パートナー 「でも……どうしよう……。

パートナー 「こまったな……ホントどうしよう……。

???「あっ! いたよ! あそこに!

???「よく見てよ! あそこだよ!

???「ホントかよ? ……ってホントだ!

???「おーい! おーーーーい!

パートナー 「あっ!

パートナー 「エモンガ! それにノコッチも!

エモンガ「よかった! 無事だったか!!

ノコッチ「2匹とも なかなか帰ってこないから心配してたんだよ!?

パートナー 「どうして……って 今は それどころじゃない!

パートナー 「お願い! 助けて! リーダー が大変なんだ!

エモンガ「ホ…ホントだ!!

エモンガ「ノコッチ! すぐにみんなをよんできてくれ!

ノコッチ「う…うん!!

エモンガ「ここじゃ何もできないな……。

エモンガ「とりあえず手当てができそうな場所まで運ぼう!


???「…………。

???「おっ……動いた……。

???「気がついたみたいだ。

???「みんな! リーダー が 目を覚ましそうだぞ!


パートナー リーダー ! だいじょうぶ!?

パートナー 「なんとか回復したみたいだね。よかった……

(み…みんな……。)

(……ここは……?)

エモンガ「水辺があるところまで リーダー を運んだんだ。

エーフィ「みんなで交代で手当てしたのよ。

エーフィ「ずいぶん苦しそうだったし……

エーフィ「かなり長い間 ねむっていたから心配したけど……

エーフィ「でも意識がもどって よかったわ。

パートナー 「ボク ホント心配しちゃったよ!

パートナー 「あのまま起きなかったら この世界に来た他の人間みたく……

パートナー リーダー も光になって消えちゃうかと……。

(そっか……キュレムに おそわれて……。)

(た…助かったのか……自分は……。)

(みんなが……手当てしてくれたおかげで……。)

(み…みんな ありがとう……。)

(あの時は 意識が もうとうとしてたけど……)

(それでも キュレムが言ったことを覚えている……。)

(みんなが いなければ  パートナー の言うように……)

(光になって消えていたのかもしれない……。)

パートナー 「あの時はボク 気が動転していたし 1匹じゃどうしようもなかったから……

パートナー 「みんなが来てくれて ホント助かったよ。

パートナー 「そう言えば 聞き忘れてたことが……

パートナー 「あの時 どうやってボク達を見つけたの?

パートナー 「考えてみると すごく不思議なんだけど……?

ブラッキー「そうだな。あれは たしかに不思議だったな……。

ビリジオン「2匹の帰りがあまりにもおそいので……

ビリジオン「心配になって探しに行こうってことになったんだけど……

ビリジオン「いざ ゲノウエア山に行こうとした時……声が聞こえたのよ。

パートナー 「声……?

ブラッキー「ああ。

ブラッキー「『カエン砂漠に向かえ』という声がな。

ブラッキー「不思議だが どこからともなく聞こえてきたんだ。

ノコッチ「しかも1匹だけじゃなく ボク達 全員に聞こえたんだよ?

ノコッチ「それで みんなで話して……

ノコッチ「その声を信じて 砂漠に行ってみようということになって……

エモンガ「砂漠に着いた後は いくつかのグループに分かれて……

エモンガ「オレは ノコッチといっしょに探してたンだけど……

エモンガ「その時 キラキラ光るものが オレ達をさそうように横切っていったんだ。

エモンガ「それに なんとなくついて行ったら……

エモンガ「 パートナー が見えたからホント ビックリだったぜ?

ノコッチ「小さなつぶが いろんな色に光っていて……

ノコッチ「とても きれいだったよ。

パートナー 「いろんな色に……キラキラ光ってたの?

パートナー リーダー ! それって もしかして……!

(こおったサザンドラが キュレムにくだかれた時……)

(くだかれたつぶが 色のついた光をはなちながら消えていった……。)

パートナー 「もしかしたら みんなを みちびいたのは サザンドラ……

パートナー 「命の声だったのかもしれないね。

エーフィ「命の声は この星に住むすべての自然の声だって言ってたわよね?

エーフィ「それが ワタシ達を みちびいたのだとしたら……

エーフィ「命の声は その化身であるサザンドラがくだかれても なお……

エーフィ「ワタシ達が世界を救うことを望んでいるのかもしれないわね……

ブラッキー「そうかもしれないが……

ブラッキー「 パートナー から聞いた キュレムの話からすると……

ブラッキー「この世界に住むポケモン達のみがってな心が……

ブラッキー「世界を冷えさせているってことだろう?

ブラッキー「ポケモンの負の意識が氷触体を生み出したという話は……

ブラッキー「サザンドラも言っていたワケだからまちがいないだろう。

ブラッキー「であれば たとえ氷触体がこわせたとしても……

ブラッキー「なにも変わらないんじゃないのか?

ブラッキー「今の世の中は ポケモン同士のいざこざが たえない。

ブラッキー「将来も暗いし みんな不安に思っている。

ブラッキー「そんな負の意識が 世界にたくさんうずまくかぎり……

ブラッキー「氷触体は こわしたとしても また生まれるんじゃないのか?

ブラッキー「おれは 未来は変えられないというキュレムの言葉に……

ブラッキー「納得がいくけどな。

エモンガ「おい! ブラッキー!

エモンガ「オマエは 世界がなくなってもいいって言うのかよ?

ブラッキー「そういうワケじゃない!

ブラッキー「たんに どうすることもできないし 納得できるって言っただけだ!

エモンガ「なんだそりゃ!? まるで よそごとじゃねえか!

ブラッキー「ぎゃくに こっちが聞きたいぜ! エモンガ!

ブラッキー「オマエは思ったことがないのか!?

ブラッキー「全部ダメなら すべてナシにしてイチからやり直しゃいいとか……

ブラッキー「オマエだって思ったことはあるんじゃないのか!?

エモンガ「な……!

エーフィ「そうね……。

エーフィ「ポケモン達の心が世界を冷えさせていくというのなら……

エーフィ「滅亡の運命は変えられないかもしれない……。

エモンガ「エーフィ!!

ビリジオン「私は あきらめたくない。

ビリジオン「あきらめたくないけど……世の中がよくないのも事実……。

ビリジオン「そんな世の中をどうすれば変えられるのか……

ビリジオン「私は何をしたらいいのか考えてみても……

ビリジオン「正直 とほうに くれてしまう。

ビリジオン「世の中を変えることなんて もう無理なんじゃないかと……。

ビリジオン「であれば あまり考えたくはないけど……

ビリジオン「もしかしたら 再生するしか道はないのかも……とも……。

エモンガ「ビ…ビリジオンも!!

エモンガ「オ…オレは よくわからねえよ! そんなの!

エモンガ「 パートナー ! オマエは どうなんだ?

エモンガ「オマエは どう思ってんだ?

パートナー 「ボクは…… リーダー が キュレムに いためつけられたあと……

パートナー 「こわくなった……。

エモンガ「こ…こわく……?

パートナー 「キュレムは言ったんだ。

パートナー リーダー がまた世界を救おうとした時は……

パートナー 「今度は全力で たたきつぶす! ……って。

パートナー リーダー があれ以上 きずつくすがたをボクは見たくない……。

パートナー 「だから こわくなって……おじけづいている……。

パートナー ……。)

エモンガ「…… パートナー ……。

パートナー 「でも……

パートナー リーダー  ゴメン……。

パートナー 「きずついた リーダー は 二度と見たくないけど……

パートナー 「でも それ以上にボクは……やっぱり納得がいかない!

パートナー 「ボクは なんとなく暗い 今の世の中がイヤで……

パートナー 「信頼しあえる友達がほしくて……パラダイスをつくろうと思ったんだ。

パートナー 「そしてみんなが……仲間ができた。

パートナー 「ポケモン同士が だまし合う世の中だけど 少なくともボクは……

パートナー 「ここにいる みんなとは 心が通じあえてると思っている。

パートナー 「それなのに……ボク達は前を向いているはずなのに……

パートナー 「負の意識とかのせいで みんなまでなくしてしまうのは……

パートナー 「納得できないよ!

