マグナゲート 回想録3

  • ストーリーの真相・核心に触れている内容を含んでいるため、ストーリーを終えてから観覧することを勧めます。
  • このページはストーリー中のセリフをまとめた所です。
  • 文中の色付けしている箇所は状況に応じて名前が変化します。
    • リーダー :主人公になっているポケモンの名前
    • パートナー :パートナーになっているポケモンの名前
  • パートナーの性別は 男の子 とします。

目次

ブラッキー救出~エーフィ救出まで

+ ...

???「はあはあ……はあはあ……。

???「はあはあ……はあはあ……。

???「はあはあ……はあはあ……。

- 宿場町入口で倒れる -


次の朝……


パートナー リーダー ! おはよう!

パートナー 「今日も がんばろうね!


~ 自宅前 ~

エモンガ「 リーダー ~~っ! パートナー ~~~~っ!

パートナー 「エモンガ! どうしたの?

エモンガ「あらわれたんだよ!

エモンガ「宿場町に! あやしいポケモンが!!

パートナー 「ええ~っ!!

パートナー 「あやしいポケモンって……

パートナー 「わくわく冒険協会からの お知らせにあったあの……!?

エモンガ「そこまでは わからねえ。

エモンガ「宿場町の とちゅうで 行きだおれになってたみたいだし……。

パートナー 「行きだおれに……?

エモンガ「ああ。すでに宿に運ばれて スワンナの世話になってる。

エモンガ「オレもチラッと すがたを見たが……

エモンガ「あれは あまり こわそうなヤツじゃなかったな。

パートナー 「じゃ悪いポケモンとは かぎらないんだね。

エモンガ「ああ。ただ ここらに住んでいるものは だれも見たことないって言うから……

エモンガ「あやしいことには 変わらねえ。

エモンガ「ドテッコツなんかは もう悪者だと決めつけて……

エモンガ「そのポケモンを せめるように ガミガミやりはじめてるから タチ悪いんだ。

パートナー 「わかった。宿に行ってみるよ。

エモンガ「そうしてくれ。オレは ほかの連中もよんでくるからよ。

パートナー リーダー ! 宿に行ってみよう!


~ 宿場町 ~

パートナー 「わっ いっぱい集まってるね。

パートナー 「ちょっと通してもらっていい? ゴメンね。


~ スワンナハウス 宿 ~

ドテッコツ「しらばっくれやがって このヤロー! 正直に言えっつーの!

ドテッコツ「オメエ 何たくらんで この町に来たんだよ!?

???「ちがう……おれは……。

???「ううっ……。

スワンナ「ドテッコツ。まだ苦しんでるのにムチャ言わないの。

ドテッコツ「うぐぅ……しかしよ……

ドテッコツ「きずついたフリをしているのかも知れないぜ?

ドテッコツ「みんなが油断したスキをついて なにか するかもしれん。

スワンナ「そんなワケないでしょ。昔のあんたじゃあるまいし。

ドテッコツ「……すみません……。

パートナー 「……このポケモンが たおれてたの?

ハーデリア「そうなんじゃよ。

ハーデリア「朝 散歩してたら……

ハーデリア「宿場町の入口近くに たおれてて そりゃもう ビックリじゃったよ!

ドッコラー「悪そうには 見えねえんだが……

ドッコラー「なにせ ここらじゃ見たことねえポケモンだからなぁ……。

エモンガ「みんな お待たせ!

エモンガ「ノコッチと ビリジオンも 連れてきたぜ!

ビリジオン「……! ブラッキー……!

ビリジオン「ブラッキー……どうして……。

ビリジオン「どんな様子なの?

スワンナ「だいじょうぶよ。

スワンナ「きずもあるけど……それよりも つかれが だいぶたまってるようね。

スワンナ「時間がたてば 回復すると思うわ。

ビリジオン「そう……よかった……。

パートナー 「ビリジオンは このポケモンのことを知ってるの?

ビリジオン「ええ。名前はブラッキー。

ビリジオン「ダンジョン研究家よ。

パートナー 「ダンジョン……けんきゅうか……?

ビリジオン「ええ。

ビリジオン「この地方がもつ……ダンジョンもふくめた不思議な土地のパワー……

ビリジオン「ブラッキーは その研究をしているの。とくに大氷河を 調査していたのよ。

ノコッチ「だ…大氷河を!?

ビリジオン「前にみんなで しんきろうを見た時に私が言ったことを おぼえてる?

ビリジオン「海ぞいの山の上から大氷河を ながめたことがあるって……。

ビリジオン「ブラッキーとは その時に知り合ったのよ。

ハーデリア「ほっほっほ。そうじゃったか。安心したぞい。

ハーデリア「どうやら悪いポケモンじゃ なさそうじゃのう。

ドテッコツ「……すみません……。

ビリジオン「ちなみに 私がその時会ったのは ブラッキーだけじゃなかったわ。

ビリジオン「もう1匹いたの。名前はエーフィ。

ビリジオン「ブラッキーとエーフィは 2匹で大氷河を調査していたのよ。

パートナー 「もう1匹……!?

パートナー 「じゃ そのエーフィは 今 どうしてるんだろう……。

パートナー 「色々 気になるけど……

パートナー 「このブラッキーから聞いてみないと わからないってことか……。

スワンナ「今日は むずかしいけど……

スワンナ「ブラッキーが回復したら すぐに知らせるよ。

パートナー 「わかった。

パートナー 「じゃボク達は パラダイスに もどろうか。

エモンガ「ああ。掲示板の仕事をこなそうぜ。


次の朝……


パートナー リーダー ! おはよう!

パートナー 「今日も がんばろうね!


~ 自宅前 ~

ドッコラー「おーーーーい!

ドッコラー「ブラッキーが……ブラッキーが 回復したみたいだぜ!

パートナー 「ホント?

ドッコラー「ああ。ただよ……

ドッコラー「すぐに宿場町を出るって 言い出してよ……。

パートナー 「ええっ!?

ドッコラー「まだ無理するなって言ったんだが 聞きやしねえ。

ドッコラー「それで  リーダー 達も よんできてくれって ママさんが……。

パートナー 「わかった。みんなも集めるよ。


~ スワンナハウス 宿 ~

ドテッコツ「ちょ…ちょっと! まだ無理だろ! おい!

ブラッキー「で…でも……早く行かないと……

ブラッキー「うぐっ……!

ドッコラー「ああ 言わんこっちゃない……。

ドッコラー「無茶しちゃダメです。もっと休んでいないと。

ビリジオン「ブラッキー!

ブラッキー「ビリジオン……キミが 誤解をといてくれたらしいな……。

ブラッキー「ありがとう……ゆっくり礼を言いたいところだが……

ブラッキー「今は急がないと……

スワンナ「ワケありな様子だね。

ブラッキー「ぐっ……。

スワンナ「その体じゃ まだ無理だよ。

ビリジオン「ねえ ブラッキー。よければ話を 聞かせてくれないかしら?

ビリジオン「もしかしたら ちからに なれるかもしれないわ。

ブラッキー「…………………………。

ブラッキー「……そうだな……。

ブラッキー「わかった……話そう……。


ノコッチ「ええ~っ!?

エモンガ「ブラッキーは だれかに おそわれて……

パートナー 「この宿場町に にげてきたんだって!?

ブラッキー「ああ……。

ブラッキー「おれとエーフィは いきなり おそわれて……

ブラッキー「とにかくバラバラに にげたんだ。

ブラッキー「おれは 運よく ここに にげこめたんだが……

ブラッキー「エーフィは……エーフィは まだ にげ回っているはずなんだ……。

ブラッキー「早く……見つけ出さないと!

エモンガ「なるほどな……。

エモンガ「しかしよ……なんでまたアンタ達は おそわれたんだい?

ブラッキー「たぶん……

ブラッキー「これをねらってのことだと思う……。

パートナー 「これは……カード……?

ブラッキー「見るのは初めてか?

ブラッキー「エンターカードっていうんだ。

ブラッキー「ここらの土地の不思議なパワーには 少なからず法則がある。

ブラッキー「それを地脈と言う。

ブラッキー「地脈の流れが その土地の不思議度を 左右しているんだ。

ブラッキー「であれば その地脈の流れを ぎゃくに あやつることができないかと思い……

ブラッキー「われわれダンジョン研究家の間で 考え出したものが……

ブラッキー「このエンターカードなんだ。

ブラッキー「それで……このエンターカードで どんなことが できるかというと……

ブラッキー「……って みんな ねてるし!!

ドテッコツ「オレ達……ねてたのか……。

エモンガ「ああ……。

エモンガ「なんか強力な さいみん術を かけられたような気がするんだが……。

スワンナ「わたしは いい夢が見れて スッキリしたよ。

ブラッキー「ごめん……。ちょっと説明が むずかしかったか……。

ブラッキー「実際に見てもらった方が よさそうだな。

ブラッキー「外に行こう。

ノコッチ「だ…だいじょうぶ……?

ドテッコツ「オメエら 助けてやれ。

ドッコラー「へい!

ドッコラー「オレ達が ささえるぞ。歩けるか? ブラッキー。

ブラッキー「ああ……すまない。


~ 宿場町 丘 ~

ミネズミ「わっ! みんな集まって どうしたんですか?

ハーデリア「わしも よく知らんが……これから なにか見せ物があるようなんじゃ。

ハーデリア「ジャマするでないぞ。

ミネズミ「へえ~! なんでしょう! なんか楽しそうですね!

ブラッキー「うん。このへんがいい……。

ブラッキー「みんな。少し下がってくれ。

ブラッキー「いくぞ。

エモンガ「わわわわっ! 光が!!

ドテッコツ「こ…これはっ!!?

ノコッチ「なんなの!? これは!?

ブラッキー「マグナゲート。

ブラッキー「ダンジョンへの……入口だ。

ビリジオン「ダンジョンへの入口!?

