星矢

声 古谷徹
原作での主人公であり、射手座の黄金聖闘士

射手座の黄金聖闘士に昇格し、今回の主人公である光牙を幾度か助ける。
ハーデス冥界編での声優変更以来久々の古谷ボイスの星矢という事もあり
放映前はテレビ版アニメからのファンの期待は高まっていた。
しかしその扱いはあまりにもずさんなものになってしまう。

問題点


①消失したかつての主人公
1話冒頭で、13年前のマルスと戦った後行方不明になっている設定である事が判明する。
他のメインキャラが魔傷は負っているものの
それぞれの生活を送っているのに対し、星矢は13年間存在自体が不明になっていた。
10話で光牙を助けるため突如再登場するもまたも消えてしまう。
しかもそこから11話まで光牙がどうやって助かったかなどが
いまだに不明という飛び気味の展開に視聴者は困惑した。

②アテナを託す
13話でなぜか星矢の属性とも関係ない風の遺跡で幽霊のような状態(?)で再び出現
「若き聖闘士たちよ、アテナを託す光の道を行け」と
原作の射手座の黄金聖闘士を思わせるメッセージを残し姿を消した。
しかしその命を絞ったメッセージはメインメンバーにあまり印象に残らなかったのか
直後に出現したコスモクリスタルの方にメインが興味を示すのであった。
その上偽のアテナであるアリアを中心とした展開になったため
玄武に指摘されるまでメイン全員沙織のことはほとんど頭になく
光牙も人馬宮でようやく主人公らしくなる適当さであった

③意味不明のオチとやはりずさんな扱い
時々回想に姿を見せるのみで今どうなっているのかの詳細が伏せられていた星矢
50話でアプスによって沙織が危機に陥った時
アリアの杖の欠片とみんなの願いが通じたのかついに復活するのだが・・・

火星の地表に走った亀裂の下の谷底(?)のような場所で鎖に繋がれ眠っていたが、鎖を破壊し飛び出してきた星矢。
「貴様は闇の奥へ消えたはずではなかったか?」とアプスに問われて復活の理由を答える星矢だったが、
ハッキリ言ってその説明はかなり意味不明なものだった。(一字一句メモした台詞を以下に掲載)

「清らかな光と、若き魂の希望を捨てぬ声が、俺をマルスの闇の中から呼び覚ましたのだ!」
「オレはマルスとの戦いの中で、自ら闇に飛び込んだ…アプス、お前の復活を抑えるために!」
「マルスは闇の力に取り憑かれたことを悔いていた…万が一、自らが引き金になり、アプスを復活させることになったとしたら…」
「だからマルスは、自分の力が及ばぬ事態が生じた時のため、闇の深淵に飛び込んだオレが飲み込まれぬよう繋ぎとめておいたのだ!」
「自分を乗り越えたものが希望の光であれば、オレに届くであろうと…」

要するに「星矢は以前の戦いでアプスの復活を(一時的に)抑えるために闇に飛び込んだけど、最後の望みとしてマルスに助けられていた」
ということのようだが、超展開過ぎてあまりにもずさんな種明かしに
「オイ、意味わからんぞ!」
と荒れるファンが続出することとなった。

1話、10話の星矢対マルスの戦闘は監禁された星矢が
わざわざ火星から幻影を出して戦うという突飛な芸当をしていたことになる上に、
13話で風の遺跡で星矢の小宇宙が消えた事をマルスとメディアが安堵する描写があったこと等、
これまでの話とどうしてもこじつけ難い矛盾も生まれてしまっている。
(47話でメディアがあの男と星矢らしき人物を警戒はしていたが)
無理矢理こじつけようにも「星矢とマルスは敵対してるように見せかけるために茶番してたってことになるのか?」という
めっちゃくちゃな事態になってしまうことに…

そもそも「アプス」自体が何の伏線もなくマルスの死後の47話で唐突に登場したラスボスであり、
マルスがアプスに怯えていたり警戒している描写は全く無く、マルスとの戦いについて語った瞬やシャイナの説明でも
一切触れられていないポッと出キャラであるため、後付け感が拭えない復活となってしまっている。
…というかぶっちゃけ絶対に後付けである。

そして復活した星矢はユナと組んでアプス(光牙)と戦うものの
懇親の流星拳をくらわせてアプスがダメージを受け混乱したところで
ユナが抱きついて諌めて光牙は自我を取り戻す、という少女漫画にありがちな展開だったため星矢は完全な引き立て役に。

そして星矢は魔傷が悪化したため動けず、我に返ったばかりの光牙に射手座聖衣を譲ってアプスとの決着を託してしまう。
しかし貸し与えた射手座聖衣は既にかなり損傷していた上にアプスの猛攻を受けあっさり大破、
射手座聖衣最大のウリである弓矢は一度も使われず終いである。
しかも蒼摩達が光牙のピンチを救うべく魔傷が広がるのも構わず自分達の小宇宙を光牙のもとに送るのを
ただ無言で見ているだけというあんまりな扱い。

散々引っ張って仰々しく登場したのに、結局あまり役に立たない引き立て役に終始してしまったことに
ファンは激怒することとなった。

④パラス暗殺
新章突入の52話冒頭、星矢はアテナの命令を受けパラスの暗殺に赴く。
しかしパラスと対峙した星矢は暗殺を躊躇ってしまい、一級パラサイトのタイタンにパラスを連れて行かれ任務は失敗してしまう。
沙織には謝罪したものの、手を握り合って互いを見つめあうという奇妙な空気をつくる一方、光牙にはドヤ顔で命令する二面性を
持つキャラとなり、自分の無能さを棚に上げて子供を戦いに追いやるという人格的に問題のある行動を取る始末。
未遂に終わったとはいえ、星矢に汚れ仕事を押しつけることで初っ端からファンの顰蹙を買うことに大成功した新章スタッフであった。

⑤リーダーシップ性の欠如
旧主人公にも関わらず、全聖闘士が沙織の元に集った58話において玄武に他聖闘士に対する指示役を奪われるという空気っぷりを露呈した。
それどころか、事もあろうに倒れこんだ沙織をいち早く抱きとめ、また公の場にも関わらず奇妙な二人だけの空気を醸し出すという恋愛脳ぶりであった。

新聖衣編以降露骨にポンコツぶりを示す星矢だったが、ついにその失態を敵であるエウロパに指摘されてしまう。
それに加えてアテナも侮辱され、怒って攻撃をしだすも仲間に止められ、
今となっては人気投票で一位になった際のファンのコメント「大人になった喜び」が虚しくなるばかりである。
その後もタイタンとの対決時には「一人の女性として沙織さんを守る。俺の本心だ」などほざき、
「昭和の青春ドラマのようなクサイセリフ」を連発させていた。

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最終更新:2022年07月03日 16:48
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