マグナゲート 回想録2

  • ストーリーの真相・核心に触れている内容を含んでいるため、ストーリーを終えてから観覧することを勧めます。
  • このページはストーリー中のセリフをまとめた所です。
  • 文中の色付けしている箇所は状況に応じて名前が変化します。
    • リーダー :主人公になっているポケモンの名前
    • パートナー :パートナーになっているポケモンの名前
  • パートナーの性別は 男の子 とします。
  • 冒険に失敗した場合のセリフはそのダンジョンの進行度によって変化します。

目次

ノコッチ救出後~チーム結成まで

+ ...

~ パラダイスセンター ~

ノコッチ「 リーダー さん! パートナー さん!

ノコッチ「助けてもらって 本当に ありがとうございました!!

ヌオー「ん~っ  リーダー パートナー

ヌオー「初めての依頼が 成功しただぬ! よかっただぬ~!

パートナー 「うん! ありがとう ヌオー!

エモンガ「ホント助かって よかったけどさぁ……でも もう無茶するんじゃないぞ。

ノコッチ「ううっ……うん……。

ノコッチ「ボク本当は 助ける方のポケモンになりたいんだけど……

ノコッチ「強くないし……

ノコッチ「すごく こわがりで……かんじんなところで勇気が出なくて……

ノコッチ「いつも失敗して ぎゃくに 助けられてばかり……。

ノコッチ「やっぱりボク 冒険家にむいてないのかなぁ……。

エモンガ「そ……そんなことないぜ!

エモンガ「たしかにノコッチは おくびょうなところがあるから うまくいかないけど……

エモンガ「気持ちは まっすぐじゃないか。

エモンガ「今の世の中じゃ めずらしいぐらいにさ。

パートナー 「ノコッチも 冒険家になりたいんだ。

ノコッチ「うん。ボク 一流の冒険家になるのが夢なんです。

ノコッチ「冒険家として いろんな場所を探検するのもいいんですが……

ノコッチ「それよりも ボクは……世界中の こまっているポケモンを助けたい!

ノコッチ「くるしんでいるポケモンに 勇気や 希望をあたえたい!

ノコッチ「少しでも みんなの役に立つポケモンになりたい!

ノコッチ「……というのが ボクの夢なんです。

ノコッチ「でも……

ノコッチ「理想と現実の差は はげしく……何をやってもダメでして……。

パートナー 「そんなことないよ。

パートナー 「すごくステキな夢じゃないか。

パートナー 「だいじょうぶ。がんばれば きっと 夢はかなうよ。

エモンガ「しかし どうしてまた トントン山なんかに行ったんだよ?

ノコッチ「クリスタルが ほしかったんだ。

ノコッチ「トントン山にあるクリスタルが すごく きれいだって話を聞いて……。

パートナー 「クリスタル……?

パートナー 「あれ……? それって もしかして……


- 回想 -

パートナー 「あれっ!? リーダー  あそこ……!

パートナー 「ホラッ! 何か光ってる……!


パートナー 「もしかして……!

パートナー 「トントン山をのぼる とちゅうで 拾ったんだけど……

パートナー 「あった。これだ。

パートナー 「もしかして これのこと?

ノコッチ「わあっ! そうです!

ノコッチ「これです! ボクがほしかったクリスタルは!

ノコッチ「しかし なんてキレイなんだろう……!

パートナー 「そっか!

パートナー 「だったら あげるよ。

ノコッチ「ええっ!? いいんですか!?

パートナー 「うん。いいよ。

パートナー 「キレイだったから なんとなく 拾ってみただけだし……

パートナー 「ノコッチがほしいなら ノコッチに ゆずるよ。

ノコッチ「あ…ありがとう!

パートナー 「でも どうしてクリスタルがほしかったの?

ノコッチ「そ……それは……!

ノコッチ「そのう……

ノコッチ「ぽっ……。

エモンガ「あっ! もしかして!

エモンガ「なんだ! そういうことか!

パートナー 「……? そういうことって……?


~ 宿場町 広場 ~

- ビリジオンが登場 -

ワシボン「今日も すごいな。

カクレオン「ええ まぶしいです。

コアルヒー「あいかわらず べっぴんだよな。

ミネズミ「ええ。本当に ちょービジンさんですよねぇ。

ワシボン「背が高くて クールで りんとしていて……

ワシボン「ああもう……あこがれちゃうよなぁ……。

ハーデリア「食堂に 入ったようじゃ。

- 食堂内での会話 -

スワンナ「アラ! いらっしゃい!

ドテッコツ「あっ! ビリジオンちゃん(はあと)

ドッコラー「わあ! ビリジオンちゃんだあ(はあと)

ビリジオン「そこ あいてるかしら?

ドテッコツ「どうぞどうぞ(はあと)

コアルヒー「オ…オレ達も行こうぜ!


~ スワンナハウス 食堂 ~

ドッコラー「ビリジオンさん 今日はまあ いちだんとうるわしいですぅ~(はあと)

ビリジオン「フフッ ありがとう。

ドテッコツ「ずっと この町にいてくれよ。ビリジオンちゃん(はあと)

ビリジオン「う~ん 考えておくわ。

ワシボン「ビリジオンさん。今日は どちらまで行かれてたんですか?(はあと)

ビリジオン「東にある洞窟へ。

ビリジオン「でも からぶり。残念ながら 何も しゅうかくが なかったわ。

ビリジオン「私 もしかして冒険家としての実力が おちたのかしら?

ワシボン「そ…そんなこと ないです!(はあと)

ワシボン「きっとダンジョンが ビリジオンさんのみりょくに しっとして……

ワシボン「道具とか 何も落とさなかったんだと思います!

ワシボン「そうです! そうに決まってます!(はあと)


~ 宿場町 広場 ~

パートナー 「……なんか……

パートナー 「なんか すごくモテモテなんだけど……。

パートナー 「あのビリジオンっていうポケモンが そうなの……?

ノコッチ「……はい……。

ノコッチ「ぽっ……。

エモンガ「ノコッチは 一目見た時から ビリジオンにあこがれてしまい……

エモンガ「友達になりたいと思っているんだ。

(そっか……。)

(クリスタルは ビリジオンにプレゼントするために ほしかったのか……。)

エモンガ「ノコッチ! 今がチャンスだぜ!

エモンガ「クリスタルを持って 行ってくるんだ!

ノコッチ「ええ~っ!!?

ノコッチ「む…無理だよ~~~~~~!!

ノコッチ「ビリジオンとは 友達になりたいけど! でも……

ノコッチ「やっぱる勇気が出ないよ……。

ノコッチ「どうせボクなんか 相手にされない……。

パートナー 「平気だよ。がんばろうよ。

パートナー 「じゃあ ボクが行って話してくるからついてきて。

ノコッチ「ええ~~~~~~~っ!?

パートナー 「だいじょうぶ。うまくやるよ。

パートナー 「行こう。

ノコッチ「ちょ……みんなっ!!


~ スワンナハウス 食堂 ~

パートナー 「……そっかぁ。

パートナー 「ビリジオンがこの町に来たのは つい最近で……

パートナー 「それまでも ずっと気ままに旅を続けてきてたんだね。

ビリジオン「うん。目的がないワケじゃないんだけど……

ビリジオン「でも結局のところ 自由気ままに旅してるわね。

ビリジオン「この町には あるものが見たくて来たのよ。

パートナー 「あるもの?

ビリジオン「希望の虹よ。

(希望の…虹……?)

エモンガ「希望の虹……! オレも聞いたことがあるぞ!

ハーデリア「この地方で名物だった虹じゃ。昔はこの町から よく見えたもんじゃ。

ハーデリア「虹が重なる不思議な光景は……

ハーデリア「とても美しく……見てて ホレボレするものじゃった。

ワシボン「ここに住むオレ達は いつも その虹を見て……

ワシボン「次の日もまた虹が見れたら うれしいな。

ワシボン「よし。また見れるまで 自分もがんばろう。

ワシボン「そう思いつつ 明日への希望をいだいてみんな がんばっていたんだ。

ワシボン「虹を見ると 不思議にも みんなの 希望がわいてくる……

ワシボン「それで いつの間にか 希望の虹とよばれるようになったんだ。

ハーデリア「しかし ここのところ まったく虹を見かけなくなったんじゃ。

ハーデリア「不思議のダンジョン化が進んだせいなのか わからんが……

ハーデリア「とにかく虹が かからなくなったんじゃ。

ビリジオン「虹が見られなくなったというウワサは 私も聞いてたんだけど……

ビリジオン「でも どうしても見たくてね。

ビリジオン「行けば もしかしたら見られるかもと思って ここまで来てみたんだけど……

ビリジオン「でも やっぱり見られなくて……しかたないんだけどね……。

パートナー 「そっかぁ。それは残念だね。

パートナー 「希望の虹かあ……ボクも見たかったなぁ。

パートナー 「そうだ。

パートナー 「ところで ビリジオン。

パートナー 「ビリジオンの友達になりたいっていうポケモンがいるんだ。

ビリジオン「友達?

パートナー 「うん。

ノコッチ「あのー……そのー……

ノコッチ「こ これを……。

ノコッチ「このクリスタルを ビリジオンさんに プレゼントします!

ビリジオン「プレゼント?

ノコッチ「はいっ! そうです!

ノコッチ「お…お願いです! ボクとお友達になってください!

ビリジオン「ありがとう。うれしいわ。

ビリジオン「でも……

ビリジオン「せっかくだけど……プレゼントは 受け取れないわ。*1

パートナー 「ええーーーー―――――っ!!?

ビリジオン「私 友達は作らないことにしてるの。ごめんなさいね。

ノコッチ「え…え…え……?