ブラッキー「ああ。まだ不完全だが……。

ブラッキー「読み取りたい地脈をエンターカードに あらかじめ細工し……

ブラッキー「カードの配置を組みかえることで 地脈の流れを様々なかたちに変え……

ブラッキー「ダンジョンの入口を作ることができるんだ。

ブラッキー「とくに 今ここに現れているダンジョンの入口は……

ブラッキー「だれも よびこんだことのない 特別なもの……。

ブラッキー「おれとエーフィが 研究を重ねて やっと見つけ出したものなんだ。

ブラッキー「太陽と月の ちからを かりて ふくざつな地脈をあやつっている。

ブラッキー「ただ……今置いてあるエンターカードだけでは パワーがたりない。

ブラッキー「入口を完成させるためには あと2枚のエンターカードが必要なんだ。

ビリジオン「なるほど……なんとなく見えてきたわ。

ビリジオン「つまり残りは……エーフィが 持っているということね。

ブラッキー「ああ。

ブラッキー「おれのエンターカードと エーフィのエンターカード……

ブラッキー「この組み合わせによって おれ達の研究も……

ブラッキー「やっと完成が見えてきたところだったんだ。

ブラッキー「おそわれたのは その直後だ。

ブラッキー「だから 敵の目的は エンターカードなんじゃないかと……。

スワンナ「宿場町までは おそってこないところをみると……

スワンナ「さわぎは 起こしたくないのかもしれないね。

ドテッコツ「わからねえぞ そいつは。

ドテッコツ「そう思わせておいて ガツンとくるかもしれん。

ビリジオン「とにかくブラッキーは ここで みんなで守るとして……

ビリジオン「あとはエーフィね。

ブラッキー「え……? そ…それじゃあ……。

パートナー 「ここまで聞いておいて 助けないワケには いかないよ。

エモンガ「こまってるヤツがいたら 見すごせねえのが……

ノコッチ「ボク達 ???(決定したチーム名)だからね。

パートナー 「まかせて。きっとエーフィを 助けてみせるよ。

ブラッキー「あ…ありがとう! このおんは必ず……!

ブラッキー「エーフィは ドウコクの谷あたりに にげこんだんじゃないかと思う。

ブラッキー「別の追っ手達が ドウコクの谷の方へ行くのを見たんだ。

ブラッキー「すまない! 早くエーフィを!

ビリジオン「うん。あとは まかせて。

エモンガ「 リーダー ! 出撃メンバーの編成をよろしくな!

ノコッチ「準備ができたら すぐに出発しましょう。

パートナー 「ドウコクの谷に行って……エーフィを 助け出そう!


~ ドウコクの谷 ~

エーフィ「はあはあ……はあはあ……。

エーフィ「はあはあ……はあはあ……。

???「ブニャニャニャニャッ!

???「にげてもムダにゃっと!

エーフィ「ど…どこ!? どこにいるの!?

???「ドクドクドクドクッ! さあな。

???「知りたかったら 探してみロッグ。

エーフィ「あの……にげてるのは ワタシなのよ。

エーフィ「そのワタシが なんでアンタ達を わざわざ探すのよ?

エーフィ「それに……ワタシは 絶対につかまりませんからね!

エーフィ「あとアンタ達が ねらっているものも わかってるのよ!

エーフィ「でも絶対に わたさないから!

???「ブニャニャニャニャッ! 気が強くて こまるにゃっと!

???「ドクドクドクドクッ! だが だいぶ つかれているロッグ。

???「とらえるのは 時間の問題だロッグ。

???「早く終わらせないと……

???「こんどはアタイ達に とばっちりがくるにゃっと。

???「ドクドクドクドクッ! わかってるロッグ!

???「それじゃ 仕上げにかかるロッグ! アイツを とらえるロッグ!


エーフィ「はあはあ……はあはあ……。

エーフィ「はあはあ……はあはあ……。

???「ブニャニャニャニャッ!

???「まったくもう すばしっこいから つかれるにゃっと!

???「でも……とうとう追いついたにゃっと!

エーフィ「うっ……。

???「ドクドクドクッ!

???「おい ブニャット! オマエは まだいいじゃないか!

???「オレなんか 先回りする役なんだからなロッグ!

- 崖の下から飛び出してくる -

???「ちょーつかれたぜロッグ!

ブニャット「あら ドクロッグ。ダイエットには ちょうど よかったんじゃにゃっと?

ドクロッグ「ドクドクドクッ! ダイエットが必要なのは オマエだロッグ!?

ドクロッグ「ドクドクドクッ! さあ出せ!

ドクロッグ「持ち物を すべて出すんだロッグ!

ブニャット「ブニャニャニャニャッ! 言っても どうせ聞かないにゃっと!

ブニャット「強引に調べたほうが早いにゃっと!

エーフィ「あっ……!

ブニャット「ブニャーーーーーーーーーーッ!!

ドクロッグ「ん? どうした?

ブニャット「コイツってば なにも……!

ブニャット「なにも持ってないブニャーーーーッ!!

ドクロッグ「なんだとーーーーーーーーーッ!!?

ドクロッグ「おい! エンターカードを どこに……!

ドクロッグ「どこに かくしたロッグ!!?

エーフィ「…………………………。

ブニャット「言わにゃーなら うでずくではかせるだけにゃっと!!

ブニャット「かくごするにゃっと! エーフィ!!

エーフィ「………………!!

パートナー 「まてーーーーーーっ!!

パートナー 「あそこにいるのが エーフィ みたいだね……!

パートナー 「はあはあ……よかった……。間に合った。

ブニャット「ブニャ? なんにゃ? オマエ達は?

パートナー 「ボク達は ???(決定したチーム名)!

パートナー 「エーフィを助けに来たんだ!

ドクロッグ「何言ってンだ? コイツら? 意味わかんねロッグ。

ブニャット「ああもう 早く すませたいのに めんどくさいにゃっと。

ドクロッグ「ドクドクドクッ! 仕方ねえ。

ドクロッグ「早いとこ かたづけるしかないロッグ!

ブニャット「そうねえ……それしか にゃさそうにゃっと!

パートナー 「くるよ! リーダー

ドクロッグ「どこのどいつだか知らねえが……オレ達のジャマをするんじゃねえロッグ!!

ドクロッグ「いくロッグ!! ドクドクドクーーーーーーーーッ!!

ブニャット「ブニャニャニャニャーーーーーッ!!

+ 再戦時

ドクロッグ「こら! 言えロッグ!

ドクロッグ「エンターカードを どこに かくしたロッグ!?

エーフィ「イヤだ! 絶対 教えるもんか!!

ブニャット「ホント強情だにゃっと!

ブニャット「どうしたら いいにゃっと!

パートナー 「エーフィーーーーーーーーー!!

パートナー 「オマエ達! エーフィから はなれろ!

ドクロッグ「ドクドクドクッ! また来たロッグ!

ブニャット「ホント しつこいにゃっと。しつこいと きらわれるにゃっと。

ドクロッグ「めんどくせえヤツらだロッグ!

ドクロッグ「また ぶったおしてやるロッグ!!

パートナー 「くるよ! リーダー

ドクロッグ「いくロッグ!! ドクドクドクーーーーーーーーッ!!

ブニャット「ブニャニャニャニャーーーーーッ!!


- 勝利後 -

ドクロッグ「ドクドクドク……ドク……?

ブニャット「ブニャニャニャニャ……ニャ……?

ドクロッグ「ひ…ひぇ……ひええええええええ!!

ブニャット「に…にげろにゃっと~~~~~~~!!

パートナー 「だいじょうぶ? ケガはない?

パートナー 「ボク達 ブラッキーから事情を聞いて キミを助けにきたんだ!

エーフィ「そっか……ブラッキーから……。

エーフィ「助けてくれて ありがとう。

エーフィ「ちょっと いたいかな……でも平気よ。

エーフィ「うん だいじょうぶ。あんなヤツらには 負けないわ。

パートナー 「けっこうガッツがあるんだね。安心したよ。

エーフィ「それより……

エーフィ「早く宿場町へ……。気になることがあって……。

パートナー 「わかった。行こう。ブラッキーも待っているよ。


・冒険に失敗した場合

+ ...

- パターン1 -  

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「も…もどってきちゃったけど……

パートナー 「エーフィが心配だよ……。

パートナー 「とにかく もう一度 ドウコクの谷に行こう。


- パターン2 -

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「も…もどってきちゃったけど……それよりも……

パートナー 「とにかく エーフィが心配だよ……。

パートナー 「早く助けなくちゃ!


- パターン3 -  

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「……こうしちゃいられない!

パートナー 「早くしないと!

パートナー 「エーフィを助けよう!

エーフィ救出後~ブラッキーとエーフィ加入まで

+ ...

~ 宿場町 広場 ~

ブラッキー「エーフィ!!

エーフィ「ブラッキー!!

エーフィ「ううっ……。

ブラッキー「よかった。無事で……。本当に……。

エーフィ「ブラッキーも なんともなくて よかった……。

エーフィ「でも……

エーフィ「こうして よろこびあっていたいんだけど……

エーフィ「ワタシ 気になることがあって……。

ブラッキー「わかった。

ブラッキー「でも まずは リーダー 達に ちゃんと お礼を伝えなくちゃ。

エーフィ「うん……。

ブラッキー「 リーダー …… パートナー ……。

ブラッキー「みなさん……本当に ありがとうございました。

ブラッキー「みなさんのおかげで おれ達は 助かりました。

パートナー 「うん! ホント無事で よかった!

パートナー 「でも……キミ達を おそったポケモン……

パートナー 「あれは一体 何者なんだろう……?

ブラッキー「さあ……ヤツらは なんなのかは おれにも……。

エーフィ「ブラッキー。

エーフィ「アイツらが ねらってたのって やっぱり エンターカードだったよ。

ブラッキー「やはり そうか……。

ブラッキー「おれ達を おそったポケモン達の正体が なんであれ……

ブラッキー「エンターカードを ねらったのなら 目的は はっきりしてくる。

ブラッキー「ヤツらは おれ達の研究を ジャマしたかったのか……

ブラッキー「もしくは エンターカードをうばって……

ブラッキー「大氷河へ行きたかったのかもしれない……。

パートナー 「えっ……? ええ~っ!!?

