リズの想い/ドキドキ猫キュア




リズ「え?リコがナシマホウ界に!?」

教頭「まったく リコさんには驚かされましたよ! 勝手に寮を抜け出したと思ったら ナシマホウ界のほうに行っていたなんて・・・」

リズ「妹が迷惑をかけて すみません」

教頭「おまけに あちらの人間の子を連れてくるなんて・・・ 前代未聞です!! 校長が許してくれたからいいものの 本当なら 退学処分どころでは済まされない事ですよ!!! 」

リズ「本当に 本当にすいません!!」

教頭に呼び出されて リコの事で怒られているリズは 謝っていた。妹の事で呼び出される事は今に始まった事でもなかった。

勿論 この事はリコは知らない。知ったら自分に迷惑をかけていると思い 余計に嫌な思いをさせてしまうと思うから。

しかし、勝手に寮を抜け出したと、聞いた時は 血の気が引く想いだった。魔法の事で悩んでいたとは知っていたが抜け出す程思い詰めていたなんて・・・と、親身になってあげられなかった事に後悔する程だった。

だから 帰って来た時 とてもホッとした。
しかし、まさかナシマホウ界に行っているなんて 誰が想像できただろうか・・・
しかも 何を思ってかその世界の子を連れてきたというのだから 尚更驚いた。

本当なら心配で仕方ないのだが どう声かけていいものか分からない・・・。
結局リコが戻って来てから一度も声すらかけてはいないけれど リコはどう思っているのだろうか・・・

きっと ますます私の事なんて嫌いになってるだろうな・・・ リズは思いました。

教頭「まったく リコさんはどうしてこうも問題ばかり・・・ リズさんは優秀だというのに」

リズ「・・・ 本当に すいません」

毎度の事ながら 教頭の小言にはカチンとくるものがあった。言い返したい気持ちを堪えて リズは部屋を後にする。

リコは優秀な姉と比べられる事をとても嫌っているが それ以上にリズは自分と妹が比べられる事が嫌だった。


リコには魔法の才能がある。それはリズが誰よりもしっている。リコは決して駄目な子なんかではないのだ。

しかし、自分の存在がプレッシャーとなり あの子は本当の力を出せないでいる・・・ そのせいで リコが周りから色々言われている事が リズは可愛そうで仕方なかった。

誰も リコをリコとして見てくれない。それがリズは嫌だった。

校長「どうした? 浮かない顔をしているね 」

リズ「校長先生!!」

リズが歩いていると校長先生に声をかけられた。

校長「妹さんの事かな」

リズ「リコが大変な迷惑をかけて申し訳ありませんでした!! 許していただいて本当にありがとうございます!!」

慌てて謝罪と御礼を述べるリズ

校長「気にする事はない。わしはあの子の可能性を信じている ただそれだけじゃよ」

リズ「え?」

校長の発言にリズは驚く。

校長「君の妹と 彼女が連れてきたナシマホウ界のみらいという少女。わしには二人には魔法の才能がある そう思うのじゃ」

窓の外を見ながら校長が話す。リズも外を見る。補習中だろうか 走り回るリコと生徒達の姿が見えた。

見慣れない少女が一人いる あの子が校長の言っていたナシマホウ界の子だろうか?

校長「おお おお♪ みな 頑張っておるな(笑) 」

リズ「そうですね・・・ あの 校長はどうして リコとナシマホウ界の少女に 一緒に補習を受けさせたんですか?」

校長「一つは さっきも言ったように 魔法の才能を感じたからだ。 そして あの子に足りないのは自信だとわしは思う。みらいという少女の存在が あの子の力になる そう考えたからじゃ(微笑)」

リズ「そうなんですか・・・」

もう1度礼をして リズは去った。

リコが連れてきたみらいと言う少女・・・ 校長が期待する程の少女にリズも興味を持っていた。1度お話をしてみたい そう思った。

出来るならリコとも・・・・・・


結局 一歩を踏み出せないまま日は過ぎていった。

そんなある日の事だった。

リズ「失礼します」

校長「何じゃね?」

リズ「アイザック先生が腰痛で倒れたって 本当ですか!?」

校長「彼も歳だからの・・・。ひゃっこい島での補習が響いたようじゃ。・・・しかし 困ったのう 突然の事で代わりの先生がおらん(業とらしく)」

リズ「・・・」

校長「これは補習休止もやむ終えんな~(チラッ)」

リズ「・・・ あの 代わりの先生 私にやらせていただけませんか!!」

真っ直ぐ校長を見てリズは言います。

校長「おお!君がやってくれるのかい それじゃあ よろしく頼む♪」

リズ「はい!!」

リズは 今度こそ ちゃんと リコと話したい・・・。妹の様子を知りたいと思っていました。だからこそ補習の先生を引き受けたのです。

リコはきっと嫌がるかも知れない・・・
そう思いましたが それも承知の上でした。

やはり嫌がられましたし 大変な事もありましたが やっと妹と話す事が出来た事と
妹の成長にリズは喜んでいました。

何より リコの楽しそうな姿がリズは嬉しかった。

いい友達が出来てよかったわね リコ。

友達と喜びはしゃぐ妹の姿をリズは笑顔で 見ていました。

リズの想い 完