旅立ちの日に/ドキドキ猫キュア




トワ「これでよし・・・」

荷物をまとめたトワは もう戻ってくることはないかも知れない この部屋を見ながら しみじみとしていた。

トワ「トワイライトだった 私を 救ってくれたのがこの学園でした」

はるか達に助けられ ゆめ先生に出会い。
この学園で 色んな事を学んだ 沢山の温かいものを貰った・・・

美味しいあんみつの味 楽しい夜の思い出 はじめてきららのショーをみた事 大変だったけど嬉しかった誕生日。

トワにとってこの世界での出来事はわくわくする事ばかりでした。

それは きららやみんながいてくれたから・・・ そう思うとトワの目から涙が流れて来ました。

トワ「・・・いけません 」

私たちが喜べば国民も喜び 悲しめば国民も悲しむのですよ。

母親の言葉を思い出し トワはぐっと涙を堪えます。

こんな事ではいけない。せっかく平和を取り戻したのに みんなに心配をかけてしまう。

そう考えながら トワはいつのまにかある場所に来ていました。

トワ「ここは・・・」

ゆい「トワちゃん!」

そこにはスケッチブックをもったゆいがいました。

トワ「ゆい?」

ゆい「トワちゃんもここにきていたんだね」

トワ「考え事をしていたら何故かここにたどり着いていました」

ゆい「そっか。わたしはこれを描きたくて ここに来てたの」

そう言ってトワにある絵を見せるゆい

トワ「これは・・・」

それは ゼツボーグと戦うフローラの姿でした。

ゆい「これはね、フローラが初めて戦った時の絵なんだ つまり私が初めてゼツボーグになった時の事」

トワ「・・・」

少し複雑そうにするトワにゆいが続けて言います。

ゆい「はるかちゃんから話を聞いて どうしても 描きたくて・・・ 不思議だよね 自分でも分からないけど その時の事 なんとなくだけど覚えてるみたいで スラス描けたんだ」

トワ「流石 ゆいですわ!」

ゆい「ふふふ・・・ ここは思い出の場所だから どうしても描いておきたかったんだ」

トワ「わかりますわ その気持ち。私がはるかに出会ったのもこの場所 思えば何かに導かれてここに来た気がします。この出会いがあったからこそ 今の私がある・・・そんな気がしますの」