エモンガ「ちょ…ちょっと待て!

エモンガ「今 なにげに……

エモンガ「なにげに すごいことを……さらっと言わなかったか?

ブラッキー「……え? そうか……?

ブラッキー「エンターカードをうばって大氷河へ行くって言っただけだが……。

ノコッチ「だ…大氷河~っ!!?

ミネズミ「大氷河に行くだって~~~~っ!!?

ハーデリア「大氷河は だれも行ったことのない みとうの地……。

ハーデリア「そこへ……そこへ行くというのか……。

ブラッキー「そ そっか……。

ブラッキー「このことは みんなに まだちゃんと 話してなかったな。

ブラッキー「おれ達2匹は……ずっと大氷河の研究をしてきたんだ。

エーフィ「大氷河の奥……そこには きっと……

エーフィ「まわりの物体を浮遊させる 大結晶がある……

エーフィ「ブラッキーは そう考えているの。

(物体を浮遊させる……大結晶……。)

ブラッキー「それを証明するためには 大氷河へわたるしかない。

ブラッキー「しかし 大氷河の前には……

ブラッキー「巨大なクレバスが 行く手をはばんでいて だれも行けない。

ブラッキー「なので 地脈の流れを利用して……

ブラッキー「クレバスをこえて 大氷河の前にダンジョンの出口ができるような……

ブラッキー「そんなエンターカードが作れれば……大氷河に行けると考えたんだ。

パートナー 「す…すごい!!

パートナー 「じゃあブラッキーと エーフィのエンターカードがそろえば……

パートナー 「大氷河に行けるってこと!?

ブラッキー「ああ。もう少し調整が 必要だがな。

ブラッキー「ただ……今となっては それも むずかしいかと……。

ブラッキー「エーフィ……。

ブラッキー「見たところ エンターカードは 持っていないようだね?

ブラッキー「もしかして アイツらに うばわれたのか?

ブラッキー「でも いいんだ。

ブラッキー「エンターカードなんか なくなってもいい……。

ブラッキー「エーフィさえ……

ブラッキー「エーフィさえ無事に 帰ってきてくれれば……おれは……。

エーフィ「ちょ…ちょっと! ブラッキー! なに かってに 早とちりしてるのよ!

エーフィ「エンターカードは うばわれてないわ。

ブラッキー「えっ……?

エーフィ「ただ それもあって……かえって心配事というか……

エーフィ「正直 ワタシ……こうかいしていることが……。

エーフィ「あっ! キミは……!!

エーフィ「ケガはない!? だいじょうぶだった!!?

クルマユ「おねえちゃん。これ……。

ノコッチ「も…もしかして あれは エンターカード!?

エモンガ「でも どうしてクルマユが エンターカードを……!!?

クルマユ「ボク 約束を守ったよ。だれにも言わなかったからね。

エーフィ「ああ……ありがとう!

エーフィ「でも こわかったでしょう?

クルマユ「だいじょうぶだよ。ボク強いもん。

エーフィ「ホント……ホントよかった!

エーフィ「でも ごめんね!

エーフィ「うわあああああーーーーーん!!

クルマユ「ボクは だいじょうぶだってば。泣かないで。おねえちゃん。

ドテッコツ「……なんだ なんだ?

ミネズミ「一体どうしたと いうのでしょう……?

ハハコモリ「エーフィさん はじめまして。

ハハコモリ「私は この子の母です。

エーフィ「ああ……ゴメンなさい! 本当に申しワケないです!

エーフィ「ワタシのせいで この子も 危険なことに!

ハハコモリ「危険なこと……?

ハハコモリ「一体 何があったのか……お聞かせ願えませんか?

エーフィ「……はい……。

エーフィ「ワタシは ブラッキーと はぐれたあともずっと追われ にげ回っていました。

エーフィ「町になんとか にげこみたかったんですが 先回りされたりして……

エーフィ「ずっと この宿場町の周辺を さまよっていたんです。

エーフィ「……で そうしながらも 前もってかくしておいた持ち物が気になって……

エーフィ「それで向かった先が……シキサイの森だったんです。


- 当時の様子 -

エーフィ「はあはあ……はあはあ……。

『ワタシは 敵に追いつかれるのを 気にしながら……

『持ち物をかくした場所へ 向かいました

エーフィ「はあはあ…はあはあ……。

『でも来てみると……

『ちょうどこの子が いたんです

エーフィ「キ…キミ! そこで なにやってるの!?

エーフィ「あっ……! ああっ!?

エーフィ「エ…エンターカードが!!

『そこには ワタシが かくした持ち物が ちらばっていました

『もちろん エンターカードも……

クルマユ「わわっ! これ もしかして おねえちゃんのもの!?

クルマユ「ゴ…ゴメン! これが おねえちゃんのものだったら ボク取るつもりないよ!

『ワタシは あせりました!

『もしここに追っ手が あらわれたら エンターカードは うばわれる!

『いや! それよりも!

『もし今ここで……おそわれたりでもしたら!

『どうしよう……! もう必死に考えました

『そして……ワタシは……

エーフィ「はあはあ……。

エーフィ「ねえ キミ! よく聞いて!

クルマユ「う…うん。

エーフィ「……(ダメ……必死な顔してたら こわがられる……。)

エーフィ「(落ち着かなくちゃ……。)

エーフィ「(……よし……。)

エーフィ「ねえ キミ。たしかに この道具は ワタシのものなんだけど……

エーフィ「もしかして この中で 気に入ったものが あったりしたの?

クルマユ「うん。この赤色の石が キレイだなって。

エーフィ「そっか!

エーフィ「じゃ石は……キミに あげる!

クルマユ「えっ? ホント!!

エーフィ「うん。でもひとつ 約束があるんだ。

エーフィ「そこにあるカードも あずかってほしいんだ。

クルマユ「カードも……?

エーフィ「うん。ワタシが受け取りにくるまでね。

エーフィ「あと……カードのことは ワタシと キミだけのヒミツ。

エーフィ「絶対に だれにも言わないでほしいの。

エーフィ「どう? 約束できる?

クルマユ「うん! わかった! 約束するよ!

クルマユ「カードのことは だれにも言わない!

クルマユ「ボク 宿場町に住んでいるんだ。おねえちゃん 早く取りにきてね!

エーフィ「わかった。

エーフィ「……(草の音……!)

エーフィ「(だれかが来る……?)

エーフィ「じゃ おねえさん そろそろ行くけど……

エーフィ「キミも今日は すぐ帰るのよ? お母さんも心配するわ。

クルマユ「うん! そうするよ!

エーフィ「じゃあね。

クルマユ「わ~い! 赤い石をもらっちゃった~!!

『こうして ワタシは……

『この子に エンターカードを たくしてたのですが……


エーフィ「でも そのあと気づいたんです。

エーフィ「約束したとはいえ ヒミツが秘密のままであり続けるとは かぎらない。

エーフィ「この子の手に エンターカードがわたっていることを……

エーフィ「もし ワタシ達を追っている者達が 何かのキッカケで知ってしまったら……。

ハーデリア「た…たしかに それが知れたら……クルマユも ねらわれただろうのう……。

エーフィ「ワタシ それに気がついて すぐに シキサイの森に もどったんですが……

エーフィ「でも……この子は もういなくて……。

パートナー 「たぶん すれちがったんだろうね。

パートナー 「エーフィが来た時って たぶん……

パートナー 「ボク達が クルマユをむかえに来たあとだったんだろうね。

エーフィ「あの時は 必死だったとはいえ……

エーフィ「ワタシは なんて危険なことにまきこんでしまったんだろうと……。

エーフィ「そのあとワタシは ずっと追われ続けていたので 探すこともできず……。

エーフィ「その間……本当に 心配で心配で……

エーフィ「でも無事で……ホントよかった……。

ハハコモリ「泣かないでください。エーフィさん。

クルマユ「そうだよ。泣かないで。

ハハコモリ「あなたも こわい目にあったんだから 仕方ないですよ。

ハハコモリ「それなのに この子のことを たくさん心配してくれて……ありがとうございます。

ハハコモリ「何よりクルマユは あなたとの約束を守った……。

ハハコモリ「あなたとの約束で この子はまたひとつ たくましくなれたんです。

ハハコモリ「母として……感謝していますよ。

エーフィ「うわあああああーーーーーーん!!

ブラッキー「よかったな。エーフィ……。

パートナー 「エーフィ……。

スワンナ「うん。よかった よかった。これで いっけん落着だね。

スワンナ「ところで ブラッキー……。

スワンナ「あんた達 これからどうするの?

ブラッキー「それなんだけど……めいわくじゃなければ……

ブラッキー「しばらくは ここに いさせてもらえないかな?

ブラッキー「宿場町を出たら また おそわれるかもしれないし……

ブラッキー「おれもエーフィも 体がまだ 万全じゃないし……。

ドテッコツ「まあ それが一番だろうな。

スワンナ「ウチは とうぶん空いてるから えんりょなく使っていいからね。

ブラッキー「あ…ありがとう。

ブラッキー「じゃ お言葉にあまえて……しばらくは 宿にとまらせてもらうよ。

スワンナ「言っとくけど タダじゃないからね。

ブラッキー「わかってる。


- その日の夜 -

パートナー 「今日は 色々あったけど……でも エーフィが無事で よかったよね。

パートナー 「エーフィって 初めて出会った時は たくましいなって思ったんだけど……

パートナー 「でも すごくまじめで……いっしょけんめいな ところもあって……

パートナー 「そして なみだもろいところもあって……。

パートナー 「ブラッキーも ひたむきだし……ボクは好きだな。あの2匹が。

(たしかに エーフィと ブラッキーって……)

(まじめに研究してるのが こっちにも 伝わってくるよね……。)

(あの2匹が研究しているという エンターカード……。)

(そしてそれに みちびかれるように出てきた ダンジョンの入口 (マグナゲート)……。)

(あの時の……まるい光があふれだして……)

(そこから とつぜん マグナゲートがあらわれた光景は すごかったな)

(まだ不完全らしいけど……)

(完成したら いったい どうなっちゃうんだろう)

(ちょっと見てみたいな……)

パートナー 「うん。それが いいかも。

パートナー 「ねえ  リーダー

パートナー 「ボクも あの2匹の研究を……

パートナー 「手伝ってあげたいなって思ったんだけど どうかな?

