くろね

黒根岬の岩礁のまわりは潮の流れが速いことで知られ、昔はここで遭難する船が後を絶たなかったと云
われます。古くは隣のトモロ岬に落ち込む尾根上の字ムレに燈明台が設置され、この界隈の安全が図ら
れたのも理解できます。

その後、旧稲取灯台がこれを引き継ぎ、そして戦後役目を終えて竜宮岬に新灯台が活動始めるまでの僅
かな期間、この黒根に灯台が据えられました。現にここに灯台の基部が残っており、本体は稲取中学校
玄関前に保存されています。その他黒根には釣り宿の朝陽館がありトイレもあって、散歩を含めてこ
を訪れる人たちの憩の場所になっています。

黒根の岩礁の南端に降りるには朝陽館の手前から踏み跡をたどります。釣り人が頻繁に往来しているの
で、歩きにくいことはありません。やがて目の前が開けると、むき出しの岩、そして海が迫ってきます。
盤は平らな部分もあり、好天に恵まれた日は腰を下ろして一日釣りを楽しむことが出来ます。
 
一旦下まで降りてから岩の上部を高巻して黒根の中央部に向かい、護岸工事のようなコンクリートの残
骸を乗り越えると、荒々しい岩礁が目の前に迫ってきます。訪れたこの日は二人の釣り人の姿を認めま
した。

灯台の基部に上がって、次に黒根の北へ回ると、平床に降りることが出来ます。はさみ石は黒根からだ
と手前の小尾根に遮られて見ることが出来ませんが、ここからはカグラ岩が長く伸びた岩礁の先にチョ
コンと座っているのが目に入ります。優れた景色です。 
 
 
 
 

くろね岬

 

 

むかい庵と海防の松  遠景はくろね岬

 

 

 

 

 

 

 

 

           稲取岬  背景に頭をだしているのは河津の天嶺山
 
 

      釣り人

 

 

 

 

 

遠景はトモロ岬から続くカグラ岩

 

 

くろね岬と稲取岬 

 

 

平床

 

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最終更新:2013年02月06日 22:48