ゆい「その気持ち・・・よく分かるよ。はるかちゃんのおかげで 今の私がある。はるかちゃんと出会えたから トワちゃんとも出会えたんだよ♪」

トワ「そうね・・・」

ゆいの言葉に目を潤ませるトワ。

ゆい「・・・今日だね きららちゃんの旅立ち」

トワ「ええ。今度は遅れる訳にはいかないからと もう寮を飛び出してしまいましたわ ちゃんとした挨拶もなしに・・・」

少しムッとするトワにゆいが言います。

ゆい「トワちゃん 寂しいの?」

トワ「べ、別にそんな訳では・・・」

また、泣きそうになるトワ。ぐっと堪えて 話題を逸らします。

トワ「そういえば はるかは?」

ゆい「みなみさんに 色々説明を受けている所だと思うよ 色々大変みたい」

トワ「そうなのですか・・・それにしても まさかはるかが次期生徒会長に推薦されるなんて 最初は驚きましたわ 」

ゆい「わたしもビックリしたよ~!! でも はるかちゃんなら納得な気がするんだよね♪」

トワ「そうね♪はるかは凄いもの きららも認めるくらいだから」

ゆい「最後にとんでもない事をしてくれたよね きららちゃんも(苦笑)」

トワ「全くですわ」

何故かみなみさんの後を継いで生徒会長になる事になったはるか。

というのも こっそりきららが推薦したのがきっかけなのだが・・・ みなみさんや多くの同意もあり きららの思惑?通り はるかが生徒会長になったのです。



はるか「う~ん (@_@)」

みなみ「大丈夫?」

はるか「すみましぇん・・・ 生徒会長って本当に大変なんですね><」

保健室でみなみさんに介抱されているはるか。みなみさんは優しく言います。

みなみ「焦らずに 少しずつ馴れていけはばいいのよ まだ私もサポートするから 頑張りましょう」

はるか「ひゃい~・・・ でも 本当に私なんかでよかったんでしょうか?」

少し不安そうなはるか みなみは言います。

みなみ「大事なのはみんなを思う気持ちよ それにわたしは ううん・・・他のみんなだって はるかを信頼しているわ」

人を思う優しさ 人の心を動かす行動力 なにより真っ直ぐな心・・・ みなみさんは はるかならいい生徒会長になれる そう信じていました。

はるか「みなみさん・・・ よーし!わたし、頑張ります!! みなみさんのように 素敵な生徒会長になる為に」

励まされ やる気になるはるか みなみさんは 微笑ましく思っていました。

はるか「・・・」

みなみ「どうしたの?」

はるか「きららちゃん 今頃どうしてるのかなって・・・」

みなみ「空港にいるんじゃないかしら? 出発の時間はまだ先だと思うから」

はるか「きららちゃんも いよいよ行っちゃうんですね」

みなみ「寂しい?」

はるか「少し・・・ でも きららちゃんの夢に一歩前進するんだって思うと嬉しくて・・・」

みなみ「わたしも同じよ(微笑み) きららの事をとても誇りに思うわ」

はるか「やっぱりきららちゃんは凄いですよね♪」

ガラガラ



トワ「みなみ」

みなみ「あら、二人とも」

二人が話してるとゆい達が入ってきました。

ゆい「はるかちゃん大丈夫?」

はるか「うん、ちょっと疲れただけだから」

みなみ「初めての仕事で無理をし過ぎて・・・まあ、軽い知恵熱よ(苦笑)」

トワ「まあ!!」

ゆい「はるかちゃんらしいですね・・・」

はるか「めんぼくないです・・・」

唖然としてる二人に 情けなさそうに言うはるか。

みなみ「 そういえば トワとも もうお別れなのね」

寂しそうなみなみ。

トワ「そんな悲しい顔をしないでください。 大丈夫 気が向いたらたまには遊びに来ますわ・・・ パリと違って近いですし」

やはり きららの事を気にしてるのか 少し根にもった感じのトワ。

ゆい「トワちゃん 本当に大丈夫?」

トワ「だ、大丈夫ですわ!!それより、お互い 夢に向かって頑張りましょう!! 私もきっと 王国をもっと素晴らしい国にして そしたら みんなを 是非招待したいですわ♪♪」

