概要
CNCフライス盤による電子基板作成の手順について説明します。
この方法は、カット基板(生基板)に溝を掘り絶縁することで、回路を形成する方法です。
試作や一品物の基板の場合、ユニバーサル基板と手半田で作ることがほとんどですが、
表面実装や高密度実装で、数個を作る場合、
手半田で作るよりCNCフライスで作ったほうが楽です。
しかし、作業手順が多くなるため、簡単な基板を1つだけ作る場合は、
手半田で作ったほうが早く仕上がります。
また、十枚以上など量を必要とする場合は、速度の遅いCNCには向かず、
エッチングしたほうが早くなります。
CNCでの基板作成は、ある程度の規模の基板を作るときにすること。
使用ソフト
使用CNCフライス盤
使用刃
作業の流れ
- 回路図エディタ(KiCADのeeschema)で回路図を作成する。
- パターンエディタ(KiCADのpcbnew)で基板のパターン(部品の配置や導線の配置)を作成する。
- パターンをガーバーデータに出力
- 切削速度・掘り下げ幅・ドリル半径を設定してガーバーデータをGコード(NCプログラム)に変換(pyGerber2Gcodeを使用)
- CNCフライス盤とドリルで、穴を開ける。
- CNCフライス盤とVカッターor基板加工カッターでカット基板(生基板)を切削し、パターンを作っていく。
- CNCフライス盤とエンドミルで基板外形を切削する。
- フラックスなどを塗布し、銅箔の酸化を防止する。
- 部品を実装する。
参考にさせていただいたサイト
最終更新:2013年02月27日 20:21