ビリジオン「残念だけど こんな世の中だからね……。友達とか信用してないの。

ビリジオン「せめて強ければ 友達として少しは考えてもいいんだけど。

ビリジオン「強ければ とりあえずは おたがい ささえあえるからね。

ビリジオン「でもアナタ……強くないでしょ?

ノコッチ「ううっ……。

エモンガ「ノ…ノコッチ……。

ノコッチ「ううっ……ううっ……

ノコッチ「うわ~~~~~~~~~~~~っ!!

- 食堂を飛び出す -

エモンガ「ノコッチーーーーーッ!!!

エモンガ「ビリジオン! テメー 何言ってンだよ!

エモンガ「友達ぐらい なってやれよ!

エモンガ「くっ!!

- 飛び出したノコッチを追いかける -

パートナー 「エモンガの言う通りだよ。

パートナー 「ちょっと ひどいんじゃない?

ビリジオン「今の世の中は だましあいになってる。信用できないわ。

ビリジオン「親切にされても かならず 下心がある。

ビリジオン「ちやほやされても信じられないの。

ビリジオン「友達を作っても だまされて がっかりするだけよ。

ビリジオン「だから私は 友達を作らないの。

パートナー 「そ…そんな……。

ビリジオン「今の世の中だったら 当然のことよね? そう思わない?

ドテッコツ「ヒャッハー!! フラれたぁーーー!!

ワシボン「ノコッチが フラれたーーーーーーっ!!

???「おい 見てたかよ。今の。

???「ああ……。

???「ありゃ いいメシのタネになるぜ。

???「追うか?

???「当然だ。

パートナー 「な…なに? なんなの?

パートナー 「みんな なんで もりあがってんの?

ドッコラー「じつは ここにいる全員*2が……

ドッコラー「すでに ビリジオンちゃんにフラれているんだ。

パートナー 「ええ~っ!? なんだって~~っ!?

パートナー 「ここにいる全員……ってことは……

パートナー 「まさか……ママさん……スワンナも……!?

スワンナ「ウフフッ……さあ?

スワンナ「でも あんな かわいいコ……ふつう放ってはおけないよねぇ……。

パートナー 「えええええーーーーっ!?

ドテッコツ「ビリジオンちゃんに アタックしてフラれる……

ドテッコツ「それがここでは もはやお祭り……。

ドテッコツ「こうれい行事と なってしまっているのだ。

ドテッコツ「早い話が……

ドテッコツ「いちいちフラれるたびにもりあがらないと……やってられんのだ!

ドテッコツ「うわわわ~~~~~~~~~~ん!!

みんな「うわわわ~~~~~~~~~~ん!!*3

パートナー 「……みんな……なんなんだよ……。

パートナー 「でも……

パートナー 「もりあがることで 気がまぎれるなら まだいい方かも……。

パートナー 「ノコッチは ここの みんなみたいに ずぶとそうじゃないし……

パートナー リーダー ……。ボク よけいなこと しちゃったかな……。

パートナー 「……うん。ノコッチが心配だよね。

パートナー 「早く さがこう。


~ 宿場町 広場 ~

パートナー 「ノコッチ どこにも いないね……。

パートナー 「ああもう……どこ いっちゃったんだろう……。

パートナー 「あっ! ヌオー!!

ヌオー「どうしただぬ?

パートナー 「ヌオー! ノコッチを見なかった?

ヌオー「ノコッチ? ああ ヌシ達が助けたポケモンだぬな。

ヌオー「それなら ちょっと前に見ただぬ。

パートナー 「ええっ!? どこで!?

ヌオー「あっちの方で すれちがっただぬ。

ヌオー「なんか見知らぬポケモンも いっしょにいただぬな……。


~ 十字路 ~

『ワシが歩いていたら 3匹で話しているのが 聞こえてきただぬ。

???「オマエ 強くなりたいのか?

???「だったら その願い……かなえてやるぜ。

ノコッチ「ホ ホント!?

???「ああ 本当だ。

???「カンタンに 強くなれる方法があるんだ。

???「ところで……カネは持ってるかい?

???「う…うん。

???「そうか!

???「オレ達は コマタナ兄弟。よろしくな。

コマタナ「ここから ちょっと はなれたところに 荒れ果て谷という場所がある。

コマタナ「そこでカンタンに しゅぎょうができるんだ。

コマタナ「いこうぜ。

『たしか そんな感じの話をしたあと……

『3匹は どっかにいってしまっただぬ……。


パートナー 「ホントなの!? それは!

ヌオー「……? そんなに おどろくことだぬか?

ヌオー「そういえば……! さっきもノコッチのことを聞いてきて……

ヌオー「ヌシ達と同じような反応をしたポケモンがいただぬ。

パートナー 「えっ?

ヌオー「エモンガだぬ。

ヌオー「エモンガも ノコッチの話を聞いたとたん……

ヌオー「ヌシ達と同じように おどろいて……

ヌオー「そのあと けっそうを変えて どこかに とんでいっただぬ。

パートナー リーダー !!

(うん! ノコッチが あぶない!)

パートナー 「荒れ果て谷で まちがいないんだね?

ヌオー「たしか そう言ってただぬ。

- 急に駆け出す2匹 -

ヌオー「ああ ちょっと!

ヌオー「ん~っ どうしただぬか!?


~ 十字路 ~

パートナー 「たぶん まちがいない。

パートナー 「ノコッチは だれかに強くなれるとそそのかされて……

パートナー 「連れて行かれたんだよ。きっと。

パートナー 「エモンガも それを心配して 荒れ果て谷に 急いでいるはずだ!

パートナー リーダー ! ボク達も行こう!

パートナー 「荒れ果て谷へ!!


~ 荒れ果て谷 ~

コマタナ「ん? どうした?

ノコッチ「やっぱり……

ノコッチ「やっぱりボク 帰ります……。

コマタナ「どうしたんだよ?

ノコッチ「ま…町にいた時は ボクすごく あわてていて……

ノコッチ「コマタナさんの話を聞いて すぐに 強くなりたい! って思ったから……

ノコッチ「ここまで きちゃったけど……

ノコッチ「でも……

ノコッチ「カンタンに強くなるのって……なんか ちがうのかなって……。

コマタナ「……………………。

ノコッチ「そ…それに……

ノコッチ「よく考えたら……カンタンに強くなんか なれないよね……。

コマタナ「……………………。

ノコッチ「だから ボ…ボク……帰ります……。

ノコッチ「サイナラ!!

コマタナ「待てッ! ぼうずッ!!

ノコッチ「ひっ!!

コマタナ「ヘヘヘッ よく気がついた……と言いたいところだが……

コマタナ「ちょっと おそすぎたとも思わないかい?

コマタナ「そうだよ。

コマタナ「オメエの言う通り カンタンに強くなる方法なんかないんだよ。カカカッ。

コマタナ「オレ達がほしいのは カネだ。

コマタナ「さあ出せ! カネを! そして持っているすべての道具を!

コマタナ「おとなしく出せば ここは みのがしてやるぜ!

ノコッチ「うううっ……。

エモンガ「ノコッチに さわるなーーーーっ!!

ノコッチ「エモンガ!!

エモンガ「オメエら! 手を出すな!!

エモンガ「ノコッチは オレの友達だ!!

コマタナ「カカカッ ふうん 友達ねえ……。

コマタナ「どうでもいいが 戦うのか?

コマタナ「勝てるのかよ? オレ達に?

コマタナ「ちょうどいい。オメエのぶんまではぎとってやるぜ。

パートナー 「おーい! ノコッチーーーーーー!!

パートナー 「いた! ここだ!!

ノコッチ「 パートナー さん!!

エモンガ「 リーダー !!

パートナー 「よかった! 間に合ったみたいだね!

パートナー 「ノコッチ……町ではゴメン……。

パートナー 「ボクは……。

ノコッチ「 パートナー さん……。

エモンガ「フン! オマエら!

エモンガ「どうする? 状況は 変わったぜ!?

コマタナ「ヘヘヘヘッ!

コマタナ「カカカカッ! おいエモンガとやら!

コマタナ「多勢に無勢ってことが言いてえのか テメーは。

コマタナ「数が多い方が 勝てると思ってンだな?

(……! まさか!)

コマタナ「ヘヘヘヘッ! だったらよ……

コマタナ「これでどうだ!!

コマタナ「出番だ! ヤローども!!

???「へいっ!!!

- デンチュラ、フシデ達に囲まれる -

パートナー 「な……!

エモンガ「わわわっ!!

コマタナ「エモンガよ。状況が また変わったな。カカカカッ!

コマタナ「数で勝つんじゃなかったのか? ヘヘヘヘッ!

エモンガ「うぐぐっ……。

ノコッチ「エモンガ! みんな!

ノコッチ「ボク 戦うよ!

ノコッチ「守ってくれなくていい! 絶対に こわがらないで戦う!

ノコッチ「だから みんなも……!

エモンガ「ノコッチ!

パートナー 「ノコッチ!

(ノコッチ! よく言った!)

コマタナ「あ~あ 完全に囲まれちゃったなあ。

コマタナ「さて。じゃあそろそろ仕上げといくか。

コマタナ「ヤローども! いっせいに かかれぇぇぇーーーーーーーーッ!!

???「待って!!

コマタナ「だ……だれだっ!?

コマタナ「オマエはっ!?

パートナー 「ビリジオン!

ノコッチ「ビリジオンさん!

ビリジオン「コマタナ! アナタ……

ビリジオン「さっきエモンガ達に『完全に囲まれた』って言ってたわね。

ビリジオン「でも……

ビリジオン「囲まれているのは どっちかしら?

ドテッコツ「ドテッコーーーーーーーーーーツ!!

(ドテッコツ!!)

パートナー 「ドッコラー達も!!

ドテッコツ「おい! コマタナ兄弟!

ドテッコツ「 パートナー 達はな……オレ達の大事なお客さんだ!