パートナー ……。)

パートナー 「ビリジオンは どうなの?

パートナー 「ケルディオの手紙を見て 世の中に失望したけど……

パートナー 「今はどうなの?

パートナー 「信じる気持ちを思い出したんじゃなかったの?

ビリジオン「……………………。

パートナー 「ブラッキーやエーフィも ボク達の仲間になって どう思ってるの?

パートナー 「ノコッチは? エモンガは?

パートナー 「ボクは みんなが大切だ!

パートナー 「ボクにとって みんなは大切な 宝物なんだよ!

パートナー 「おたがいに信じ合い だれかがこまったら みんなで助け合う……

パートナー 「そのちからは 心を動かすほど とうといものだと……

パートナー 「ボクは  リーダー から!

パートナー 「みんなから 教えてもらったんだ!

パートナー 「そんな みんなを失うことを ボクは受け入れることなんか できないよ!

パートナー 「ううっ……。

パートナー ……。)

ブラッキー「 パートナー ……そして エモンガも……。

ブラッキー「悪かった……その通りだと思う。

エモンガ「ブラッキー!

ブラッキー「世の中はどうであれ 少なくとも おれ達は信じ合えている。

ブラッキー「そのことまで……忘れるところだった。

ブラッキー「そしてそれは おれ達が とくべつなワケじゃない。

ブラッキー「たがいに信じ合えているポケモンは おれ達以外にも かならずいる。

ブラッキー「世の中は いがみ合っているポケモンばかりじゃないんだ。

パートナー 「ブラッキー!

エーフィ「ほかのポケモン達にも広がればいいのよね。

エーフィ「滅亡への道が ポケモン1匹1匹の意識が作り出したものであれば……

エーフィ「みんなの意識が変われば……

エーフィ「信じ合う気持ちが もっと広がれば……

エーフィ「よりよい世界にすることができるかもしれない。

パートナー 「エーフィ!

ビリジオン「そうね。

ビリジオン「今までは 世の中を信じられなかった私も変わることができた。

ビリジオン「ほかのポケモン達にだってできないはずはない。

ビリジオン「みんなが前を向いて 希望を持つことができれば……!

パートナー 「ビリジオン!

ノコッチ「ボクだって へこられないよ!

エモンガ「そうさ!

エモンガ「あきらめることなんて 絶対にできねえよ!

パートナー 「ノコッチも! エモンガも!

パートナー 「みんな ありがとう!

パートナー 「やっぱりキミ達は……最高だ!!

エモンガ「 パートナー ! 宿場町に もどろう!

エモンガ「町の広場に みんなを集めて 世界に危機がせまっていることを話すんだ。

ノコッチ「真実を話せば みんなもきっとわかってくれるし 協力してくれるよ。

パートナー 「そうだね。そうしよう。

パートナー 「みんなが同じ気持ちになるのは むずかしいかもしれないけど……

パートナー 「それでも真実を伝えることで 前を向くポケモンが 少しでも ふえてくれれば!

パートナー リーダー 。ボクは この世界を救いたいんだ。

パートナー 「でもボク達は 氷触体に近づくことさえできない。

パートナー 「氷触体を こわすには……

パートナー リーダー ……人間であるキミのちからが 必要なんだ。

パートナー 「またキュレムと戦うことになるかもしれないけど……

パートナー 「それでも いっしょに……戦ってくれる?

(もちろん!)

(自分は この世界を救うために サザンドラに よばれた。)

(そして そうしないと世界が……みんなが なくなってしまう。)

(だったら やらなくちゃ!)

パートナー 「ありがとう! リーダー

パートナー 「ひどい目にあったのに……こんなことたのんでゴメンね……。

パートナー 「でも ボク達には  リーダー しかいないんだ。

ノコッチ「 リーダー さん! ありがとうです!

エモンガ「すげえな! リーダー は!

エモンガ「あれだけのケガをしても なお いっしょに戦ってくれる!

エモンガ「オマエのその気持ちに……オレもついて行くぜ!

ブラッキー「もう一度キュレムに立ち向かうのは 勇気がいると思う!

ブラッキー「本当にありがとうな!

エーフィ「ワタシも ブラッキーといっしょに 力のかぎりサポートするわ!

ビリジオン「 リーダー は私が守るわ! 絶対に!

ビリジオン「だから安心して戦って!

(みんな……。)

パートナー 「よし! じゃあパラダイスに帰ろう!

パートナー 「キュレムは 破滅の未来がそんなに遠くないと言っていた。

パートナー 「だから急いで宿場町に行って みんなに真実を話そう!

パートナー 「みんなの気持ちをひとつにすれば……前を向いて戦える!

パートナー 「ボク達は……ボク達は まだやり直せる!

パートナー 「だから あきらめずにがんばろう!

みんな「おおーーーーーーーーーーーっ!!

(そうだよ!)

(自分達は……ポケモンは まだやり直せる!)

(そう信じてる!)


かくして ???( 決定したチーム名 )は……

急いでパラダイスに帰りました

パラダイスに着いたころには
すっかり夜になっていました

ですので  リーダー 達は
翌日に……

宿場町の広場で みんなに
話をしようということになりました

そうして……次の朝……

グレッシャーパレス浮上まで

+ ...

パートナー リーダー ! おはよう!

パートナー 「いよいよ みんなに 世界の危機のことを話さなきゃ。

パートナー 「みんな わかってくれるといいけど……

パートナー 「いや だいじょうぶ。きっと わかってくれるよ。

パートナー リーダー ! がんばっていこうね!


~ 自宅前 ~

パートナー 「おはよう! みんな!

ビリジオン「おはよう! パートナー リーダー

エモンガ「いよいよだな!

ノコッチ「 パートナー さん がんばって!

パートナー 「うん。少し きんちょうしてるけど……

パートナー リーダー も ついてるし しっかり話してくるよ!

ブラッキー「おれ達も見守っているからな。

エーフィ「成功するよう おうえんしてるわよ。

ビリジオン「最初はみんな おどろくと思うけど……

ビリジオン「でも  パートナー なら だいじょうぶ!

ビリジオン「きっと伝わるわ!

パートナー 「うん! ありがとう!

パートナー 「じゃあ 行ってくるよ!

エモンガ「がんばっていけよ~~~~っ!!


~ スワンナハウス 食堂 ~

ワシボン「お~い スワンナママさ~ん! 遊びに来たぞ!

ワシボン「はら へった~! なんか食わせてくれ~!

ワシボン「……って あれ?

ワシボン「今日は 客がいないな。

スワンナ「店は休みだよ。

スワンナ「聞いてないのかい?

スワンナ「これから  パートナー 達が 何か大切な話をするらしいんだ。

スワンナ「できるだけ たくさんのポケモンに聞いてほしいって言ってたから……

スワンナ「私も しばらくしたら広場に行くつもりだよ。

スワンナ「だから今日は お店はお休み。さあ帰った帰った。

ワシボン「な…なんだよ 冷たいな。

ワシボン「でも大切な話って なんだろう? ちょっと気になるな。

ワシボン「オレも行ってみよっと。


ミネズミ「お待たせしました~。

ミネズミ「ところで なんでしょうね? 大切な話って?

コアルヒー「さあな。

ハーデリア「わしにも わからんのう。とにかく行ってみよう。


~ 十字路 ~

ダンゴロ「あれ? みんなでぞろぞろ歩いて……なんか あったのかい?

ドッコラー「宿場町の広場で 重要な話があるそうなんです。

ダンゴロ「重要な話? なんだそりゃ?

ドッコラー「わからねえが……どうやら 聞いといた方がいい話らしい……。

ドッコラー「オメエも広場に行った方がいいぜ。

ダンゴロ「オ…オレも聞いてみよっと!!


