最高のプレゼント 前編/ドキドキ猫キュア




トワ「・・・きらら?」

きらら「あ、起こしちゃった?」

気づくときららが隣りにいた。少し驚いたが トワは余り気にしなかった。むしろホッとしていた。

トワ「眠れませんの?」

きらら「うん」

トワ「私も同じですわ」

きらら「そっか・・・ いや、なんかさ もう みんなと一緒にいられるのも少ないんだって思ったら 色んな事思い出してた(苦笑)」

はるはるに出会った事 プリキュアになった事 トワイライトだったトワっちとの戦い トワっちとルームメイトになった日の事・・・ 色々 。

きらら「あの時は本当大変だったなぁ お姫様の面倒を見るのは(笑)」

意地悪気に言うきらら。ムッとしてトワが言います。

トワ「私は私なりに精一杯頑張っていましたのよ!」

きらら「はいはい(笑)・・・ でもさ トワっちに会えたのも プリキュアになったからなんだよね あの時はまさか私がプリキュアになるなんて思わなかった 自分の行動に今でもびっくりしてるんだ・・・」

トワ「そういえばきららは どうしてプリキュアになりましたの?」

あれだけモデルという仕事に熱心なきららが プリキュアになったというのが 少し失礼ながら トワは気になった。

きらら「最初はね、なるつもりなんてなかったんだよ ただあいつらが大事なショーを台無しにしたのが許せなくて ぶっとばしたかったってだけ」

きらら「でもね 夢を応援してくれるはるはるの力になりたい!って思って 結局プリキュアになっちゃった(笑)」

トワ「ふふふ、きらららしいですわ(笑)」

きらら「そう?」

トワ「きららは 夢に対してとっても真剣で一生懸命ですわ そして相手を想う優しさを持っている・・・」

自分の夢よりかりんを助ける事を優先してしまうようなきららなら そのプリキュアになった理由もトワには納得だった。

トワ「私はそんなきららだからこそプリキュアになれたんだと思いますわ」

きらら「そこまで言われると照れるな(苦笑)」

きららはトワの言葉に頬を赤らめていた。

きらら「本当に色々な事があったなぁ・・・」

トワ「・・・きららはみんなと離れるのが寂しい?」

きらら「寂しくないっていったら嘘になるかな・・・でも新しい世界に踏み出すのを今からわくわくしている自分もいる」

トワ「相変わらず あなたはパワフルですのね・・・」

きらら「トワっちは?」

トワ「寂しいですけれど きららの夢を応援してますから!」

きらら「・・・ありがとう」

トワはきららの事を応援しています。モデルとして輝いているきららが好きだから はるかやかりんに負けないくらい・・・ でも


ぎゅっ

きらら「トワっち?」

きららの手をトワがぎゅっと握ります。

トワ「・・・」

きらら「・・・大丈夫 まだここにいるから」

トワの気持ちを察してきららはそのままでいました。

トワ「・・・」

同時に きららが何処か遠くへ行ってしまうという 不安な気持ちもありました。

きららが旅立つのは勿論、自分もいつ国に帰る事になるかは分からないのです。
この戦いはいつ終わるか分からない・・・それはひょっとしたら 明日かも知れない もしかしたら自分のほうが先にいなくなるかも知れない・・・