パートナー 「???(決定したチーム名)として 協力してもいいよね?

(もちろん!)

パートナー 「よかった。ありがとう。

パートナー 「じゃ明日になったら さっそくブラッキー達に その話をしよう。

パートナー 「じゃ そろそろ ねよっか。

パートナー 「また明日。おやすみ。 リーダー


次の朝……


パートナー リーダー ! おはよう!

パートナー 「今日も がんばろうね!


~ 自宅前 ~

パートナー リーダー 。ゆうべも話したけど……

パートナー 「まず ブラッキーとエーフィに会いに行こう。

パートナー 「ボク達も 手伝いたいことを伝えたいし。

パートナー 「たぶん スワンナハウスの宿にとまっているはずだよ。

パートナー 「行こう。 リーダー


~ スワンナハウス 宿 ~

パートナー 「あれ?

パートナー 「……いないね……。

パートナー 「どこ行っちゃったんだろう……。

パートナー 「スワンナなら 2匹がどこに行ったか知ってるかも。


~ スワンナハウス 食堂 ~

スワンナ「え? ブラッキー達かい?

スワンナ「ブラッキー達なら 丘の方へ行ったみたいだよ。

スワンナ「まあ いいことじゃないの。

スワンナ「まだ回復してないっていっても ちょっとぐらいは運動しないとね。


~ 宿場町 丘 ~

パートナー 「あっ! あそこに ブラッキー達が!

パートナー 「もう だいじょうぶなの?

ビリジオン「私も心配したんだけど……元気なようよ。

ブラッキー「うん。みんなのおかげで だいぶ 回復したよ。

エーフィ「ベッドなんかに ずっといたら なまっちゃう。

エーフィ「研究も もう少しで終わりそうだしね。

パートナー 「そっか。それは よかった。

パートナー 「それで……その研究のことなんだけど……

パートナー 「ゆうべ  リーダー とも 相談したんだけど……

パートナー 「ボク達も……ブラッキーとエーフィに 協力したいと思ってるんだ。

ブラッキー「えっ……?

パートナー 「どうかな? お手伝いしても いいかな?

パートナー 「あっ……別に めいわくなら いいんだよ?

ブラッキー「イ…イヤ。ちがうんだ。

ブラッキー「めいわくだなんて 思わないし……ぎゃくに話を聞いて すごくうれしかったよ。

パートナー 「じゃあ……

エーフィ「実はワタシ達も ゆうべ 話し合ったことがあるの。

エーフィ「それで……お願いがあって……

パートナー 「お願い?

ブラッキー「ああ。

ブラッキー「おれ達も  リーダー の 仲間に……

ブラッキー「???(決定したチーム名)に……入れてもらえないかな?

パートナー 「えっ? ボク達の仲間に?

エーフィ「うん。みんなに おんを返したいというのも あるんだけど……

エーフィ「それだけじゃないの。

エーフィ「ワタシ達の夢をかなえるために 協力してもらえたらと思ったの。

ブラッキー「もし エンターカードが完成して……

ブラッキー「マグナゲートが かんぺきによべるようになったその時には……

ブラッキー「 リーダー 達も おれ達と いっしょに……

ブラッキー「大氷河に行ってほしいんだ。

みんな「ええ~~~~~~~~~~~~~~っ!!?

エモンガ「オレ達 ???(決定したチーム名)が……!

ノコッチ「ブラッキー達と いっしょに……!

ドテッコツ「大氷河に……! 行くだってぇぇ~~~~~~~~~~っ!!?

ヌオー「ヌオ~~~~~~~~~~~~~~ッ!!

パートナー 「みんな かくれて聞いてたのかよ……。

パートナー 「なんなんだよ一体……。

ブラッキー「研究の方は もうすぐ終わりそうなんだ。だから おれ達だけで だいじょうぶ。

エーフィ「ただ大氷河は みとうの地……。何が起こるのか わからない。

エーフィ「ワタシ達だけで行って 無事に帰ってこられるかどうか……。

エーフィ「でも ???(決定したチーム名)と いっしょなら……

エーフィ「ワタシ達も安心して 大氷河を調査できると思ったのよ。

エーフィ「冒険中は めいわくかかけちゃうかもしれないけど……でも……

パートナー 「そんなことないよ! もちろん だいかんげいだよ!

パートナー リーダー も いいよね?

ワシボン「すげえぜ!! 大氷河に行くなんてよっ!!

ミネズミ「一体どんな冒険に なるんでしょう!? ワクワクしますね~!!

ズルッグ「行ったら 新しい商売ができそうだな!

ドテッコツ「大氷河って言うぐらいだから やっぱ 氷がたくさんあるんだよな!?

ドテッコツ「オレ 氷の家とか つくってみてえ!!

ドテッコツ「施設の材料に なりそうなもんがあったら よろしくな!!

ドッコラー「兄キィ。ちょっと水をさすようで すみませんが……

ドッコラー「大氷河に行くとは まだ決まってないと思いますよ?

ドテッコツ「なにッ?

ドッコラー「そうだぜ。 リーダー が まだ うんと言ってないぜ?

ノコッチ「もちろんOKですよね? リーダー さん。

エモンガ「 リーダー  まさか……

エモンガ「まさか なやんでるんじゃないだろうな?

エモンガ「ハハハハハ ゴメンな。ブラッキー エーフィ。

エモンガ「 リーダー って たまに……

エモンガ「意味不明に なやむことがあってよ ハハハハ……。

エモンガ「ちょっと待っててな。

エモンガ「いいか? よく聞け。 リーダー

エモンガ「大氷河は まだ だれも行ったことがない未知の世界だ。

エモンガ「そこへオレ達が最初に行けるかもしれないんだぞ。

エモンガ「冒険家だったら 絶対行く! 行くなと言われても行く!

エモンガ「こんなチャンスは めったにないんだぜ? わかってんのか?

(わわっ! なやんでるつもりは まったく なくて……)

(みんな次々に話すから……)

(言うタイミングを のがしただけなんだけど……。)

パートナー 「どうする? リーダー

パートナー 「ブラッキーと エーフィを 仲間にする?

(うーん……どうしよう……?)

Q.ブラッキーと エーフィを 仲間にしますか?

+ ザンネンながら ごめんなさい……

(残念ながら ごめんなさい……とか ここで言ってみたら……)

(みんな どんな反応するんだろう……。)

(ちょっと見てみたい気もするけど……)

(あとから ジョーダンでしたって言っても……)

(通用しない ふんいきだよね……。)

(ここは まじめにちゃんと言うか……。)

パートナー リーダー  どうするの?

パートナー 「ブラッキーと エーフィを 仲間にする?

- もちろん!ルートへ -

 

+ もちろん!

(もちろん!)

パートナー リーダー !!

パートナー 「やった! 決まりだね!!

パートナー 「ブラッキー! エーフィ!

パートナー 「今日から2匹は……ボク達の仲間だ!!

ノコッチ「わあっ!!

ビリジオン「これからは 仲間なのね!

ビリジオン「よろしくね! ブラッキー! エーフィ!

エモンガ「新しい仲間が ふえるのって うれしいなあ!

エモンガ「よろしくな! ブラッキー! エーフィ!

エーフィ「み…みんな ありがとう! こちらこそ よろしく!

ブラッキー「ホントに ありがとう!

ブラッキー「でも……せっかく仲間にしてもらったけど……

ブラッキー「さっきも言ったとおり……おれ達の研究は もう少しで終わりそうなんだ。

ブラッキー「だから今は……

パートナー 「わかってるよ。

パートナー 「ボクもブラッキー達には……

パートナー 「今は 研究の方をがんばってほしいもん!

パートナー 「だから 出撃メンバーには しばらく 入れないようにしておくね。

ブラッキー「ありがとう。

エーフィ「研究が終わって エンターカードが完成したら……

エーフィ「すぐに知らせるわ。

ヌオー「その時は ワシ達にも 知らせてほしいだぬ。

ヌオー「どんなものか見たいだぬ。

ズルッグ「おうおう! 見たいぜ 見たいぜ!

エーフィ「うん!

パートナー 「よし!

パートナー 「じゃ とりあえずボク達は 掲示板の仕事をこなそう。

パートナー 「その間に ブラッキーと エーフィは 研究を進める。

パートナー 「そして エンターカードが完成したら……

パートナー 「みんなで行こう! 大氷河に!!

おおーーーーーーーーーーっ!!!

+ 任意で発生

~ スワンナハウス 食堂 ~

スワンナ「そうだ!

スワンナ「あんた達あてに なんか 手紙を あずかったんだ。

スワンナ「ホラッ!

「覚えていますでしょうか? ワタクシ イシズマイです。」

「え? 覚えてない? そ…そんな……。」

「でも それでも けっこうです。一応 読んでみてください。」

「ついに!」

「ついに ワタクシのマイホームが こわれてしまいました……。」

「オオッ ノー!」

「なに? このワタクシの ひん弱なすがた……。」

「もう はずかしすぎて……」

リーダー さん達には お会いできません。」

「ですので ワタクシ 新たな家を求めて 旅に出ることにします。」

「しばらくは 会うこともないでしょう。」

「実は かくれて聞いていました。」

リーダー さん達が 大氷河に行くことを……。」

リーダー さん達は ロマンを求め……」

「そして ワタクシは 家を求める……。」

「こころざしは 同じです。おたがい がんばりましょう。」

「では さようなら。- さすらいのイシズマイ -」

スワンナ「なんだか長い手紙だったね。

スワンナ「えっ? 手紙は 私があずかってて いいって?

スワンナ「あっそう。じゃ また 読みたくなったら話しかけてね。

遠征出発まで

+ ...

