4話 再会~ 溢れる思い




はるか「・・・」

はるかは 久しぶりにノーブル学園周辺を散歩していました。はるかの通う大学側とは反対のほうなのですが 何故か久しぶりに来てみたくなったのです。

はるか「この学園は昔と変わらないな~」

歩きながらはるかは 昔の事を思い出していました。

この学園に入学した事 初めてフローラになった事

はるか「ゆいちゃんを助けたいって思って無我夢中だったなぁ」

みなみにバレエを教わった事 マーメイドが誕生した事

はるか「みなみさん 本当にかっこよかったな 私もみなみさんみたいな人になりたい!って バレエ頑張ってたりして」

パフやみんなの事

はるか「パフ 大人気だったなぁ~ 犬が苦手な如月さんが 一番可愛がってたっけ(笑)」

きららと友達になった事 プリンセスレッスンの事

はるか「きららちゃんが仲間になってくれて すっごく嬉しかった。プリンセスになる為のレッスン 大変だったけど 楽しかったなぁ」

色んなことをはるかは思い出して 笑っていました。

はるか「トワイライトを見た時 バイオリンの演奏が素敵で 綺麗な人で 思わず見惚れちゃったな」

はるか「トワちゃんの演奏も好きだけど トワイライトも 好きだった。」

トワと初めて会った時の事を思い出しながら はるかは ある場所へ来ていました。

はるか「思わず 足を踏み入れちゃったけど・・・ 大丈夫だよね?」

自分が通っているのがノーブル学園の大学とはいえ、中学側の敷地に入るのを少し躊躇っていた。

はるか「懐かしいな バイオリンの音色に誘われて トワちゃんにここで出会ったんだよね 」

はるか「・・・ いる訳ないか~(苦笑)」

はるかはその場を立ち去ろうとしました。

ピカッ ガサッ!

はるか「何?・・・」

トワ「ここは・・・」

パフ「ノーブル学園パフ?」

はるか「トワちゃん・・・ちゃん?」

トワ「!!」

物音に振り向くと これは夢だろうか?懐かしい友人の姿がそこにあり はるかは驚き、そして喜んでいました。それはトワも同じです。

はるか「トワちゃん!! トワちゃ~ん><」

嬉しさのあまりトワに思いっきり抱きつくはるか

トワ「はるかったら 大胆すぎですわ(泣)」

パフ「はるか 久しぶりパフ~♪」

はるか「うわ~ パフ ちょっと大人っぽくなった?」

パフ「パフはもう大人パフ♪」

はるか「衝撃すぎる~!!」

パフ「はるかは 相変わらず 変わらないなパフ(笑)」

はるか「私だってちょっとは大人っぽくなったもん><」

トワ「ええ。はるかは素敵になりましたわ・・・ まるで 花のプリンセスみたい 」

はるか「トワちゃんだって 素敵過ぎるよ~!! さっすが本物のプリンセスだね♪♪」

はるか達は再会を喜び合いました。

ゆい「本当に・・・ 本当にトワちゃん!?」

トワ「ええ。ゆい 入賞おめでとう(涙)」

ゆい「トワちゃん・・・ (涙)」

トワ「やはり その姿 とっても素敵ですわ・・・」

ゆい「そ、そうかな・・・? トワちゃんが 誉めてくれたから 思いきってこのスタイルに変えてみたんだ」

はるか「眼鏡をとった姿も とっても美人だよね♪♪」

大人になった ゆいは 眼鏡からコンタクトに変え 髪はおろした 姿になっていました。

ゆい「もう~ そんなに誉められると恥ずかしいよ>< ・・・そうだ! トワちゃんこれ!!」

ゆいは トワにプリンセスと夢の鍵の絵本を 渡しました。

トワ「これは・・・」

ゆい「私の絵本 やっとトワちゃんにも私の描いたお話読んで貰えるね(微笑)」

トワ「また 大切な宝物が出来ましたわ♪」

トワは絵本を大事そうに抱き締めました。

はるか「でも 本当に びっくりだよ!トワちゃんが いるなんて!!」

トワ「私も このキーに願っていたら また こっちにこれて 驚きましたわ」

はるか「トワちゃんもキーを持ってたんだ♪」

トワ「それでは はるかも!?」

はるか「私だけじゃないよ みなみさんも持ってるんだ♪ きっときららちゃんも 持ってると思う!!」

トワ「そうだったんですか・・・ それじゃあ やはりキーが 私達をひきあわせてくれたのですね」

はるか「きっと そうだよ!! ずっと思いつづけてたから キーが夢を叶えてくれたんだね」

トワ「ええ・・・ 本当に また みんなに会えて とっても とっても 嬉しいしですわ(泣)」

感極まって泣いてしまうトワ

ゆい「トワちゃん」

トワ「ありがとう ゆい。」

ゆいは そっとハンカチを差し出します。


はるか「ホープキングダムはどう? カナタ達は元気?」

トワ「お兄様もアロマも みんな 元気ですわ♪」

はるか「そっかぁ~ また みんなにも会えるといいなぁ」

ゆい「そうだね(笑)」

はるか「トワちゃんは どう? プリンセスって やっぱり大変?」

興味津々に聞くはるか

トワ「ええ・・・ とっても大変ですわ・・・。」

ゆい「トワちゃん?」

歯切れの悪い答え方をするトワを気にするゆい。

はるか「トワちゃん どうかしたの?」

トワ「え? 何でもありませんわ><」

パフ「・・・」

トワ「そんな 事より これからの事ですわ!! とりあえず しばらく住まう場所を探さないと!!」

ごまかすように言うトワ

はるか「それなら 私たちも手伝うよ!」

トワ「そんな 迷惑はかけられませんわ」

ゆい「友達なんだから そんなの言いっこなしだよ♪」

パフ「トワ様 ここははるか達に助けてもらったほうがいいと思うパフ」

トワ「そうね・・・ パフがそういうなら」

はるか「・・・」

しばらくの滞在ということで トワは夢が浜の ホテルに泊まる事になりました。

トワ「はー・・・ 今日は疲れましたわ」

パフ「でも トワ様 とっても嬉しそうだったパフ♪」

トワ「ええ 本当に嬉しかったわ」

はるか「これから楽しみだね♪」

トワ「ええ。でも 本当によかったんですの?」

はるか「私の事なら大丈夫だよ ここから大学まで そんな遠くないし それに もうすぐ春休みだから♪」

ニッと笑ってはるかは言います。はるかはしばらく トワとホテルに泊まる事にしたのです。

はるか「楽しみだなあ・・・ みなみさん達に会うの」

トワ「たしか 定期的に集まっているのですよね?」

はるか「うん。それぞれの予定があるから 中々合わせるの大変なんだけどね。それでも 時々は会って近況報告とかしたりしてたんだ」

トワ「あなた達は ずっと仲がいいのね」

はるか「トワちゃんだって 大切な仲間だよ! これからは トワちゃんも一緒に集まれる やっとみんな揃うって思ったら 凄く嬉しくて仕方ないんだ♪」

トワ「ふふふ そうね。ところでみなみ達には私の事話さなくてよかったのですか?」

はるか「ゆいちゃんがね 集まった時のサプライズにして 二人を驚かそうって(笑)」

トワ「まあ!ゆいって 結構お茶目なんですのね(笑)」

二人は笑っていました。



最終更新:2016年03月11日 02:08