『オールスタープリキュア!幸せ満開!冬のSS祭り2016』~閉幕~/一六◆6/pMjwqUTk




はるか「……こうしてプリキュアのみんなの様々な夢の物語は、これからも仲間たちと一緒に、紡がれ続けるのでした!」
きらら「も~、はるはる、まとめ過ぎ。それに、こ~んなにいろんな夢のお話があったんだよ? 一冊の絵本じゃないんだからさぁ」
みなみ「確かに、本当に色々な夢があったわね」
はるか「将来の夢も色々あったし、何よりそれを支える友達や家族の存在が、幸せ満開! って感じでしたよね~!」
トワ 「ええ。他にも、眠っている時に見る夢や、あったらいいなと思い描く夢、それに、ちょっと単語を聞いただけで悲鳴を上げてしまうほどの、恐ろしい悪夢もありましたわ」
ゆい 「……そこまで、深刻じゃなかったけどね……」
きらら「みなみんも、“オバケ”って聞いただけで震えちゃうもんね~」
みなみ「誰にだって苦手な物はあるでしょ!」
きらら「二ヒヒ♪」

みらい「はいはーい! わたし、このお話会の中で、凄い発見をしちゃったんです!」
トワ 「まぁ、何ですの?」
リコ 「ちょっと、みらい。先輩たちに変なこと言ったら、恥ずかしいじゃない」
はるか「大丈夫だよ、リコちゃん。発見に、変なことも間違いも無いもの。みらいちゃん、聞かせて」
みらい「はいっ。夢って、呪文を使わない魔法みたいだな、って思ったんです」
みなみ「呪文を使わない……魔法?」
みらい「魔法って、頭の中で具体的にイメージしてから、魔法の言葉を唱えて、杖を振って、それで初めて形になる……みたいなんですよね」
きらら「あれ、急に不安げになっちゃったけど?」
みらい「エヘヘ……。わたしもつい最近、魔法学校で教わったばかりなんで……スミマセン」

リコ 「ま、まぁ……間違ってないし」
みらい「ホント!? リコ!」
リコ 「いいから、続けなさいよ」
みらい「うん! えーっと、こうなりたい自分や未来をイメージして、そのイメージがどんどん具体的になって、それを形にしていくのが、将来の夢ですよね?」
ゆい 「うん、そうだね」
みらい「夜見る夢も、実は心のどこかに、願いとか、祈りとか、あと……恐れとかがハッキリとあって、それが形になって見えたものなんじゃないかなぁって、思ったんです」
きらら「なるほど~。夢の力は、想いの力。それは、夜見る夢も同じってことね」
トワ 「悪夢だって、夢の裏返し。想いが別の形で現れたもの、なんですわね」
はるか「凄いよ、みらいちゃん。素敵な発見だねっ」
みらい「ありがとう! だからわたしも、将来の夢のこと、考えたいなって思ったんです。なりたい自分のイメージをちゃんと持ってる、リコみたいに!」
リコ 「なっ……! も~、みらい! 恥ずかしいから、そんなこと大声で言わないでよ~!」
全員 「アハハハ……」


 広場に集まった何十人もの少女たちは、またそれぞれの方法で、笑顔で手を振りながら去って行く。
 今日からまたそれぞれの場所で、それぞれの夢を叶えるために。
 将来の夢や、日常の中の小さな夢、友達の夢の応援など、これまた実に様々な夢を。

 今年のお話し会は、これにて一旦閉幕。また次の、秘密の時間が訪れるまで。
 それでは皆様、素敵な夢を。
最終更新:2016年03月14日 03:14