みなみ「それは 是非みたいわね♪」

トワ「楽しみにしていてください♪」

はるか「うわードキドキ満開だよー☆☆ きっときららちゃんも楽しみだろうね!!」

トワ「・・・きららは忙しいから きっと来るのは難しいですわ」

みなみ「トワ・・・」

素直じゃないトワ 明らかに無理をしている彼女の様子に二人は心配します。

はるか「・・・ トワちゃん 行こう!」

トワ「え?」

少しよろめきながら立ち上がると はるかはトワの腕をとって駆け出してしまいます。

トワ「ちょ、ちょっと~ いきなりなんですのー><」

ゆい「行っちゃった(・・)」

みなみ「全く・・・まだ完全に回復していないのに(呆れ)」

ゆい「大丈夫かな・・・トワちゃん」

みなみ「二人なら きっと大丈夫よ はるかもいるし」

ちょっと心配するゆいにみなみが言います。

ゆい「そうですよね。みなみさんはよかったんですか?」

みなみ「私はもうとっくにお別れは済ましたから大丈夫よ そう言うゆいは大丈夫なの?」

ゆい「わたしも 同じです。あいにくはるかちゃんは熟睡中だったけど(苦笑)」

みなみ「あら、そうだったの 全くきららも仕方ない子ね」

ゆいから話を聞き 少し呆れているみなみ。苦笑いしながらゆいが言います。

ゆい「きっと お別れを言うのが辛かったんですよ 特にトワちゃんには」

みなみ「そうね。きららにとってトワは特別だもの」

ルームメイトであり、何だかんだ言っても きららをよく気にかけているのはトワだし、きららも同じ。周りから見ても二人の仲は明白だった。

ゆい「ですよね。トワちゃんもきららちゃんが大好きだから 余計辛いんだと思います。はるかちゃんときららちゃんも仲良しだったけど」

みなみ「それは ゆいも同じじゃないの?(笑)」

ゆい「そうですね・・・ わたしも お別れするのは 辛いから トワちゃんの気持ちよく分かります。」

みなみ「そうじゃなくて、はるかの事よ (笑)」

ゆい「確かに はるかちゃんは私にとって 特別な友達ですけど・・・ 」

みなみに言われて恥ずかしそうにするゆい。

みなみ「あら?どうかした(ニヤニヤ)」

ゆい「それはそうですよ! いきなりそんな事 聞くなんて・・・そういうみなみさんこそどうなんですか!!」

みなみ「ふふふ。私なんてまだまだよ(笑) それともトワのほうがお好みだったかしら?(笑)」

ゆい「もう~ からかわないでください><」

みなみのちょっと意地悪な発言に戸惑うゆいでした。



トワ「ちょっと はるか!一体どういうつもりですの!!」

はるか「まだ 間に合うよ きららちゃんに会いに行こう!」

トワ「ど、どうしてわたしがそんな事を!?」

はるか「トワちゃんも 本当はこのままお別れしたくないんだよね?」

トワ「それは・・・」

はるか「わたしも、迷惑かも知れないけど、辛いかも知れないけど ちゃんときららちゃんに さよならを言いたい!!」

トワ「はるか・・・ 分かりましたわ 行きましょう!!きららの所に」

はるか「トワちゃん・・・!!」

はるかの気持ちに負けるトワ。全くこの子には敵わない 心底思っていました。



空港

きらら「そろそろ出発かな・・・ 」

ここから 私の夢の新たなるスタートが始まる・・・ 不安とドキドキでいっぱいのきらら。

はるか「きららちゃーん!!」

きらら「はるはる?それにトワっちまで!?」

思わぬ人物の登場に驚くきららちゃん。

トワ「間に合ったようですね」

きらら「もしかして お見送りに来てくれたの ?」

はるか「うん♪♪ きららちゃん 今までありがとう わたし きららちゃんにあえてよかった。離ればなれになっちゃうけど これからも ずっときららちゃんの夢 応援してるから!! 」

きらら「わたしも はるはる達の応援があったから ここまで頑張れたんだよ♪ 私、向こうに行っても頑張るから!! 」

はるか「わたしもプリンセスになる為にこれからも頑張る!! 」

きらら「お互い頑張ろうね 生徒会長さん♪」

はるか「うん♪♪」

トワ「・・・・・・」

きらら「トワっち?」

トワ「えっと・・・その・・・」

はるかに観念して勢いでここに来たものの、何を言っていいか分からず戸惑うトワ。

きらら「トワっちも ありがとう 」

きららはぎゅっとトワを抱きしめて言います。

トワ「・・・」

抱き締められ 抑えこんでいた気持ちが爆発しそうになるトワ。

トワ「きららは ずるいですわ!! か、勝手に行ってしまうなんて 私たちの事なんて もう、どうでもいいのですか!!」

つい、心にもない事を言ってしまうトワ。余計辛くなってきららから目を背けます。

きらら「・・・ごめんトワっち。これから パリに行くんだって思ったら なんかわくわくしちゃってさ 結局言いそびれちゃった (苦笑)」

はるか「きららちゃん・・・」

きららが無理をして平然を装っているのを気付いているはるか。 分からないトワは更に言います。

トワ「きららは・・・ 寂しくないんですか 何でそんな平気そうなんです? 私 寂しくて 辛くって・・・」

きらら「寂しくない訳ないじゃん!でもね、私の夢に近づくんだって思うとそれ以上に嬉しくて・・・それに、離ればなれになっても 私たちはずっと友達 でしょ? はるはる」

少し目を潤ませながら 言うきらら。はるかも微笑んで答えます。

はるか「そうだよ。私たちは夢で繋がってるから。・・・私ねクローズに騙されてひとりぼっちになった時 とっても不安だったし もう みんなと会えないんじゃないかとすら思った。」