ドッコラー「そのお客さんに なにかあったら……

ドッコラー「ただじゃ おかねえからなっ!!

ビリジオン「ノコッチの心の弱みにつけこんで こんなことを たくらむ……

ビリジオン「アナタ達……ホント最低ね。

コマタナ「くっ! オメエらなんぞに負けるものか!

パートナー 「みんな! くるよっ!!

コマタナ「いくぞ! ヤローども!

ヤローども「オオーーーーーーーーーーーッ!!

+ 再戦時

パートナー 「みんなーーーーっ!!

ドテッコツ「 パートナー !!

ノコッチ「 リーダー さん!!

パートナー 「よかった! まだ終わってない!

ドテッコツ「コイツら さすがにタフだ! 戦いなれているだけあるぜ!

エモンガ「でもオレ達だって 負けちゃいねえ!

パートナー 「待たせたね! ボク達も加わるよ!!

コマタナ「フン! 今さら オメーらが来たところで変わらねえ!

コマタナ「いくぞ! ヤローども!

ヤローども「オオーーーーーーーーーーーッ!!


- 勝利後 -

コマタナ「ぐ……ぐぐぐ……っ!

コマタナ「ぐぐぐ……

コマタナ「ぐばぁーーーーーーーーーーっ!!!

ヤローども「ひっ……

ヤローども「ひえ~~~~~~~~~~~~~~っ!!

コマタナ「ま……待て ヤローども……

コマタナ「オレを……

コマタナ「オレ達を 置いて行くンじゃねえ!!

コマタナ「ひ~~~~~~~~~~~~~~っ!!

エモンガ「か……勝った……。

エモンガ「オレ達……悪者を追っぱらったんだ!!

エモンガ「やったぜーーーーーーーーーーっ!!

パートナー 「それにしても……

パートナー 「どうして ビリジオンや ドテッコツ達がここに……?

ドテッコツ「ビリジオンちゃんが 教えてくれたんだ。

ドテッコツ「ノコッチ達が 危ねえってな。

パートナー 「ビリジオンが……?

ビリジオン「見てたのよ。

ビリジオン「たまたまアナタ達と ヌオーが 話しているところをね。

ビリジオン「全部 聞いたワケじゃないけど……それでも だいたいの察しはついたわ。

パートナー 「そうだったんだ……。

ノコッチ「お…終わった~~~~。

エモンガ「ノコッチ! だいじょうぶか?

ノコッチ「うん……ボク 助かったんだね……。

ノコッチ「でもボク……安易に強くなろうとしちゃって……

ノコッチ「それで あんなことに……。

ノコッチ「ああ やっぱりダメだね…ボクは……。

エモンガ「そんなことねえってば。

エモンガ「とちゅうで気がついたんだろ? カンタンに強くなんか なれないって。

エモンガ「そうじゃなきゃ こんなハンパな場所でからまれたりはしねえ。

エモンガ「最後まで連れていかれなくて ホントよかったぜ。

エモンガ「それに……

エモンガ「さっきはまったく こわがらずに勇気を出して戦ったじゃないか。

エモンガ「すごいよ ノコッチ……オマエ 今回がんばったと思うぜ。

ノコッチ「エモンガ……。

ビリジオン「ゴメンなさい。

ビリジオン「アナタに強さを求めさせてしまったのは 私のせいだわ。

ビリジオン「だから あやまる。でも……

ビリジオン「悪いヤツは そういった弱い心につけこんでくる。

ビリジオン「そしてアナタは カンタンに相手を信用してしまう。

ビリジオン「それだと今は 生きていけないわ。

ビリジオン「いい? 今の世の中信用しちゃ ダメなのよ。

パートナー 「そうかな……。

パートナー 「たしかに すぐに信用しちゃうのは よくないと思うけど……

パートナー 「でも……信用することは いけないの?

パートナー 「相手を信じるのは ダメなことなの?

パートナー 「たしかに今は だましたりするポケモンが多いと思う。

パートナー 「でもまずは 自分から歩みよらないと……

パートナー 「相手も気持ちを ひらいてくれないんじゃないの?

ビリジオン「………………。

パートナー 「たしかにノコッチに ちからはない。強くはないよ。

パートナー 「でも……信じる気持ちは 持っている。

パートナー 「信じる気持ちが 重なれば 大きな ちからにも変わる。

パートナー 「信頼し合うこと……それこそが 本当の強さだと……

パートナー 「ボクは 思っているんだ。

パートナー ……。)

パートナー 「だから ノコッチ……それに エモンガも……

パートナー 「2匹とも……ボク達の仲間にならないかな?

ノコッチ「えっ?

エモンガ「な…仲間!?

パートナー 「うん。ボク ポケモンパラダイスをつくりたいんだ。

ビリジオン「……(ポケモンパラダイス……?)

パートナー 「いろんな冒険もして お宝も見つけて……

パートナー 「みんなで ワクワクしながら楽しく暮らせる……

パートナー 「まるで楽園のような場所を つくるのが ボクの夢なんだ!

ノコッチ「わぁっ……!!

パートナー 「そのためにも 仲間がほしいと思ってたんだ。

パートナー 「キミ達みたいな……仲間をね!

パートナー 「いいよね? リーダー

(もちろん!)

ノコッチ「い…いいんですか? ボクなんかで……。

パートナー 「うん!

ノコッチ「だったらボク! 仲間に なりたいです!!

エモンガ「オレは……ノコッチがいいって言うなら かまわねえけどよ。

パートナー 「やったー! 2匹とも ありがとう!!

パートナー リーダー ! できたよ!

パートナー 「ボク達の……初めての仲間だ!

ノコッチ「 リーダー さん! パートナー さん!

ノコッチ「ボク がんばります! よろしくお願いします!

エモンガ「まあ そうなったからにはしかたねえ……

エモンガ「オレも がんばるぜ! よろしくな!

ビリジオン「あの……ちょっと いいかしら?

ビリジオン「お願いが あるんだけど……私も……

ビリジオン「私も 仲間に入れてもらえないかしら?

パートナー 「ええーーーーーーっ!?

ドッコラー「ビリジオンちゃんが……!?

ドッコラー「 リーダー 達の仲間に!?

エモンガ「おい! なんのつもりだよ!? 友達は 作らないんじゃないのかよ!

エモンガ「どうせ気まぐれで モノ言ってるンだろ? 冷やかしなら ゴメンだぜ!

ビリジオン「冷やかし……そうね。

ビリジオン「言いワケもしないけど……

ビリジオン「でも……それでも……

ビリジオン「仲間に入れてもらえないかしら?

エモンガ「オ…オレは イヤだからな! オマエなんか!

エモンガ「おい! パートナー ! 早く ことわっちまえよ!

パートナー 「…………いいよ。仲間にしよう。

エモンガ「ええ~~~~~~~~~~~~っ!!?

エモンガ「なんでこんなヤツ 仲間にすんだよ?

エモンガ「オレは 絶対イヤだぞ!

エモンガ「なあノコッチ。オマエも そう思うだろ?

ノコッチ「ボクは……ボクは……

ノコッチ「ぽっ……。

エモンガ「ええ~~~~~~っ!?

パートナー 「でも仲間になるんだったら……みんなを 信じなくちゃ。

パートナー 「みんなと 信頼し合うこと。できる?

ビリジオン「フフッ 努力するわ。

パートナー 「じゃ決まりだ。

パートナー 「ビリジオンも 今日からボク達の仲間だ。

ビリジオン「ありがとう。

エモンガ「おい! パートナー ! オレは イヤだからな!

パートナー 「まあ そう言わずに……。

エモンガ「だいたい なんでアイツを仲間に!?

パートナー 「ゴ…ゴメン。

パートナー 「向こうから仲間にしてくれって言われたの初めてだったから……

パートナー 「うれしくて つい……。

エモンガ「な…なんだ そりゃあ~!

ビリジオン「あの……なんか もめてるみたいだけど……

ビリジオン「でも みなさん これからよろしくね。

ビリジオン「じゃ私は 一足先に帰ってるわね。

ビリジオン「ドテッコツ。

ドテッコツ「なに? ビリジオンちゃん(はあと)

ビリジオン「あの時の……あの言葉……

 

ノコッチを助けるため……

ドテッコツに話をした時の……


- 回想 -

~ スワンナハウス 食堂 ~

ドテッコツ「なんだと! ノコッチが!?

ドテッコツ「わかった! オレも行こう!

ドッコラー「兄キ! オレ達も!!

ビリジオン「まったく……相手を すぐに信じるからこんなことになるのに……。

ビリジオン「場所は 荒れ果て谷よ! すぐにきて!

ドテッコツ「ちょっと待った!

ドテッコツ「なあ ビリジオンちゃん。

ドテッコツ「あんた 世の中を信じてないようだが……

ドテッコツ「 リーダー と  パートナー だけは……

ドテッコツ「みくびるんじゃねえぞ。

ビリジオン「……………………。

ドテッコツ「オレも ビリジオンちゃんと同じで……世の中を信用してなかった。

ドテッコツ「さらに ビリジオンちゃんとは ちがい オレは……

ドテッコツ「悪いことも いっぱいやってきた。

ドテッコツ「この間まではな。

ドテッコツ「だが……

ドテッコツ「 リーダー 達に出会って……考えが変わったんだ。

ドテッコツ「アイツらを見てると いつも思うんだ。

ドテッコツ「世の中……まだ捨てたもンじゃねえと。

ビリジオン「……………………。


ビリジオン「あの時のアナタの言葉……ちょっとだけ わかった気がするわ。

ドテッコツ「フ…フンッ オレ そんなこと言ったかな……。

ビリジオン「フフッ 素直じゃないわね。まあいいわ。

ビリジオン「……(でも……)

ビリジオン「(宿場町も そろそろ出ようと思ってたんだけど……)

ビリジオン「(もう少し ここにいてもいいかもね。)

ビリジオン「(ここにいれば……)

ビリジオン「(もしかしたら 見つけられそうな気がする。)

ビリジオン「(私が求めている……大切な なにかを……。)


次の朝……


パートナー 「おはよう! リーダー

パートナー 「昨日は 仲間がふえて うれしかったね!

