夢のかたち 3話 それぞれの想い




レジーナ「このケーキもーらい!」

あぐり「レジーナ!お行儀が悪いですわよ!!」

レジーナ「ふーんだ。あ、 こっちももーらい♪」

あぐり「全く・・・」

ケーキ作りを終えて みんなでお茶をしています。あぐりはレジーナに手を焼いていました。

奏「ふふふ。ねえ、あぐりちゃん どうだった ケーキを作ってみて」

あぐり「とっても・・・楽しかったです」

響「それはよかった♪ 夢のほうははっきりした?」

あぐり「それは まだ・・・」

素直な感想を述べるあぐり。夢ついてはぎこちない返答をします。

奏「でも あぐりちゃん とっても楽しそうだったよ ケーキ作ってた時」

あぐり「それは・・・ 本当に楽しかったですから。」

確かに あぐりはお菓子作りが好きです。しかし、まだもやもやは消えません

アコ「・・・ 」

あぐり「あの・・・」

アコ「何?」

あぐり「アコさんは夢とかは・・・」

黙って話を聞いていたアコに聞くあぐり

アコ「べつに・・・特にないけど」

あぐり「そ、そうですか」

そっけない返しに口をつむぐあぐり

響(アコとあぐりちゃんって 仲悪いの?)

エレン(さ、さぁ・・・ )

微妙な二人の関係を気にする響達

奏「ま、まぁ 夢の事は 焦らず ゆっくり考えればいいのよ (苦笑)」

あぐり「そ、そうですわね・・・」

慌ててフォローをする奏

レジーナ「私の夢はねぇ トランプ王国の大統領になること!!」

そこに またまたレジーナが割り込んで来ます。

あぐり「だから 誰も あなたには聞いてな・・・」

アコ「随分と変わった夢ね」

レジーナ「何よ!何か文句あんの」

アコに突っ込まれて喧嘩腰のレジーナ

アコ「別に」

レジーナ「ぐぬぬ・・・」

クールに返すアコ。レジーナは悔しそうでした。

???「あらあら 随分と賑やかね(笑)」

響「あ、はるかちゃん達」

はるか「こんにちは♪」

きらら「やっほー! かなかなのケーキ食べに来たよ♪ トワっちがケーキ食べたいって仕方ないからねぇ(笑) 」

トワ「もう!きららだって気に入ってたじゃないですか!!」

みなみ「こらこら 二人とも 公衆の面前でみっともないわよ」

そこにはるか達が来ました。きららとトワのいちゃいちゃは相変わらずです(笑)

