「灯った火」/◆BVjx9JFTno




シャワーの温度を、
少し下げた。

それでも、体の熱は
さめない。

どのくらい、シャワーを
浴び続けているだろう。

荒れ狂っている、
体と、心。



美希ちゃん以外に、
抱かれた。

美希ちゃんも、
私以外を、抱いた。


背徳感。

羞恥。

悲しみ。

色んな感情が渦巻く中、
快感だけが、突き上がってきた。

心と裏腹に、体は
愛撫に反応した。

自分から、腰を浮かせて
ラブちゃんの指を受け入れた。

見られながら、
激しく、乱れた。

その興奮は、
今もおさまっていない。


流しても、流しても、
あふれ続ける泉。

愛撫を求めて、
硬く尖る乳首。

早鐘を打ち続ける胸。



お風呂場のドアが開いた。

「きゃっ...!」
「ごめん、なかなか出てこないから...」

目の前のせつなちゃんは、
裸だった。

「せつなちゃん、服...」
「もう、散々見られてるから...」

シャワーをせつなちゃんに渡し、
バスタブに身を沈めた。

「ごめんね、ブッキー...」
「せつなちゃんが、謝ることないよ...」

水音が響く。



「何だか解らないけど...」

壁の方を向いている
せつなちゃんは、耳まで赤い。

「体が、ずっと熱いの...」

私と、同じだ。

「あんなに恥ずかしかったのに...」

せつなちゃんも、
まだ...なの?


上気した肌。

きれいな背中。

きゅっと上がった、
おしり。

息が荒くなるのが、
自分でも、わかる。



バスタブから上がり、
せつなちゃんを後ろから
抱きしめる。

せつなちゃんが、ぴくりと
体を震わせる。

「ブッキーの...当たってる...」
「うん...私も同じ...」

滑るような、
せつなちゃんの背中。

私の乳首が、
さらに硬く尖る。

手を回し、せつなちゃんの
乳首に触れる。

「ふっ...!」

せつなちゃんの口から、
息の固まりが飛び出す。

「せつなちゃんも、同じ...」

両手の人差し指で、せつなちゃんの
乳首を、優しく弾く。

せつなちゃんが、身をよじる。

「せつなちゃん...」

耳元でささやき、
耳を舌でなぞる。


「ふぅんっ...」

せつなちゃんが急に
崩れ落ちる。

あわてて抱きとめる。

「せつなちゃん、大丈夫...?」
「力が...入らない...」



シャワーを止め、お風呂場の床に
せつなちゃんを座らせる。

向かい合わせに座り、
せつなちゃんの脚を、大きく開く。

せつなちゃんのそこは、既に
糸を引くほど、あふれている。

「せつなちゃん、すごくエッチ...」
「や...見ないで...」


せつなちゃんの泉に、触れる。

「ふうっ...!」

せつなちゃんの手を取り
私の、そこに導く。

せつなちゃんの指先が、
ゆっくりと這い回る。

とても恥じらった、
真っ赤な顔。

なのに、手は
こんなに淫らに動いてる。


せつなちゃんも、私も、
火がついちゃってる。



顔を近づける。

せつなちゃんが顔を上げ、
私の唇を吸いに来た。

すぐに、舌が入ってくる。

美希ちゃんやラブちゃんとは違う、
舌の感触。

ゆっくり、絡める。

鼻から、息が漏れる。

体を寄せる。

脚を絡ませ、私とせつなちゃんの
泉を、重ねた。

聞こえるほど、音がした。

はっきりわかる、
せつなちゃんの、感触。

きれいに咲いた、花びら同士が
お互いのしずくを、吸い合う。

膨らんだ突起が、触れあう。

「んっ...!」
「ふっ...!」

ふたりの体が、同時に跳ねる。

ゆっくりと、突起を擦り合わせる。

蜜が跳ね、音を立てる。

せつなちゃんも、私の動きに合わせるように
腰を浮かせて、突起を擦りつける。



何も、考えられなくなった。

溺れるまま、腰を動かす。

感じるまま、声を上げる。

ふたりの激しい動きと、
甘い叫び。

「祈里!」
「せつな!」

声が聞こえたのか、ラブちゃんと
美希ちゃんが、あわてた様子で
お風呂のドアを開けた。

止まらなかった。

私とせつなちゃんは抱き合ったまま
昇りつめ、激しく跳ねた。

蜜の音と、声が
お風呂場に響き渡った。



体に、力が入らない。

私とせつなちゃんは、床に転がったまま
余韻に溺れた痙攣を繰り返す。


ラブちゃんと美希ちゃんが
何か言っている。


ごめんなさい。

でも、もう止まらないの...



体を起こし、
美希ちゃんに抱きつく。


美希ちゃんの服が濡れるのも
構わず、顔中に唇を這わせる。

「何で!どうしたの祈...んんんっ!」

舌をねじ込む。

美希ちゃんの瞳が、
とろみを帯びる。

ラブちゃんの胸に手を伸ばし、
激しく揉みしだく。

いつの間にか、せつなちゃんが
体を起こし、ラブちゃんのお尻に
顔を埋めている。

「はあっぁ...また体が...」

ラブちゃんが、甘い声を上げる。



頭の中が、空だった。

欲望のままに、
舌を這わせる。

手当たり次第に
舐め、撫で、かき回す。

同じように、舐められ、
撫でられ、かき回される。

果てしない快感に、
堕ちていく感覚。


でも、それは永遠ではなく。


「ただーいまー」

玄関での靴音に、私たちは
一気に、現実に引き戻された。

美希ちゃんを洗い場に残し、
残り3人で、バスタブに入る。

ぎゅうぎゅうだ。

「おじゃましてます...」
「あらあら、仲良しねぇ」


ちょっと、
仲が良すぎだったかな。
最終更新:2013年02月16日 19:58