パートナー 「しかも一気に 3匹も!

パートナー 「ボク達も合わせて 全員で5匹!

パートナー 「4匹以上のグループになったから……これでチームとして登録できるよ!

(チーム……?)

パートナー 「うん。

パートナー 「冒険家の仕事は たいへんだから それをサポートするために作られた……

パートナー 「わくわく冒険協会っていうのがあるんだけど……

(わくわく…冒険協会……?)

パートナー 「うん。名前は みょうだけど ちゃんとした そしきだよ。

パートナー 「わくわく冒険協会では より安全に冒険できることをモットーに……

パートナー 「4匹以上で 結成した冒険グループを 『チーム』として みとめ……

パートナー 「その『チーム』に 冒険に役立つものをていきょうしているんだよ。

ノコッチ「 リーダー さん! パートナー さーん!

パートナー 「あっ! ノコッチの声だ!

パートナー 「みんな きたのかも!


~ 自宅前 ~

パートナー 「みんな おはよう!

ビリジオン「フフッ おはよう。

ノコッチ「おはようございます!

エモンガ「おはよう! リーダー パートナー

エモンガ「なあ  パートナー

エモンガ「ペリッパーが ゆうびんを とどけにきたみたいだぜ。

パートナー 「わくわく冒険協会からだ!

エモンガ「なんて書いてあンだ?

パートナー 「えーと……

パートナー 「この手紙に チーム名を書いて わくわく冒険協会に 送れば……

パートナー 「チームとして登録されます……だって。

ノコッチ「ボク達 チームになるんですか?

パートナー 「うん。前もって もうしこみしょを希望していたんだけど……

パートナー 「返事が こんなに早く来るとは思わなかったよ。

エモンガ「いいことじゃねえか。

エモンガ「チームになって チームバッジが もらえれば 冒険も有利になるぜ。

ノコッチ「じゃあ 早くチームの名前を考えようよ!

エモンガ「ああ! そうだな!

エモンガ「う~ん……

エモンガ「スーパーエモンガーズとか どうだ? カッコイイ名前だろ?

パートナー リーダー ! どんな名前がいいかな?

パートナー リーダー が決めてよ。

エモンガ「あ…おい! オレの案は……?

(チーム名か……。どんな名前がいいのかな……?)

 ⇒チーム名決定

パートナー 「???(決定したチーム名)……! ???(決定したチーム名)か!

パートナー 「うん! いい名前だね!

ノコッチ「ボクも いい名前だと思います!

ビリジオン「私も異論はないわ。

エモンガ「そうだろ? いい名前だよな。スーパーエモンガーズ……。

エモンガ「……って さっきからオレの言うことぜんぜん聞いてないだろ!? オマエら!

パートナー 「じゃ決まりだね。

パートナー 「ボク達は……???(決定したチーム名)だ!

ノコッチ「はい!

ビリジオン「フフッ りょうかい。

エモンガ「しかたねえな。

パートナー 「ペリッパー! よろしくね!


・冒険に失敗した場合

+ ...

- パターン1 -

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「もどされちゃったけど……でも……

パートナー 「ノコッチが心配だよ。

パートナー 「それに 先に行ったエモンガも気になるし……

パートナー 「とにかく ボク達も急ごう!


- パターン2 -

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「でも……こうしちゃ いられない!

パートナー 「この間にも みんなは コマタナ達と 戦っている!

パートナー 「ビリジオンやドテッコツ達が なんで あそこに来たのかわからないけど……

パートナー 「でも とにかく今は 急がなきゃ!

パートナー リーダー ! ボク達も早く行こう!

チーム結成後~荒地開拓まで

+ ...

ヌオー「チーム???(決定したチーム名)! おめでとうだぬ!

ヌオー「とうとう リーダー 達も チームに なったんだぬ!

パートナー 「ヌオー!

ヌオー「それで……

ヌオー「チームになったのを記念して……ワシから またプレゼントがあるだぬ。

パートナー 「ええ? また!?

ヌオー「こっちに 来るだぬ。


~ パラダイスセンター ~

パートナー 「あっ! あれはっ!!

パートナー 「ズ…ズルッグじゃないか!!

パートナー 「ヌオー! なんでズルッグが ここに!?

パートナー 「まさかヌオーの言うプレゼントって……ズルッグのこと!?

ヌオー「そうだぬ。やっぱり ビックリしただぬか。

ヌオー「でも安心するだぬ。ズルッグは もう悪さはしないだぬ。

パートナー 「ええっ!? どうして!?

ヌオー「ワシが こらしめたからだぬ。

パートナー 「ええーーっ!? ヌオーがっ!?

ヌオー「そうだぬ。ワシ 悪者はゆるさんだぬ。

ヌオー「ゴリゴリ おしおきだぬ。

ヌオー「そして めいわくをかけた リーダー 達のために……

ヌオー「これからは サポートすることを約束させただぬ。

ビリジオン「さすがね。

ビリジオン「かつては みずから悪者をこらしめ……

ビリジオン「また悪者をこらしめるための組織も作り その運営に飛び回ったといわれる……

ビリジオン「風のウワサに聞いた『GODヌオー』の異名は……

ビリジオン「だてじゃないってことね。

エモンガ「GOD…ヌオーだって~~~~~~っ!?

エモンガ「よくわかんないけど 得体の知れないすごみを感じるぞ!!

パートナー 「ヌオーって もしかすると……すごいポケモンだったりするの!?

ヌオー「いやいや。昔とった きねづかだぬ。

ヌオー「まあ昔はワシも その業界では有名だっただぬ。

ヌオー「……あっ ちょっとじまん話……

ヌオー「ぽっ……。

ヌオー「……とかやってる場合じゃないだぬ。

ヌオー「これから説明するから しっかり 聞くだぬよ。

ヌオー「これからは チームの中から……

ヌオー「出撃するメンバーを編成して ダンジョンに 行くことになるだぬ。

ヌオー「出撃メンバーは 多くて4匹までだぬ。それ以上では 行けないだぬ。

パートナー 「そっか。ボク達は今 5匹だから……

ビリジオン「だれかが あまることになるワケね。

ヌオー「あまったポケモンは ここで留守番することになるだぬ。

ヌオー「また……ダンジョンで戦ってると……

ヌオー「たまに仲間にしてくれと言ってくるポケモンがいるだぬ。

ヌオー「そういったポケモンを仲間にすると チームも どんどん ふえるだぬよ。

ヌオー「出撃メンバーを変えたい場合は ワシに話しかけてくれれば やるだぬ。

ノコッチ「あっ! ペリッパー!

- ペリッパーが宝箱を落としていく -

エモンガ「あれは……?

パートナー 「……わくわく冒険協会からだ。

パートナー 「ボク達あてに なってるよ。

パートナー 「手紙を読んでみるよ。えーと……

パートナー 「チーム???(決定したチーム名)様へ

パートナー 「あなたがたのチームを ここに みとめ……

パートナー 「そのあかしである チームバッジを お送りします。

パートナー 「ぜひ冒険に役立ててください。 - わくわく冒険協会より -

パートナー 「……だって。

ノコッチ「わあっ……!

エモンガ「オレ達 チームとして もう みとめられたのか!

ヌオー「さすがは わくわく冒険協会。仕事が早いだぬ。

ヌオー「チームバッジについて説明するだぬ。

ヌオー「チームバッジは チームの仲間全員に配られるものだぬ。

パートナー 「なんか ものすごい数のバッジが入っているよ……?

パートナー 「チームバッジって みんなひとつずつ持てばいいんだよね?

パートナー 「ボク達のチームは 5匹だから こんなには いらないのに……。

ヌオー「あまったバッジは 新しい仲間ができた時に わたせばいいだぬ。

ヌオー「チームバッジは みんなで持つことで効果があるだぬ。

ヌオー「そのひとつが……わざの成長だぬ。

ノコッチ「わざの成長……?

ヌオー「たとえば 『あわ』というわざがあるだぬが……

ヌオー「この『あわ』を使い続けると……『あわⅡ』 『あわⅢ』というように……

ヌオー「わざが どんどん強いものに成長するんだぬ。

ノコッチ「へぇ~!

ヌオー「しかも技の成長は 同じチームバッジをもっているもの……つまり……

ヌオー「チーム全体で 共有されるんだぬ。

ノコッチ「チームで きょうゆう……?

ビリジオン「たとえば 私が『でんこうせっか』というわざを使い続けて……

ビリジオン「『でんこうせっかⅡ』に 成長させたとするわ。

ビリジオン「すると『でんこうせっかⅡ』は チームのみんなで使うことが できるようになるの。

ビリジオン「ちなみに『でんこうせっか』というわざは エモンガも使えるわ。

ビリジオン「なので この例から言うと……

ビリジオン「エモンガは『でんこうせっか』を 自分で成長させなくても……

ビリジオン「『でんこうせっかⅡ』を いきなり使うことが できるようになるってワケ。

ビリジオン「これが チームでの共有ね。

エモンガ「フ…フン! オレは 別に オマエなんかと 共有したくないがな!

ヌオー「わざについて くわしいことはあそこ……

ヌオー「あそこにいる ズルッグが 説明してくれるだぬ。

ヌオー「またズルッグは わざを忘れたり 思い出したりすることも……

ヌオー「やってくれると思うだぬから 利用するといいだぬ。

ヌオー「あと チームの共有で なんといっても大きいのが……けいけんちだぬ!

