Slackwareのパッケージ管理

slackpkgを使用したパッケージのインストール、アップデート、アンインストールを説明します。

ミラーサイトの設定

 追加されたりや更新されたパッケージリストを公式のリポジトリから取得するためには、ミラーサイトを設定しなければいけません。
 ミラーサイトの設定は/etc/slackpkg/mirrorsで行います。
 ファイルの編集方法について>Vimの使い方を参考にしてください

 日本のミラーサイトはmirrorsファイルの JAPAN (JP)以下にいくつか記載されています。
 いくつかを調べて自分に一番近いサーバを選択するのが良いと思います。
 リストの中からサーバを選んだらその行のコメント(#の部分)を消すことによって設定されます。

slackpkgを使う

  • ミラーサイトからパッケージリストのの更新を行う
 # slackpkg update

  • アップグレードされたパッケージをインストール
 # slackpkg upgrade-all

  • 新しく追加されたパッケージをインストール
 # slackpkg install-new

  • パッケージの検索
 # slackpkg serach <検索するパッケージ名>

  • パッケージのインストール
 # slackpkg install <インストールするパッケージ名>

  • パッケージのアンインストール
 # slackpkg remove <アンインストールするパッケージ名>

  • パッケージの再インストール
 # slackpkg reinstall <パッケージ名>

pkgtoolを使う

 # pkgtoolを実行した時の画面
視覚的に選択することができます。

Current カレントディレクトリにあるパッケージを見つけて、対話形式でインストールします。
Other パッケージのあるディレクトリを入力して、パッケージを対話形式でインストールします。
Floppy フロッピーにあるパッケージを見つけて、対話形式でインストールします。
Remove インストールしたパッケージのうち、アンインストールするパッケージを選択できます。
View インストールしたパッケージを見ることができます。
Setup システムの設定を行います。インストール方法の雑多な設定と同じです。
Exit pkgtoolを終了します。

以下コマンドラインによる管理
※ <package名>.tgz は  <package名>.txz かもしれません

  • パッケージのインストール
  • パッケージをシステムにインストールします。
 # installpkg <パッケージ名>.tgz

  • システムから指定されたパッケージをアンインストールします。
 # removepkg <パッケージ名>

  • 同一の名前のパッケージがすでにインストールされており、それの新しいバージョンをインストールする場合
 # upgradepkg <パッケージ名>.tgz
  • ただし、更新するパッケージの名前が異なっている場合
 # upgradepkg <古いパッケージ名 >%<新しいパッケージ名>

  • 新しいSlackwareパッケージを作成する場合
 # makepkg

packageの作り方
(※ここでは仮にhoge.tgzというパッケージを作る。)

0.作業用ディレクトリに移動する。
 $cd <作業用ディレクトリ>

1.ソースコードをそのプロジェクトのサイトからダウンロードする。
 $wget <ソースコードの置いてあるサイトのリンク> # hoge-0.1.3.tar.gz 

2.ソースコードを展開する。
 $tar zxvf hoge-0.1.3.tar.gz

3.展開先に移動する。
 $cd hoge-0.1.3

4.READEMEをよく読み指示に従いコンパイルを行う。(ここでは一般的なmakeを用いた方法を説明する)

4.1.Makefileを生成する。
 $./configure --prefix=<インストール先>

4.2.コンパイルする。
 $make -j<使っているCPUのコア数> # -j<使っているCPUのコア数> はコンパイルを並列処理してくれるオプションです。

5.パッケージ作成用ディレクトリを作成する。
 $mkdir /tmp/hoge-0.1.3

6.パッケージ作成用ディレクトリにインストールする。
 $make DESTDIR=/tmp/hoge-0.1.3 install

7.パッケージ作成用ディレクトリに移動する(管理者権限が必要?)
 $sudo -i
 #cd /tmp/hoge-0.1.3

8.パッケージの作成(gzip形式の.tgzか、xz形式の.txzかはお好みで)
 #makepkg ../hoge-0.1.3.tgz
 #exit

以上で完成です。

備考
slackwareのいいところは自分でビルドしたものを簡単にパッケージ化して簡単に管理できることです。
Ubuntuなどのdebやrpmは上記の作業に加えいちいち依存関係を詳細に書いたコードを書かなくてはいけません。
その点、slackwareは自分が依存関係を把握してさえいれば、コンパイルと圧縮だけで管理できるのでよいですね。

追記
./configure コマンドの代わりにCmakeを用いるソースコードもありますが、同様に
$mkdir build && cd build  #ビルド用ディレクトリの作成
$cmake .. -DCMAKE_INSTALL_PREFIX= <インストール先>
$make
とすればコンパイルできます。

注意
大抵のこの方法でインストールできますが、大規模なソフト(chromiumやFirefox、その他セキュリティソフト)は
コンパイル方法が特殊な場合が多いのできちんとREADMEやプロジェクトのサイトの説明を読んでください)

svnの使い方をどなたかお願いします。

その他のパッケージ管理


名前 説明
slept-get (Gslept)
sbopkg

参考

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最終更新:2013年04月02日 22:46
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