~ 宿場町 広場 ~

パートナー 「ずいぶん たくさん集まったね。

パートナー リーダー ……。

(しっかり! パートナー !)

パートナー 「みんなー! 聞いて!

ワシボン「おっ?

コアルヒー「はじまるようだな。

パートナー 「みんな!

パートナー 「これからする話は この世界に起こっていること!

パートナー 「世界の危機についてなんだ!

ミネズミ「世界の危機ですって!?

パートナー 「もしかしたら おどろくようなことがあるかもしれないけど……

パートナー 「落ち着いて聞いてね!

パートナー 「まず……


みんな「ええ~~~~~~~~~~~~~っ!!?

ズルッグ「この世界が……なくなるだってぇ~!?

ワシボン「氷触体ってのが どんどん育ってて……この世界を ほろぼすっていうのか!?

ミネズミ「しかも! その氷触体を育てているのは ワタシ達ポケモンの よくない心……

ミネズミ「負の意識ですってぇ~~~~~~!!?

みんな「ええ~~~~~~~~~~~~~っ!!?

パートナー 「あっ……! みんな!

パートナー 「続きを聞いてよ!

パートナー 「たしかに今は 危機がせまっているけど……

パートナー 「でも だいじょうぶ!

パートナー 「きっと なんとかできるよ!

ダンゴロ「ど…どうするんだよ……?

パートナー 「さっきも言ったけど 氷触体は ポケモン達の負の意識で育っている。

パートナー 「だったらぎゃくに みんなの意識が変われば……

パートナー 「おたがいを信頼し 助け合い……

パートナー 「みんなで前を向いて……生きようとする心を もっと持てば…… 

パートナー 「氷触体が どんどん 大きくなっていくのも きっと食い止められるはずだよ!

パートナー 「そのあいだに 氷触体は ボク達が こわす!

パートナー 「そうすれば 危機は乗りこえられる! 今からでも おそくはないんだよ!

パートナー 「だから みんなで! みんなで がんばろうよ!!

パートナー 「みんなで力を合わせれば きっとできるはずだよ!

パートナー 「がんばろうよ!

コアルヒー「……オマエ達……氷触体をこわすって言ったけど……

コアルヒー「氷触体は キュレムが守ってるんだよな……?

コアルヒー「キュレムを……たおせるのかよ?

パートナー 「そ…それは……。

パートナー 「でも キュレムを たおさなくても……

パートナー 「なんとか 氷触体のところまで行ければ……!

ズルッグ「なんだか……たよりないなぁ……。

ダンゴロ「あまり期待できない感じだな……。

ミネズミ「そ…それにキュレムって 未来を予知することができるんですよね?

ミネズミ「そのキュレムが滅亡の未来を予知している……。

ミネズミ「運命は変えられないと言ってるんですよね……?

ミネズミ「だったら……無理なんじゃ……。

パートナー 「な……!

ワシボン「そうだな……無理かもな……。

コアルヒー「キュレムがそう言うんじゃな……。

コアルヒー「結局のところ運命は……変えられないものだよな……。

(み…みんな……)

パートナー 「みんな……どうして そんな……。

ダンゴロ「そうだ!

ダンゴロ「どうせ世界が なくなるならよう……

ダンゴロ「いっそのこと好き勝手やった方がいいんじゃないか!?

ズルッグ「おっ! そりゃいいな!

ズルッグ「その方が残った時間を楽しく生きられるぜ!

ズルッグ「どうせダメなんだから楽しくやろうぜ!!

パートナー リーダー ……。

(危機に立ち向かうどころか……現実から にげようとしている!)

(今の世の中は 暗くて希望が持てない……)

(がんばっても むくわれないというあきらめが もともと強いから……)

(どうしても 気持ちが負けてしまうんだ……。)

(でも どうしたら……。)

パートナー 「わわっ! 地ひびき!?

ミネズミ「わわわわわわわわっ!!

ハーデリア「なんじゃ!? 一体 何が!?

ワシボン「お…丘に行ってみようぜ!


~ 宿場町 丘 ~

コアルヒー「みんな! しんきろうの……!

コアルヒー「しんきろうの奥に何かが!!

ドッコラー「な…何でしょう!? あれは!?

ミネズミ「もしかして! 大氷河!?

コアルヒー「で…でも ういてるぜ!?

コアルヒー「大氷河って 空中に ういてるもンじゃねえよな!? フツー!

ワシボン「だいたい 今まで見えてた大氷河って あんなだったか!?

ワシボン「あんなトゲトゲした感じじゃなかったぜ!?

パートナー 「グ…グレッシャーパレスだ……。

パートナー 「グレッシャーパレスが 空に向かって浮上したんだ……。

ハーデリア「グレッシャーパレスじゃと?

ハーデリア「一体……一体 何が起こっとるンじゃ?

パートナー 「氷触体は まわりのものをうき上がらせることができるんだ。

パートナー 「これは予想だけど……

パートナー 「氷触体が さらに大きくなって うき上がる力も強くなり……

パートナー 「氷山を つきやぶり……

パートナー 「氷触体が グレッシャーパレスごと空中にうかばせてるのかも……。

ハーデリア「な…なんじゃとっ!?

ハーデリア「 パートナー ! 説明してくれ!

ハーデリア「まさか……それは……!

パートナー 「キュレムが言ってたんだ……。

パートナー 「世界の破滅は 遠い未来じゃない。

パートナー 「あと数日で 氷触体は 動き出す……。

パートナー 「その時 世界は滅亡へ向かって……加速するって……。

ドッコラー「えええ~~~~~~~~~~~っ!!?

ワシボン「氷触体が……動き出す時……

ミネズミ「世界は破滅に向かって……加速するですってえぇぇ~~~~っ!!?

パートナー 「み…みんな……待って……。

ダンゴロ「ダメだ!! 世界は……

コアルヒー「世界は とうとう……おしまいだあぁぁぁぁーーーーーー!!

みんな「うわああああぁぁぁーーーーーー!!

パートナー 「み…みんな……。

スワンナ「まったく……ふだん えらそうにしているヤツにかぎって……

スワンナ「こういう時になると いくじがないんだから……なさけないねぇ……。

スワンナ「まあでも……仕方がないのかもね……。

スワンナ「なんたって世界がなくなっちゃうんだし……。

スワンナ「でも……

スワンナ「私は あんた達の味方だからね。

スワンナ「私は あんた達をいつもおうえんしてる!

スワンナ「だから くじけず……がんばるんだよ!

パートナー 「スワンナ……ありがとう……。

パートナー 「ホントにありがとう……。

スワンナ「しかし……

スワンナ「これから どうしたものかねぇ……。

パートナー 「…………………………。


- その日の夜 -

エモンガ「結局 あの場に残ってくれたのは スワンナ1匹だけか……。

ブラッキー「……むずかしいな……。

エーフィ「どうしたら わかってもらえるのかしら……。

パートナー 「みんな ゴメン……がんばって伝えたつもりだったけど……

パートナー 「ダメだった……。

パートナー 「ボクの力が たりなかった……。

エモンガ「そ…そんなことねえよ。よくやったと思うぜ?

ノコッチ「そうだよ!

ノコッチ「 パートナー さんの力が たりなかったとかじゃないよ!

