『利き唇』/Mitchell & Carroll
みらい「第一回 プリキュアオールスターズ チュパチュパ この一口に魔法をかけろ 利き唇~!!」
リコ「挑戦者のベニーギョ選手、意気込みをどうぞ!」
ベニーギョ「ちゃちゃっとGETって感じ?」
モフルン「じゃあさっそく目隠しするモフ~」
なぎさ「(――さて、誰が行く?)」
ほのか「(ここはジャンケンで決めるってのはどう?)」
全員「「「(ジャーンケーン……)」」」
みらい「(あちゃ~、わたしか~)」
ベニーギョ×みらい「「(チュッ)」」
ベニーギョ「(やわらかい……そういやアタシ、キスって初めて……)」
モフルン「目隠し、外すモフ~」
リコ「ベニーギョ、なんか顔が赤くない?」
ベニーギョ「も、元からだよ!!」
みらい「じゃあ、この50人の中から、当ててみて!」
ベニーギョ「この中から当てるとか……ちょっちキビシクない?」
ペコリン「さっきのキスの感触はどうだったペコ?」
ベニーギョ「なんていうか……レモンの味?みたいな」
全員「「「………」」」
のぞみ「ベニーギョさん、もしかして――」
りん「(シッ!のぞみ、シッ!!)」
ベニーギョ「じゃあ、まずはこの子から行ってみる?」
はるか「キャ~♡」
ベニーギョ×はるか「「(プチュ)」」
ベニーギョ「(ああ……この子、ほんわかしてるけど、芯はしっかりしてる……さっきは初めてだったからよくわからなかったけど、キスってこんなに相手の気持ちが伝わってくるんだ……)」
きらら「で、どうなの?」
ベニーギョ「アタシ……魔法にかかっちゃったかも」
トワ「まあ、それは大変ですこと」
ベニーギョ「キスって魔法なんだな、って」
みなみ「何か語ってるわ」
ベニーギョ「でも……アタシがキスしたのは、春野はるかではございません!」
判定「ピンポーン」
ベニーギョ「だんだん分かってきたよ、キスってものが。よし、次はこの子」
ベニーギョ×うらら「「(チュッ)」」
ベニーギョ「(こ、これは……レモンの味!!)」
のぞみ「(恋バナ中)――でね、ファーストキスはレモン味って言うけれど、2回目はメロン味、3回目はサクロなの」
ベニーギョ「(なにっ!?ということは……)アタシがキスしたのは、春日野うららではございません!!」
判定「ピンポーン!」
ベニーギョ「図ったな、小娘!!」
うらら「何がです?」
ベニーギョ「次は……この子かな」
あかね「おっ、ウチ?」
ベニーギョ×あかね「「(ブッチュ)」」
ベニーギョ「違う!」
あかね「早っ!!」
ベニーギョ「アタシがキスしたのは日野あかねではございません!」
判定「ピンポーン」
あかね「何でや!?何ですぐ決断できたんや!!?」
みゆき「あかねちゃんの口はお好み焼きみたいな味がするから……」
やよい「(女の人どうしでキスかぁ~……男の人どうしのはマンガでよく見るけど)」
あゆみ「(女の人どうしでキス……男の人どうしってのはマンガでよく見るけどなぁ~)」
ベニーギョ「さて、次は……」
ラブ「えっ、もしかしてあたし!?」
せつな「(殺気)」
祈里「ひっ!?」
ベニーギョ「……やっぱりやめた。じゃあ、このお団子頭のお嬢ちゃん」
六花「(あ~あ)」
ベニーギョ×ありす「「(チュ)」」
ベニーギョ「!!!!!」
真琴「どうしたの?ガクガク震えてるけど」
ベニーギョ「お、恐れ多い事を……アタシはしてしまった……」
ありす「ベニーギョさんとやら」
ベニーギョ「はっ、はいっ!!」
ありす「 わ た し の 足 に 口 づ け な さ い 。」
ベニーギョ×ありす(足)「「(ちゅ)」」
響「えぇ~、スゴい世界……」
六花「これくらいで済んで良かったわよ。ホントだったら足の指の間まで舐めさせられてるところよ」
ベニーギョ「……ア、アタシがキス“させていただいた”のは、四葉ありす様ではございません」
判定「ピンポーン」
ベニーギョ「(何だったんだ今のは……おっ、こんな清楚な感じの子と、キスなんかしていいっての?」
ベニーギョ×舞「「(チュッ)」」
ベニーギョ「(!!!し、舌が……)」
咲「ベニイモさんがヒザから崩れ落ちた!?」
ひかり「そして、産まれたての仔馬のようになってます!!」
亜久里「さあ、立ち上がるのです!!」
エレン「頑張って!もう少しよ!!」
ベニーギョ「ア、アア……アタシがキスしたのは、美翔舞ではございません!!」
判定「ピンポーン!」
マナ「お見事ー!!」
ベニーギョ「(あんな清楚な子が……しかし、なんか自分もやりたくなってきたよ)よし!この子で」
ベニーギョ×あおい「「(ブッチュ)」」
ベニーギョ「(舌に何か当たるな……八重歯か?だが、それが気持ちイイ……)」
あおい「(コイツ……)」
ベニーギョ「――ふぅ。アタシがキスしたのは、立神あおいではございません!」
判定「ピンポーン!」
あおい「あの女、舌入れてきやがった」
ひまり「えぇ~~~っ!!?」
ゆかり「まあ、耳まで真っ赤にしちゃって♥」
あきら「科学では、こういう事は説明できないからな」
ことは「(チラチラ)」
ベニーギョ「(なんだろう、懐かしい何かを感じる……)」
ベニーギョ×ことは「「(ブチュッ)」」
ベニーギョ「(優しい……伝わってくる……アタシを包み込んでくれてる……この子の愛が、温もりが……ああ……)」
いちか「ベニーギョさん……泣いてる……」
ベニーギョ「……決めた。この子だ。悔いは無いよ。アタシがキスしたのは、花海ことはです!!」
判定「ブーーー!!(ダダ~ン♪)」
みらい「残念でした~!ベニーギョさん、罰ゲーム!!」
えりか「罰ゲームは“すっぴんお披露目”~★」
ベニーギョ「はぁ!!?」
奏「あ~、これは勇気いるわね~」
ベニーギョ「冗談じゃないし!!」
アコ「観念しなさい。いい大人が見苦しいわよ」
ゆり「おとなしく罰を受けるのよ(羽交い絞め)」
ベニーギョ「や、やめろ!!」
いつき「(羽交い絞め)よしっ、ことはちゃん、今だ!」
ベニーギョ「やめてくれ!!!」
ことは「キュアップ・ラパパ!ベニーギョさんの顔のメイク、落ちろ~!!」
美希「(――えっ、魔法で落とすの!?あたしせっかくメイク落とし持って来たのに!!)」
ベニーギョ「………」
全員「「「………」」」
ゆうこ「……かわいい!!」
きらら「へぇ~!」
ひめ「ぜんぜん可愛いじゃん!」
つぼみ「キレイです~!」
ベニーギョ「そ、そんなこと無い……」
こまち「だいぶ塩よ……しおらしくなりましたわね」
かれん「メイクで勝気な女性を演出していたけど、素に戻ったってわけね」
くるみ「メイクは魔法、よね!」
めぐみ「うんうん☆」
いおな「(メイク……あたしもお姉ちゃんみたいな素敵な女性になる為に、もっと勉強しないと!)」
なお「よかったね、れいか。唇奪われなくて」
れいか「ええ。初めては、結婚式の日に教会でなおと、と決めていましたから」
END
最終更新:2017年03月11日 23:44