マグナゲート 回想録6

  • ストーリーの真相・核心に触れている内容を含んでいるため、ストーリーを終えてから観覧することを勧めます。
  • このページはストーリー中のセリフをまとめた所です。
  • 文中の色付けしている箇所は状況に応じて名前が変化します。
    • リーダー :主人公になっているポケモンの名前
    • パートナー :パートナーになっているポケモンの名前
  • パートナーの性別は 男の子 とします。
  • 冒険に失敗した場合のセリフはそのダンジョンの進行度によって変化します。

目次

ケルディオ登場~ムンナ戦まで

+ ...

ブラッキー「はあはあ……敵はこれで最後か……。

ブラッキー「だいぶ苦戦したが……ようやく ぬけられそうだぞ。

ブラッキー「しかし やたらと敵の多いところだったな……。

エーフィ「ブラッキー! それより!

エーフィ「あそこ! 何か見えない?

エーフィ「あれは一体 何かしら……?

ブラッキー「行ってみよう!


ブラッキー「なんだろう? ここは?

エーフィ「氷の塔……なのかしらね……?

エーフィ「塔の全体に 電気のようなものが走ってるけど……。

ブラッキー「とびらのようなものも あるし……

ブラッキー「まるで何かを 封印しているかのようにも見える……。

エーフィ「ねえ ブラッキー。さっき たくさんいた敵って……

エーフィ「もしかしたら ここを守ってたんじゃないかしら……?

ブラッキー「そうだとしたら……

ブラッキー「ここには ヤツらにとって大事な何かが あるのかもしれないな……。

エーフィ「それって まさか……! 氷触体……?

ブラッキー「どうかな。

ブラッキー「おれ達が前にグレッシャーパレスに来た時は……

ブラッキー「大結晶は もっと上にあったはずだ。

ブラッキー「かといって ありえなくもないが……。

ブラッキー「がんじょうそうな作りだが……

ブラッキー「こちら側から ちからを加えれば 開けられるかもしれないな。

エーフィ「体当たり? がんばるわよ!

ブラッキー「それが一番 手っ取り早そうだ。

ブラッキー「同時にいくぞ!

ブラッキー「3……2……1……

ブラッキー「それっ!!

エーフィ「うん! うまくいったかも!

ブラッキー「ああ……。

ブラッキー「むっ? あれは……?

エーフィ「ブラッキー! エンターカードよ!

ブラッキー「しかも 氷山のあとで おれ達がひろったものと同じだ……

エーフィ「ブラッキー! あそこ!

エーフィ「だれか たおれている!

エーフィ「ねえ!? だいじょうぶ!?

???「ううっ……。

ブラッキー「よかった。意識は あるみたいだな。

???「……キ…キミ達は まさか……?

???「……ホントに来てくれたんだ……ありがたい……。

???「わずかな可能性に かけてみたが……

???「希望はまだ つながっているってことか……。

???「早くここを……。

ブラッキー「だいぶ弱っているようだな。無理するな。

エーフィ「ブラッキー……このポケモンって もしかすると……。

ブラッキー「ああ……。

ブラッキー「ケルディオに ちがいないだろう……。

ケルディオ「どうして……ぼくの名を……?


エモンガ「なんだなんだ? 今のは?

エモンガ「なんか すごい地ひびきだったぞ。

パートナー 「一体 何が起きてるんだろう……?

ビリジオン「あまり よくないことでしょうね……。

ビリジオン「先を急ぎましょう。


エモンガ「なんとなく……

エモンガ「なんとなく ちがうところに出てきた気がするけど……。

ビリジオン「暗くて何も見えないわね……。

パートナー 「みんな! 気をつけて!

パートナー 「何かいる……!

ムンナ「おまえ達!!

パートナー 「こ…この声は……!?

(ムンナの声だ!)

ムンナ「おまえ達! こんな世界を救ってどうしようと言うのだ!?

ムンナ「こんな冷えきった……こわれかけている世界を!

エモンガ「わわわっ!!

(やはり囲まれていたか!)

ムンナ「ここにいる ワタシの仲間達……

ムンナ「コイツらは みな……世界がイヤになってしまった者達だ!

ドクロッグ「ドクドクドクッ!

シャンデラ「シャーーーーー!

ギガイアス「ギガガガガガガ……!

ムンナ「りふじんな世界! 不公平な世界!

ムンナ「正直者ばかりが そんをする世界! あくどいものが うるおう世界!

ムンナ「そんな世界なら……

ムンナ「なくなった方がいいッ!!

パートナー 「みんな! 来るよ!!

ムンナ「この世界は なくなるべきなんだ!

ムンナ「だから おまえ達! この先は絶対に通さない!

ムンナ「絶対にだ!

ムンナ「いっせいに……かかれぇぇぇぇぇっ!!

ギガイアス「グオオーーーーーーーーーーッ!!

+ 再戦時

ムンナ「ここから先は通さないよ! 絶対に!

ムンナ「こんな世界……なくなればいいんだ!

ムンナ「本当に……なくなってしまえば!

パートナー 「みんな! 来るよ!!

ムンナ「いくぞ! おまえ達!!

ムンナ「いっせいに……かかれぇぇぇぇぇっ!!

ギガイアス「グオオーーーーーーーーーーッ!!


- 勝利後 -

ムンナ「うううっ……。

ドクロッグ「ドクゥゥゥゥゥ……。

ギガイアス「ギガガガガ……。

パートナー 「やった……ついに……

パートナー 「ついに たおした!

エモンガ「ま…また地ひびきだ……!