奏「嬉しい!わざわざ食べに来てくれるなんて♪♪」

はるか「こっちこそ ラッキースプーンのカップケーキが食べれて 幸せ満開だよ♪」

きらら「だよねぇ~♪ ん? あぐりんとレジレジも来てたんだ」

はるか「ほんとだ! おーい♪」

二人に気づいて はるかが声をかけます

あぐり「・・・」

アコ「・・・」

レジーナ「美味しい~」

ハミィ「美味しいニャ~♪」

きらら「ねぇ アコっちとあぐりんって何かあったの?ひびびん」

響「いやあ~ それが 私にも何がなんだか(苦笑)」

はるか「あぐりちゃん 何か元気ない?」

奏「どうも 夢の事で悩んでるらしいの」

事のいきさつをはるか達に話す響達

トワ「そうだったのですか・・・」

トワは心配そうにあぐりを見ます。

みなみ「ねぇ・・・ あぐりちゃん。ちょっといいかしら」

あぐり「・・・なんでしょうか?」

あぐりに優しく話かけるみなみ。そして言います

みなみ「響達からだいたいの事は聞いたわ。夢で悩んでるって」

あぐり「はい・・・」

みなみ「私もね 同じように悩んでいた時があったわ。」

あぐり「え・・・?」

みなみ「ふたつの夢で揺れていた。どちらの夢も私にとって大切な夢だから。」

あぐり「・・・」

みなみ「でも はるか達に夢は変わってもいい・・・ 大事なのは自分がどうしたいかだって教えられて 本当の夢を見つける事ができたわ」

あぐり「・・・ 後悔はしていないのですか?」

あぐりは恐る恐る聞きます。

みなみ「ちっとも。私は獣医の道を選んだけれど 私の本当の気持ちだから
なにも後悔なんてないわ。それに、海藤家を継ぎたいって気持ちがなくなった訳ではないの。」

今は獣医という夢に全力をかけてるけど(笑)とみなみは言います。

はるか「あぐりちゃんはお菓子作るの 好き?」

はるかがあぐりに聞いて来ました

あぐり「それは・・・ 好きです。でも 茶道も好きです。 」

だからこそ悩んでいるのです・・・。複雑な表情のあぐり

はるか「だったら それでいいんだよ。それがあぐりちゃんの気持ちなんだよ♪」

はるかは笑顔で言います。

あぐり「しかし・・・」

根本的な解決になってないと 納得のいかなそうなあぐり。痺れをきらしたのか レジーナが言います。

レジーナ「もう!苛々するわねぇ。」

あぐり「なんです?人が真剣に悩んでいるのに!!」

レジーナ「あんたも、ちっちゃい事で悩んでるわねぇ(笑) いいじゃない、二つ夢があるならそれで」

あぐり「あなたは他人事だから そう言えるんですわ!!」

また レジーナと喧嘩になりそうになります。しかし

アコ「・・・随分と贅沢な悩みねぇ(呆れ)」

あぐり「あ、アコさんまで 何ですか!?」

アコにまで馬鹿にされたと感じて少しショックを受けるあぐり。

アコ「私もレジーナと同意見って事。ほんっと馬鹿みたい」

あぐり「・・・ あなたには 私の気持ちが 分からないから そういう事が言えるんですわ!!」

余りにもショックだったのか カチンと来て 叫ぶあぐり。

アコ「そうね・・・ 分からないわ 夢がある人の贅沢な悩みなんて」

そう言って アコは去ってしまいました。

はるか「あわわわ~ どうしよう><」

二人の喧嘩に慌てるはるか。

あぐり「・・・」

トワ「・・・ きっとアコはあぐりちゃんの事が羨ましいのですわ」

黙りこんで落ち込むあぐりにトワが言います。

あぐり「・・・」

トワ「アコは 夢があるあぐりちゃんの事が羨ましかったんだと思います・・・。私も 同じだから分かるんです」

はるか「トワちゃん・・・」

トワ「私も 夢に向かって頑張るはるか達が 輝いて見えて いとおしく思う時がありますから」

あぐり「・・・」

トワ「きっと・・・アコも同じなんですわ・・・」

真っ直ぐな顔で 語るトワ。あぐりは顔をあげて真剣に聞いていました

はるか「夢ってさ・・・ いろんなかたちがあると思うんだ」

はるかが口を開きます。

はるか「何かになりたい!!っていう将来の夢。誰かみたいになる!!っていう目標 何かをしたい!!とか 欲しいっていう 願望みたいなもの」

はるかは語ります。

はるか「これまで 沢山の夢を守って来て 分かった。人の・・・・生き物の数だけ夢があるって」

あぐり「・・・」

はるか「それにね 私の大好きな先生の言葉で こんな素敵な言葉があるんだ! 想いの数だけ物語はある。私ね・・・ その言葉を聞いて想ったの 私は 私だけのプリンセスになりたい!って。」

あぐり「夢のかたちはそれぞれ違う・・・」

みなみ「そうね。さっきも言ったけど
私は海藤財閥に対する想いもまだあるのよ。今は獣医になるために頑張っているけど 後々にはその経験を海藤財閥の仕事にも活かせればと思ってるわ(微笑)」

はるか 「みなみさん すごいです!!」

みなみに感心するはるか

響「私もね ピアニストになりたいなんて 最初は思ってなかった。」

トワ「意外ですわ!!」

響の発言に驚くトワ

響「ちょっと色々あってね(苦笑) 私 音楽が嫌いになってたんだ・・・」

はるか「音楽一家なのに!?」

響「だからこそ・・・なの!! でもね 色々あって また音楽が好きになって ピアニストになりたいって思うようになったんだ」

奏「それまではスポーツ選手になりたい!とか言ってたのよ(笑)」

響「今でも スポーツは好きだけどね(笑) 」

あぐり「・・・」

はるか「私もね プリンセスを目指して 色んな事に挑戦してるんだ♪ バレエも好きだし バイオリンも好き。それから・・・ 私も お菓子って大好き(微笑)」

あぐりは カップケーキを持ち出してどこかへかけて行きました。

響「大丈夫かな?」

奏「きっと大丈夫よ♪」

はるか「うん。」

トワ「そういえば きららは?」