- 皆が寝静まった夜 -

~ 宿場町 丘 ~

ビリジオン「となり……いいかしら?

ノコッチ「あっ……ビ…ビリジオン!!

ノコッチ「あわわわわわっ!!

ビリジオン「おどろかせて ごめんなさい。

ビリジオン「いっしょしちゃ おじゃま?

ノコッチ「そっ……そー……そーんなこと!

ノコッチ「はあはあ……。

ビリジオン「どうしたの?

ビリジオン「夜 こんなところに 1匹で たたずんでたりして……。

ノコッチ「………………。

ノコッチ「ま…前にここから見た しんきろうを思い出したくて……。

ノコッチ「大氷河の しんきろうを……。

ノコッチ「だから……

ノコッチ「ここに来ればまた 大氷河の光景を思い出せるかなって思って……。

ビリジオン「……行ってみたいのね。

ビリジオン「大氷河に。

ノコッチ「……うん。

ノコッチ「ボク 一流の冒険家になりたいんだ。

ノコッチ「そして 世界中の こまっているポケモンを助けたい!

ノコッチ「苦しんでいるポケモンに 勇気や 希望をあたえたい!

ノコッチ「それが ボクの夢なんだ。

ノコッチ「あっ……ああっ……

ノコッチ「ヘ……ヘ……ヘンですか!?

ビリジオン「ううん。ヘンじゃないわ。

ビリジオン「もう笑ったりはしない。

ビリジオン「あの時は……ゴメンね。

ノコッチ「は……はい……。

ノコッチ「……ぽっ……。


エモンガ「なんか ねむれなくて散歩してたら ここまで来ちゃったよ。

エモンガ「あれ? あそこにいるの……

エモンガ「ビリジオンかな?

エモンガ「あっ! ノコッチもいる!

エモンガ「……(わわっ! なんで かくれてンだよオレ……?)

エモンガ「(意味不明に ドキドキしてるし……!)

エモンガ「(しかし……あんなところで 何をやってるんだろう……?)

ノコッチ「それで……

ノコッチ「ボクには そんな夢があるんだけど……理想と現実の差は はげしくて……

ノコッチ「何をやっても ダメだったんだ……。

ノコッチ「でも ???(決定したチーム名)に入って……

ノコッチ「みんなと出会って……

ノコッチ「今はそれが少しずつ変わってる気がするんだ。

ノコッチ「いや…相変わらずダメなところもあるんだけど……それでも……

ノコッチ「自信ってほどじゃないんだけど……

ノコッチ「なんか明るい気持ちで がんばれるようになってきたんだ。

ノコッチ「そう思ってたところに 今日 大氷河に行く話が出てきて……

ノコッチ「ねえビリジオン。あの時 ボク 思ったんだ。

ノコッチ「ボク 絶対 大氷河に行きたいっ!! ……って。

ノコッチ「きっと いろんな経験ができそうな気がする。

ノコッチ「自分のカラを やぶれそうな気がする。

ノコッチ「だからボク……

ノコッチ「大氷河には 絶対 行きたいって思ってるんだ!

ビリジオン「そっか。

ビリジオン「ノコッチは今 すごく成長しているのかもしれないわね。

ビリジオン「新しいものを どんどん 吸収している時なのかも。

ビリジオン「大氷河で何か見つかるといいわね。私も おうえんするわ。

ノコッチ「ホ…ホント!?

ビリジオン「ええ。

ビリジオン「がんばってね!

ノコッチ「よ…よおおおうし!!

ノコッチ「ボク がんばるっ!!

ノコッチ「ぐぁんばるぞぉぉぉーーーうっ!!!

ノコッチ「……ぽっ……。

エモンガ「……(ううっ。出て行くタイミングを 完全に のがしちゃったな……。)

エモンガ「(でも……)

エモンガ「(最近 ノコッチが明るいなと思ってたけど……なるほどな……。)

エモンガ「(少しずつ 自信がついてきてるんだな。)

エモンガ「(そういうことだったら……)

エモンガ「(もちろんオレも おうえんするぜ!)

エモンガ「(がんばって いっしょに大氷河を冒険しような!)

エモンガ「(ノコッチ!!)


次の朝……


パートナー リーダー ! おはよう!

パートナー 「今日も がんばろうね!


~ 自宅前 ~

パートナー 「あれ? ヌオー?

パートナー 「どうしたの?

ヌオー「あ……あ……あ……っ!

パートナー 「ん? どうしたの??

ヌオー「じ…実は 重要なことに気がついただぬ。

ヌオー「この前は みんなで……

ヌオー「みんなで大氷河に行こう(だぬ)!!

ヌオー「おおーーーーーーー(だぬ)っ!!

ヌオー「……って感じに もり上がったと思うだぬが……

ヌオー「よくよく あとで考えてみたら……

ヌオー「とても大切なことを忘れていたのに 気がついたんだぬ!!

ヌオー「なので 今からその話をしたいだぬ!!

パートナー 「よくわかんないけど……わかった。

パートナー 「みんなを集めてくるよ。


~ パラダイスセンター ~

パートナー 「ええ~っ!? 留守番が必要だって~!?

ヌオー「そうなんだぬ……。

ヌオー「大氷河へは 長旅になると思うだぬから……

ヌオー「ここには何日も 帰ってこれないと思うだぬ。

ヌオー「実は『わくわく冒険協会のオキテ』というのが あってだぬ……

ヌオー「それによると 長旅の場合は チームを留守にしては いけないという……

ヌオー「鉄のオキテがあるのを思い出したんだぬ……。

パートナー 「な…なんなの!? それって!?

ヌオー「たぶん 長い間 チームと れんらくが取れないのは こまるからだと思うだぬ。

ヌオー「昔 なんか もめ事というか 問題があって……

ヌオー「それで こんなルールになったというのを聞いたことがあるだぬ。

ヌオー「オキテが守れない場合は チームバッジは はくだつ……

ヌオー「チームは解散! という きびしいものだぬ……。

ヌオー「なので ???(決定したチーム名)のうち……

ヌオー「中心メンバーの 1匹は ここに残ってほしいだぬよ……。

ヌオー「せっかく もり上がったのに残念だぬが……。

パートナー 「そんなぁ……。

パートナー 「ボクは みんなで 行きたかったのに……

パートナー 「でも チームが解散したら 元も子もないし……

パートナー 「だったら仕方ないのかなぁ……。

ビクティニ「だれかが留守番役になって さみしい思いをしたら……

ビクティニ「ボクのところにおいで。

ビクティニ「その時は この……

ビクティニ「V(ブイ)ルーレット!!

ビクティニ「……を回せば 気がまぎれるよ。

ズルッグ「相変わらず うざい……ちがった。すごいなオマエ。

ズルッグ「それは ともかく……

ズルッグ「だれが ここに残るのかって話だがよ……

ズルッグ「やっぱりこの中で 実力が一番ないものが 残るべきじゃねえかな?

ノコッチ「……(実力が…一番ないもの……。)

ドテッコツ「まあ そうだろうな……。

ドテッコツ「大氷河は みとうの地だ。何が起こるか わからん。

ドテッコツ「それだけに危険も多いと思うしな。

パートナー 「実力とか 関係ないよ。

パートナー 「冒険家なら だれもが行きたいと思う場所なんだ。それなのに……

パートナー 「だれかを残して行かなきゃいけないなんて……悲しいよ……。

ヌオー「ん~っ ワシもみんなで 行ってほしいだぬが……

ヌオー「こればかりは 仕方ないだぬ……。

ノコッチ「……(実力のないものが残る……。)

ノコッチ「(やっぱり……)

ノコッチ「(ボクが……ボクが残るべきなのか……。)

エモンガ「あれ?

エモンガ「どうした? ノコッチ……?

ノコッチ「あの……

ノコッチ「ボ……ボクが……

エモンガ「……!(ノコッチ! まさか!)

エモンガ「わわっ! やめろ! ノコッ……

ビリジオン「私が残るわ。

パートナー 「えっ!!

ノコッチ「ええっ!?

エモンガ「ビリジオン!

ビリジオン「私 大氷河に きょうみがないこともないけど……

ビリジオン「でも 実は寒がりだし……危険なところも苦手なの。

ビリジオン「だから 私がパラダイスに残るわ。

ビリジオン「じゃあね。

ドテッコツ「や…やったぁ! ビリジオンちゃんが残るッ!

ドテッコツ「オレ 実はひそかに……

ドテッコツ「ビリジオンちゃんが行っちまったら どうしようって思ってたんだけど……

ドテッコツ「でも!! さみしい思いをしなくてすむんだ!!

ドテッコツ「ドテッコーーーーーーーーーツ!!

ドテッコツ「ワッハッハッハッハーーーーーーーッ!!

パートナー 「……どうしちゃったんだろ……。

パートナー 「ビリジオンって クールだし……

パートナー 「感情をあまり表に出さないからわかりにくいけど……

パートナー 「でも 大氷河に関しては……一番 行きたそうな感じがしたのに……。

エモンガ「 リーダー …… パートナー ……。

エモンガ「なんか にえきらねえな。こんなことに なっちまうなんてよ……。

パートナー 「うん……どうしよう……。

エモンガ「ビリジオンが残るかどうかは 別として……

エモンガ「とにかく みんなで大氷河に行けなくなったことには変わらねえ。

エモンガ「そのことだけでも ブラッキー達には 伝えた方がいいんじゃねえか?

パートナー 「うん……。

エモンガ「 リーダー 。ブラッキー達のところに行ってくれ。

エモンガ「ブラッキー達は 丘の上で 研究を進めてるんじゃないかな。

エモンガ「話す時は オレやノコッチも 行くからよ。


~ 宿場町 丘 ~

エーフィ「あっ! リーダー

ブラッキー「みんな いいところに来た。もうじき研究が終わりそうなんだ。

ブラッキー「明日には 大氷河へ出発できそうだぞ。

パートナー 「えっ? 本当!?