ビリジオン「先へ急ぎましょう。

ビリジオン「ここは 前に来た時の最上部あたりに似ている。

ビリジオン「頂上も もうすぐだと思うわ。

ビリジオン「あそこから先へ行けそうよ。

パートナー 「うん。行こう。

ムンナ「ま…待て……。

ムンナ「おまえ達……

ムンナ「先には絶対……行かせない……。

ムンナ「運命は絶対……変えさせない!

(地ひびきが ふえてきている……。)

パートナー 「どうして……

パートナー 「どうしてキミ達は……そこまでして……

ムンナ「ここにいる ワタシの仲間達は……

ムンナ「みな……世の中から 見捨てられた者達だ!

ドクロッグ「ドククク……。

ギガイアス「ギガッガガッ……。

ムンナ「ワタシも そう!

ムンナ「ワタシも 世の中に ふり回され……うらぎられ……

ムンナ「そして絶望した!

ムンナ「そんな どん底のふちを さまよってた時 ワタシは みんなと……

ムンナ「そしてキュレム様と出会い……この世界の運命も知った!

ムンナ「何も持たないワタシでも……みんなは やさしく受け入れてくれた……。

ムンナ「心を通わせてくれた……。

ムンナ「その時! ワタシは決めたんだ!

ムンナ「ここにいる仲間と! みんなと いっしょに!

ムンナ「この世界の運命と共に……静かに消えていくと!

パートナー 「……ムンナが世の中に絶望してるのはわかったけど……

パートナー 「……でも そこまで……

パートナー 「そこまで大切に思っているなら……

パートナー 「みんなが消えてしまうことは……本当に いいことなの?

ムンナ「なっ……!

パートナー 「大切に思うなら 消えてほしくない。

パートナー 「本当に大切に思うなら……幸せになってほしい。

パートナー 「そう願ったりは しないの?

ムンナ「い…今の世界で……どうやって幸せになれる?

ムンナ「今の世界にあるのは 苦痛な時間だけだ。

ムンナ「だったら……せめて苦痛だけでも消すことができれば……。

ムンナ「1匹ずつ消えるのは あとのものに悲しみが残る。

ドクロッグ「ううっロッグ……。

ムンナ「でも みんな いっしょに消えるのなら! 悲しみも残らない!

シャンデラ「ウウウウッ……。

ムンナ「みんな いっしょなら いいんだ!

ギガイアス「ウウッ……。

ムンナ「いくぞ! みんな!

みんな「おおーーーーーーーーーーーっ!!

 

待てッ!!

 

エモンガ「ブラッキー! エーフィ!

エーフィ「よかった! 間に合ったみたいね!

ビリジオン「ケ…ケルディオ!!

ムンナ「ケルディオ!!

パートナー 「えっ!? ケルディオって あの!?

ムンナ「ケルディオ! おまえ どうやって氷の塔から……

ムンナ「そうか! コイツらが!

ケルディオ「だいたいのことは ブラッキー達から聞いた。

ケルディオ「ムンナ! 悪いがここは……

ケルディオ「 リーダー 達を通させてもらうぞ!

ムンナ「くっ……!

パートナー 「エーフィ! 氷の塔って?

エーフィ「ケルディオがいた塔よ!

エーフィ「ケルディオは グレッシャーパレスにとじこめられていたの!

ムンナ「ちがう! コイツは わざと つかまったんだ!

ムンナ「ワタシ達を説得するためにね!

パートナー 「ええ~っ!?

ムンナ「コイツは 初めてグレッシャーパレスに来た時……

ムンナ「まぼろしの大結晶まで到達し……

ムンナ「そして 氷触体の秘密まで知ってしまったんだ。

ムンナ「ワタシ達は 仲間になるようさそったが……

ムンナ「コイツは ことわった!

ケルディオ「当然だよ。

ケルディオ「破滅する未来に 納得なんかいかないしね。

ケルディオ「それ以来ぼくは キュレムやムンナ達から追われるようになった。

ケルディオ「そして何度も 危険な目にあった。

ケルディオ「ただ……追われているうちに少し疑問が わいてきたんだ。

ケルディオ「ムンナ達は 破滅の未来について……本当に納得しているのか?という疑問だ。

ケルディオ「だから あえて自分から話をしに行ったんだけど……

ケルディオ「ムンナ達は ぜんぜん聞いてくれなくてね……。

ケルディオ「それで結局ぼくは つかまり……ここに とじこめられてしまったんだ。

ムンナ「当たり前よ! そんなの聞けるワケがない!

ケルディオ「どうかな。ぼくには そうは見えなかった。

ケルディオ「今でもね。

ムンナ「ちがう! ちがう!

ムンナ「ワタシ達にとって 今の世の中は いいことなんか 何ひとつない!

ムンナ「だから ワタシ達は いっしょに消えることを望んでる!

ムンナ「みんなが いっしょなら……悲しくないし こわくない!

シャンデラ「ウウウウッ……。

ギガイアス「ウウッ……。

ムンナ「だから! いいことなんかない世の中だから!

ムンナ「ワタシ達は 消えるしかないんだぁ!!

パートナー 「いいことが ないだって!? あるじゃないか!

パートナー 「仲間がいるじゃないか!

パートナー 「やってることは どうであれ……

パートナー 「仲間とのきずなは 深いじゃないか!

パートナー 「みんなと ささえあって生きてるじゃないか!

パートナー 「おたがい感謝しあって生きてるんじゃないのか!?

ドクロッグ「ううっ……。

エモンガ「このまま消えて ホントにいいのかよ!?

シャンデラ「ウウウウッ……。

ビリジオン「みんな 大切な仲間をなくしてまで 本当に消えたいと思っているの!?

