一六◆6/pMjwqUTkgの140文字SS【8】


1.Christmas Stage ~The Princess~<1st Member:トワ>/一六◆6/pMjwqUTk


会場の照明が突然落ちる。
生徒たちがざわめく中、こっそりとステージの上に、四人縦一列に並ぶ。

後ろから、みなみの密やかな咳払い。
今の深呼吸は、きっとはるかね。
目の前で、きららの髪がふわりと揺れた。

さあ、いよいよですわ。

知らなかった。
みんなと一緒なら、こんなにワクワクする闇もあるのね。


2.Christmas Stage ~The Princess~<2nd Member:はるか>/一六◆6/pMjwqUTk


スポットライトが、最初にわたしの姿を照らす。
前はそれだけで足が震えたと思うけど、今はもう大丈夫だよ。

お互い目を合わさなくても、
透き通ったきららちゃんの声と、
柔らかなトワちゃんの声が支えてくれる。

ライトがこんなに眩しいのに、
客席のみんなの笑顔がキラキラ輝いて見えるの。
それが嬉しい。


3.Christmas Stage ~The Princess~<3rd Member:きらら>/一六◆6/pMjwqUTk


誰かとステージに立つことは、勿論ある。
何人で舞台に出ようが、
あたしは主役の服と、あたしを美しく見せるために頑張るだけ。

でも、今日は違う。

見て欲しいのはあたしじゃなくて、あたしたちみんな。
いや、強いて言うなら、新しい夢に向き合うって決めた、みなみんかな。
さぁみんな、主役の登場だよ!


4.Christmas Stage ~The Princess~<4th Member:みなみ>/一六◆6/pMjwqUTk


歌い踊る三人の後ろ姿を見つめる。

はるか、きらら、トワ。
いつの間にか、心の一番近くに寄り添ってくれている仲間。
もしかしたら、私以上に私の心配をしてくれる友達。

この子たちのためにも、ちゃんと夢へ踏み出さなきゃ。
まずは思いっ切り弾け……いえ、みんなに喜んでもらえる舞台を、ね。
頑張るわ。


5.『フォロー・ミー!』/一六◆6/pMjwqUTk


「めぐみ!フォローミー!」
「おおっ!意味わかんないけど、行ってみよ~」
「わたしもついてこ~っと」

 カワルンルン!

 スーパーへ走る、ひめ、犬、ヒヨコ。

「あった!プリキュアチョコ、カード付き!」
「ひめ!無駄遣いしないの」

 プリカードの代わりにクーポン券を携えた、大事なフォロワーがもう一人。

※出張所(Twitter)のフォロワーが200人を超えた、感謝140文字SSです。(2016/5/5)

6.ラブせつで「ほんの一瞬、シフォンが羨ましいと思った……」/一六◆6/pMjwqUTk


「シフォンも食べる?カオルちゃんのドーナツ」
「キュア~!」
「ほらほら、口の周りに付いたでしょ、もう」

大喜びのシフォンに優しく微笑んで、
ラブがそのほっぺに付いたカケラを自分の口に運んだ。

「せつな?どうかした?」
「なっ、何でもないわ」

何だか顔が熱いのは、きっと五月の強い日差しのせい。


7.『変わらないもの』(まほプリ)/一六◆6/pMjwqUTk


わたしが大きくなったんじゃなくて、何もかもが小さくなったみたい。
モフルンは抱っこできちゃうし、みらいとリコを抱きしめることだって出来る。
でも、小さかった頃と同じものも沢山ある。
高くて眩しいお日様。お花のいい匂い。頬ずりしたモフルンの柔らかさ。
あったかくてワクワクする、みんなの声。


8.『相合傘、お買い時』(まほプリ)/一六◆6/pMjwqUTk


「これ“ヒト”だよね。屋根の下で、四人一緒?」
「これはね」
広告の文字に、ことはが目を輝かせる。

「四人一緒、学校の帰りにやったね。あれ楽しかった~」
「さすがに今は、四人は無理よ」
「探してみよっか。みんなで使える、おっきいの!」
「そうね」
「モフ!」
「やった!」
梅雨明けまで、あと少し。


9.「伊達に何度も落ちてないし」(まほプリ23話より)/一六◆6/pMjwqUTk


「わ、わ~!」
はーちゃんの箒が迷走を始めた。リコは空中で静止し、じっと目で追う。

「滅茶苦茶に見えても、軌道の予測はある程度つくものよ。落下するのは、あっちだわ!」
言うが早いか、箒を急発進。

「リコ、凄~い!」
「ま、まあね」
みらいの素直な賞賛の声に、その後の言葉は、慌てて飲み込んだ。


10.「ついて来るもの」①/一六◆6/pMjwqUTk


久しぶりの夜の散歩。三本の箒が、滑るように空を行く。

「見て見て。お月様が、ずーっとわたしたちについて来るよ」
モフルンを抱いたことはが、笑顔で空の一角を指差した。
「いや、月はね……」
リコの説明を皆まで聞かず、よぉし、と箒に座り直す。

「お月様と競争するぞ~。はー!」
「はーちゃん!!」