エーフィ「うん。楽しみにしててね。

エーフィ「明日 みんなで大冒険よ!!

パートナー 「みんなで……。

パートナー 「えーと……ブラッキー エーフィ……そのことなんだけど……


ブラッキー「ええっ!? みんなで大氷河には 行けないだって!?

エーフィ「しかも ビリジオンが残るって言ってるの!?

パートナー 「うん……そうなんだ……。

ブラッキー「だれかが留守番しなきゃいけないのは わかるとして……

ブラッキー「ビリジオンが残るのは反対だ。

パートナー 「えっ? どうして?

エーフィ「みんなは……

エーフィ「ビリジオンが友達を作りたがらないことは 知ってるの?

パートナー 「うん……知ってるけど……。

エーフィ「ビリジオンが友達を作らないのは  理由 (わけ)があるの。

エモンガ「理由……?

ブラッキー「ああ。ビリジオンにも 前は友達がいたんだ。

ブラッキー「名前は ケルディオ。

ブラッキー「ケルディオは かつて大氷河に向かい……

ブラッキー「そして そこから消息をたったんだ……。

パートナー 「だ…大氷河にっ!?

ブラッキー「ビリジオンは心配して ケルディオを ずっと探したようだが……

ブラッキー「結局は 何もわからなかったらしい……。

ブラッキー「しばらくすると ビリジオンに手紙がとどいた。

ブラッキー「ケルディオからだった……。

ブラッキー「そこには こう書かれてあったそうだ。

ブラッキー「本当は 大氷河なんかには 向かわなかった。

ブラッキー「たんに ビリジオンから はなれたかっただけだった……。

ブラッキー「もう友達ではない。だから 忘れてほしい……と。

ノコッチ「ええ~~っ!?

パートナー 「大氷河に……向かってなかっただって!?

エモンガ「いや! それも そうだけど!

エモンガ「なんだよ! その……

エモンガ「ビリジオンから はなれたかったとか……

エモンガ「もう友達じゃないとかってよぉ!!

エーフィ「ビリジオンも おどろいたでしょうね。そのショックは 計り知れない。

エーフィ「信じられない気持ち……。それでも まだ信じていたい気持ち……。

エーフィ「いろんな気持ちがまじって 結局 何を信じていいのか わからなくなる。

エーフィ「それからだって言ってたわ……。

エーフィ「ビリジオンが友達を作らなくなったのは……。

ブラッキー「おれ達がビリジオンと出会ったのは その後だ。

ブラッキー「おれ達の研究のことを知ると ビリジオンは自分の過去を打ち明け……

ブラッキー「そして 自分もいっしょに大氷河へ連れてってほしいと たのんできた。

ブラッキー「ケルディオのことは 今でも なやんでると思うし……

ブラッキー「大氷河に行けば 何かわかるかもしれないと思ったんじゃないかな。

ブラッキー「そのビリジオンが行かないと言うのは……おれは信じられない。

ブラッキー「しかも 今はあんなに明るくなったのに……。

パートナー 「えっ? 明るく!?

エーフィ「ワタシ達が初めて出会った時なんて まったく感じが ちがったわよ?

エーフィ「たぶん この宿場町に来てから変わったんじゃないかな……?

エーフィ「???(決定したチーム名)に入って……みんなと出会って……

エーフィ「相手を信頼する気持ちが また もどってきてるんじゃないかしら。

ブラッキー「それなのに……。

ブラッキー「まったく ビリジオンのヤツ……何を考えてるんだか……。

ブラッキー「とにかく おれは絶対 連れて行くつもりだからな。

パートナー 「……………………。


~ 自宅前 ~

パートナー 「………………。

パートナー 「ビリジオンが友達を作らない理由にそんなワケがあったなんて……。

エモンガ「しかし ケルディオてヤツは ひでえヤツだな!

エモンガ「大氷河に行くなんてウソまでついて ビリジオンと はなれるなんて……

エモンガ「絶対 ゆるせねえよな!

パートナー 「あれ?

パートナー 「エモンガって ビリジオンのことが キライなんじゃなかったっけ?

エモンガ「い…いや! キライだけどよ!!

エモンガ「それと ケルディオってヤツがひどいのとは また話が別だろ!?

ノコッチ「……(ビリジオンも本当は大氷河に行きたかったんだ……。)

ノコッチ「(それなのに残るって言いだしたのは……)

ノコッチ「(やっぱり……あの時の……)


- 回想 -

ビリジオン「大氷河で何か見つかるといいわね。私も おうえんするわ。

ノコッチ「ホ…ホント!?

ビリジオン「ええ。

ビリジオン「がんばってね!

ノコッチ「よ…よおおおうし!!

ノコッチ「ボク がんばるっ!!

ノコッチ「ぐぁんばるぞぉぉぉーーーうっ!!!

ノコッチ「……ぽっ……。


ノコッチ「……(あの時……ボクが あんなことを言ったから……)

ノコッチ「(ボクを大氷河に行かせたくて……)

ノコッチ「(ビリジオンは あんなことを言い出したんだ……。)

ノコッチ「(でも……ビリジオンは大氷河に行くべきだよ。)

ノコッチ「ねえ みんな……。

ノコッチ「ブ…ブラッキーの言う通りだと思う。

ノコッチ「ビリジオンは やっぱり大氷河に行くべきだと思うんだよ。

エモンガ「ノコッチ……オマエ……。

ノコッチ「だ…だから!

ノコッチ「のこ……

エモンガ「わーーーっ! ちょっと待て! な? な?

ノコッチ「でも……!

パートナー 「エモンガの言う通りだよ。

パートナー 「だれが残っても すっきりしないんだ。

パートナー 「ビリジオンみたく 自分の気持ちにウソをついちゃいけない。

パートナー 「そしてそれは ノコッチ……キミも同じだよ。

ノコッチ「ううっ……。

エモンガ「そ…そうだ! くじに しないか?

パートナー 「く…くじ?

エモンガ「そう。みんなで くじをやる。ビリジオンもいっしょにな。

エモンガ「そこで当たりを引いたものが パラダイスに残る。

エモンガ「だれが残るにしろ にえきらねえんだ。

エモンガ「だったらいっそのこと 運にまかせた方がいいってもンじゃねえか?

パートナー 「くじかあ……。ホントにそれが 一番いいのかなあ……。

ノコッチ「ビリジオンが当たりを引いたらどうなるの?

エモンガ「ビリジオンが残ることになる。

エモンガ「その時は オレがブラッキー達を説得するさ。

エモンガ「くじは オレが今晩にでも作る。どうだ? パートナー

パートナー 「うーん……正直あまり乗り気じゃないけど……

パートナー 「でも他に方法も なさそうだしなあ……。

エモンガ「決まりだな。明日までに用意しとくぜ。

エモンガ「じゃあな。

パートナー 「なんか心が晴れないけど……仕方ないのかな……。

パートナー 「今日のところは 依頼をこなして 明日にそなえようか……。


- その日の夜 -

パートナー 「いよいよ明日 大氷河へ出発するんだけど……

パートナー 「ワクワクする反面……やっぱり もやもやするんだよね。

パートナー 「ああもう 考えれば考えるほど ごちゃごちゃしそうだよ……。

パートナー 「今日のところは はやく ねよう。おやすみ。 リーダー

(………………。)

(自分も ねるとするか……。)

(しかし……)

(だれか1匹が 留守番として残る……)

(何とか ならないのかな……。)

(みんな あんなに行きたいと思っているのに……。)

(もちろん自分も 大氷河には 行ってみたいけど……)

(でも……みんなと比べたら どうなんだろう……?)

(最近 見なくなったけど 夢のことも気になるし……。)

(もし夢の方に進展があったら そっちに向かうべきだと思うし。)

(だったら……ここに一番残るべきメンバーは……)

(自分なんじゃないか……。)

(明日 くじで決めることになっちゃってるけど……)

(チャンスがあったら言ってみよう。)

パートナー は……)

(自分の気持ちに ウソをついちゃいけないって言ってたけど……)

(それでも言うべきだと思う。)

(少なくとも ビリジオンには行ってもらわないと……。)


次の朝……


パートナー リーダー 。おはよう。

パートナー 「今日は いよいよ大氷河に行く日だけど……

パートナー 「その前に ここに残るメンバーを決めなきゃいけないんだよね……。

パートナー 「なんとなく気が乗らないけど……。


~ 自宅前 ~

ビリジオン「残るのは私で決まったんじゃなかったの?

ビリジオン「なんで こんなことするのよ?

エモンガ「まあまあ。物事はやっぱり 公平に決めないと。

エモンガ「いくらビリジオンが残るって言っても みんな納得してないしね。

エモンガ「というワケで……

エモンガ「ジャジャーーーーーーーーーン!!

エモンガ「これからパラダイスに残るメンバーを決める くじ引きを はじめるぜ!!

エモンガ「みんな くじを引いてくれ。

ビリジオン「まったくもう……。

エモンガ「紙きれのはしっこに ひとつだけ 赤くなっているものがある。

エモンガ「それが当たりだ。

エモンガ「いいか。あとくされなしだからな。当たっても文句言うんじゃないぞ。

エモンガ「じゃ みんな確認してくれ。

ノコッチ「ボ…ボクだ!!

ノコッチ「赤いのがついている!!

(ノコッチ!)

エモンガ「……ノコッチか……。

エモンガ「まあ……でも くじなんだから……

エモンガ「仕方ねえよな……。

エモンガ「決まりだな。じゃ残るのは……

……!(ちょっと待った!)

パートナー 「ええ!? リーダー がっ!?

ビリジオン「いえ! やっぱり私が残るわ!

パートナー 「ビリジオンも……!

パートナー 「いや! ダメだよ! ビリジオンは!

パートナー 「ビリジオンが残るぐらいなら 代わりにボクが!

エモンガ「ダメだ! ダメだ! ダメだ!

エモンガ「みんな 何を言い出すんだ! やっと決まったとこなのに!

エモンガ「だいたい ここで くつがえしちゃ くじをやった意味がねえじゃねえか!