ヌオー「ダンジョンで敵ポケモンを たおすと けいけんちが もらえるだぬが……

ヌオー「これからは それが ダンジョンには行っていない仲間にも……

ヌオー「つまりここで お留守番している仲間にもけいけんちが もらえるンだぬ!!

ヌオー「最後は チームスキルだぬ。

ヌオー「細かいことは はぶくだぬが とにかく 覚えておくと……

ヌオー「冒険の役に立つスキルが たくさんあるだぬ。

ヌオー「これも わざの成長と同じく……チームで共有して覚えていくだぬ。

ヌオー「だいたい そんなとこだぬ。

ヌオー「まだまだ わからないことがあると思うだぬが……

ヌオー「とりあえずは 依頼の仕事を こなしていけば わかってくると思うだぬ。

パートナー 「親切すぎて 言葉がないよ……。

パートナー 「何から何まで……ホントに いろいろとありがとう! ヌオー!

ヌオー「ぽっ……。

パートナー 「みんな! 今日からボク達は ひとつのチームだよ!

パートナー 「がんばろうね!

ノコッチ「はいっ!

エモンガ「おう!

ビリジオン「ええ!

(うん!)


次の朝……


パートナー リーダー ! おはよう!

パートナー 「今日も がんばろうね!


~ パラダイスセンター ~

ドテッコツ「ドテッコーーーーーーーーーーツ!!

パートナー 「ドテッコツ どうしたの?

ドテッコツ「決めたんだ。

ドテッコツ「今日からオレも ここでお店をやることにしたぜ!

パートナー 「ええっ!?

ドテッコツ「もう一度 大工の仕事を ちゃんとやってみたいと思ってな!

ドテッコツ「あと どうせなら オメエらの役にも立ちたいから……

ドテッコツ「店も すぐそばに かまえた方がいいと思ったんだ!

ドッコラー「……というのは 口実で……

ドッコラー「実は ビリジオンちゃんの近くにいたいというのが 本音らしいですよ。

ドテッコツ「オ…オメエらッ!! ヨケーなことをッ!!

ドッコラー「ひえ~~~~~~~~~~っ!!

- ドッコラー達を殴って追い払う -

ドテッコツ「はあはあ……ジャマものは いなくなったぜ……。

ズルッグ「おい! ドテッコツじゃねえか!

ドテッコツ「ズルッグ!!

ズルッグ「ドテッコツ オマエ……いつの間にコイツらと 仲良くなったんだよ?

ドテッコツ「ズルッグこそ!

ドテッコツ「テメエこそ なんで こんなところにいるんだよ?

ズルッグ「そ…それは……!

ズルッグ「し…仕方ねえんだよ! 事情ってもンが あってよう!

ズルッグ「オレだって……オレだって こんなとこ いたくねえんだよう!!

ズルッグ「うわあああああ~~~~~~~~ん!!

ドテッコツ「…………。

ドテッコツ「どうやら なにか深いワケがあるようだな……。

ドテッコツ「それがなんなのか よくわからんが……。

ドテッコツ「まあいい。

ドテッコツ「とにかく。というワケで……

ドテッコツ「今日から オレもここで 店を 開きたいんだが いいか?

パートナー 「もちろん!

ドテッコツ「ドテッコツが やる気になってくれるのは ボクも うれしいし!

ドテッコツ「フッ! パートナー なら きっと そう言ってくれると思ったぜ。

ドテッコツ「そうだろうと思って 実は店を もう建ててしまったんだ。

パートナー 「ええっ!?

ドテッコツ「あそこが オレの店……ドテッコツ組だ!

ドテッコツ「どうだ カッコイイだろう!

ドテッコツ「というワケで 今日からここで大工の仕事をがんばるぜ!

ドテッコツ「ただ……とは言うものの……

ドテッコツ「だいぶ ブランクがあるから まだ自身がなくてよう……

パートナー 「そんなことないってば!

パートナー 「ボク達の家だって ちゃんと建ててくれたじゃない?

ドテッコツ「そうなんだが……

ドテッコツ「ただ 商売するのなら もう少しウデを上げたいところなんだ……。

ドテッコツ「ここのところ毎日 大工の技をみがいているんだが なかなか むずかしくてよ……

ドテッコツ「せめて『じょうぶなツタ』が手に入れば 練習も よりうまくできそうだし……

ドテッコツ「大工のカンも 取りもどせそうな気がするんだが……。

パートナー 「そっか!

パートナー 「だったら! その『じょうぶなツタ』を ボク達が取ってくるよ!

ドテッコツ「えっ! い…いいのか……!?

パートナー 「もちろんだよ!

パートナー 「ドテッコツは 練習に せんねんしたいだろうし ボク達が取ってくるよ。

パートナー 「それでその……『じょうぶなツタ』は どうやったら手に入るの?

ドテッコツ「『じょうぶなツタ』は 依頼の お礼で もらえる。

ドテッコツ「あそこの掲示板から……

ドテッコツ「おれいが『じょうぶなツタ』になっている依頼を探して……

ドテッコツ「その依頼を クリアすればもらえるはずだ。

パートナー 「わかった!

パートナー 「じゃ 依頼をこなして『じょうぶなツタ』を手に入れたら……

パートナー 「すぐに ドテッコツに わたすよ。

パートナー リーダー ! おしごと掲示板の中から……

パートナー 「お礼が『じょうぶなツタ』になっている依頼を探そう!

パートナー 「そして その依頼をこなしに行こう!


次の朝……


パートナー リーダー ! おはよう!

パートナー 「昨日は『じょうぶなツタ』が手に入って よかったね。

パートナー 「これがあれば ドテッコツも練習ができる。

パートナー 「さっそく ドテッコツのところに行って 『じょうぶなツタ』を わたそう!


~ パラダイスセンター ~

ドテッコツ「こ…これはっ!?

パートナー 「うん。『じょうぶなツタ』だよ。

パートナー 「これがあれば 大工の練習もできるんだよね?

- 『じょうぶなツタ』を渡す -

ドテッコツ「オ…オメエら……本当に……

ドテッコツ「うるっ……!

ドテッコツ「ありがてえ……これで練習して かならず カンを取りもどすから…

ドテッコツ「かならず大工としてのウデを上げてみせるからよ……

ドテッコツ「待っててくれよな……。

パートナー 「もちろんだよ!

パートナー 「がんばってね! ドテッコツ!


次の朝……

パートナー リーダー ! おはよう!

パートナー 「今日も がんばろうね!


~ パラダイスセンター ~

ドテッコツ「ドテッコーーーーーーーーーーツ!!

パートナー 「あっ! ドテッコツ! それにドッコラー達も!

ドテッコツ「待たせたな! オメエら!

ドテッコツ「今日から ドテッコツ組の 店開きだぜ!

パートナー 「ええっ!? じゃあ!

ドテッコツ「ああっ! まだ完全とはいかないがな!

ドテッコツ「でも 大工としてのカンを ちっとは 取りもどしたぜ!

ドッコラー「昨日から ねないで ずっと 練習していたんです。

ドッコラー「もちろん オレ達も 練習につきあったんだぜ。

ドテッコツ「オメエら パラダイスを作りたいとか言ってたよな?

ドテッコツ「施設とか建てたいなら オレ達 ドテッコツ組がやるぜ!

パートナー 「えっ? 本当に!?

ドテッコツ「ああ! ウデは まだまだだが 気持ちをこめて建てるぜ。

ドテッコツ「あと 施設を建てるために必要な開拓もな。

パートナー 「かいたく……?

ドテッコツ「ああ。ここらは 荒地ばかりだ。

ドテッコツ「オメエらの土地だって 先に進むことすらできないところが多いだろう?

パートナー 「うん。ボク達の家のまわりとかがそうだよ。

パートナー 「岩や木が たおれてたりして 段差も はげしいし……

パートナー 「全然 奥に行けないんだ。

パートナー 「……そっか。こんな荒地じゃ 施設を建てようにも建てられないもんね。

ドテッコツ「ああ。だから そんな土地も オレ達にまかせてくれれば……

ドテッコツ「開拓して整地にするぜ。

ドテッコツ「そうすれば施設も建てられる。

ドテッコツ「ただ……施設もそうだが 土地を開拓するには……

ドテッコツ「おかねや材料が 必要だがな……。

パートナー 「材料って……ドテッコツが練習に使った『じょうぶなツタ』とかのこと?

ドテッコツ「ああ そうだ。依頼のお礼でオメエらがもらった あの材料だ。

ドテッコツ「施設ができるまでの流れを説明するぞ。

ドテッコツ「まず 依頼をこなして……

ドテッコツ「開拓に必要な材料や おかねを手に入れる。

ドテッコツ「そしたら オレ達 ドテッコツ組にたのんでくれれば……

ドテッコツ「荒地を開拓するぜ。

ドテッコツ「開拓すれば そこに施設が建てられる。

ドテッコツ「施設を建てるまでの流れも さっきと 同じだ。

ドテッコツ「依頼をこなして……

ドテッコツ「施設を建てるのに必要な材料と おかねを手に入れれば……

ドテッコツ「施設が建てられるぜ。

ドテッコツ「大体こんな感じだ。

ドテッコツ「まあ まずは開拓からだな。開拓したい時は オレに話しかけてくれ。

パートナー 「ありがとう! ドテッコツ! なんとなく わかったよ!

パートナー リーダー ! パラダイス作りに また一歩 前進だよ!

パートナー 「荒地を開拓して……

パートナー 「冒険の役に立ちそうな施設を建てていこうね!


・冒険に失敗した場合

+ ...

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「仕方がない。

パートナー 「今日はもう お家で休んで……また明日 挑戦しよう。


次の朝……


パートナー リーダー ! おはよう!

