レス番号 |
作品タイトル |
作者 |
備考 |
第1話 |
第1話:幸福な食卓 |
一六◆6/pMjwqUTk |
ラビリンスに笑顔と幸せを。ただ一つの夢が、こんなにも遠いなんて思わなかった。ある事件をきっかけに再結成されたクローバー。懐かしい町と大切な仲間との再会。だけどせつなの表情は晴れなくて……。彼女の戦いは、いまだ終わっていない。 |
第2話 |
第2話:二兎を追う者 |
一六◆6/pMjwqUTk |
イースとして奪ってきたもの。パッションとして守ってきたもの。せつなとして――与えられてきたもの? 自ら望むには尊くて、人に伝えるには難しくて……。追いかけるほどに、逃げていく。だからせつなは走る。今は――ゴールは見えなくとも。 |
第3話 |
第3話:ネクストと呼ばれた少女 |
一六◆6/pMjwqUTk |
陽が昇るのは、どこかで陽が沈むからだとサウラーが言っていた。ウエスターはふとそんなことを思い出す。立つ場所によって景色の見え方は違うもの。「争いの原因など、今のラビリンスには無数に存在する」喧嘩の原因を追究する彼に向かって、少女はそう吐き捨てた。それを生み出したのが、お前達ではないのかと――。 |
第4話 |
第4話:再会 |
一六◆6/pMjwqUTk |
様々な人々が手を取り合い、共に生きること。そこから生まれる「幸せ」が、自分を救ってくれた。だからみんなにも伝えたかった。だけど変化に戸惑う者や、望まない者や、反発する者も現れて。どうしてわかってくれないの? そんな自分もかつては、わかろうとしない者であった。閉ざされた扉からは、風は吹き込まない。 |
第5話 |
第5話:届かない声 |
一六◆6/pMjwqUTk |
「きっと、今からでもやり直せるよ」って、そう信じて応援してきた。大切な親友の、せつなの、現在と未来を。だって、過去は変えられないもの。そうやって目をそらしてきたんだ。現在も未来も、過去の上に築かれるのだということから。だから、今度はしっかりと向き合おう。同じ目をした少女の心と傷に――。 |
第6話 |
第6話:不幸の襲来 |
一六◆6/pMjwqUTk |
ひとつひとつ、やり直してきたつもりだった。思うようにいかなくたって、精一杯頑張ればいつか乗り越えられると信じて。半身、否、全身よりも大切な親友が連れ去られた。犯人は後輩にあたる一人の少女。不協和音がもたらす振動は、まるでドミノのように積み上げてきたものを崩していく。そんな中、せつなの取った決断は――。 |
第7話 |
第7話:瞳の中の炎 |
一六◆6/pMjwqUTk |
少女に招かれ、アジトに足を踏み入れるラブ。そこで知る、彼女の思いと、親友の過去。ちゃんと伝えたい、わかってもらいたい――でも、正しいだけじゃ、届かない。同じ重さを持って、向き合えない。積み上げた研鑚と、命を賭けた、人生すらも投げ打った、大きな大きな想いには。焦るラブを余所に、事態は大きく進行していた。 |
第8話 |
第8話:全力の想い |
一六◆6/pMjwqUTk |
あたし……どうしてラビリンスと戦ったんだろう? プリキュアになれば勝てると思ったから? たまたま選ばれたから? 違うっ! 救いたい人がいたから、ピルンが力を貸してくれたんだ。ここにピルンはいないけど、守りたいものはちゃんとある。だったら諦めない。みんなの幸せも、せつなの幸せも。そして――あの子の幸せも。 |
第9話 |
第9話:起動! |
一六◆6/pMjwqUTk |
ラビリンスが壊れていく。まるで、砂で作ったお城のように。支えたいのに、守りたいのに、小さな掌をすり抜けて零れていく。その流れが一瞬、止まる。沢山の手が堰き止めている。「だったら、私がやるべきことは――やらなくちゃいけないことは――ううん、やりたいことはっ!」せつなの拳が硬く握られる。今こそ――起動の刻! |
第10話 |
第10話:炎の記憶(前編) |
一六◆6/pMjwqUTk |
赤い瞳の少女の、ネクストの、執念の炎を燃やす瞳の中に、かつてのイースの姿を見るせつな。その寂しさを知っていた。その焦りもよくわかる。その痛みにも覚えがあった。でも、少女の闇はさらに深くて――。重なる部分があることと、同一であることは違う。願いはひとつ。でも少女には、チャンスすら与えられなかったのだから。 |
第11話 |
第11話:炎の記憶(後編) |
一六◆6/pMjwqUTk |