ギガイアス「ウウッ……。

パートナー 「今の世の中じゃ イヤかもしれない!

パートナー 「でも もし希望にあふれた世の中に変わるのなら……

パートナー 「もっと生きたいと思うんじゃないの!?

ムンナ「き…希望にあふれた世の中だって……?

ムンナ「そんな世の中が……来るのか!?

ムンナ「もしも世界が救われたとして……本当にそんな世の中がっ!?

パートナー 「きっと来るっ! ボクが作るっ!!

エモンガ「じ…地ひびきが……!!

ギガイアス「氷柱が ゆれてるでゴワス!

ドクロッグ「ドゲゲゲ~~~~~~~~!! あっちの でっかい氷柱が……

ドクロッグ「たおれてくるロッグ~~~~~~ッ!!

パートナー 「こ…こっちに たおれてくる!!

エモンガ「あぶない!!

エーフィ「にげて!!

パートナー 「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!


ブラッキー「ム…ムンナが……

ドクロッグ「ムンナ様が……

エーフィ「 リーダー と  パートナー を……助けた……。

(ムンナ!)

パートナー 「ムンナ!

パートナー 「だいじょうぶ!? ムンナ!?

ムンナ「……心配するな……大丈夫だ……。

ムンナ「それより……先に行け。

パートナー 「えっ……?

ムンナ「ワタシは キュレム様に忠誠をちかった身だ。この先には行けない。

ムンナ「でも……たのむ。

ムンナ「どうか世界を……救ってくれ……。

(ムンナ!)

ケルディオ「 リーダー パートナー

ケルディオ「ぼくからも お願いだ!

ケルディオ「たのむ! どうか世界を!

ドクロッグ「オ…オレからも!!

ギガイアス「おいどんも!!

シャンデラ「ワタシからも! お願いです! 世界を!

ブラッキー「 リーダー

エーフィ「 パートナー

ビリジオン「 リーダー パートナー

エモンガ「あとは まかせたぞ!

エモンガ「行ってこい! リーダー パートナー

エモンガ「氷触体を……ぶっこわしてこい!!

パートナー 「うん!!

パートナー 「ムンナ!

パートナー 「そしてみんな! ありがとう!

パートナー 「ボク達 行ってくるよ! 絶対に世界を守ってくる!

パートナー 「行こう! リーダー

パートナー 「じゃあ!

エモンガ「がんばれよ~~~~~~~~っ!!


ギガイアス「……行っちまったでゴワスな……。

ドクロッグ「そうだ! ムンナ様!

シャンデラ「ムンナ様ぁ~!!

ギガイアス「ムンナ様!!

ムンナ「うるさいな……だいじょうぶだって言っただろう……。

ムンナ「まったく……。

ケルディオ「フフッ……ずいぶんと したわれてるじゃないか。

ケルディオ「キミは幸せ者だよ。ムンナ。

ケルディオ「ぐっ……!

ビリジオン「ケルディオ!!

ブラッキー「だいじょうぶか? かなり無理をしたからな……。

エーフィ「ワタシ達がケルディオを見た時は かなり弱ってたの……。

エーフィ「それでも どうしても行くって聞かなくて……。

ケルディオ「へ…平気だ……。

ビリジオン「ケルディオ……。

ケルディオ「ビリジオン……だいたいの話は ブラッキー達から聞いたよ。

ケルディオ「すまない。ぼくのせいだ。

ケルディオ「あの手紙のせいで ずいぶんキミをなやませてしまったようだね……。

ケルディオ「あの手紙を出す少し前……

ケルディオ「ぼくは キュレムやムンナ達から追われていた……。

ケルディオ「何度も危険な目にあっているうちに ぼくは 自分の身も心配だが……

ケルディオ「それ以上に キミのことが 心配になった……。

ケルディオ「ムンナ達が ぼくを探せば やがて 友達であるキミに行きつく……。

ケルディオ「もし キミまで おそわれることになったら……

ケルディオ「いや……それだけは 絶対 さけなきゃいけない……。

ケルディオ「ぼくは キミとの関係を たつことを考え……あの手紙を送ったんだ……。

ビリジオン「ケルディオ……。

ケルディオ「理由があったとはいえ キミを悲しませ 苦しめたことは ちがいない。

ケルディオ「本当に すまなかった。大切な友達なのに……

ケルディオ「あんなひどい手紙を送って……本当にゴメン……。

ビリジオン「ううん! 私こそ!

ビリジオン「何が何でもケルディオを信じるべきだった!

ビリジオン「でも私 まよってしまって……

ビリジオン「世の中まで信じられなくなってしまって……

ビリジオン「それで みんなにも冷たくあたって……

ビリジオン「でも最初から信じていれば……

ビリジオン「信じてあげることができなくて……ゴメンなさい……。

ビリジオン「本当に……本当に ゴメンなさい!

ビリジオン「うわああぁぁぁんっ!!

エーフィ「ビリジオン……。

エモンガ「ビリジオン……。

ケルディオ「なんかヘンだな……ぼくの方が悪いはずなのに……。

ケルディオ「なんか よくわからなくなってきたから もういいよ……。

ケルディオ「また友達でいてくれるなら……

ケルディオ「また笑顔を見せてくれるなら……それで……。


・冒険に失敗した場合

+ ...

- パターン1-

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

エモンガ「うーん……ゆだんしたつもりはないんだけどな……。

パートナー 「あきらめずに行こう! もう一度 チャレンジだよ!


- パターン2-

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

エモンガ「うーん……ゆだんしたつもりはないんだけどな……。

パートナー 「でも!