パートナー 「そういえば ドテッコツが……

パートナー 「『じょうぶなツタ』がほしいって言ってたよね。

パートナー 「それがあれば 大工の練習ができるって。

パートナー 「『じょうぶなツタ』は 依頼の お礼で もらえるって言ってたよね。

パートナー リーダー ドテッコツのためにも『じょうぶなツタ』をとってこようよ。

パートナー 「お礼が『じょうぶなツタ』になっている依頼をこなして……

パートナー 「ドテッコツに わたそう!

ビクティニ到来~クルマユ救出まで

+ ...

次の朝……


パートナー リーダー ! おはよう!

パートナー 「今日も がんばろうね!


~ 自宅前 ~

パートナー 「あっ! みんな おはよう!

パートナー 「あれ? エモンガは?

ノコッチ「ホントだ。いない……。

ノコッチ「さっきまで いっしょだったんだけど……。

パートナー 「わっ! なに? この風は……?


~ 宿場町 広場 ~

ハーデリア「これは……Vウェーブじゃな……。

ミネズミ「ホントだ。Vウェーブですね。

スワンナ「また やってきたんだね。この季節が……。


パートナー 「……! 風がやんだ……。

ノコッチ「なんだろう……今の風……。

ノコッチ「ふつうの風じゃない気が……。

ビリジオン「Vウェーブよ。

パートナー 「Vウェーブ……?

ビリジオン「この季節になると ふきはじめるどくとくな風のことよ。

ビリジオン「ほのおや みずといった……ポケモンのタイプごとのウェーブが流れていて……

ビリジオン「例えば ほのおのウェーブが流れている日は……

ビリジオン「ほのおタイプのポケモンが 強くなったり 成長しやすくなったりするのよ。

パートナー 「そっか。じゃあ その日は……

パートナー 「ほのおタイプのポケモンが 有利になるんだね。

パートナー 「あっ! でも……

パートナー 「ほのおタイプ以外のポケモンは……もしかして そんをすることになるの?

ビリジオン「フフッ そうなるわね。でも安心して。

ビリジオン「Vウェーブは お天気と同じで 日によって コロコロ変わるの。

ビリジオン「だから いつまでも得をしたり そんをしたりということは ないわ。

エモンガ「みんなー!

ノコッチ「あっ! エモンガ! どこいってたの?

エモンガ「みんな! パラダイスセンターに来てくれ!

エモンガ「ヌオーが よんでるんだ!

パートナー 「えっ? ヌオーが?


~ パラダイスセンター ~

ヌオー「よし。できただぬ。

ヌオー「ん~っ ちょうど よかっただぬ。

ヌオー「Vウェーブの季節も来たことだし これを立ててみただぬ。

ノコッチ「なんなの? これは?

ドテッコツ「Vウェーブ予報図だ。

パートナー 「Vウェーブ……予報図……?

ズルッグ「なんだ? 知らねえのか?

ズルッグ「仕方ねえな。じゃ特別にオレ様が教えてやっても……

ヌオー「ん~っ……?

ズルッグ「ひぃっ……!

ズルッグ「いえ。ぜひ 教えさせていただきます……。

ズルッグ「まず……Vウェーブのタイプは 日によって変わるんだ。

ズルッグ「まあ天気みたいなもんだな。

ズルッグ「オマエら 今日の天気とか 明日の天気とか 気になるだろ?

ズルッグ「だから天気予報をみる。Vウェーブも それと同じだ。

ズルッグ「Vウェーブ予報図は 今日や明日のVウェーブ情報が見れる……つまり……

ズルッグ「Vウェーブの天気予報が 見れるってことなんだ。

ズルッグ「Vウェーブ予報図を見てみろ……

ズルッグ「Vウェーブのタイプが わかるだろ?

パートナー 「ホントだ。

パートナー 「今日は かくとうで…明日は でんきで…明後日は みずかあ……。

ノコッチ「そっか。

ノコッチ「今日は かくとうタイプだから……かくとうタイプのポケモンが有利なんだね。

ノコッチ「ボクは ノーマルタイプだからかくとうタイプには弱い。

ノコッチ「ボクが今日 冒険するとしたら……

ノコッチ「かくとうタイプの敵ポケモンには 要注意だね。

エモンガ「でも そのかわり次の日は でんきタイプのVウェーブになる。

エモンガ「ずっと ノコッチが不利になることはないし……

エモンガ「オレにとっては 逆に有利になるぜ。

ヌオー「ん~っ そうそう。そんな感じ。

ヌオー「そんな感じで Vウェーブ予報図を 利用していくと いいだぬ。

パートナー 「な……なんだ!?

ドテッコツ「上だッ! なにか落ちてくるぞ!

エモンガ「こっちに向かっている!!

ズルッグ「ひぇっ! にげろ~~~~~!!

???「じゃ~~~~ん!! ビクティニとうらい!!

パートナー 「な…なんなんだ……。

ドテッコツ「なんだ ビクティニじゃないか。ビックリさせやがって。

ドテッコツ「ここに落ちてきたってことは……今年はここで 店を開くつもりなのか?

ビクティニ「うん。ここに 決めたんだ。ボクが。かってに。

ビクティニ「よろしくね。

ビクティニ「V(ブイ)ルーレット!!

パートナー 「ドテッコツは あのポケモンと知り合いなの?

ドテッコツ「まあな。オレだけじゃなく ここらに住んでいるものは みな知っている。

ドテッコツ「コイツの名前は ビクティニ。

ドテッコツ「Vウェーブの季節になると かならず やってくるんだ。

ノコッチ「これは……なんなの……?

ビクティニ「これは……ボクの じまんの……

ビクティニ「V(ブイ)ルーレット!!

ビクティニ「ボクの商売道具だよ。

ビクティニ「これを回すと 今日のVウェーブが変えられるんだ。

パートナー 「ええっ? それってVウェーブのタイプを変えられるってこと?

ビクティニ「うん。この……

ビクティニ「V(ブイ)ルーレット!!

ビクティニ「……を回せばね。

ビクティニ「でも タイプを変えられるかは 運次第。だれにも わからないんだ。

ビクティニ「あと……

ビクティニ「V(ブイ)ルーレット!!

ビクティニ「……を回すのは 1日に1回だけ。

ビクティニ「チャンスは 1回だけだからやる時は しんちょうにね。

ビクティニ「あとこれ……おかねを つぎこめば 好きなタイプに 変えることができる……

ビクティニ「……かもしれないから よろしくね!

ビクティニ「V(ブイ)ルーレット!!

ビリジオン「ビクティニ! 久しぶりね!

ビクティニ「あっ! ビリジオン! 久しぶりー!

ビクティニ「今は ここにいるんだ!

ビリジオン「相変わらず元気ね。でも……いちいち……

ビリジオン「V(ブイ)ルーレット!!

ビリジオン「……と言いながら ポーズとるのは どうかしら。

ビリジオン「ちょっと しつこいポケモンだと思われるかも しれないわよ。

ビクティニ「うん。そうだね。

ビクティニ「わかったよ。次からは やめるね。きっと。たぶん。

ビクティニ「V(ブイ)ルーレット!!

ビリジオン「 リーダー パートナー

ビリジオン「ビクティニは ノリはちょっとみょうだけど……

ビリジオン「でも実は とてもやさしいポケモンなのよ。

ビリジオン「ビクティニは Vウェーブで こまっているポケモン達を助けたいと思って……

ビリジオン「あのVルーレットと いっしょに全国をまわっているのよ。

ビクティニ「はい! 全国をまわってまーす!

ビクティニ「ボクも Vルーレットもまわってまーす!

ビクティニ「あはは! あははははははっ!!

ビクティニ「V(ブイ)ルーレット!!

ビリジオン「……まあとにかく Vルーレットは 必要な時……つまり……

ビリジオン「どうしてもタイプを変えたい時にやればいいんじゃないかしら?

パートナー 「うん。そうだね。

パートナー リーダー

パートナー 「Vルーレットは 1日に1回しか回せないみたいだから……

パートナー 「やる時は しんちょうにね。


- その日の夜 -

(ううっ……うーん……。)

(………………。)

(これは……夢の中……?)

 

助けてッ!!!

 

うわぁぁぁっ!!

(はあはあ……今のは……。)

パートナー は……ねているな……。)

(やっぱり夢だったのか……。)

(あの……夢の中の声……。)

(『助けて!』という声を聞いたのは 二度目だ……。)

(最初は……この世界にくる前……)


- 回想 -

 

もしかして あなたは……
人間でしょうか?

もし そうであればお願いです
私達を助けてほしい

ポケモンの世界を
助けてほしいのです

ポケモンのせか……

 

助けてッ!!!


(思えば……)

(ポケモンの世界を助けてほしいと言われて……)

(ここまで きたんだけど……)

(自分が何をしたらいいか まだ わからない……。)

(しばらくすれば わかると思ってたんだけど……)

(今のところ なにも 起きていないし……。)

(そっか! さっきの夢があったか……。)

(もしかしたら あの声がヒントになるのかも……。)

(それにしても あの助けを求めていた……)

(あのポケモンは だいじょうぶかな……。)

(無事だといいな。)

(きっと無事だからこそ また声が聞こえてきたんだよね……?)

(だったらまだ 追われているのかもしれない。)

(早く助けてあげなきゃ……。)


次の朝……


パートナー 「ふあああ……。

パートナー 「あれ? リーダー ……。

パートナー 「もう起きてたんだ……。

パートナー 「そっか。早起きは いいことだよね。

(本当はあれから 目がさえちゃって ねれなかったんだけど……。)

(でも これ以上 なやんでも 仕方がないし……)

(とりあえずは 手がかりが見えるまで待つことにするかな……。)

(夢が カギになるんだったら……)

(また夢の中で なにかが 見れるかも しれないし……。)

パートナー 「とにかく おはよう! 今日も がんばろうね!


次の朝……

パートナー リーダー ! おはよう!

パートナー 「今日も がんばろうね!