ビリジオン「そんなこと関係ないわ! とにかく私が……

ノコッチ「ボクが残るっ!!

パートナー 「ノコッチ……。

ノコッチ「ボクが残るべきなんだ。

ノコッチ「そして……

ノコッチ「ビリジオン……キミは大氷河に 行くべきだよ。

ノコッチ「ブラッキー達から聞いたんだ。

ノコッチ「あんな理由があるなら 大氷河に行かなきゃダメだよ。

ビリジオン「……………………。

ノコッチ「それに 昨日だれかが 言ってたけど……

ノコッチ「実力がないものが残るべきだっていう言葉……その通りだと思う。

ノコッチ「そして 今日のくじ引き……

ノコッチ「公平にやって決まったことなんだから ボクは受け入れるよ。

ノコッチ「だから みんなも納得してよ。

ノコッチ「留守番は ボクにまかせて! みんな気をつけて行ってきてね!

(ノコッチ……。)

ビリジオン「ノコッチ……。

エモンガ「みんな 決まりで……いいよな……。

エモンガ「ノコッチ……ゴメンな……。

エモンガ「だれかが残らなきゃいけない以上 仕方ねえんだ……。

ノコッチ「だいじょうぶだよ。エモンガ。

ノコッチ「こっちは ヌオーや ビクティニもいるから さびしくないよ。

ノコッチ「大氷河 気をつけて行ってきてね。

ノコッチ「おみやげも たくさん持って帰ってきてね。

エモンガ「ああ……。

エモンガ「決まりだ  パートナー 。進めてくれ。

パートナー 「じゃ…じゃあ……みんな それぞれ出発の準備をしようか……。

パートナー 「その前に ボクと リーダー は ブラッキー達の様子を見てくるよ……。

パートナー リーダー 。行こう……。

パートナー 「ブラッキー達は 丘の上にいるはずだよ……。


~ 宿場町 丘 ~

エーフィ「 リーダー パートナー

エーフィ「待ってたわよ!

パートナー 「えっ! それじゃ……!

ブラッキー「ああ。おれ達のエンターカードが やっと完成したんだ。

ブラッキー「あとは ダンジョンの入口を ここに よびこむだけだ。

パートナー 「ついに できたんだね!

パートナー 「じゃあ ボク達も帰って 冒険の準備をしよっか。

ブラッキー「準備が終わったら おれに 話しかけてくれ。

ブラッキー「そしたら 大氷河に出発しよう。

パートナー 「うん。

ブラッキー「大氷河に行く準備ができたか?

はい

ブラッキー「大氷河へは きっと長旅になる。

ブラッキー「ここを出たら しばらくは帰ってこれないと思うが……

ブラッキー「それでも だいじょうぶか?

もちろん!

ブラッキー「よし! じゃあ みんなも集めよう。

ブラッキー「ダンジョンの入口……マグナゲートを よびこむぞ。


ドテッコツ「いよいよ見れるんだな!

ドテッコツ「完成されたダンジョンの入口が!

ヌオー「ん~っ なんだか すごそうだぬ。

ヌオー「楽しみだぬー。

ブラッキー「エーフィ そっちはどうだ?

エーフィ「だいじょうぶ。準備OKよ。

ブラッキー「よし!

ブラッキー「みんな! ちょっと はなれてくれ!

ブラッキー「いくぞ!

エーフィ「うん!

ブラッキー「3……

エーフィ「2……

ブラッキー「1……!

ズルッグ「すげえ……!

ドテッコツ「これが エンターカードによってよびこまれたダンジョンの入口……!

ドテッコツ「マグナゲートか!!

エーフィ「やった! 完成ね!

ブラッキー「これでやっと……やっと行けるんだ!

ブラッキー「大氷河へ!!

エーフィ「マグナゲートを よびこんだわ。

ブラッキー「あとは あの光の中に入れば ダンジョンへ すいこまれる。

ブラッキー「おれ達は あの中で調べたいことがあるから先に行ってるぞ。

エーフィ「マグナゲートは 時間がたつと消えちゃうから注意してね!

パートナー 「わかった。

ブラッキー「行こう! エーフィ!

エーフィ「うん!

エーフィ「みんなも早くきてね!

パートナー 「じゃ ボク達も行こうか。

ノコッチ「みんな! 気をつけて行ってきてね!

(ノコッチ……。)

ノコッチ「おみやげ 待ってるからね!

ノコッチ「帰ってきたら……大氷河がどんなところだったか教えてね!

ノコッチ「あれ? ボクどうして なみだが……?

ノコッチ「お…おかしいな……

ノコッチ「笑顔で見送ろうって決めてた…のに……。

パートナー 「ノコッチ……!

ビリジオン「ノコッチ……。

エモンガ「泣くな! ノコッチ!!

ノコッチ「えっ……?

エモンガ「ノコッチ! 大氷河は オマエが行け!

ノコッチ「ええ~っ!?

(エモンガ!)

エモンガ「かならず心に残るような いい旅を……!

エモンガ「ワクワクするような冒険をして帰ってこい!

エモンガ「大氷河のすべてを その目に焼きつけ……

エモンガ「大きくなって 帰ってくるんだ!!

エモンガ「みんな……ノコッチを……

エモンガ「ノコッチを……よろしく たのんだぞ!!

パートナー 「エモンガ!

ビリジオン「エモンガ…!!

ノコッチ「ダメだよ! エモンガ!

ノコッチ「エモンガーーーーーーーーー!!

- マグナゲートが消滅 -

エモンガ「絶対に いい旅をして……帰ってこいよーーーーーーーー!!

ドテッコツ「オマエ……。

ヌオー「ん~っ ヌシ……最初っから こうするつもりだっただぬか……。

エモンガ「ううっ……。

ビクティニ「元気出して。エモンガ。

ビクティニ「センターに もどって……Vルーレットやろ?

エモンガ「ああ……よろしく…な……。

グレッシャーパレス到着まで

+ ...

パートナー 「…………。

パートナー 「……………………。

パートナー 「ここは……どこだろう……?

パートナー 「ここがエンターカードで地脈をねじ曲げて作ったという……

パートナー 「ダンジョンの中なのかな……?

パートナー 「真っ暗で……よく見えないや……。

ビリジオン「……! 向こうから声が……!

ビリジオン「ブラッキーの声じゃないかしら。

パートナー 「向こう……? どっちなのかな?

ビリジオン「こっちよ。ついてきて。

ビリジオン「暗いから注意してね。


エーフィ「みんな 来たわね。

ノコッチ「エモンガ……。

(ノコッチ……。)

(……まさか エモンガが……エモンガが残るなんて……。)

ビリジオン「……ホント……

ビリジオン「最後の最後になって あんなやり方をするなんて……

ビリジオン「ずるいわね……。

パートナー 「……たぶん……ああするしかなかったんだよ……。

パートナー 「だから……。

ブラッキー「そっか……。

ブラッキー「パラダイスに残ったのは……エモンガだったのか……。

エーフィ「仕方がないとはいえ……やっぱり さびしいわね……。

パートナー 「でも ボク達は……

(そんな エモンガの やさしさに 応えなくてはいけない……。)

ノコッチ「うん……わかってる……。

ノコッチ「きっと ボクに……

ノコッチ「ボク達みんなに……いい冒険をしてほしくて残ったんだ。

ノコッチ「だったら その気持ちを大事にして……今は 前を向かなくちゃ。

ビリジオン「……そうね……。

ビリジオン「ここでいつまでも しずんでいたら エモンガに おこられそうだわ。

ブラッキー「……そうだな……。

ブラッキー「みんな前を……前を向いて進もう!

ブラッキー「ちからを合わせて この冒険を 成功させよう!


~ 地脈のはざま 入口 ~

エーフィ「ブラッキー! あれ!

ブラッキー「うん。まちがいない。

ブラッキー「地脈のはざま……その入口だ。

ブラッキー「ここまでは 予想通り。

エーフィ「そして……

エーフィ「みんな ここからが本番よ。

ブラッキー「この先から不思議のダンジョンが広がっている。

ブラッキー「ただ エンターカードで地脈を むりやり ねじ曲げてるせいで……

ブラッキー「不思議度も どうなってるのか読めない。

エーフィ「この先 なにが起こるか わからないの。だから注意してね。

パートナー 「わかった。

パートナー 「あと……気になっていることが……

パートナー 「前にブラッキー達を おそったヤツらなんだけど……

パートナー 「アイツらが ここでまた おそってきたりすることは ないのかなぁ……?

ノコッチ「そっか!

ノコッチ「宿場町から出たワケだし また おそってくるかもしれないよね!?

エーフィ「それは だいじょうぶ。

ブラッキー「エンターカードで よび出したダンジョンは 特別なんだ。

ブラッキー「まったく同じエンターカードで ここに入ってこないかぎり……

ブラッキー「おれ達を探し出すのは むずかしいと思うよ。

パートナー 「そっか。じゃ 心配いらないね。

エーフィ「ワタシの計算だと このダンジョンをぬけさえすれば……

エーフィ「巨大なクレバスを こえて……大氷河の前に出てこれるはずだわ。

ブラッキー「出撃メンバーを2つに分けて行こう。

ブラッキー「ひとつは  リーダー 達の メンバー。

ブラッキー「もうひとつは それ以外だ。

ブラッキー「出撃メンバーの変更は ダンジョンの入口でやれる。

ブラッキー「 リーダー 。出撃メンバーを編成してくれ。


~ 大氷河~

パートナー 「こ…ここは……外……?

ノコッチ「わわっ!? まわりが全部 氷だよ!?

ブラッキー「山だ! 山が見える!

パートナー 「ホントだ……!

パートナー 「目の前に広がっているのが 大氷河で……

パートナー 「その向こうに 大きな山が見えるけど……。

ノコッチ「氷の山……ですよね……?

ブラッキー「ああ……氷山だ……。

ブラッキー「きっと……あれが……

ブラッキー「あれこそが……

ブラッキー「言い伝えに かくされた……神秘の山じゃないかな。

パートナー 「神秘の……山……?