パートナー 「あきらめずに行こう! この先へ!


- パターン3 -

パートナー 「ううっ……いったん もどろう……。

エモンガ「う~ん……なかなか手強かったな……。

ビリジオン「なんだか ムンナの……しゅうねんのようなものを感じたわ……。

パートナー 「でも……だからといって ここで立ち止まるワケにはいかないよ。

パートナー 「時間が せまっている。

ビリジオン「もう一度 行きましょう。

ラストダンジョン~氷触体戦まで

+ ...

~ グレッシャーパレス 大結晶の塔 入口 ~

パートナー 「はあはあ……ここを ぬければ 一番 上まで行けそうだね……。

パートナー 「はあはあ……この先に 氷触体があるんだ!

パートナー の息が荒い……。)

(塔の入口に向かってすいこまれていく風……。)

(そういえばここは……)

(グレッシャーパレスの かいろうに似ている……。)

(あの時も風は ふいていた……。)

(そして かいろうを歩いているとちゅうで……)

(氷触体の えいきょうを受け……みんな たおれていった……。)

(ここも 同じなのかもしれない……。)

パートナー リーダー 。ボクなら だいじょうぶだよ。

パートナー 「ちょっと苦しいけど ガマンできる。いや。ガマンしなくちゃ。

パートナー 「最後まで  リーダー を せいいっぱいサポートするよ!

パートナー 「がんばろう! リーダー


パートナー 「はあはあ……はあはあ……。

パートナー が かなり つらそうだ……。)

(それだけ 氷触体に 近づいているということか……。)

(しかし そうとう無理しているみたいだけど……)

(だいじょうぶかな……。)

パートナー 「はあはあ……ここが塔の頂上なのかな……。

パートナー 「かなり広いけど……。

パートナー 「あっ! リーダー ! あそこ!

パートナー 「ほら! あそこに向かって風が動いてる!

パートナー 「あの先に 氷触体が あるのかも!

パートナー 「行こう! リーダー

キュレム「待てッ!!

(この声は キュレム!)

パートナー 「あ…あと もう少しのところなのに……!

パートナー 「できれば キュレムとは出会わずに行きたかったのに……。

キュレム「たしかに その奥には 氷触体がある……。

キュレム「しかしッ!!

キュレム「そこへ行くことは……ゆるさんッ!!

(キュ…キュレム!!)

キュレム「言ったはずだッ!

キュレム「まだ世界を救う意志があるならば……

キュレム「その時は全力で たたきつぶすとッ!!

(たとえ たたきつぶされようが受け入れられるものか!)

(ポケモン達の世界が なくなるなんていう悲しい未来が!)

キュレム「あきらめろッ!!

キュレム「どうあがこうが 未来は変えられぬッ!!

パートナー 「ちがう!!

パートナー 「未来は自分で……きりひらくものだ!!

キュレム「小さな運命なら その手で変わることもあるだろう!

キュレム「しかしッ!

キュレム「大きな運命の中では しょせんは誤差!

キュレム「大きな運命は さだめられたものなのだッ!

パートナー 「そんなことない!

パートナー 「誤差が重なれば 大きな運命も変わる!

パートナー 「奇跡という名前に変わる!!

キュレム「ならば今! 起こしてみろッ!

キュレム「その! 奇跡というものをッ!!

+ 再戦時

キュレム「なんど来ようが むだだッ! 未来は変えられぬッ!!

パートナー 「いや! 絶対に変える!

パートナー 「ボク達は あきらめない!

パートナー 「何度でも はい上がり……

パートナー 「何度でも ここに来て……戦う!

パートナー 「そして運命を……未来を変える!!

キュレム「ならば今! オマエ達は!

キュレム「ここで消えるしかないッ!!

キュレム「われの手によって……消えるがいいッ!!


- 勝利後 -

パートナー 「はあはあ……や…やった……!

パートナー 「キュレムを……キュレムをついにたおしたよ……。

パートナー 「はあはあ…… リーダー ……

パートナー 「早く……氷触体のところへ……。

キュレム「……ま…待て……。

キュレム「むだだ……オマエ達……。

キュレム「オマエ達の気持ちの強さはわかった……

キュレム「だが そんなオマエ達が どんなにあがこうとも……

キュレム「それでもやはり……未来は 変えられないのだ……。

(………………。)

キュレム「……しかし……

キュレム「その気持ちの強さの先に……何があるのか……

キュレム「それを……見てみたい気もする……。

パートナー 「キュレム……!

キュレム「見せてみろ……オマエ達の意志を……

キュレム「オマエ達の たましいを……。

(キュレム……!)

パートナー 「そこで見守っててよ! キュレム!

パートナー 「ボク達の意志を!

パートナー 「行こう!


~ 大結晶の塔 奥の間 ~

(あれが……氷触体……!!)

パートナー 「く……苦しい……。

パートナー !!)

キュレム「……これは……

キュレム「これは……ただの風ではない……。

(キュレムの声……!)

キュレム「この風は ポケモン達の負の意識。

キュレム「失望の風だ。

(失望の……風……?)

キュレム「そうだ。

キュレム「不信感や絶望……そして あきらめ……

キュレム「そんな ポケモン達の負の意識を氷触体は 風として吸収している。

キュレム「そして またそれが 大きな うずとなり 多方向に ふきあれている……。

キュレム「氷触体は 失望の風をエネルギーに変え成長しているのだ。

(そうか……失望の風は 負の意識そのもの……。)

パートナー は 失望の風のえいきょうを受けて……)

(息苦しさが ましているのか……。)

パートナー 「…… リーダー ……。

パートナー 「ボクは いいから……早く……

パートナー 「早く……氷触体を……。

(く…苦しい……! 急に息が……!)