- 自宅前 -

パートナー 「あれ? ノコッチ!

パートナー 「どうしたの?

ノコッチ「 パートナー さん! リーダー さん!

ノコッチ「今から いっしょに 宿場町へ行きませんか!

ノコッチ「丘の上から しんきろうが 見えるんです!

パートナー 「えっ? しんきろう?

パートナー 「しんきろうって……遠くのものが 空に うき上がって見えるっていう……?

ノコッチ「そうです。

ノコッチ「宿場町から たまに 見えるそうなんですが……

ノコッチ「今回は 今までの中でも 特にきれいに 見えてるって聞いたんです!

ノコッチ「みんなも もう行っています。

パートナー 「わかった! もちろん見たいよ!

パートナー リーダー ! ボク達も 行こう!


~ 宿場町 丘 ~

パートナー 「わあ~ もう何匹か集まってるね。

エモンガ「おっ きたな。

エモンガ「あそこだ。けっこう くっきり見えるぜ。

ノコッチ「わあっ! すごいっ!!

ノコッチ「何か大きなものが うかんでみえる!

パートナー 「真っ白な 山々に見えるけど……

パートナー 「なんだろう あれは……。

ビリジオン「北の大氷河よ。

(大氷河……?)

ビリジオン「ここより北の海辺に 巨大な氷河が 広がってるの。

ビリジオン「私も海ぞいの山の上から ながめたことがあるけど……

ビリジオン「その ゆうだいな光景には ホント圧倒されたわ。

ノコッチ「すごいです! ボクも見てみたい!

パートナー 「ボクも!

パートナー 「大氷河って どんなところなんだろう! なんかワクワクするなぁ!!

ビリジオン「あそこには 氷の宝石があるとか……

ビリジオン「まぼろしの大結晶があるとか 色々 言われているけど……

ビリジオン「でも ホントのところは まだ何も わかってないわ。

ノコッチ「どうしてですか?

ビリジオン「大氷河に まだだれも 行ったことがないからよ。

ビリジオン「たぶん だれも……ね……。

ビリジオン「巨大なクレバスが 行く手を さえぎっているの。

ビリジオン「しかも不思議な土地の ちからが……

ビリジオン「クレバスを ふきそくに変えるから 地図も作れない。

ビリジオン「空を飛んで行こうにも いてつく風が じゃまをして 近づけないらしいわ。

パートナー 「そっかぁ……。

パートナー 「そんな場所なら 今のボク達のちからじゃ なおさら無理だね……。

パートナー 「でも!

パートナー 「いつか行ってみたいな! 大氷河へ!

ノコッチ「はい!

エモンガ「へへっ そうだな!

パートナー 「ボク達も 修業して 実力をつけなくちゃ!

パートナー 「今日もがんばって 依頼をこなそう!


- 次の日の夜 -

~ 宿場町周辺 ~

???「はあはあ……。

???「はあはあ……はあはあ……。

- 草木を掻き分けると、宿場町が見える -


(………………。)

(これは……また夢の……。)

(……! 声が……)

(声が聞こえてくる……。)

 

……さん……

…… リーダー ……
……さん……

リーダー ……さん……。

おねが……

たす……たすけ……

…………。

 

(……うまく聞きとれないな……。なんて言ってるんだろう……。)

(……声が小さくなってきた……。)

(待って……もう少し話を……)

(だめだ……意識が……)

(………………。)


次の朝……


パートナー リーダー ! おはよう!

パートナー 「……あれ? なんかぼーっとしてるね?

パートナー 「ねぶそく? 昨日は ねむれなかったの?

(………………。)

(やっぱり心配するだろうし……)

パートナー には ちゃんと話したおいた方が よさそうだね……。)

- 夢のことを説明 -

パートナー 「ええっ!? 昨日と あと その前の日に……

パートナー リーダー が ここに来る前に聞いた『助けて!』って声が……

パートナー 「夢の中で 聞こえてきたって!?

パートナー 「それで……その声は なんて言ってたの?

パートナー 「……そっか。

パートナー 「うまく聞き取れなかったのか……。

パートナー リーダー ! でも それって もしかすると……

パートナー リーダー に助けを求めたポケモンが……

パートナー 「テレパシーか何かで 交信しようとしてるんじゃないかな。

(えっ……?)

パートナー 「きっと そうだよ。

パートナー 「ここに来て最初のころは 夢の中にすら出てこなかったんでしょ?

パートナー 「だったら やっぱり そうかもしれない。

パートナー 「たぶんそのポケモンは ずっと助けを求めて発信してたんだよ。

(ずっと助けを……?)

パートナー 「でも なにかしらの理由で……

パートナー リーダー も 聞き取ることができなかったんだ。

パートナー 「でも最初の時より 昨日の方がよく聞こえたってことは……

パートナー 「波長が だんだん合ってきてるってことじゃないかな。

パートナー 「これから どんどん聞こえてくるかもしれないよ。

(そっか……。そうかもしれないな……。)

(やっぱり夢の中に……)

(自分が なぜ この世界に よばれたのか……)

(ナゾをとくカギが あるのかもしれない……。)

パートナー 「そのポケモンの居場所がわかったら すぐに助けに行こう。

パートナー 「ボクも協力するよ。


~ 自宅前 ~

パートナー 「あっ! ペリッパー!

- ビラをばらまいていく -

パートナー 「……なんだろう?

パートナー 「何かの お知らせみたいだ……どれどれ……

パートナー 「えーと……

パートナー 「わくわく冒険協会からの お知らせです。

パートナー 「近ごろ 宿場町の周辺で……

パートナー 「あやしいポケモンが うろついているとの情報がありました。

パートナー 「念のため 外出や戸じまりには十分注意しましょう……

パートナー 「……だって。

パートナー 「あやしいポケモンなんて 前から宿場町にいたし……

パートナー 「ボク達も それで危ない目にあってきたよね。

パートナー 「でも……もしかしたら……

パートナー 「ダンジョンの中の敵や コマタナなんかよりも もっと危険なポケモンだから……

パートナー 「こんな知らせが 回ってきたのかな?

パートナー 「宿場町は 今どんな様子なんだろう。ちょっと気になるよね。


~ パラダイスセンター ~

ヌオー「おおっ ヌシ達。いいところに来ただぬ。

ヌオー「これを宿のママさんに とどけてほしいだぬ。

パートナー 「宿のママさん……? スワンナのことだよね?

ヌオー「そうだぬ。

- ヌオーからおかねを受け取る -

パートナー 「おかね……?

ヌオー「昨日の食事代だぬ。

ヌオー「昨日 ご飯を食べに食堂へ ぬぼーと行っただぬが……

ヌオー「あまりにも ぬぼーとしてたせいか……

ヌオー「おかねを持っていくのを 忘れただぬよ。

ヌオー「思い出したのも 食べ終わった後だぬ。あとの祭りだぬ。

ヌオー「んでママさんに ツケにしてもらったというワケだぬ。

ヌオー「ホントなら ワシが とどけなきゃいけないだぬが……

ヌオー「今日は ちょっとコシの調子が悪くてだぬぅ……。

パートナー 「わかったよ。ヌオー。じゃボク達が とどけにいくよ。

パートナー 「宿場町の様子も 見たいと思ってたところだし ちょうどよかったよ。

ヌオー「スマンだぬぅ。よろしくたのむだぬ。


~ 宿場町 広場 ~

パートナー 「わっ……だれもいないや……。

パートナー 「やっぱり あのお知らせを こわがって……

パートナー 「みんな外に出たがらないのかな……。

パートナー 「とりあえず スワンナのところに行ってみよう。

パートナー 「スワンナは 食堂にいるはずだよ。


~ スワンナハウス 食堂 ~

スワンナ「あら? ヌオーから……?

- おかねを渡す -

スワンナ「えっ? 昨日の食事代?

スワンナ「わざわざ ありがとう。こんなもの いつでもよかったのに。

パートナー 「そこそこ お客さんは いるんだね。よかった。

スワンナ「宿場町の周辺に あやしいポケモンがうろついているっていう……

スワンナ「注意があったから心配してくれてるのね。ありがと。

スワンナ「まあ ああいうお知らせは よくあることだから……

スワンナ「そんなに心配は してないんだけど……。

パートナー 「そっか。だったら ちょっと安心したよ。

スワンナ「でも……これは 今回のお知らせにかぎったことじゃ ないんだけど……

スワンナ「みんな……不安は持っているわ。

スワンナ「ポケモン同士のいざこざも 相変わらず 多いし……

スワンナ「ぎくしゃくした関係が 続いてる……。

ハーデリア「希望の虹も 今はかからんからのう……。

ハーデリア「わしもふくめて 宿場町のポケモンはみな……虹が見れなくなってからは……

ハーデリア「明日への希望も いつの間にか 持てなくなってしまってるんじゃ。

ワシボン「宿場町だけじゃねえぜ。

ワシボン「この世界に住むポケモン達みんなが 希望を失くしかけているんだ。

ワシボン「それで なんとなくだがよ……このままいくと……

ワシボン「イヤな予感がしてならないんだ……。

(イヤな……予感……?)

ハーデリア「わかるのう……その感じは……。

ハーデリア「おそらく みんなが心の奥底で思っていることじゃろう……。

ハーデリア「このままだと……

ハーデリア「そのうち よくないことが起きるんじゃないか……

ハーデリア「明るい未来なんて こないんじゃないかという……

ハーデリア「ばくぜんとした不安が あるんじゃよ。

ワシボン「かといって……不安があるからといって どうすりゃいいかも わからねえ……。

ワシボン「なんかモヤモヤした感じなんだよな……。

(ばくぜんとした……不安感かぁ……。)


~ 宿場町 広場 ~

パートナー 「う~ん なんだか暗い話になっちゃったね。

パートナー 「でも ふさぎこんでも いられないし……がんばろ。 リーダー

(さっきの……そのうち よくないことが起きるんじゃないかって話……)

パートナー は どう 感じてるんだろう……。)

(さっき ハーデリアや ワシボンは……)

(この世界に住むポケモン達が そう感じているって言ってた……。)

(だったら  パートナー も やっぱりそう思っているのかな……。)

パートナー 「どうしたの? 元気出そうよ。

(明るいな。 パートナー は……。)

(ちょっと考えすぎかもね……。こっちも明るくならなくちゃ。)

パートナー 「うん。そうこなくちゃ。

パートナー 「じゃ今日もがんばって 依頼をこなそうね!