エモンガ「しかしよう……なんで みんな前を向けねえんだろうな……。

エモンガ「世界が なくなるってのに……

エモンガ「最初から あきらめて どうすんだよ まったく……。

ビリジオン「みんな 世の中には うまくいかないことがあるって わかっているからだと思う。

ビリジオン「どんなに努力しても むくわれない……

ビリジオン「それどころか 努力してみたらぎゃくに うまくいかなくなった……

ビリジオン「そんな経験は だれにでもあると思う。

ビリジオン「そして そんなざせつ感を 何度もくりかえし味わうと……

ビリジオン「次に なにかあった時 つい頭の中をよぎってしまう……。

ビリジオン「努力しても そんをするだけだ……と。

ビリジオン「がんばっても ダメなら意味がない。

ビリジオン「だったら最初から なにもしない方が楽だし 心もきずつかない。

ビリジオン「そうやって うまくいかなくなった経験が……

ビリジオン「前を向かせることに ブレーキをかけてるのよ。

ビリジオン「根が深い部分だから 本当にむずかしいわね……。

エモンガ「そっかぁ……心に しみついているものなら きびしいなあ……。

エモンガ「ここが むずかしけりゃ ほかの町で……! とも思ったけど……

エモンガ「そんなものを この世界のポケモン達みんなが持っているとしたら……

エモンガ「ほかの場所に行ってよびかけたとしても……

エモンガ「同じ結果に なりそうだよな……。

エモンガ「……やっぱり……

エモンガ「みんなの意識を変えるなんて……できないってことなのかなぁ……。

ブラッキー「…………………………。 

エモンガ「オレ達はこのまま……世界が終わるのを待つしかないのかなぁ……。

エーフィ「…………………………。

エモンガ「それにしても オレ達といっしょにがんばろうっていうヤツが……

エモンガ「スワンナ1匹だけっていうのも……悲しいよなぁ……。

パートナー 「…………………………。

???「ご…ごめんください……!

???「あの……入ってもいいですか?

パートナー 「どうぞ……。

ノコッチ「ヨーテリー! どうしたの?

ヨーテリー「あのう! 丘にいた時は こわくなって にげちゃって……

ヨーテリー「ごめんなさい!

ヨーテリー「でもぼく!

ヨーテリー「世界がなくなっちゃうなんて やっぱりイヤなんです!

ヨーテリー「クルマユや おじいちゃんが いなくなるなんてイヤなんです!

ヨーテリー「ぼくも もっと生きたい! がんばりたい!

ヨーテリー「だから 教えて!

ヨーテリー「なんとかしたいんだけど……どうすればいいの!?

パートナー 「ヨーテリー!

ノコッチ「ヨーテリー!!

(ここにいた!)

(たくさんのポケモンがあきらめてしまった中で……)

パートナー の声がとどいたポケモンが! ここに!)

パートナー 「どうすれば いいかって?

パートナー 「勇気だよ!

パートナー 「未来に立ち向かっていく勇気があれば!

ヨーテリー「勇気! そっか! 勇気なんだね!

ヨーテリー「ありがとう! パートナー さん!

ヨーテリー「おじいちゃーん!


~ 自宅前 ~

パートナー 「み…みんな……。

ハーデリア「???(決定したチーム名)のみなさん……

ハーデリア「さきほどは わしも こわくてにげてしまい……

ハーデリア「本当に申しワケなかったです。

ハーデリア「わしも 長いこと生きた……もうかくごは できとります。

ハーデリア「わし自身は 消えようが消えまいがどうでもいいことなのですが……

ハーデリア「ただ……

ハーデリア「この子達には……

ハーデリア「子供達には 未来がある。

ハーデリア「そのためにも……なんとかせんと と思いましてな……。

エモンガ「ハーデリア!!

ハハコモリ「立ち向かうのは こわいですが……でも私も母親です!

ハハコモリ「子供のことを考えたら……子供の未来がなくなることを思ったら……

ハハコモリ「あきらめることなんて できません!

スワンナ「世の中 自分のことしか考えていないヤツが多すぎるからねぇ……。

スワンナ「でも本当に自分のためになることって なんだろうね?

スワンナ「私も もちろん協力するよ! できることから やればいいんだよね!

パートナー 「ハハコモリ! スワンナも!!

エモンガ「世の中 まだ捨てたもんじゃねえってことだな!

エーフィ「ほかのポケモン達にも こういう気持ちが広がれば!!

(いける! みんなが前を向けば!)

(あきらめずに 立ち上がれば!!)

ハーデリア「他のものも わしらと同じ気持ちが持てれば いいんですかの?

ハハコモリ「だったら私も みんなを説得できるようがんばるわ!

パートナー 「うん! だったら!

パートナー リーダー とボク そして仲間の何匹かは……

パートナー 「氷触体を こわすため……グレッシャーパレスに乗りこむ!

パートナー 「そして残ったもの達は 1匹でも多くのポケモンが……

パートナー 「未来に対して 前を向けるよう説得して回る!

パートナー 「そうすれば……

パートナー 「あっ……!

エモンガ「どうした? パートナー

パートナー 「わ…忘れてた……。

パートナー 「グレッシャーパレスは 空中に ういているんだった……。

ノコッチ「そっか! 空にあったら 歩いていけないもんね!

パートナー 「一体どうやって……。

ブラッキー「 パートナー  それなんだが……。

ブラッキー「たしかに あそこに行くのは やっかいだ。

ブラッキー「エンターカードを使うことも考えたが……

ブラキー「おれ達の今の技術じゃ無理だ。

ブラッキー「ただ……さっき エーフィとも 話し合ったんだが……

エーフィ「まだ可能性が あるかもしれないの。

パートナー 「可能性……?

エーフィ「うん。これはもう カンと言ってもいいぐらいのものなんだけど……

エーフィ「でも かけてみる価値は あるかなって。

エーフィ「まあ ほかにあそこへ行く方法を思いつかないってこともあるんだけどね。

ビリジオン「ちょっとでも可能性があるなら かけてみるべきじゃないかしら。

パートナー 「うん。ボクもそう思うよ。

ブラッキー「わかった。じゃ今から おれと エーフィは……

ブラッキー「グレッシャーパレスに わたる方法を探りに行ってくる。

ブラッキー「ただ おれ達の帰りを待ってから出発するんじゃ時間がもったいない。

ブラッキー「とちゅうで合流することにしよう。

エーフィ「大氷河に行ったとき使ったエンターカードを わたしておくわ。

エーフィ「マグナゲートの よび方は 何回か見てるから わかるよね?

パートナー 「ああ……まあ……なんとなく……。

ブラッキー「それを使って 大氷河まで来てくれ。そこで落ち合おう。

ブラッキー「じゃ行こう。

エーフィ「おたがい がんばりましょ!

ハーデリア「こんな夜おそくに出かけるなんて大変だのう……。

ハーデリア「……と 今はそんな のんきなこと言っている場合じゃなかったのう。

パートナー 「ボク達も すぐに出発した方がいいのかな?

ビリジオン「いえ。明日の朝にしましょ。ちゃんと準備してからの方がいいわ。

ビリジオン「ブラッキーとエーフィは すでに準備ができてたみたいだし……

ビリジオン「2匹だから身軽だわ。

ビリジオン「こっちは  リーダー もいるから場合によっては……

ビリジオン「キュレムが おそってくることも考えておかなくちゃならない……。

ビリジオン「しっかり準備してからの方がいいと思うわ。

パートナー 「わかった。

パートナー 「じゃあボク達は 明日 出発しよう!

エモンガ「オレも行くぜ!!

ビリジオン「私も!!

ノコッチ「ボクは……ここに残るよ。

エモンガ「ノコッチ!

ノコッチ「ちがうよ。エモンガ。おじけついたとかじゃないんだ。

ノコッチ「ほかに やることがないなら ボクも絶対に みんなと行くよ。

ノコッチ「でも 今はほかのポケモン達を 説得するのも大切な仕事でしょ?

ノコッチ「輪を広げるには時間がかかると思うから できるだけ多くのポケモンでやらないと。

ノコッチ「だからボクは ここに残ってがんばるよ!

エモンガ「ノコッチ!!

パートナー 「そっか! わかったよ ノコッチ!

パートナー 「じゃ今回は がんばって みんなを説得してね!

ノコッチ「うん!

パートナー 「よし! じゃあ みんな!

パートナー 「明日! がんばっていこうね!!

みんな「おおーーーーーーーーーーーっ!!