(なぜ自分も……? 人間でもえいきょうを受けるのか……?)

(これが 負の意識の苦しさ……でも……それでも……)

パートナー よりは……マシなはずだ!!)

(行くしかない!)

(はあはあ……はあはあ……。)

(く…苦しくて……ちからが 入らない……!)

(これ以上 前に ふみ出せない!!)

(なんだよっ! ここまで来て……)

(ここまで来て 自分は……何もできないのか!?)

(みんなの……みんなの希望を背負っているのに!!)

(この世界を救うことを たくされているのに!!)

(何も!!)

 

がんばれ!

 

(い…今のは……?)

(何だろう……今のは……)

 

がんばれ!

 

(そ…空耳じゃない……!)

 

がんばれ!

 

パートナー 「ボクにも……聞こえる……。


がんばれ!

 

キュレム「聞こえる……。


がんばれ! がんばれ!

がんばれ! がんばれ!

 

(声が……ふえている……!)

 

がんばれ! がんばれ!

がんばれ! がんばれ!

 

(風が……。)

 

がんばれ! がんばれ! がんばれ!
がんばれ! がんばれ! がんばれ!

 

(こ……これは……。)


がんばれ! がんばれ!

がんばれ! がんばれ!


がんばれ! がんばれ!

 

『がんばれ!

『がんばれだぬ!

『がんばれー!

『がんばるんじゃぞ!


がんばれ! がんばれ!

 

『がんばるんだよ!

『がんばれ!

『がんばれ!

『がんばれー!


『がんばれ!

『がんばれ!

『がんばれ!

『がんばれ!

『がんばれ!

『がんばれ!


がんばれ! がんばれ!

 

(これは……みんなの……。)

キュレム「はげましの声だ。

キュレム「ここに向かって ポケモン達が念を送っているのだ。

キュレム「すべてのポケモンではないが……

キュレム「それでも オマエ達の よびかけで 前を向くポケモンが……

キュレム「勇気を持つポケモンがふえたことで……

キュレム「失望の風が弱まったのだ。

(失望の風が……。)

キュレム「そうだ。

キュレム「ポケモン達の前向きな気持ちが……

キュレム「氷触体の動きを さまたげているのだ。

パートナー 「やっぱり……!

パートナー 「みんなの気持ちが 前を向けば……

パートナー 「世界は……未来は 変えられるんだ!

(ちからが……もどってる!)

(今なら たたける!!)

(行くぞっ!!)


(はあはあ……はあはあ……。)

(攻撃が……)

(自分の攻撃が……きかない!!)

(ただの ひとつも!!)

(どんなに攻撃しても……氷触体は きずひとつ つかない!)

(一体……一体どうしたら……。)

(し…しまった……!)

(今! 気持ちに まよいをみせた その しゅんかん……)

(風がっ……!)

パートナー リーダー ! くじけたらダメだ!!

パートナー 「気持ちを強く!!

(風が……!)

(氷触体が! さらに!)


ヨーテリー「おじいちゃん! グレッシャーパレスの上に 何か見えるよ!!

ハーデリア「なんじゃ!? あの むらさき色のうずは!?

ヌオー「何が起こってるんだかぬぅ……。

ヌオー「あまり よくないことのような気はするだぬが……。

ズルッグ「たしかに不吉な感じがするな……あれは……。

コアルヒー「……みんなで気持ちを ひとつにして向かってみたが……

コアルヒー「さっきから よくなっている感じもしないし……

コアルヒー「なかなか むずかしいな……。

ミネズミ「前向きな気持ちを もっても……ダメなんでしょうかね……。

ミネズミ「現実は きびしいんでしょうか……。

ノコッチ「な……何言ってるんだよ! みんな! あきらめちゃダメだよ!!

ノコッチ「宿場町に出入りしているポケモン達のよびかけで……

ノコッチ「ほかの町でも 声を送っているポケモンは たくさん いるだろうし……

ノコッチ「なにより 広場にいる みんなは……

ノコッチ「グレッシャーパレスの様子が見えなくても 今 必死に声を送ってるんだよ!?

ノコッチ「様子がわかるボク達が 弱気になってどうするの!?

ノコッチ「もっと  リーダー さんを……

ノコッチ「グレッシャーパレスに行っているみんなを……信じようよ!

ワシボン「おい! 見ろよ! むらさき色のうずが……

ワシボン「さらに大きくなっているぞ!!

ズルッグ「ホントだーーーーーっ!!

コアルヒー「やっぱり! ヤバイのか!?

ミネズミ「みんなの気持ちを ひとつにしても……

ミネズミ「もはや ておくれってことなんでしょうか!?

ヨーテリー「おじいちゃん……。

ハーデリア「ヨーテリー……。

ハーデリア「みんな! くじけるな!

ハーデリア「がんばるんじゃ!

ハーデリア「がんば……

ハーデリア「……(わし自身の声が……言っててなぜか むなしく聞こえる!?)

ハーデリア「(心からの声に聞こえない!?)

ハーデリア「(なぜじゃ? なぜ そう聞こえるんじゃ……?)

ハーデリア「(もしかして わし自身も……)

ハーデリア「(気持ちが おれかかってるということなのか……。)

ハーデリア「(やっと みんなの心を ひとつにして立ち向かおうとしたのに……)

ハーデリア「(どんなに みんなで立ち向かっても……どんなに がんばってみても……)

ハーデリア「(結局……運命というものは……変えられんものなのか……。)


パートナー 「うぐぐっ……!

