デルタグリーンの探索者を作成する

工事中
個人的に作成したハンドアウトを適当にコピペしただけの状態

はじめに

軍事科学や陰謀といったテクノスリラーの要素を取り入れた「Delta Green」においては、デルタグリーンという陰謀組織を介することで、様々な専門を持つ”特別”な職業の探索者たちを神話の絡む事件捜査の現場へと投じることができます。これによって「いざとなれば非合法な手段も辞さない」というスタンスが確立し、実質的にKPとPLにとってのプレイの幅というのは大幅に向上しているのですが、一方で用いられる職業は見慣れないものばかりでサプリメント自体も未訳であると、新規参入に壁があることは否定できません。
 そこで本稿では個人的な解釈も踏まえてデルタグリーンにおける職業例のタイプを幾つかに分類し、それらしい”探索者を作成するためのハウツーを提供します。一体自分の探索者は秘密機関に徴兵されるに値するような、どんな”特別”を持っているのか、それは技能なのか、ステータスには現れない経験なのか、そんな所も考えながら読むとよりイメージが湧いてくることでしょう。

職業分類の例

1:捜査官

海外ドラマに登場するような、FBI、CIA、DEA、ATFなどに所属する捜査官が該当。この種類の探索者には現場における法執行や諜報活動のノウハウがあり、
戦闘や調査といった「探索」に必要な実務経験を積んでいることから、FBIに偽装して調査することが非常に多い陰謀団では最も好まれるタイプの人材となります。
例:FBI/DEA/ATF特別捜査官、CIAケースオフィサー

2:学者

大学、研究所、シンクタンクなどで歴史学や人類学分野の研究に従事する研究者が該当。文献調査主体の思想家、戦場や密林に赴くフィールドワーカーなど、
手がける分野によって活動内容は様々です。この類の探索者は人文科学についての深い造詣があり、また調査に関連したコネや経験を有する人材となります。
例:大学教授、研究所やシンクタンクの研究員

3:科学者

先の学者に対して、様々な科学分野における研究や調査に従事する専門家が該当。分野は様々ですが、研究員と野外調査員の2種類に大別されます。
犯罪心理学分析官などはこの括りにも入るかもしれません。この類の探索者は専門的技能の他、それを用いた特定の状況下での扱い方を知識として有していることになります。
例:CDC研究員、環境保護庁の環境学者

4:軍事

特殊部隊、SWAT、民間軍事会社の傭兵など、軍隊的作戦行動の訓練を積んだ専門家が該当。国境/沿岸警備隊のように法執行権限を有する、
あるいは特別な訓練を積んだ政府傘下の武装集団も含まれます。単に銃を撃てる一般の探索者と決定的に異なるのは、軍事科学に基づき高度な作戦行動が取れる点でしょう。
例:デルタフォース隊員、ネイビーシールズ隊員

5:医療従事者

監察医や警察組織の法医学専門家などが該当。先の科学者に対して、施術や検死解剖といった分野に専門を持つ職業が該当します。
犯罪捜査の現場から探索を始めることが多い陰謀団においては、弾道学や法医学の実践的知識を有する監察医やFBIの科学捜査官などが好まれるタイプの人材となります。
例:監察医、FBIの法医学専門家

6:IT専門家

情報分析官や通信セキュリティの専門家など、デジタルデータや機械の専門家が該当。ハードウェアの専門家という選択肢もありますが、
陰謀団においては、政府機関で情報分析や防諜を担当するような職業の人物が殆どでしょう。
そうした人材は取り扱うデータに関連した分野の他、情報の改ざんや暗号学に関する実践的知識も有しています。
例:情報アナリスト、NSAの情報通信セキュリティ専門官

7:その他

実際のところ、説得力のある理由が提示されるなら、その他枠から外れた様々な職業を選択することも可能です。
例えば探索者はブラックマーケットに精通した犯罪者=武器ブローカーかもしれませんし、消防士や爆弾処理班のように、より特殊性の高い技能を身に着けた人間という可能性もあります。
私見を挟むなら、大切なのは平均的な探索者と比較してどんな特別な経験を積んでいるのか、あるいは陰謀団にとってどの様に有益な人間なのかが明確化されているかどうかでしょう。
火器技能が95%ある営業マンより、火器技能が75%でも正式に訓練を積んだ軍人のほうがその数字に意味を持つことは間違いありません。
そして当然ながら、あまりにも個人として法から逸脱した人間は不安定な反社会性を理由に陰謀団からも信用されず、その優先度は非常に低く見積もられてしまうでしょう。
例:法律家、警察官、パイロット、看護師
最終更新:2017年03月12日 15:22