最後の冒険出発~グレッシャーパレス突入まで

+ ...

次の朝……


パートナー リーダー ! おはよう! 今日は いよいよ出発だね!

パートナー 「ボクは とりあえず先に 丘の上に行ってるよ。

パートナー 「ブラッキー達に エンターカードをわたされたけど……

パートナー 「ちゃんと使えるかどうか いまいち 自信がないんだよね。

パートナー 「だから エモンガもつかまえて 今から練習しておこうと思って……。

パートナー リーダー は その間に冒険の準備をしておいてね。

パートナー 「じゃ 丘の上で待ってるからね。


~ 宿場町 丘 ~

パートナー 「あっ! リーダー ! 準備できたの?

OKだよ!

パートナー 「今回は 大変な冒険になりそうだから……

パートナー 「準備もしっかりした方がいいと思うけど……だいじょうぶ?

もちろん!

パートナー 「そっか!

パートナー 「じゃ今から マグナゲートをよびこむよ!


パートナー 「ぷはあ~……よかった……。

パートナー 「うまくいった……。

エモンガ「うおー! オレ すげー キンチョーしたぜ!

エモンガ「エンターカードなんて もう さわりたくねえ……。

パートナー 「でも エモンガのおかげで ちゃんとマグナゲートを よびこめたよ!

パートナー リーダー ! ビリジオン! 行こう!

パートナー 「ふたたび! 大氷河へ!

ノコッチ「みんな! がんばってね!

ノコッチ「それから……

ノコッチ「無事に帰ってきてね。

エモンガ「心配するな。安心して待ってろ。

エモンガ「この間とは 立場が ぎゃくになっちまったな。ノコッチ。

エモンガ「今度はオレが 大氷河に行ってくる!

ノコッチ「ははっ……そうだね……。

エモンガ「おみやげ 期待してろよな!

ノコッチ「うん! でっかい おみやげを……!

ノコッチ「氷触体を ぶっこわしてきてね!!

ビリジオン「ノコッチも がんばってみんなに気持ちを伝えてね!

ビリジオン「とても大変だと思うけど……

ビリジオン「ノコッチなら……きっとできるわ!

ノコッチ「うん! ありがとう!

ノコッチ「ビリジオンも気をつけて! 絶対に帰ってきてね!

パートナー 「じゃ……行ってくるよ!

パートナー 「あとは よろしくね! ノコッチ!

- マグナゲートが消滅 -

ノコッチ「みんな! 負けないでねーーーーっ!!


~ シアンの迷い道 入口 ~

パートナー 「あれ? 前に来た時とちがうような……

パートナー 「もしかして ここ……別のダンジョンなのかな?

エモンガ「やっぱり エンターカードの置き方がまちがってたのかなぁ……。

パートナー 「だとすれば この先は 大氷河とは別の場所に出ちゃうのかも……!

ビリジオン「心配しなくても だいじょうぶだと思うわ。

ビリジオン「あずかったエンターカードの使い方がふくざつなものだとしたら……

ビリジオン「ブラッキー達は もっとくわしく教えてくれたはずよ。

ビリジオン「たぶん グレッシャーパレスのえいきょうとかを受けて……

ビリジオン「こうなったんじゃないかしら。

ビリジオン「とにかく 先に進んでみましょう。


エモンガ「おっ! パートナー

エモンガ「あっちから光が見えるぞ!

パートナー 「行ってみよう! もしかしたら 出口かも!


パートナー 「こ…ここは……!

エモンガ「すげえ! 氷河がいくつもつらなっている!!

エモンガ「 パートナー

エモンガ「前に行った時も こんな感じの場所だったのか!?

パートナー 「うん。見覚えのある光景だよ。

ビリジオン「やっぱり まちがってなかったようね。

エモンガ「そっか!

エモンガ「じゃオレ達は ここらで ブラッキー達が来るのを待っていればいいんだな!

(……そうなんだけど……。)

(気になるのは……この音だ……。)

(さっきからしているこの音は……一体なんだろう……?)

エモンガ「な……!

(あたりが急に暗く!?)

ビリジオン「みんな! 上よ!

エモンガ「うわああぁぁぁぁぁぁぁっ!!

パートナー 「あ…あれはっ!!

パートナー 「あれは もしかして……!?

パートナー 「でも ここまでは だいぶ はなれているはずだよ!?

パートナー 「なのに どうして こんなところにグレッシャーパレスが!?

ビリジオン「ういているだけじゃなく 少しずつ動いているんだわ!

ビリジオン「移動して ここまで来たのよ!

エモンガ「なんか……別の……

エモンガ「別の音も聞こえないか……?

- グレッシャーパレスからボーマンダが -

(ボ…ボーマンダ!!)

『グオオオオオーーーーーーーーッ!!

エモンガ「な…なんだ!? コイツは!?

パートナー 「ボーマンダ! ムンナの仲間だ!

エモンガ「なんだって~~~~~~っ!?

パートナー 「シャンデラも!!

ビリジオン「行く手を はばみにきたのね!

パートナー 「どうしよう! リーダー

(突破するしかない!)

『グオオオオオーーーーーーーーッ!!

シャンデラ「シャンデラーーーーーーー!!

(グレッシャーパレスに行くためにも!)

(絶対に!!)

+ 再戦時

『グオオオオオーーーーーーーーッ!!

エモンガ「みんな! 今度こそ突破しようぜ!

パートナー 「うん! 大氷河でブラッキー達と合流するんだ!

パートナー 「ここは何としてでも きりぬけないと!

『グオオオオオーーーーーーーーッ!!

シャンデラ「シャンデラーーーーーーー!!

パートナー 「みんな! 来るよ!


- 勝利後 -

『ガアアァァァァーーーーーーーーッ!!

シャンデラ「グワワワワワワァーーーーーーーー!!

パートナー 「……やった!

パートナー 「ボーマンダ達を……たおしたぞ!!

エモンガ「へっ! オレ達に ケンカ売るたあ いい どきょうだが……

エモンガ「どうやら相手が悪かったようだな!

エモンガ「みんな! 今のうちに ここをぬけようぜ!

- シャンデラが起き上がり、エモンガの背後から… -

ビリジオン「エモンガ! 危ない!!

『シャーーーーーーーーーーーッ!!

エモンガ「うわあぁぁぁぁぁぁっ!!

シャンデラ「グワァッ!!

エーフィ「ゆだんしちゃダメよ エモンガ。

パートナー 「エーフィ!!

エモンガ「エーフィ! ビックリしたな! もう!!

エモンガ「いや そのう……助けてくれて ありがとうな……。

エーフィ「みんな無事みたいね。よかった。

エーフィ「ここから少し はなれたところで ブラッキーが準備してるわ。

エーフィ「早く行きましょ。

パートナー 「えっ? 準備って……?

エーフィ「グレッシャーパレスに行く方法がわかったの。

ビリジオン「わかったの!? 空をわたる方法が!?

エモンガ「スゲエ! スゲエよ!

エモンガ「オマエ達 やっぱ天才だよ!

エーフィ「ワタシ達が天才っていうのは ちょっと ちがうんだけどね……。

エーフィ「まあ いいや。とにかく行きましょ。


エーフィ「ブラッキー! お待たせ!

エーフィ「みんなを連れてきたよ。

パートナー 「これは マグナゲートをよぶための……!

パートナー 「ねえ ブラッキー。

パートナー 「やっぱり エンターカードを使ってグレッシャーパレスに行くの?

ブラッキー「ああ。ただし特別なエンターカードを使う。

ブラッキー「それを使えば ダンジョンも通らずに 直接 行けるはずだ。

エモンガ「なんだ! やっぱりオマエ達すげーじゃないか!

エモンガ「そんなすごいエンターカードを作っちゃうなんてよう!

ブラッキー「いや。残念ながら おれ達が作ったものじゃない。

ブラッキー「今回 使うエンターカードは ひろったものなんだ。

パートナー 「ひろったもの……?