パートナー リーダー ! あきらめちゃいけない!

パートナー 「ボクは 最後まで信じてる!!

パートナー 「だから  リーダー も!!

(はあはあ……はあはあ……。)

(そうだ……あきらめるな!)

(最後の……こんしんのちからをふりしぼって……)

(攻撃を!)

(うあああああぁぁぁぁぁっ!!)

(ぐわあああああぁぁぁぁぁっ!!)


ノコッチ「みんな! 見てよあれ!!

ワシボン「あれは! 虹……!?

ミネズミ「本当だ! 虹だ!

ミネズミ「グレッシャーパレスのうしろに……虹が見える!!

ハーデリア「まさか……!

ハーデリア「まさか あの虹は……!?

ハーデリア「ああっ! 虹が……!

ワシボン「虹が消えていく……。

コアルヒー「なんか! 少しの間だったが……!

コアルヒー「でも みんなも見たよな!?

ミネズミ「ええ! 見ましたよ!

ヨーテリー「とれもキレイな虹だったね。

ハーデリア「……もう長い間 見ておらんから記憶からも忘れかけておったが……

ハーデリア「まちがいない。あれは希望の虹……

ハーデリア「希望の虹じゃ……。

ワシボン「やっぱり! やっぱり そうだよな!

ワシボン「また かかったんだ! 希望の虹が!

ワシボン「見るだけで みんなに希望がわいてくる……あの虹が!!

ノコッチ「もう一度 見たいよね!

ヌオー「そうだぬ!

ヌオー「かかっているところを見たいだぬ!

ミネズミ「ワタシ! 広場のみなさんにも伝えてきます!

ハーデリア「希望は! 希望はまだあるんじゃ!

ワシボン「たのむ! もう一度 見せてくれ!

ヨーテリー「ぼくにも見せて! 希望の虹を!

ノコッチ「お願い! ボク達に もう一度!!

ノコッチ「 リーダー さんっ!!


(……みんなの……)

(みんなの声が……聞こえる……!!)

(みんなの気持ちが……)

(心が……!)

(自分の……背中を!!)

パートナー 「行けえぇぇぇぇぇぇぇっ! リーダー !!!


・冒険に失敗した場合

+ ...

- 大結晶の塔 -

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「ちょっと ゆだんしちゃったかな……はあはあ……

パートナー 「でも……氷触体をはやく こわさないと世界が……!

パートナー リーダー ! もう少しだよ! がんばろう!


- パターン2 -

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「ちょっと ゆだんしちゃったかな……はあはあ……

パートナー 「でも もう少しだよ……がんばろう…… リーダー ……。


- パターン3 -

パートナー 「ううっ……うまく いかなかったね……。

パートナー 「やっぱりキュレムは 手強い……はあはあ……。

パートナー 「本当は戦わずに 氷触体のところまで行きたいんだけど……

パートナー 「でも あそこを通らずに先へ行くには むずかしそうだし……

パートナー 「キュレムとは……戦うしかないかな……。

パートナー リーダー ……やるしかない……。

パートナー 「がんばって キュレムを たおそう……!


- 大結晶の塔 奥の間 -

(こ…ここは……?)

 

がんばれ! がんばれ!
がんばれ! がんばれ!

 

(……! そうか……!)

(みんなの声が うしろだてとなり……ちからとなり……)

(自分を……!)

(…………。)

(だったら 行くしかない!)

(氷触体の……あの前へ!!)

(みんなの声に……答えるために!!)

グレッシャーパレス崩落~

+ ...

- 勝利後 -

パートナー 「や…やった…… リーダー ……。

パートナー 「とうとう……氷触体を……。


ワシボン「おおっ! 虹だァ! また虹が見えた!!

ワシボン「しかも前よりも くっきりと!!

ヌオー「むらさき色のうずも 消えただぬ!

ハーデリア「そして かわりに……希望の虹が!!

ノコッチ「すごくキレイに見えるよ!!


ハーデリア「グ…グレッシャーパレスが……くずれ落ちていく……。

ノコッチ「 リーダー さんは!!? みんなは……!!?

ノコッチ「……(お…お願い……)

ノコッチ「(みんな……どうか無事で……。)


…………。

……………………。

うっ……ううっ……。

こ……ここは…………。


(こ…ここは……。)

(そうだ……)

(たしか……氷触体が くだけ散ったあと そのまま意識を失って……。)

パートナー ……。)

パートナー 「う…ううっ……。

パートナー リーダー !! リーダー だよね!!

パートナー 「無事だったんだね!? リーダー

パートナー 「よかったー!!

パートナー 「……って……ところで ここは……?

パートナー 「まさか……!

パートナー 「まさか ここって……天国だったりするの!?

キュレム「ちがう。ここは オマエ達の意識の奥深いところ……

キュレム「深そう意識の中だ……。

パートナー 「キュ…キュレム!!

キュレム「オマエ達は……未来を変えてしまった。

キュレム「未来は真理。

キュレム「変えてはいけないものだし それが正しい道だ。

(……………………。)

キュレム「しかし……思う。

キュレム「運命を みずから きりひらく その かくごさえあれば……

キュレム「ちがう明日を むかえることも……また真理だと。

キュレム「この世界のポケモンも……まだまだ捨てたものではない!

キュレム「それを教えてくれたのは ほかでもない! オマエ達だッ!

キュレム「オマエ達のおかげだ! 礼を言うッ!!

パートナー 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!


