「welcome back」/◆BVjx9JFTno




半ば無理矢理に、
夏休みを与えられた。


残ってる課題や仕事を挙げても、
任せとけの一点張り。


去年とは大違い。


すっかり、私は
子供扱い。



追い出されるように、
予定を組まれた。


私がいないと、
混乱するくせに。




でも、


ありがとう。




光が消え、目の前に
懐かしい空が広がった。


強い日差しに、
目を細める。



吹き抜ける風が
爽やかに体を撫でる。



つかの間のお別れをつぶやいた、
クローバーの丘。



街を見渡せる斜面に、
腰を下ろす。


雲が、やさしい日陰をつくり、
ゆっくり移動する。



1年前も、
こんな天気だった。


どうしていいか解らず
ただ座っていた、この場所。



でも、ここが
私のスタートラインだった。


ここから、始まった。




初めて、家族の幸せを
感じた、レストラン。



自分の意志で
リンクルンを構えた街角。



ラブに手を引かれ、
泣き笑いで走った道。



思い出をなぞるように、
ゆっくりと歩く。



昨日のことのように
思い出す。


ずっと遠い昔のこと
だったような気もする。



この街は変わらず、
私を迎えてくれる。


そして、みんなも。




クローバータウンストリートの
門をくぐる。



見覚えのある、3人の
背中が見えた。



スーパーの袋を、重そうに
分担して持っている。


中には、ジュースとお菓子が
ぎっしり詰まっている。



今夜は、ずっと
おしゃべりになりそう。



駈け寄る。



「ただいま!」



1年前は、
見つけてもらった。



今度は、私から。



ラせ1-24は、その前日をラブ視点で