トワ「はるか・・・」

はるか「でもね みなみさんときららちゃんが夢に向かって頑張ってるって思ったら 私も頑張らなきゃ!!って思ったんだ。私は一人じゃない・・・例え離れていたとしても 私を応援してくれる 一緒に頑張る 仲間がいるって。」

きらら「はるはる~><」

はるかの言葉に感極まるきらら。

はるか「うわわわ、きららちゃん 苦しいって><」

きらら「はるはるは やっぱり凄過ぎだよ~><」

トワ「私、夢に向かって進もうとしているきららを見て思いましたの 私も きららに負けていられないと! !」

きらら「だから ホープキングダムに帰ろうって思ったの?」

トワ「ええ。プリンセスとして 頑張りたい! みんなに辛い思いを沢山させてしまったぶん 今度はみんなにもっと 幸せにしたい・・・ そう思っていますわ 」

きらら「素敵な夢じゃん」

はるか「トワちゃんならきっとできるよ♪」

トワ「ありがとう・・・ うう・・・いけません こんな事では(泣)」

嬉しさと色んな感情がごっちゃになって とうとう泣き出してしまうトワに きららが優しく言います。

きらら「泣きたい時は泣いていいんだよ。あんまり無理してたって 逆にみんな心配するよ はるはる達も 王国のみんなも わたしも」

トワ「きらら~~(泣) わたし、わたし きららの事もみんなの事も絶対忘れません(泣)」

きらら「わたしもだよ トワっち・・・」

はるか「わたしも ~(泣) 」

きらら「もう、はるはるまで泣かないでよ~(泣)」

トワ「きららもひとの事言えませんわ(泣)」

はるか「時々はまた 会いたいね」

きらら「そうだね♪ マーブルドーナツの味も恋しいし それに まだホープキングダムをちゃんと見てないしね♪♪」

トワ「きららが驚くくらい 素敵な国にしますから 心して待っていなさい!」

きらら「いったな~トワトワ(笑) でも困ったな~ その頃には 私ももっと素敵なモデルになって 国民の人気をトワ様から奪っちゃうかも~(笑)」

トワ「あら、わたくしに勝とうなんて百万年早いですわ!!」

きらら「むきになっちゃって トワっち可愛い♪」

トワ「むー きらら><」

きららにちゃかされて 膨れっ面のトワ。
すっかり涙は引いていました。

はるか「わたしも、トワちゃんに負けないくらい 素敵なプリンセスに!!」

きらら「はるはるはまだまだかなぁ(笑)」

トワ「そうですわね(笑)」

はるか「もう~二人とも意地悪ぅ><」

すっかり楽しいムードになっていました。

きらら「いっけない そろそろ行かなきゃ!」

トワ「もう 行ってしまうのですね・・・」

はるか「元気でね!きららちゃん」

きらら「二人も元気でね みなみん達にもよろしく!」

そして きららは行ってしまいました



はるか「行っちゃったね」

トワ「はい・・・」

はるか「トワちゃんとも もうお別れか」

トワ「そうですわね」

きららがいなくなってしんみりする二人。帰路を進みながらはるかは言います。

はるか「わたしね、この学園に来て プリキュアになって 本当によかったって思ってる」

トワ「・・・」

はるか「ゆいちゃんに みなみさんに きららちゃん それに トワちゃんやパフ達にも出会えたし、 色々大変な事も会ったけど とても大切な思い出。色んな事を学んだり とっても楽しい毎日だった。」

トワ「わたくしも そう思いますわ」

はるか「トワちゃんもきららちゃんも いなくなって 来年にはみなみさんも卒業しちゃうし、ゆいちゃんとも いずれはお別れしなくちゃならなくなるだろうけど・・・」

トワ「・・・」

はるか「でも みんなと過ごした日々は決して無くならないし それぞれ道は違っても 夢に向かって頑張っていくのは変わらない!!」

トワ「その通りですわ♪」

はるか「だから これからも 夢に向かって 」

トワ「GO!・・・ですわね(笑)」

はるか「うん♪私たちの夢はこれからだ!!」

GO!プリンセスプリキュア
旅立ちの日に END