- その日の夜 -

~ 宿場町周辺 ~

???「はあはあ……はあはあ……。


次の朝……


(朝か……。)

(…………。)

(昨日は……見なかったな……。)

パートナー リーダー ! おはよう! もう起きてたんだ。

パートナー 「それで……どうだった? 夢は?

パートナー 「また見ることは できたの?

パートナー 「そっか……。

パートナー 「でも あせっても仕方ないし……

パートナー 「そのうち 見られるようになるよ きっと。

パートナー 「今日も がんばっていこうね!


~ 自宅前 ~

ノコッチ「おはようございます!

エモンガ「今日も がんばろうぜ!

エモンガ「あれ? ハハコモリに ヨーテリーじゃないか?

エモンガ「どうしたんだい?

ハハコモリ「すみません! お願いです!

ハハコモリ「私の子供を……クルマユを 探してほしいのです!

エモンガ「クルマユを……? もしかして いなくなっちゃったのか?

ハハコモリ「はい……。朝起きたら すでに出かけていて……。

ハハコモリ「たぶんどこかに遊びに行ったと思うんですが……

ハハコモリ「お友達のヨーテリーに聞いてみたら いっしょじゃないって言うんです……。

ヨーテリー「おばさんから話を聞いて……

ヨーテリー「ぼくも近所の遊び場所を探してみたんだけど……見当たらないんだ……。

ハハコモリ「ふだんでしたら そんなに心配することもないんですが……

ハハコモリ「最近あやしいポケモンが ここら辺をうろついているって話でしょう?

ハハコモリ「だからもう いてもたってもいられなくなって……!

パートナー 「たしかに心配だね……。

パートナー 「わかった! ボク達が 探してくるよ!

ハハコモリ「あ ありがとうございます!

ハハコモリ「よろしくお願いします! 私達も 引き続き探します!

パートナー 「クルマユが他に行きそうな場所は わかる?

ヨーテリー「う~ん あとは ススカゼ草原と……シキサイの森かなぁ……。

ノコッチ「えっ? シキサイの森?

ハハコモリ「まあ あなた達 あんな危ないところまで遊び場にしてたの?

ヨーテリー「ご…ごめんなさい!

ヨーテリー「だってあそこ 色々めずらしいものが手に入るし……。

パートナー 「まあまあ 今は そんなこと言ってる場合じゃないよ。

パートナー 「それより……話からすると……

パートナー 「ススカゼ草原より シキサイの森の方が危険な感じなんだよね?

ヨーテリー「うん。

パートナー 「だったらボク達は シキサイの森に行ってみるよ。

パートナー 「キミ達は ススカゼ草原を探してみてね。

ハハコモリ「わかりました。

ハハコモリ「すみませんが よろしくお願いします。

エモンガ「 リーダー 。シキサイの森にいく出撃メンバーを決めてくれ。

エモンガ「残った仲間も 他の場所を探すようにするからよ。

パートナー 「そうだね。みんなで探さなくちゃ。

パートナー リーダー ! 出撃メンバーを決めて行こう!

パートナー 「シキサイの森へ行って クルマユを探そう!


~ シキサイの森 奥地 ~ クルマユと???(エーフィ)は別々に行動していると思ってください

クルマユ「だいぶ奥まで来たよね……。


???「はあはあ……。


クルマユ「うん。ここなら何か見つかるかもしれない。

クルマユ「いいものが あるといいな。探してみよっと。


???「はあはあ……。


クルマユ「あれ? ここだけ なんか 土が もりあがってるような……。

クルマユ「なんか……

クルマユ「なんか うまっているみたいだ……。

クルマユ「ほり返してみよう。


???「はあはあ……。


クルマユ「わあ 赤色の石だ。なんてキレイなんだろう……。

クルマユ「これ 持って帰ったら 喜ぶかなぁ……。

クルマユ「あとこっちは……なんだろう……。

クルマユ「不思議な もようが かかれてるけど……。


???「はあはあ……。

クルマユ「……あっ……。


パートナー 「だいぶ奥まで来たよね……。

パートナー 「あっ! リーダー ! あそこ!

パートナー 「あそこに少し広いところが! 行ってみよう!


パートナー 「クルマユ……ここにいたんだ。

クルマユ「うわあっ!!

パートナー 「あっ ゴメン! おどろかすつもりは なかったんだ!

クルマユ「ど…どうしたの?

パートナー 「キミを むかえにきたんだよ。早く帰ろう。

クルマユ「ボクを……?

クルマユ「ボク ちょうど 今から帰ろうと思ってたんだよ?

クルマユ「ここにも よく来るし……いつも平気だし……

クルマユ「そんなに心配しなくても だいじょうぶだよ?

パートナー 「『外出は注意』っていう お知らせが出てるのは 知っているよね?

パートナー 「だったら気をつけなくちゃ。お母さんも心配しているよ。

パートナー 「あまり こまらせるのも よくないんじゃないかな?

クルマユ「……うん。

パートナー 「なんか あやしいポケモンがうろついているらしいし。

パートナー 「だから ここも安全じゃないんだ。

パートナー 「でも……そんなものに出くわさなくて ホントよかったよ。

クルマユ「…………。

パートナー 「さあ帰ろう。


~ パラダイスセンター ~

クルマユ「お母さん……。

ハハコモリ「だいじょうぶ? 心配したのよ……。

クルマユ「ゴメンね お母さん……。ボク これを取ってきたんだ。

ハハコモリ「これは……?

クルマユ「赤い石。なんか宝石みたいで キレイでしょ?

クルマユ「お母さん たんじょう日だから……なんかプレゼントしなきゃって思って……。

ハハコモリ「なんて子……バカね……。

ハハコモリ「でも ありがとう……。

ヨーテリー「ぼくも心配したんだよ~!

ヨーテリー「なんで1匹で行っちゃったんだよ~。

ヨーテリー「プレゼントを探しに行くなら 言ってくれよう。

ヨーテリー「ぼくも いっしょに行ったのに!

クルマユ「ゴメンね。ヨーテリー……。


ハハコモリ「 リーダー さん…… パートナー さん……

ハハコモリ「このたびは本当に……本当に ありがとうございました!

ハハコモリ「ささやかですが お礼をどうぞ。

ハハコモリ「では失礼します。

クルマユ「心配かけて ゴメンなさい。

ヨーテリー「ありがとう。 リーダー さん! パートナー さん!

エモンガ「いやー よかったよかった。

ノコッチ「クルマユが無事で ホントよかったです。

エモンガ「しかしアイツら 仲がいいんだよなぁ。

パートナー 「……うん。見ててなんか なごんじゃったよ。

パートナー 「いいもんだね。家族や友達って……。

(家族や友達か……。)

(……そういえば……。)

パートナー の家族って……どうしてるんだろう……。)

(今まで考えたこともなかったけど……。)

パートナー 「……………………。


- その日の夜 -

パートナー 「………………。

パートナー 「ねえ  リーダー ……。まだ起きてる……?

パートナー 「今夜は少し むしむしして ねぐるしいね……。

パートナー リーダー ……。

パートナー 「今日 ハハコモリ達を見てて 思ったんだけど……

パートナー リーダー の世界……つまり人間の世界にいる……

パートナー リーダー の両親や 友達って……どんな感じなの?

パートナー 「みんなで なかよく暮らしているの?

パートナー 「…………ボクは……

パートナー 「ボクには……親はいないんだ。兄弟も……。

(…………。)

パートナー 「物心ついた時から ずっと1匹だった。

パートナー 「友達も ずっといなかった……。ほしかったけど できなかったんだ。

パートナー 「ここでは ポケモン同士の関係が あまり よくないよね……。

パートナー 「もっとみんな仲良くすればいいのに いがみ合うポケモン達がいる。

パートナー 「見た目は仲良さそうでも 実は ちがっていたり……

パートナー 「本音を言い合わなかったり……

パートナー 「そういうのが ボクはいやだった……。だから今まで友達がいなかったんだ。

パートナー 「結局はボクも ビリジオンといっしょなのかもしれない……。

(…………。)

パートナー 「でもね……

パートナー 「ずっとほしいと思っていたんだよ……。

パートナー 「上っ面の つき合いじゃなく……

パートナー 「心から信頼しあえる……本当の友達が……。

パートナー 「そして そんな友達といっしょに何かやりたい! と思いついたのが……

パートナー 「この楽園作りだったんだ……。

パートナー 「だから……今は毎日が楽しいんだよ。

パートナー 「ありがとう  リーダー

パートナー 「これからも……よろしくね……。

パートナー 「……ねむくなってきちゃった……。

パートナー リーダー は もう ねちゃったのかな……。

パートナー 「ボクも ねよう。じゃあね。 リーダー

パートナー 「……おやすみなさい……。


・冒険に失敗した場合

+ ...

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「……もどってきちゃったけど……

パートナー 「でも……

パートナー 「早く クルマユを見つけないと心配だよ!

パートナー 「もう一度 シキサイの森へ行こう!

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最終更新:2015年06月22日 21:18

*1 クリスタルは後にスワンナが回収。

*2 ハーデリアは除く。

*3 スワンナとアタックしていないハーデリアは除く