~ 十字路 ~

パートナー 「こ…ここは……街道の……。

パートナー リーダー

パートナー 「ボク達 グレッシャーパレスで気を失ったはずなのに……

パートナー 「どうして ここに!?

エモンガ「おーーーーーーーーーい!!

パートナー 「み…みんなっ!

エモンガ「よかった! 2匹とも無事だったんだな!!

エモンガ「ホント……よかった……。

エモンガ「ううっ……。

パートナー 「みんなも……! よかった……。

パートナー 「よく無事に……。

パートナー 「やっぱり エンターカードを使ってだっしゅつしたの?

ケルディオ「いや。それが……

ケルディオ「ホントは そうしたかったんだけど……時間がなくてね……。

エモンガ「ムンナ達もいて……

エモンガ「全員で マグナゲートに入るのは無理だったし……

エモンガ「何より オマエ達を残して帰るワケにもいかなかったからな。

エモンガ「どうしようと思っているうちに……

エモンガ「あっという間に グレッシャーパレスが くずれ落ちたんだ。

エーフィ「でも 不思議なの。

ブラッキー「それから気がついたら……おれ達は パラダイスにいたんだ。

パートナー 「えっ! そうなの?

パートナー 「じゃ ボク達と同じだ。

パートナー 「ボクも なんか夢のようなものを見たあと……

パートナー 「気がついたら ここにいたんだけど……

パートナー 「なんで助かったのか わからないんだ。

パートナー 「なんでだろう……? ホント不思議だよね……。

(たぶん……キュレムだ……。)

(キュレムが 助けてくれたんだ……。)

(自分達も みんなも……そして ムンナ達もきっと……。)

(キュレムが最後に言った『礼』という言葉……)

(あの『礼』というのは きっとこのことだったんだ……。)

エモンガ「まあ よくわかんねえが このさいいいじゃねえか。

エモンガ「みんな 無事だったんだからよう。

パートナー 「そうかなぁ……でも 考えてもわからないしなぁ……。

ビリジオン「そうね。

ビリジオン「エモンガほど お気楽じゃないけど……

ビリジオン「とりあえずは……今を よろこべばいいんじゃないかしら?

ビリジオン「なぜ助かったのかは そのうちわかる日が来ると思う。

ビリジオン「その時に……感謝の気持ちさえ忘れなければ……。

パートナー 「そっか……そうだよね……。

エモンガ「おい! ビリジオン!

エモンガ「オレ 言うほど そんなにお気楽じゃないぞ!?

ビリジオン「アラ? 私 ほめ言葉で言ったつもりなんだけど……?

エーフィ「あらあら 2匹とも……いつの間に そんな仲良くなったの?

エモンガ「ええっ? な…仲良くなんか ねえよ!

エモンガ「いつものケンカと 変わらねえだろ?

エーフィ「そうかな?

エーフィ「いつもとは ちょっと ふんいきがちがったわよ?

パートナー 「ボクも そんな気がしたよ。

エーフィ「フフフ……エモンガ……。

エーフィ「もしかして……なんか あった?

エモンガ「な…なにも ねえよ!!

エモンガ「全然!! 何も!!

エーフィ「おもしろ~い!

エーフィ「エモンガって ホントわかりやすいのね!

エーフィ「ハハハハハ!

ノコッチ「 リーダー さん!! パートナー さん!!

パートナー 「ノコッチ……。

ノコッチ「それに みんなも……!

ノコッチ「みんな 無事だったんだぁ!

ノコッチ「本当に無事で……

ノコッチ「ううっ……。

パートナー 「ただいま ノコッチ。

ビリジオン「約束通り 帰ってきたわよ。

エモンガ「泣くなよ ノコッチ。

エモンガ「安心して待ってろって言ったじゃねえか。

ノコッチ「……うん……。

ノコッチ「でも……グレッシャーパレスがくずれた時は……

ノコッチ「ボク ホント みんなが 心配になって……。

エモンガ「まあ……あん時は オレも どうなるかわからなかったけどな……。

エモンガ「でも  リーダー 達も 無事だったワケだし……

エモンガ「まあ 奇跡が起こったということで。

ノコッチ「そうだ! 奇跡と言えば!!

ノコッチ「グレッシャーパレスが くずれたあとに 虹が かかったんだよ!

パートナー 「虹が?


パートナー 「……ホントだ!

パートナー 「すごい! はっきり見えるよ!

パートナー 「すごく……すごく キレイな虹だね!

エモンガ「ノ…ノコッチ!

エモンガ「この虹は もしかして!

ノコッチ「うん。ハーデリア達は 希望の虹ってよんでたよ。

(希望の虹……!)

パートナー 「そっか! あれが希望の虹なんだ!

ビリジオン「とうとう復活したのね。

ビリジオン「見るだけで みんなの心に希望の灯をともすとも言われる……

ビリジオン「あの虹が……。

エモンガ「へへっ なんか いい感じだな。

エモンガ「氷触体が こわれて……グレッシャーパレスが くずれ落ち……

エモンガ「そして 希望の虹が復活……。

エモンガ「こりゃあもう……どう考えても……

サザンドラ「そうです。世界は救われたのです。

エモンガ「急に何か出たっ!!

パートナー 「サ…サザンドラ!?

サザンドラ「はい そうです。サザンドラです。

サザンドラ「おひさしぶりです。 パートナー さん。

パートナー 「サ…サザンドラは たしか……

パートナー 「こおったところを キュレムに たたかれて……

パートナー 「くだけ散ったよね!?

パートナー 「もしかして……お化け?

ノコッチ「ええ~!? お化け~!?

サザンドラ「いやいやいやいやいや!!