私なら、あの子の気持ちがわかる。ううん、わかってあげられるつもりだった。赤黒い炎に導かれたその先で、せつなはイースだった頃の自分と向き合う。これは過去の世界なのか、それとも――。あの子を、ううん、自分を知ってるなんて思い上がりだった。当然かもしれない。だって私はイースを否定して、目を背けてきたのだから。 |
第12話 |
第12話:守りたいもの |
一六◆6/pMjwqUTk |
あの日から人々は色々なことを考えるようになった。老人にはわからなかった。何が正しいかなんて判断の基準になる知識も無かった。たとえ不幸と呼ばれる泥水の中だとしても、自分はそこに棲まうモノだった。そんな老いぼれにもわかることがある。古い時代に生きた者は、新しい時代を切り開く、邪魔だけはしてはならないのだと。 |
第13話 |
第13話:復活 |
一六◆6/pMjwqUTk |
こんなはずじゃない。こんなはずじゃなかった。少女の胸に去来する想い。たった一つの真実を、自分の価値観の全てを、間違いとして突きつけられたら、人はどうしたらいいのか。老人と違うのは、少女はまだ若くて、そして振るえる拳があったこと。受け入れられないならば、打ち砕く。ラビリンス総統、メビウス様のしもべとして。 |
第14話 |
第14話:不幸なき明日――発憤 |
一六◆6/pMjwqUTk |
考えるのは得意じゃない。悩むなんて柄じゃない。誰かの言いなりになるのも性に合わない。何も難しい事じゃない。ドーナツは美味いし、青い空は綺麗だ。そして、人は笑っている方がいいに決まってる。だから目の前の光景は間違っている。勝算なんぞ知ったことか! 過信? 俺は自分を信じてるんじゃない。結果を信じて戦うだけだ! 第14話:不幸なき明日――決意とどちらからでもお読み頂けます。 |
第14話 |
第14話:不幸なき明日――決意 |
一六◆6/pMjwqUTk |
「鳥の目」「虫の目」「魚の目」って知っているかい? 虫の目を持つ友に、そんな話をしたことがあった。半分も聞かないうちに舟を漕いでいたね。きっと、彼に僕の考えは理解できないだろう。君はそれでいい。これは鳥の目で見た判断だ。そして一番大切なのは魚の目。それは、任せてもいいかな? せつな。後のことは頼んだよ。 第14話:不幸なき明日――発憤とどちらからでもお読み頂けます。 |
第15話 |
第15話:愚かなる者たち |
一六◆6/pMjwqUTk |
理解できない物事を、人は間違いと受け止める。そういった意味において、メビウスもまた、人に近い思考を持っていたのかもしれない。無限の名を持つメビウスに、刹那の名を持つかつてのしもべ達。万能にして、万全であるが故に、人の幸せはわからない。喜びもわからない。完全でないからこそ、命は美しく輝くのだということも。 |
第16話 |
第16話:本当の姿 |
一六◆6/pMjwqUTk |
この手で消し去りたかった笑顔が、今、ラビリンスから失われようとしていた。どうしても逢いたかった方は、こうして目の前に在る。望んでいた展開を、どうして悔しく思うのか。なぜ喜びではなくて、悲しみと憤りを覚えるのか。己に向けられることを、どこかで望んでいたからなのか。私はアイツが――かった……。 |
第17話 |
第17話:もう一度、みんなで |
一六◆6/pMjwqUTk |
光を失い、灰色に染められていく世界に、二色の光の柱が立ち昇る。再び舞い降りる、伝説の戦士。希望の光は、しかし奇跡などではなくて。これまで重ねてきた言葉に、伝えてきた想い。きっと、受け止めた彼らが導いたもの。少女は立ち上がり、少年は歩き出す。ラビリンスの未来を、指し示すかのように。 |
第18話 |
第18話:幸せのラプソディ |
一六◆6/pMjwqUTk |
かつて音楽も踊りも無かった世界に、高らかに狂詩曲が響き渡る。それは伝説の戦士を讃える歌。明日という未知に挑む決意の唄。一人一人異なる心の奏でる音は、和音となって繋がり、協和音として集い、大いなる叙事詩を物語る。聴けメビウスよ。人が愚かであるとしても、愚かであることが人の全てではないことを。 |
第19話 |
第19話:瞳の中の幸せ |
一六◆6/pMjwqUTk |
悲しみも争いも不幸もない、そんな世界を作りたかった。それは人という種が、誕生した瞬間に芽生えた願い。幾万幾億の月日を重ね、やがて人から機械に託された想い。そして作り出した、喜びも思いやりも幸せも無い世界。無数の悲しみを受けとめた無限の存在に、一欠けらの悲しみと幸せを知る少女は答える。私達は――。 |