きららの苦悩/ドキドキ猫キュア
珍しく悩み事を相談してくる友人に きららは驚いていた。すこし前に ちょっと強引に悩み事を聞いた事もあったけれど、彼女自ら直接 誰かに相談するなんて事は滅多にない 最も親愛するあのこにですら
ね・・・
そんな友人が助けを求めてくるなんて相当な事だと思い、理由も聞かない内に
きららは OKしてしまった。悩みの原因を聞いた時 きららは うんざりしていた。
引き受けてしまった以上 仕方ないと思いつつも、心底嫌そうにしていると きららの前に元凶が堂々と現れた。
らんこ「あ~ら 珍しいじゃない 天の川きらら 自ら 私に用なんて やっと私の偉大ささが分かったのかしら(笑)」
自称スーパーアイドルこと一条らんこはきららを見るやいなや ムカつくくらいドヤ顔で話かけてくる。きららはその堂々とした態度に呆れながら言った
きらら「んな訳ないでしょ・・・ あんたさぁ 後輩に迷惑かけるのやめなよ みなみん達すっごく困ってたよ」
らんこ「迷惑? 何を言っているのかしら 有難い要望を無視して 生徒会のほうが私に意地悪なんじゃない!! 」
きらら「あんたの銅像なんて誰が喜ぶのよ・・・」
らんこ「あ~ これだから 価値の分からないガキは 将来有名になる私の銅像が立つのよ!とても素晴らしい事じゃない!!」
トワ「まぁ~ それは素敵ですわ♪」
そこにいつのまに来たのか トワが余計な一言を言った。
らんこ「あなた 中々見所あるじゃない♪♪」
きらら「トワっち いつのまに・・・」
トワ「きらら 喧嘩はいけませんわ!」
ゆい「多分 喧嘩じゃないと思うよ・・・」
きらら「ただ大事な話をしているだけだから(苦笑)」
トワ「あら そうでしたの? 何か揉めているようでしたから てっきり」
きらら「うん、大丈夫だから あっち行ってて トワっち」
トワ「水くさいですわ きらら!友達として 是非 協力を!!」
きらら「有り難う 気持ちだけ貰っておくよ・・・」
トワの申し出も 今回ばかりは余計なお世話でしかなかった。
トワ「遠慮はいらないのですよ♪」
ゆい「これは遠慮じゃなくてね・・・」
トワ「話はだいたい聞いていましたわ 要するに みなみに許可を貰えなくて困っているのですよね?」
らんこ「そう、その通り><」
きらら「間違ってはないけど そういう話じゃくてね ・・・」
嬉しそうならんことは逆にきららはとても困っていました。
トワ「わたくしからもみなみにお願いしてみましょうか?」
らんこ「協力してくれるの!?天の川きららと違って いいこねぇ♪」
きらら「もう トワっち 余計な事しないで!! 駄目なもんは駄目なんだからね!!」
トワ「きらら 意地悪は関心しませんわ!」
きらら「いや、そういう事じゃなくて・・・」
トワ「そうだ、どうせなら きららの銅像も建てたらどうかしら♪」
らんこ「はぁ?」
きらら「何でそんな話になる!?」
トワ「だって きららは春にはこの学校を去ってしまいますし・・・ 何か記念に残してはどうかと」
きらら「別に 私はいいよ・・・」
トワの突然の提案に余計困り果てるきらら。驚いた様子のらんこが口を挟んで来ます。
らんこ「ちょっと!天の川きららが学園を去るってどういう事!?」
きらら「あ、そういやあんたは知らなかったっけ。私ね 春になったら フランスに行くの」
らんこ「!!」
トワ「きららは夢の為に海外へ行くのですわ☆」
らんこ「・・・ ふふふふふ」
ゆい「え?」
きらら「らんこ・・・?」
らんこ「天の川きらら・・・ それでこそ私のライバルに相応しい! 覚えてなさい 私も必ず 海外進出して あんたを倒す!! まあ、それまで せいぜい フランスで幸せな生活をしていればいいわwww 銅像の件は 私が世界一になるまでお預けよ(笑)」
そう 高らかに宣言をしてらんこは去っていってしまいました。
ゆい「行っちゃったね(なんだったんだろう・・・)」
トワ「きららはらんこさんに好かれているのですね♪」
きらら「そうだね(なげやり)」
何とか事なきをえたが きららはとても疲れているようだった
きららの苦悩 完
最終更新:2015年12月30日 23:50