エーフィ「うん。氷山で見つけたの。

エーフィ「グレッシャーパレスが浮上して くずれ落ちた氷山のあとを調べていたら……

エーフィ「このエンターカードを見つけたのよ。

ビリジオン「どういうことなの?

ブラッキー「すべては エーフィのカンが正しかったってことになるんだが……

ブラッキー「はじめて おれ達が 大氷河に行った時……

ブラッキー「氷山の手前で 大きなクレバスにはばまれたんだが……その時……

ブラッキー「近くに  ダンジョンの入口 (マグナゲート)を よびこんだあとのようなものが……

ブラッキー「あったのを覚えているか?

パートナー ダンジョンの入口 (マグナゲート)を よびこんだようなあと?

パートナー 「ああ……うん 覚えてるよ。

パートナー 「たしか  リーダー が それを見つけて……

パートナー 「そして そこにエンターカードを置いてみたら……


- 回想 -

パートナー 「光が……氷山に向かっている……!

ブラッキー「まちがいない。

ブラッキー「これは マグナゲートのあと……

ブラッキー「しかも……ここから氷山へぬけるためのものだったんだ。

ノコッチ「ええ~っ!? ということは!?

エーフィ「だれかが マグナゲートをよびこみ……

エーフィ「そして 氷山に向かったってことになるわね……。

パートナー 「じゃあ ボク達より前に だれかが ここに来ていたってこと?

ブラッキー「そこは なんとも言えないな。

ブラッキー「このあたりに住んでいるポケモンが エンターカードと似た しくみを使って……

ブラッキー「向こうにわたる橋として 利用してたのかもしれないし……。


ブラッキー「あの時は わからなかったが……今 考えてみると……

ブラッキー「あれを作ることができたポケモンが 1匹だけ思い当たらないか?

パートナー 「1匹だけ?

ブラッキー「ああ。1匹だけ。

ブラッキー「おれ達より先に……あそこを通ったと思われるポケモンだ。

パートナー 「……! それって まさか……!

パートナー 「まさか……ケルディオ?

ブラッキー「そうだ。ケルディオだ。

ブラッキー「ケルディオは おれ達より先に……

ブラッキー「グレッシャーパレスに行っているゆいいつのポケモンだ。

ブラッキー「あの マグナゲートも……

ブラッキー「ケルディオが エンターカードを使ってよんだとすれば……説明がつく。

ブラッキー「そうだとすれば ケルディオは エンターカードの使い手だ。

ブラッキー「それも天才的な。

ビリジオン「ケルディオが エンターカードの使い手?

ビリジオン「それは ちょっと想像つかないわ。

ビリジオン「だって ケルディオがエンターカードを使っているところなんて……

ビリジオン「一度も見たことがないし……。

エーフィ「たぶん何かの キッカケがあって覚えたんじゃないかしら?

エーフィ「自己流でも ケルディオには素質があった……。

エーフィ「実際 クレバスを こえた時の配置は すばらしいものだったわ。

エーフィ「そして 今回ひろったエンターカードも……。

パートナー 「えっ? それも ケルディオが作ったの?

ブラッキー「おそらくな。

ブラッキー「ケルディオは グレッシャーパレスが いずれ浮上することを知っていて……

ブラッキー「空中をわたるエンターカードを作り……そして 氷山のあとに落としたんだ。

ブラッキー「氷山を調べようという てい案を 最初 エーフィから聞いた時は……

ブラッキー「とんでもなく ビックリしたがな。

エーフィ「ワタシだって まさか こんなものが落ちているとは思わなかったわよ。

エーフィ「ワタシのカンは ケルディオのこと。

エーフィ「そして そこから考えてみた結果 氷山のあとを調べれば……

エーフィ「何か手がかりがあるのかなって思ったんだけど……。

エーフィ「でも ケルディオに関しては……なぜか言いようのない……

エーフィ「絶対まちがってないだろうってカンは あったわよ。

エモンガ「すげえ……つーか こわいぐらいだな。

エモンガ「エーフィのカンってよう……。

ブラッキー「とにかく……

ブラッキー「ケルディオは グレッシャーパレスのとちゅうで消息を たっている……。

ブラッキー「そして まるで だれかにたくすように……

ブラッキー「氷山のあとに エンターカードを残した……そう考えると……

ブラッキー「ケルディオは……いまだにグレッシャーパレスにいる。

パートナー 「ケ…ケルディオが!?

エーフィ「しかも キュレム達の敵としてね。

エーフィ「空中をわたる手段を残しているぐらいなんだから……

エーフィ「どう考えても キュレムと仲良くはしてないわよね。

ビリジオン「ケルディオが……

ビリジオン「ケルディオが……あそこにいる……。

ビリジオン「あのグレッシャーパレスに……ケルディオが……!

ブラッキー「まだまだ なぞも多いが……

ブラッキー「それを知るために行くしかないな! グレッシャーパレスに!


~ 宿場町 丘 ~

コアルヒー「はあはあ……おい! 本当か!?

コアルヒー「本当に見えるのか!?

ワシボン「ああ……小さくだが……まちがいない……。

ミネズミ「あれは しんきろうでは ないですね。

コアルヒー「ホントだ!!

コアルヒー「しんきろうとかじゃなく……本物のグレッシャーパレスが見える!!

コアルヒー「これって どういうことなんだよ!?

ノコッチ「グレッシャーパレスが……こっちに近づいているのかも……。

コアルヒー「こ…こっちに!?

ミネズミ「そういえば 少しずつ大きくなってますしね……。

ワシボン「やっぱり本当なのか……。

ワシボン「 パートナー がいってた……世界が破滅に むかってるというのは……。

コアルヒー「うおー! やっぱホントなんだー!!

ミネズミ「ひええぇぇぇぇ~~~~~~~っ!!

ノコッチ「ちょっと待ってよ!

ノコッチ「グレッシャーパレスが また何かしたワケじゃないよね!?

ノコッチ「たんに こっちに向かってきているだけじゃないか!

コアルヒー「何言ってンだ! オメエ!

コアルヒー「氷触体は 世界を ほろぼす わざわいなんだぞ!

コアルヒー「それが こっちに近づいてきてるんだ!

コアルヒー「やばいに決まってるだろうが!

ワシボン「お…おい! コアルヒー! そんな こうふんするなって!

ワシボン「たしかに 氷触体が こっちに来たからといって どうなるかわからないが……

ワシボン「いや……でも わからないから なおさら不気味なんだよな……。

ミネズミ「ワタシは かなりヤバイと思いますね。

ミネズミ「みなさんは 世界がどんな感じで滅亡すると思ってます?

ミネズミ「すべてがとつぜん パッと消えるんでしょうか?

ミネズミ「ワタシは ちがうと思ってます。少しずつ こわれていくんじゃないかと……。

ミネズミ「じゃあ どこから こわれていくのか……?

コアルヒー「……! まさか……!

コアルヒー「氷触体の近くから!?

コアルヒー「氷触体のそばにあるものからこわれていくっていうのか?

ミネズミ「残念ながら……そういうことでしょう。

ワシボン「ええええ~~~~~~~っ!!?

ワシボン「そりゃ大変だ! みんなにも伝えなくちゃ!

ノコッチ「ちょ……ちょっとーーーーっ!!!

ノコッチ「どうして そうやって ものごとを 悪い方 悪い方に考えるの!?

ノコッチ「そんなことを言いふらしてさわいでも……

ノコッチ「なにも前進しないし……なんの解決にもならないんじゃないの!?

コアルヒー「うっ……。

スワンナ「ノコッチの言う通りだよ!

ワシボン「スワンナ……!

ミネズミ「ママさん……。

スワンナ「あんた達……さっき『みんなにも伝えなきゃ!』とか言ってたけど……

スワンナ「ホントいい めいわくだよ!

スワンナ「氷触体の近くから世界が こわれていくなんて……そんなの……

スワンナ「あんた達の勝手な おくそくじゃないか!

