素敵な出会い/ドキドキ猫キュア




UFOとかお化けとか昔から色々見かけていた。

私はその度に目をキラキラ輝かせ その事をみんなにはなした。

でも誰も信じてくれなくて 馬鹿にされて
みんな相手にしてくれなくて いつの間にか ひとりぼっちになってた。

嘘かみまちがい 本やテレビではそう言われてるけど それでも私は諦めない。
私の見たものは本物だって 信じてるから

中学2年になった日 遅刻そうになって 急いでる時 ほうきで飛んで行く何者かを見かけた。

その後も何回か ほうきで飛んで行く姿を見て これは間違いなく魔法つかいだと確信した。

私は魔法つかいに会いたくて 来る日も来る日も探し続けた。周りには相変わらず変な目で見られるけど私は気にしない

でも やっぱりくじけちゃう時もあった・・・ やっぱり魔法つかいなんていないのかなって 思ってしまうこともあった。

そんな私を支えてくれたのが 私のたった一人の親友。私の話を初めて笑わずに聞いてくれた人。私はあの子と友達になれてよかったと思う。

クリスマスに魔法つかいとお話出来て とても嬉しかった。でも それ以上に 思いを分かち合う事ができる大切な友達が側にいる事に 私は幸せだった。

冬休みが明けてから 魔法つかいは全くみなくなった。あのクリスマスの出来事は夢だったのかな?そう感じてしまうくらい。

月日はたって 大きくなっても 魔法つかいや不思議なものに対する私の気持ちは変わらない。大切な親友との関係もずっと続いてる。


かな「でしょ? 懐かしくてつい思い出しちゃって」

まゆみ「そうそう あの時も 魔法の絨毯みたいなのが見えてさ・・・」

かな「あれは絶対に魔法つかいだよ!!」

まゆみ「そうかも知れないね♪」

部屋の掃除をしていて見つけた懐かしいプリクラを見ながら 親友と話をするかな。

かな「・・・」

まゆみ「どうしたの?」

かな「また 魔法つかいに会えたらいいなぁって・・・あはは おかしいかな いい年にもなって(苦笑)」

まゆみ「そんな事はないよ! 私 かなのそういうところすっごく好きだもん♪」

かな「ありがとう まゆみ(微笑)」

親友の変わらない優しさに かなは笑う。

かな「・・・」

ふと かなはベランダに出てみる。昔、魔法つかいを探していた頃のように 星が輝く夜空をじっと見つめていた。

かな「!!」

ふと、何かが光って見えた。何かのみ間違いだろうか? そう思いつつ もう一度同じ場所を見る

かな「あれは!!」

ほうきに乗ったシルエット。続いて列車のような物が出てきたのを見た

まゆみ「かな!かな!! 外!みた!?」

どうやら親友にも見えているようで 慌てたような反応をしていた

かな「うん・・・私も見てるよ 魔法つかい また会えた(涙)」

かなはどうしてももう一度魔法つかいに会いたかった。それは 思いを伝えたかったからだ

かな「魔法つかいさん 私に素敵な出会いをくれてありがとう」

聞こえてるかは分からない けれど かなは 空を落ちるシルエットに向かって そう言った。
最終更新:2017年01月22日 21:21