そう思うと 一日一日がトワにとって大事でした。きららや王国のみんなには悪いけれど この戦いがまだ続いていて欲しいと思ってしまう事もありました。

きららと手を握ったまま 気がつくとトワは眠っていました。



次の日 みんなといつものように他愛のない話をして 楽しく過ごしていました。

きららにからかわれて膨れっ面になるはるか。

それを見て笑うゆいとパフ 呆れるアロマ

微笑ましそうに見るみなみ

いつもの日常 それなのに・・・

はるか「トワちゃん 大丈夫?」

トワ「あれ・・・」

トワの目からいつのまにか涙が流れていました

心配そうにトワを見るはるかとみなみ

とりあえずハンカチを差し出すゆい

その場の空気を変えるようにきららが言います。

きらら「もう~トワっちったら 笑いすぎて涙でも出たか~?(笑)」

トワ「す、すいません!ちょっと席を外しますわ」

トワは慌てて逃げるように去ります

はるか「トワちゃん大丈夫かなぁ」

きらら「・・・」

きらら「トワっち 大丈夫?」

しばらくしてきららが心配そうに話かけます

トワ「先程はすいませんでした 目にゴミか何か入ったみたいですわ」

それだけ?そう思いましたが きららは敢えて口には出しませんでした。

トワ「・・・う~ それにしても今日は一段と冷えますわねぇ」

身震いしてトワが言います。

きらら「そうだね もう冬だからね 今年は特に寒くて この辺でも雪が降るかもしれないらしいよ」

トワ「雪?」

きらら「あれ?トワっち雪 知らないの?もしかしてホープキングダムには降らないのかな」

トワ「ええ。少なくとも私はそのようなものは一度も見たことありませんわ」

きらら「そっかぁ ・・・」

トワが雪を知らない事に驚くきらら。王国が元々そういう環境なのかもしれないし、トワは幼い時に捕らわれていたのだから知らなくても不思議ではないかも知れないときららは思いました。

トワ「その雪というものはここでは見れるのですか?」

きらら「絶体とは言えないけどね 特別寒いと見る事が出来るかもしれないものなんだよ ・・・ここよりも 家のマンションのほうがもっと綺麗に見れるかな?」

トワ「そうなのですか・・・」

雪に興味津々な様子のトワ

きらら「・・・あ!そろそろ行かないと」

トワ「きらら こんなに寒いのに出かけるのですか?」

きらら「うん 今日もレッスン」

仕事は無いけれど 自身のレッスンやかりんの面倒できららは忙しそうでした。
多忙だったころに比べればマシなほうなのだろうけど

トワ「相変わらず大変ですのね。寒いですし風邪をひかないように気をつけてね 」

きらら「トワっちこそ こっちの世界に馴れきってないんだから気をつけてよ(笑)」

そう言ってきららはレッスンに行きました。



きらら(すっかり遅くなっちゃった・・・)

トワがもう寝ていると思ってきららはそーっと部屋に入りました。

トワ「おかえりなさい」

きらら「うわあああ!?びっくりしたー・・・トワっち起きてたの!?」

てっきり寝ていると思ったトワがまだ起きていたのできららはびっくりしました。

トワ「きらら?どうかなさって?」

きょとんとするトワにきららが言います。

きらら「別に寝ててもよかったのに」

トワ「何故か目が覚めてしまって(苦笑) 」

きらら「眠れないの?」

トワ「・・・ええ」

きらら「ここんとこ最近ずっとそんな調子だよね なんか悩みごと」

トワ「・・・」

きらら「まあ、私も人の事言えないんだけどね・・・」

トワ「きらら・・・」

きらら「ほらほら もう寝ないと体に悪いよ!」

トワ「ちょっ・・・!」

そういいながら躊躇いなくトワのベッドに潜りこむきららにトワは顔を赤くして怒りました。

きらら「堅いこと言わない♪」

トワ「もう・・・」

文句を言いつつもトワも満更ではありませんでした。きららが自分と同じ気持ちでいる事も 気をつかってくれている事もトワは分かっていたから・・・

一緒に寝るのもきららにもトワと同じで別れが辛い気持ちもあるのだろうと トワはなんとなく感じていました。

トワは今までの事やこれからの事・・・
色々考えて中々眠れませんでした きららはいつのまにかぐっすり眠りについてます。

トワ(余程疲れていたのね・・・)

恐ろしいほどの静寂 そして真っ暗な闇
夜のこの雰囲気が尚更トワの不安な気持ちを煽り トワは中々眠れませんでした。