ブラッキー「そうだ。

ブラッキー「あれが神秘の山であれば……大結晶も きっとあそこに!

エーフィ「みんな! 見て!

エーフィ「大きなクレバスが いくつも見える!

エーフィ「そして ワタシ達の反対側には氷山!

エーフィ「ねえ ブラッキー! ワタシ達 計算通り こえられたのよ!

エーフィ「巨大なクレバスを!!

ブラッキー「やったな! エーフィ!

ブラッキー「ええ! ブラッキーも おつかれ様!

エーフィ「でも これからよね!

ブラッキー「ああ!

ブラッキー「神秘の山という名は……

ブラッキー「言い伝えでは 不思議な現象が起きることから つけられたらしいが……

ブラッキー「くわしいことは まだナゾに包まれている……。

ブラッキー「でもそれは ものを空中に うかせる現象じゃないかと……

ブラッキー「つまり……神秘の山には……

ブラッキー「物体を浮遊させる まぼろしの大結晶があると おれは考えているんだ。

パートナー 「へえ~! すごいね!

パートナー 「ずっと研究してきた結果や ウラづけからそう思うんだね!

エーフィ「フフフッ! そうだったらいいんだけど……

エーフィ「ちょっと ちがうのよね。

ブラッキー「おい! エーフィ! 笑いすぎだぞ!

エーフィ「アハハ! ゴメンゴメン!

エーフィ「もちろん 研究はしたし 情報もたくさん集めたけど……

エーフィ「残念ながら ちゃんとしたウラづけなんて ひとつもないの。

エーフィ「すべては 言い伝えやウワサ……こんきょのない おとぎ話ばかりだわ。

パートナー 「ええっ!?

ブラッキー「だれも知らないことなんだ。こんきょなんて出てきやしない。

ブラッキー「だいたいウラづけなんて なくたっていいじゃないか。

ブラッキー「言い伝えやウワサ話……それで十分だよ!

ブラッキー「そこに ときめきや あこがれがある! そう思わないか!

パートナー 「へえっ! ブラッキーって ダンジョン研究家なんだけど……

パートナー 「実は 冒険家も顔負けの ロマンチストなんだね!

パートナー 「こっちも 負けてられないや!

ノコッチ「ボクも ワクワクしてきました!

パートナー 「よーし!

パートナー 「みんな行こう! あの奥へ!

パートナー 「この先 どんな敵がいるのか……

パートナー 「何が待ち受けてるのか わからないけど……

パートナー 「それでも……どんどん先に進んで行こう!

おおーーーーーーーーーーっ!!!


パートナー 「だいぶ奥まで来たけど……

パートナー 「あっ! リーダー ! あそこ! 出口かな!

パートナー 「あそこから ぬけられるんじゃないかな!

パートナー 「行ってみよう!


ノコッチ「あっ! 氷山が!

ノコッチ「氷山が あんな近くに!

パートナー 「きれいだなあ……。

パートナー 「表面の氷が すき通っていて……

パートナー 「なんか不思議な感じで うつりこんでいるね……。

ブラッキー「とうとう ここまで来たんだな……。あと少しだ。

ビリジオン「でも……この先 進むのは むずかしそうよ。

パートナー 「えっ?

ノコッチ「ホントだ! こんなところに 大きなクレバスが!!

パートナー 「……どこまでも続いてる……。

パートナー 「これじゃ回り道するのも むずかしそうだね……。

エーフィ「ああもう。せっかく ここまで来たのに。

パートナー 「ジャンプして クレバスの向こう岸までわたるのも無理そうだしね……。

パートナー 「どうしたら いいんだろう……。

(……あれ?)

(あれは……?)

(なんか……うっすらと まるいくぼみがついている……。)

(氷が えぐれたりしたのかな……?)

(……!? まてよ……!)

(これって……形といい……大きさといい……)

(どこかで見たような……。)

(でも……どこで……。)

(……! そうだ!)

(もしかしたら!!)


- 回想 -

ブラッキー「エーフィ そっちはどうだ?

エーフィ「だいじょうぶ。準備OKよ。

ブラッキー「よし!

ブラッキー「みんな! ちょっと はなれてくれ!


(……あの時……)

(マグナゲートを よび出したあとに……)

(地表から のびてきた光のうず……。)

(このあとは あの時のうずの形ににている……。

(もしかすると これは……!)

パートナー 「あれ? リーダー

パートナー 「どうしたの?

パートナー 「えっ? エンターカードでよび出した……

パートナー 「光のうずと にたような形のあとがあるって…?

ブラッキー「……ホントだ……。

ブラッキー「たしかにこれは マグナゲートをよびこんだ あとだ。

エーフィ「くぼみが うすい……。

エーフィ「氷の けずられ方からして かなり前によびこんだみたいね。

エーフィ「よく見つけたわね。これを。

ブラッキー「エーフィ……。

ブラッキー「このくぼみ……調べてみて 思い当たらないか……?

エーフィ「ええ。使われたエンターカードは スタンダードなもの……。

エーフィ「地脈の よびこみ方も そんなに ふくざつじゃないけど……

エーフィ「でも その目的が もしワタシのすいそく通りだとすれば……

エーフィ「ホント……たいしたものね。

ブラッキー「試してみるか。

ブラッキー「ここに合う エンターカードは わかるよな?

エーフィ「ええ。うまくいくことを いのりましょ。

エーフィ「みんな 少し はなれていて。

ブラッキー「3……

エーフィ「2……

ブラッキー「1……!

パートナー 「光が……氷山に向かっている……!

ブラッキー「まちがいない。

ブラッキー「これは マグナゲートのあと……

ブラッキー「しかも……ここから氷山へぬけるためのものだったんだ。

ノコッチ「ええ~っ!? ということは!?

エーフィ「だれかが ここでマグナゲートをよびこみ……

エーフィ「そして 氷山に向かったってことになるわね……。

パートナー 「じゃあ ボク達より前に だれかが ここに来ていたってこと?

ブラッキー「そこは なんとも言えないな。

ブラッキー「このあたりに住んでいるポケモンが エンターカードと似た しくみを使って……

ブラッキー「向こうにわたる橋として 利用してたのかもしれないし……。

ビリジオン「わからないけど……

ビリジオン「そういったナゾも とにかくあそこへ……

ビリジオン「氷山へ行ってみれば わかるんじゃないかしら?

ノコッチ「この光って 時間がたつと消えちゃうんじゃなかったっけ?

エーフィ「そうね。急ぎましょう。

パートナー 「行こう! みんなで! この奥に!


~ 氷の地下道 入口 ~

エーフィ「よかった。みんな無事に入れたみたいね。

ブラッキー「ここから先に行けば 氷山へとつながっているはずだ。

ブラッキー「みんな 注意していこう。

ブラッキー「 リーダー 。また出撃メンバーの編成をよろしくな。

ブラッキー「たのんだぞ。


パートナー 「………………。

パートナー 「だいぶ奥まで来たと思うんだけど……。

ノコッチ「あっ! あっちから光が!

ブラッキー「出口が ありそうだな!

パートナー 「行こう!


~ 氷山内部 ~

パートナー 「こ……ここはっ!?

ノコッチ「な…なんだろう ここは……?

ノコッチ「最初は外に出てきたと思ったんだけど……。

ノコッチ「よく見ると ちがう気も……。

ブラッキー「まさか……!

ビリジオン「おどろいたわ……。

ビリジオン「太陽は さしこんでいるけど ここは 外でも屋内でもないみたいね。

ビリジオン「このまわりは たぶん氷でおおわれているんだと思う……。

ビリジオン「私達は今……氷山の中にいるんだわ……。

パートナー 「ひょ…氷山の……中だって~~っ!!?

ビリジオン「ええ。この氷山は 中が大きな空洞になっているのよ。

ビリジオン「上を見て。

パートナー 「氷のかべが……キラキラ光ってる。

ビリジオン「外からの光が はんしゃしているのよ。

ビリジオン「ここは すべて氷のかべにおおわれている。

ビリジオン「氷の巨大なドームといったところかしら。

エーフィ「あと……あの中心にあるもの……

エーフィ「あれは一体……。

パートナー 「氷の柱なのかな……?

パートナー 「とがった氷の柱が 重なるように たくさん つき出している……。

ノコッチ「それで……

ノコッチ「まるで大きな……氷の城のようにも見えるけど……。

ブラッキー「氷の城……ノコッチの言う通りかもしれないな……。

ブラッキー「そしてあそこに……あの氷の城に……

ブラッキー「おれが求めた……まぼろしの大結晶があるのかもしれない……。

ブラッキー「みんな ありがとう。

ブラッキー「みんなの おかげで ここまでこれた。ホント感謝している。

エーフィ「まったく ブラッキーったら 何言ってるんだか。

エーフィ「感動するには まだ早いわよ。

パートナー 「そうだよ。これからが本番だよね?

ノコッチ「お宝も いっぱいあるかもしれないし!

ノコッチ「早く あそこへ 行ってみようよ!

ブラッキー「そうだな。

ブラッキー「でも みんなには感謝したいんだ。ホントありがとう。

ブラッキー「おれ達の冒険も いよいよ おおづめだ。がんばっていこう。


・冒険に失敗した場合

+ ...

- 地脈のはざま -

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「仕方がない。出直すか……。

パートナー 「あれ? みんなも もどってるし!

パートナー 「やっぱり カンタンには突破できないみたいだね!

パートナー 「がんばろう! リーダー ! 今度こそ突破しよう!


- 大氷河 -   パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「うーん……もどってきちゃったね……。

パートナー 「カンタンには ぬけられないようだけど……でもがんばろう!

パートナー 「今度こそ突破しよう!


- 氷の地下道 -

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「ううっ……手強いね……。

パートナー 「でも あきらめずに突破しようね!


- グレッシャーパレス -

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「うむむ……もどってきちゃったね……。

パートナー 「でも せっかく ここまで来たんだし……。

パートナー 「くじけず がんばろうね!

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最終更新:2015年06月22日 21:20