mizuiramの140文字SS【1】


1.[競作2015]フレッシュプリキュア・せつな【大切な友達】/mizuiram


誰もいない夕暮れの放課後って寂しい。そう呟いたら、いつもみたいに笑ってくれた。おかげで綺麗な夕日を二人じめだよ、幸せゲットだねって。
「…あたし」
指が絡んだ
「せつなに会えて幸せ」
力がこもる
「ずっとずっと、幸せだよ」

もう、明日から会えなくても。

呑み込まれた言葉に、握り返す指が震えた。


2.[競作2015]スマイルプリキュア・あこ『大切な仲間』/mizuiram


「響のバカっ!」
「奏のわからず屋!」
…またやってる。
「喧嘩するほど何とやらじゃな」
呆れ顔の私に、お祖父ちゃんが微笑む。
「私には縁のない話よ」
私ならもっとオトナの対応を
「あこ助けて!」
「ちょ!?」
「卑怯よ響!」
「~もう、いい加減にしなさい!」
お祖父ちゃん、笑ってないで何とかしてっ!


3.[競作2015]六花「唯一の、嫌い(大切な親友)」/mizuiram


私、マナが好き。
元気な所も強い所も明るい笑顔も、誰も見捨てない「幸福の王子」な生き方も。
みんな大切、みんな大事。そんなマナなら総理大臣の夢だって、きっと叶えてしまうわね。
でもね、だからこそ。
「六花!」
向けられる笑顔が、私だけの笑顔じゃない事が。
そこだけが唯一の、嫌い。


4.[競作2015]レジーナ&あぐり&アイちゃん「大切な仲間との触れ合い…?」/mizuiram


「…飽きた」
「何を甘えた事を!レディたるもの、勉学に勤しみ己を磨かずしてどうします」
「あたし難しいことわかんなーい、お菓子食べちゃお」
「きゅぴ!」
「ってワタクシの限定品スイーツを!こらぁ!待ちなさーい!」

「うんうん!仲良きことは美しきかなだね」
「大丈夫、かな(特に家の中)…」


5.[競作2015]セイレーン「大切な親友」/mizuiram


「重いわよハミィ。太ったんじゃない?」
「成長したと言って欲しいにゃ」
温かな膝の上、寝転ぶハミィを苦笑して見下ろす。

…もう、同じ視線で笑えない私なのに
「セイレーンの傍が一番ポカポカ気持ちいいにゃ」
ハミィの温もりは変わらない。

「…私も、あったかいわ」

寄せた掌に、小さな肉球が重なった。


6.[競作2015]【スイートプリキュア・響】君の気配(大切な親友の事ならなんだってわかる…か?)/mizuiram


「どしたにゃ?」
キョロリと辺りを見回す響にハミィが首を傾げる。
「奏の気配がする」
「「!?」」
ほんとに?とあこ。
さすが親友ね、と感激するエレン。
そして。

「みんな~!お茶にしましょ!」


「…もしかして」
「…気配って、ケーキの匂いの事にゃ?」
「…ある意味凄いわね」

「ん~美味し~!」


7.[競作2015]ドキドキプリキュア・まこと「大切な友達」/mizuiram


「あの、サインの事だけど」
「ああ、もういいよ」
「え!?」
あっさりとしたマナの言葉に、まことは目を丸くした。
「みんなは?」
「ワタクシはスイーツの方がいいですわ」
「雇用主ですので…」
「私はサインとか興味ないし。それに」
皆で視線を交わし、笑う。

「友達からサイン貰うなんて、変でしょ?」


8.[競作2015]スマイルプリキュア・なお「大切な家族、私の宝物」/mizuiram


「なお!あんたプリキュアだったのかい!?」
お母ちゃん!うん、実は…
「なんて事を!」
皆を守りたかったの!ほらあたし、一番上のお姉ちゃんだし
「バカ!」
え?
「上も下もあるかい!あたしにはみんな同じ、小さくて大切な宝物さ!本当にもう、なおったら…っ」
な、泣かないでよ。ね?お母ちゃん、ねぇ…


※なおの母にプリキュアの事がばれたとしたら…


9.[競作2015]プリキュア5・かれん「大切な存在」/mizuiram


「ふう」
かれんは馬上で一息ついた。
乗馬は好きだ。無心で駆けると風に溶け込み、どこまでも跳べる気がするから。
(…どうしているかしら)
ふと思い出す。
少し頑固でお転婆で、でも自分の役目を果たそうと気丈に振舞っていた小さな姿。
「また会えるわよね」
空を見上げ呟く。
ミル!と声が聞こえた気がした。


10.[競作2015]【スイートプリキュア・響&奏】大切な絆/mizuiram


「あの…ごめんね響」
「えー何がー?」
「何が、って…さっきのは私が悪かったわ。意地を張り過ぎて…その…」
「そうだったっけ、覚えてないや」
「…え?だってあんなに怒ってたのに!?」
「もういいじゃんそんなの!ね、早く奏のケーキ食べたい!それ新作?ヤッホウ!」
「…ありがと、大好きよ響」
最終更新:2015年02月26日 20:31