スワンナ「そんな いわれのないデマが 世の中をこんらんさせてるンだよ!?

ワシボン「……………………。

スワンナ「あんた達も いいかげん目をさましな!

スワンナ「少しは未来のために……

スワンナ「子供達のために……あせをかいてみたらどうだい!?

スワンナ「まったくもう……。

ノコッチ「ありがとう! スワンナ!

スワンナ「あんたは がんばってるわ! ノコッチ!

スワンナ「最後まで あきらめないでがんばろうね!

ノコッチ「うん!

ノコッチ「……(そうだ! 最後まで あきらめず がんばるんだ!)

ノコッチ「(ボク達は 絶対に みんなが前を向けるように がんばる!)

ノコッチ「(心がひとつになれるよう がんばる!)

ノコッチ「(だから  リーダー さん達も がんばって!)

ノコッチ「(氷触体を 絶対に こわして!)

ノコッチ「(負けないで! リーダー さん!)


・冒険に失敗した場合

+ ...

- パターン1 -

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

エモンガ「ちょっと ゆだんしちまったかな……。

ビリジオン「でも ここは絶対こえないと!

パートナー 「うん。

パートナー 「大氷河で ブラッキー達と 合流することになっているんだ。

パートナー 「絶対行かなくちゃ。

パートナー 「今度こそ突破しようね!


- パターン2 -

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

エモンガ「ちょっと ゆだんしちまったかな……。

ビリジオン「でも ここは絶対にこえないと!

パートナー 「うん。

パートナー 「みんな! がんばっていこうね!


- パターン3 -

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

エモンガ「危ないところだったな……。

ビリジオン「なかなか むずかしいわね……。

パートナー 「でも ブラッキー達も そのうち大氷河へ来るだろうし……

パートナー 「あそこは何としてでも突破しなくちゃ。

エモンガ「そうだな。

エモンガ「よし! 今度こそ突破しようぜ!!

グレッシャーパレス 東の塔~西の塔到着まで

+ ...

~ グレッシャーパレス 東の塔 入口 ~

パートナー 「こ…ここは……?

ビリジオン「あたりは 氷におおわれているし 外は空……。

ビリジオン「前に来た時と 少し感じがちがう気もするけど……

ビリジオン「グレッシャーパレスに まちがいなさそうね。

エモンガ「ホントにダンジョンを通らずに来ちゃったんだ! すげー!

エモンガ「しかも空中を わたって!

エモンガ「どんだけ すごいエンターカードなんだよ!? 一体!?

エーフィ「ホント おそれいるわね。

エーフィ「これだけのものを作り出せるなんて正直……しっとしちゃうな。

ブラッキー「おれ達は ダンジョン研究家だからな。気持ちはわかるが……

ブラッキー「ただ 今はそんなことを言ってる場合じゃない。

ブラッキー「とにかく グレッシャーパレスに来れたんだ。

ブラッキー「あとは 氷触体に たどり着き……破壊する!

ブラッキー「ここからは そこだけに集中して進もう!

エモンガ「ちょ…ちょっと待った!

エモンガ「ここに来れたのは いいんだけどよう……そのう……帰りは……

エモンガ「パラダイスには どうやって帰るんだ? こんな空の上なのに……。

ブラッキー「心配するな。

ブラッキー「帰りも ケルディオのエンターカードを使えば もどれるはずだ。

エモンガ「そ…そうなのか……?

エモンガ「それは よかった(ほっ…)。

エモンガ「みんな 捨て身の かくごで 来たのかなって思っちゃったよ。

エーフィ「そんなワケないでしょ。

エーフィ「ワタシ達は 絶対に無事にもどってくる。

ビリジオン「そうしないと ノコッチに合わせる顔がないわ。

エモンガ「はは……そうだよな……。

エモンガ「わかった。じゃ がんばっていこうぜ!

ビリジオン「ボーマンダは ここから おりてきた……ということは……

ビリジオン「ムンナ達もいると考えた方がよさそうね。

パートナー 「ボク達が来たことに気づいているのかな?

ブラッキー「わからんな。

ブラッキー「ただ 気づかれてないとしたら それは利用しないと。

エーフィ「みんなで行くと 目立つわね。

エーフィ「バラバラで進んだ方が ムンナ達にも見つかりにくいし……

エーフィ「もし追われたとしても 相手の戦力を分散できるわ。

ブラッキー「よし。じゃあチームを3つに分けよう。

ブラッキー「おれと エーフィ……ビリジオンと エモンガ……

ブラッキー「そして  リーダー と  パートナー ……

ブラッキー「この3つのチームに分かれてバラバラに進んでいこう。

パートナー 「わかった。

ビリジオン「みんな無事で……。

エモンガ「けんとうを いのるぜ!

ブラッキー「エーフィ いくぞ!

エーフィ「うん!

ビリジオン「私達も行きましょ。

エモンガ「ああ。

エモンガ「気をつけてな! リーダー パートナー

パートナー 「みんなも気をつけてね!

パートナー 「じゃあ ボク達も用意ができたら行こうか!

パートナー 「がんばろう! リーダー


ブラッキー「まだまだ 先は長そうだな。

エーフィ「……ねえ ブラッキー……。

ブラッキー「どうした。

エーフィ「あの……エモンガに聞かれた時のことなんだけど……

エーフィ「どうしてあの時……

エーフィ「ケルディオのエンターカードを使えば帰れるなんてウソを……?

ブラッキー「なんだ。エーフィだって 合わせてたじゃないか。

エーフィ「ワタシだけじゃないわ。ビリジオンもね。

エーフィ「エモンガや  パートナー 達を不安にさせたくないじゃない。

ブラッキー「おれも いっしょだ。それにウソだと決まったワケでもない。

ブラッキー「検証できてないだけだ。ちゃんと調べれば……

ブラッキー「あのエンターカードを使って帰る方法だって あるかもしれないんだ。

ブラッキー「ただ 今は時間がない。氷触体を たたく方が先だ!

ブラッキー「世界がなくなったら 帰るも何もないからな。

エーフィ「……ブラッキー……

エーフィ「今はまだ わからないけど……

エーフィ「それでも…絶対 帰ろうね……。

エーフィ「みんなと……絶対 無事に……パラダイスへ……。

ブラッキー「ああ……。


ビリジオン「だいぶ のぼってきたわね。

ビリジオン「なに? どうしたの?

エモンガ「……あっ! いや!

エモンガ「な…なんでもねえよ!

ビリジオン「そっか。

ビリジオン「そういえば エモンガは 私のこと キライだったよね。

ビリジオン「ゴメンね。いっしょにコンビを組むのが 私になっちゃって……。

エモンガ「なっ……! キ…キライじゃねえよ!!

エモンガ「そりゃ最初は 気に食わなかったけど……

エモンガ「でもそのあと ケルディオの件を聞かされて ワケもわかったし……

エモンガ「いいところも見えたし……ちゃんとしてるんだなって……。

エモンガ「ノコッチが友達になりたがってたのも……今じゃわかるし……。

ビリジオン「そっか。じゃよかった。

エモンガ「こっちこそゴメンな。

エモンガ「前はオレ……オマエに かみついてばかりだった……。

エモンガ「ずっと あやまりたかったんだけど……タイミングがなくてよう……。

ビリジオン「仕方ないわ。

ビリジオン「私自身 自分はイヤなヤツだったなって思うもの。

ビリジオン「だから ありがと。仲直りしてくれて。

エモンガ「ああっ……。

エモンガ「うん! なんか スッキリしたぜ!

エモンガ「がんばろうな! 氷触体を目指して!

ビリジオン「ええ。

ビリジオン「ちなみに私 エモンガは やんちゃだし でも かわいいし……

ビリジオン「だからスキよ。

エモンガ「え……? えええ~~~~~~っ!!?

