ねぎぼうの140文字SS【27】


1.[競作2015]咲&満「大切なお客さまへ」/ねぎぼう


「パン好きはイイ人ナリ!」

咲が無邪気に言った。

「満も!」

こんな私の目の前で輝く、向日葵の花はちょっと眩しすぎる。

(アイツは……)

「そう言えば、チョココロネたくさん買ってくれた
ガタイのいいお客さん、来ないなあ……
今でもどこかで食べていて欲しいなあ」

咲の光はきっとアイツにも届く。


2.[競作2015]「大切な命の重さ」/ねぎぼう


「怪人にも命がある」

なぎさが久しぶりに観たバトルレンジャーにあった台詞。

(あたしたちはピーサードを「浄化した」のだと思っていた。
でも、ピーサードにも心があった。
それがたとえ善くない心だとしても、大切な命を奪っていたのだ。
その事実には変わりはない)

ほのかのあの涙の意味を知った。


3.[競作2015]ラブ&せつなで「大切な友達で、家族!」/ねぎぼう


「精一杯……頑張るわ!」
せつなの涙が嬉し涙になった日。

せつなとの時間、
せつなの声、
せつなの仕草、
せつなの笑顔……
今はぜーんぶ愛おしい。
もうこのままずっと見つめていいかな?
あたしが何兎も追いかける欲張りさんになったのは
せつなに出会ったからなんだよ。

ダンスもプリキュアもせつなも!


4.ラブせつで『出来るなら苦労はしない』/ねぎぼう


「未だにソレでご思案かい?」
「お前には関係ないことだ」
「君は大きな力を得たそうだね。
もうソレを利用する必要は無いし、任務に差し支えるのなら捨ててしまうといい」

(出来るなら苦労はしない)

一度は捨てようとしたペンダント。

(私は笑顔が嫌い。アイツの笑顔も……あのまま手放していれば)


5.マナりつで【マッサージ / 秘密だよ】/ねぎぼう


「六花は落ち着きがあって優しいよね」

マナが寄り添い私の肩をもむ。

「おだてても何も出ないわよ」
「へへへ」

そのまま私をベッドに寝かせるとマッサージを始めた。
最近肩凝りが酷かったので体にしみる。

「ほわぁ~」

力の抜けた私の耳元で囁く。

「このあとは……秘密だよ」

その言葉にきゅんとした。


6.[競作2015]「大切なトモダチ」/ねぎぼう


「後からすぐに行く。皆先に行ってて」

二人を見送るとラブは針と糸を手にする。

「すぐに治してあげるからね」

慣れない手つきでウサビョンの背中を縫っていた。

「痛っ!」

針を指にも何度も刺して縫い上げる。

「もう痛くないからね」

(貴女が痛いのでしょ?)

友達思いの手にせつなは丁寧に絆創膏を貼る。


7.[競作2015]ラブ(&せつな)「大切だったはずなのに」/ねぎぼう


家族写真の少女をずっと見ている。

占い館で出逢って、
友達になって、
喧嘩して、
仲間になって、
家族になって……旅立っていった。

褪せぬ写真の色鮮やかさとは対照的に、
その記憶が甘く優しくなっていく。

心の叫び。
拳の痛み。
失うことの辛さ。
笑って送り出す心の軋みさえも。


8.[競作2015]ラブ&いつき「大切な友達だからね」/ねぎぼう


「うさぴょん、その耳怪我してたの?きれいに治してもらったんだね」
「……道着の繕いで慣れているんだ」
「ウサピョンの怪我は……まだちょっと痛そうだよね」
「ウサピョンもボクが治そうか?」
「でもやっぱり自分でちゃんと治してあげたいんだ……
裁縫教えて欲しいんだけど……いい?」
「もちろん!」


※プリキュア&プリキュア【5】-1の続きをイメージした三次140字SSです。


9.[競作2015]「大切な人はここにいる」/ねぎぼう


ラブが沈黙を破るように口を開く。

「いまでもせつなの夢を見るんだよね……」
「せつなちゃんと会えなくて……やっぱり寂しい?」

祈里のあまりにも直球な問いにラブも苦笑する。

「ブッキー、せつなはいつでも『ここ』にいるんだよ」

ラブは自分の胸をトントンと示す。

「ラブちゃんならそう言うと思った」


10.[競作2015]「大切な、正夢!」/ねぎぼう


「全日本シニアダンスコンテスト、優勝はクローバー!」

あたしたちがついに日本一のダンサーに!
今や美魔女モデルの美希たんと
すっかりお父さん似になっちゃったブッキー。

ラビリンスの笑顔のために今でも陰で頑張るせつなもこんな近くで、
お腹のお肉がちょっと恥ずかしいな。

これはね、あたしの正夢!