140文字SS:ハピネス注入!冬のSS祭り2015【4】


1.[競作2015]響&奏「大切だから、渡したい」/ねぎぼう


「あ~美味しかった!」
「こぉら~ひびきぃ~!今日という今日は絶対許さないから!」
相変わらず逃げ足は速い。

「……もう、大切なケーキなのに。あんまりよ……」
ふと見ると牛乳瓶に一輪の赤い薔薇と
ドイツ語で『カナデ、ダイスキ』のメモ。

「響の……馬鹿。最後のチョコレートはちゃんと渡したいの」


※響が卒業後ドイツに音楽留学が決まっているという
シチュエーションで


2.[競作2015]「大切な貴女へ最後に」/ねぎぼう


「今までありがとう」
「こちらこそ」

死期を悟った政界の重鎮は老主治医をねぎらい……
互いに『先生』と呼び合う関係から『マナ』と『六花』に戻る。

「ずっと渡せなかったから」
小さなチョコレートを受け取るマナ。
「これが最初で最後のだよ」
一輪の赤い薔薇を六花の胸に。
「貴女に贈れて、よかったよ」


3.[競作2015]くるみ&かれん 「大切な夢と大切な人」/ねぎぼう


「私がお世話役ミル?」
「そうパパ。若い二人の国王を支えるパパ」

――

自室で一人思う。

「かれん……」

この一輪の赤い薔薇をくれた日。
「私も一緒に行く」
と言ったらかれんは優しく首を横に振った。
「ミルクの夢を捨てちゃダメよ」
そして、強く抱き締めてくれた。

只のくるみであれはよかったのに。


4.[競作2015]満&薫「大切なこと」/一六◆6/pMjwqUTk


笑顔と挨拶が大事――そう教えて貰った。
それってお店にとって大事なんだろうと思っていたけど、
私にとっても大切なことかも。
お客さんに「ありがとう」って言われると、何だかとても嬉しいから。
ただ……。

「何してるの?」
「ううん、何でも」

それを薫に知られるのが、どうしてこんなに恥ずかしいの?


5.[競作2015]「大切な人、だから」/ねぎぼう


「どうしたんだろう、あたし。今弱音吐きそうになった」

せつな……優しいね。
せつなにだけは全部許せそうな気がするよ、どうしてだろう?

「今日は急いでいるから、またね!」

でもね、急がないと……急がないとこぼれてしまいそうな弱いあたし。
せつなには、せつなにだけは見せたくないんだ。
だって……


6.[競作2015]はるか&みなみ「大切な友達」/一六◆6/pMjwqUTk


「やったぁ!パフを飼えるんだ」
「良かった。しかし春野さん、パフのこと良く知っているのね」
「いいえ」
「え?でもあんなに様々なアピール……」
「ああ。パフは大切な友達だから、アピールポイント、必死で探しました」
その場の思いつきもありましたけど、と明るく笑う彼女。
改めて、素敵だと思った。


7.[競作2015]「心に大切な花を」/ねぎぼう


ほのかは一人空港でパリへの便を待っていた。
皆との別れは済ませてきた。でも……

「ほのか!」
「なぎさ!学校は!?」
「抜けてきた。反省文は帰ったら書くよ」
「もう、なぎさったら……」
「遅くなってゴメン」
一輪の赤い薔薇。
「検疫が大変なのよ……でも、ありがとう。
ちゃんと心には持ち込むから」


8.[競作2015]プリキュア5・かれん「大切な存在」/mizuiram


「ふう」
かれんは馬上で一息ついた。
乗馬は好きだ。無心で駆けると風に溶け込み、どこまでも跳べる気がするから。
(…どうしているかしら)
ふと思い出す。
少し頑固でお転婆で、でも自分の役目を果たそうと気丈に振舞っていた小さな姿。
「また会えるわよね」
空を見上げ呟く。
ミル!と声が聞こえた気がした。


9.[競作2015]「大切な夢だから」/ねぎぼう


「全日本ダンスコンテスト、優勝はクローバー!」

やったよ、あたしたちついに日本一のダンサーになったんだ!
せつなもこんなに近くに。

「もう、ずっとラブのそばを……」

ゼロ距離告白?
でも、せつなは今もラビリンスで笑顔を夢見て頑張ってる。
そうだ、これはあたしの……勝手な夢。
判ってるんだ。


10.[競作2015]咲&満「大切なお客さまへ」/ねぎぼう


「パン好きはイイ人ナリ!」

咲が無邪気に言った。

「満も!」

こんな私の目の前で輝く、向日葵の花はちょっと眩しすぎる。

(アイツは……)

「そう言えば、チョココロネたくさん買ってくれた
ガタイのいいお客さん、来ないなあ……
今でもどこかで食べていて欲しいなあ」

咲の光はきっとアイツにも届く。