ビリジオン「どうしたの? 早く行きましょ。

エモンガ「あっ……ああ……。


パートナー 「そろそろ ぬけられそうかな……。

パートナー 「あっ! あっちに道がある! あそこから先に行けそうだよ!

パートナー 「行こう! リーダー


一方そのころ
エモンガ達は……


エモンガ「少し広いところに出てきたな……。

ビリジオン「敵にすぐ見つかりそうな場所ね。

ビリジオン「長くいるのは 危険だわ。

エモンガ「そうだな。

ブニャット「わわっ! オマエ達! どうやってここに!?

ビリジオン「敵の声……!?

エモンガ「ちっ……言ったそばから もう 見つかっちまったか……。

ブニャット「ブニャニャニャ!

ブニャット「ここは 空に うかぶグレッシャーパレス!

ブニャット「オマエ達が ここにいること自体 信じられないが……

ブニャット「でも ホントにいるんだからしかたないにゃっと!

ブニャット「とらえるにゃっとーーーー!!

ドリュウズ「ドリューーーーーーーーーーズ!!

ドリュウズ「ドリューーーーーーーーーーズ!!

エモンガ「うっ……6匹か……。

ビリジオン「……スキを見て にげた方がよさそうね。

ブニャット「ブニャニャニャ!

ブニャット「にげるつもりだろうが そうはいかないにゃっと!

ブニャット「手分けして追いつめるにゃと!

エモンガ「くっ……。

パートナー 「ビリジオン! エモンガ!!

ブニャット「オ オマエ達は~~~~~~っ!?

エモンガ「 パートナー リーダー

パートナー 「2匹とも囲まれてるから ビックリしたよ!

パートナー 「でもよかった! 無事なんだね!

ビリジオン「ええ!

パートナー 「よし! なんとか突破しよう!

ブニャット「ブニャニャニャーーー! リーダー ー!

ブニャット「オマエ キュレム様のせっかくの忠告を聞かないつもりだにゃっと!

(………………。)

ブニャット「オマエだけは 絶対 行かせるワケにはいかないにゃっと!

ブニャット「絶対に! 絶対に通さないにゃっとー!!

+ 再戦時

パートナー リーダー ! あそこに!

パートナー 「エモンガ! ビリジオン! だいじょうぶ!?

ビリジオン「平気よ!

エモンガ「なんとか がんばってるけど なかなかスキがなくてよう……。

パートナー 「わかった! 今度こそ突破しよう!

ブニャット「ブニャニャニャッ! ダメにゃっと!

ブニャット「ここから先は 絶対行かせないにゃっと!!

ブニャット「絶対に絶対! 行かせないにゃっとー!!


- 勝利後 -

ブニャット「うぐぐぐぐ……。

ドリュウズ「ドリュルルルルル……。

パートナー 「なんとか たおせたね!

ビリジオン「先を急ぎましょ。

エモンガ「そうだな。

エモンガ「コイツら しばらくして元気になったら また おそってきそうだもんな。

ビリジオン「他の敵も 集まってきたらこまるし……

ビリジオン「数でこられたら こっちはかなわないわ。

パートナー 「わかった。早く行こう。


キュレム「だいぶ南下しているな……。

キュレム「速度が上がってきている……。

ムンナ「キュレム様……。

ムンナ「それは……つまり……

キュレム「失望の風が強くなっている。

キュレム「氷触体のちからが 大きくなっているのだ。

ムンナ「氷触体の……ちからが……。

キュレム「われの予知より……少し早く来そうだ。

キュレム「世界の破滅がな……。

ムンナ「………………。

キュレム「もはや氷触体は だれにも止められん。

キュレム「ここまできて風向きが変わるとも思わんが……

キュレム「万が一ということもある。最後まで心してかかれ。

ムンナ「はい……。


ムンナ「……そうか……。

ムンナ「ついに……世界が……。

ムンナ「なくなった方がマシだと思っていたこの世界も……

ムンナ「とうとう……なくなる……。

ドクロッグ「ムンナ様~~~~~~~~~~ッ!!

ムンナ「ドクロッグ! どうした!?

ドクロッグ「 リーダー が……!

ドクロッグ「 リーダー 達が ここにやって来ているんですロッグーーッ!!

ムンナ「な…なんだって!?

ドクロッグ「すでにブニャットが やられたロッグ!

ドクロッグ「 リーダー は人間! 氷触体も破壊できるかもロッグ!

ムンナ「このまま野放しにしてたらヤバイですロッグ~!!

ムンナ「落ちつけ! ドクロッグ! あわてることはない!

ドクロッグ「へっ……?

ムンナ「ゲノウエア山の時とは ちがう。あの時は にげるヤツらを探したが……

ムンナ「今回は ヤツらが目指す場所がわかっている。

ムンナ「それに ワタシ達の方が ここをよく知っている。

ドクロッグ「た…たしかに……。

ムンナ「ヤツらを さそいこみ そこで 一気にたたく!

ドクロッグ「ドクドクドクッ! りょうかいですロッグ~!

ドクロッグ「みんなにも伝えときますロッグ!


~ グレッシャーパレス 西の塔 入口 ~

エモンガ「少し ちがうところに出てきたけど……

エモンガ「この先が……氷触体の場所に続いている……でOKなのかな?

パートナー 「うん。なんとなく上へ上へと のぼっているから だいじょうぶじゃないかな。

パートナー 「ここから先は どうしよう……?

パートナー 「やっぱり バラバラで行く?

ビリジオン「ここからは バラバラじゃない方がいいと思うわ。

ビリジオン「私達がここに来ていることは ムンナにも知られているだろうし。

エモンガ「そうだよなぁ……。

エモンガ「元々 ムンナ達に発見されないためにバラバラに行ったワケだからなぁ。

エモンガ「いっしょの方が いざって時……

エモンガ「さっきみたいに みんなで ちからを合わせて戦えるしな。

パートナー 「わかった。じゃ ここからは いっしょに行こう。

エモンガ「そういえば……ブラッキーとエーフィは どうしてるんだろう……?

エモンガ「だいじょうぶかなぁ……。

パートナー 「……心配だけど……

パートナー 「今は 氷触体を こわすことを考えなくちゃ。

パートナー 「ブラッキー達だって ボク達にそうしてほしいと思ってるだろうし……

パートナー 「それに ブラッキー達だけじゃなく……

パートナー 「ここにはいないポケモン達……

パートナー 「パラダイスや宿場町にいる みんなだって……


『みんなに気持ちを 伝えるために……

『あえてパラダイスに残ることを選んだノコッチや……

『それに……


『ハーデリアやヨーテリー……

『そして……


『スワンナ達も きっと今ごろ みんなが前に向くよう……

『必死に気持ちを伝えていると思うんだ

『ボク達が 氷触体を こわすと信じて……


パートナー 「だから ボク達も……みんなを信じて……

パートナー 「ブラッキー達の無事も信じて……

パートナー 「先に進むしかないよ。

ビリジオン「そうね。みんなを信じて……。

エモンガ「すべては この世界を救うためだもんな!

エモンガ「みんなを信じて……がんばるか!


・冒険に失敗した場合

+ ...

- パターン1 -

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「ちょっと ゆだんしちゃったかな……。

パートナー 「でも こうしちゃいられないよ。

パートナー 「もう一度 チャレンジだよ!


- パターン2 -

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「ちょっと ゆだんしちゃったかな……。

パートナー 「みんな ボク達より先に進んでるんじゃないかな……?

パートナー 「おくれるワケにはいかないよ。

パートナー 「ボク達も行こう!


- パターン3 -

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「う~ん……。

パートナー 「敵も強いし なかなか きびしいね……。

パートナー 「そういえば……エモンガと ビリジオンは……?

パートナー 「もしかして まだあそこで戦っているのかな?

パートナー 「だとしたら 助けに行かなきゃ!

パートナー 「早く行こう! リーダー

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最終更新:2018年09月01日 12:56