サザンドラ「お化けなんかじゃ ないですよー!! お化けなんかじゃ!!

サザンドラ「私は 命の声です。くだけ散ったのは その化身……。

サザンドラ「私が飛び散ろうとも 命の声は なくなりはしません。

サザンドラ「私がなくなる時は 世界がなくなる時ですよ。

サザンドラ「ハハハハハハハハハハハハハハ。

サザンドラ「それにしましても……

サザンドラ「みなさま……本当に ありがとうございました。

サザンドラ「みなさまのおかげで この世界は 救われました。

エモンガ「へへっ……。

ドテッコツ「 リーダー パートナー !!

ドテッコツ「オメエら 帰って来てたのかよ!?

スワンナ「よく……無事に……。

ヌオー「本当に……本当に……

ヌオー「ぶわっ!

ヌオー「ううっ……よかっただぬ……。

ヌオー「無事で……本当に よかっただぬ……。

ドテッコツ「おーい! みんなー! 聞こえるかー!?

ドテッコツ「 リーダー 達が帰ってきてるぞー!!

みんな「ええ~っ!? リーダー 達が!?

ドテッコツ「ああ! 今 丘の上にいる!

ドテッコツ「勝利の がいせんなんだぜ! みんなで祝福だー!!

みんな「おお~~~~~~~~~~っ!!

パートナー 「わわわっ……!

ハーデリア「みんな! ありがとう! ホント ありがとう!

ハーデリア「うおおおお~~~~~~~ん!!

ハハコモリ「みなさんの おかげです!!

ハハコモリ「本当に ありがとうございました!!

ヨーテリー「 パートナー さん! ぼく達も がんばったよ!

パートナー 「うん! みんなが気持ちを ひとつにしてくれたおかげで こわせたんだよ!

パートナー 「こちらこそ みんな ありがとう!

ワシボン「うわぁぁぁぁん! すまねえ!

ワシボン「オレは オマエ達のことを あまり信用してなかった!

ワシボン「でも! 希望の虹があ! 希望の虹がまた!!

ワシボン「オマエ達のおかげだ! ありがとう! うわああぁぁぁぁぁぁぁぁん!!


こうして……

ポケモン達による祝福が
たえまなく続きました

いや
ポケモン達だけではありません

この おだやかな天気……

山や川……
そして すみきった空までもが……

リーダー 達を
祝福しているかのようでした

そしてその日の夜は
平和になったことを祝い……

宿場町で たき火を囲んでの
うたげが はじまりました


ビクティニ「しかし 世界がすくわれて ホントよかったね。

マリルリ「はい! 本当に!


ハーデリア「……なんと!? 人間である リーダー さんでも……

ハーデリア「氷触体の前では 息ができないほどの苦しさに……!?

ハーデリア「でも そんな困難をも のりこえ……

ハーデリア「世界は 救われたのですな……。

ハーデリア「ありがとうございます。


コアルヒー「すまねえ! オレ オマエ達のことを信用してなかった!

ダンゴロ「オレも!!

ミネズミ「ワタシも!!

ズルッグ「いや! オマエ達は まだいいぜ!

ズルッグ「オレなんか……パラダイスに いながら信用していなかったんだぜ?

ズルッグ「オレが一番……最低だぁ!

ズルッグ「 パートナー ! すまねえ! ホントすまねえ!

コアルヒー「イヤ! 一番 サイテーなのは このオレだ!

ミネズミ「いや! ワタシです!!

パートナー 「みんな もういいよ。ありがとう。


スワンナ「みんな! 今日は 私のおごりだよ!!

スワンナ「じゃんじゃん食べるんだよ!

ドテッコツ「やったー!!


ドッコラー「あんた ここらじゃ見かけない顔だよな。

サザンドラ「ハイ。宿場町には 初めて おじゃましたかもしれないです。

ドッコラー「まあ あんたが何者だろうがどうでもいい。

ドッコラー「とにかく今日は めでたいんだ! いっしょに祝ってくれ!

ドッコラー「いっぱい食べてくださいよ!

サザンドラ「そうですか!

サザンドラ「じゃ お言葉にあまえて たくさんいただきますね!


エモンガ「へへっ……気分がいいな……。

ノコッチ「うん。最高だよ。

ヌオー「……ワシは……

ヌオー「 パートナー 達が ここにやって来た時のことを……

ヌオー「今でも思い出すだぬ……。

ヌオー「ただ あの時は あの2匹が ここまで かつやくするなんて……

ヌオー「思いもしなかっただぬ……。

ヌオー「パラダイスの管理人やってて よかっただぬ……。

ヌオー「 リーダー 達に 色々サポートできて……

ヌオー「よかっただぬ……。

ヌオー「ぶわっ!


エーフィ「ええっ!? じゃあ ケルディオは そんな小さな可能性を信じて……

エーフィ「氷山のあとに あのエンターカードを残したって言うの?

ケルディオ「ああ。ぼくが あの氷の塔に とじこめられていた時……

ケルディオ「ある日 グレッシャーパレスで さわぎが起こった……。

ケルディオ「何が起きてるのか とらわれの身のぼくには わからなかったけど……

ケルディオ「でも それでも確信した。

ケルディオ「とうとう みとうの地であるグレッシャーパレスに……

ケルディオ「だれかが来たのだと……。

ケルディオ「そしてその時 思ったんだ。

ケルディオ「あの地に来るほどの実力がある者ならば……

ケルディオ「可能性があるかもしれない。

ケルディオ「ほんの小さなことでも 気づいてくれるはずだ。

ケルディオ「とにかく その者達の力を信じてたくすしかない……と。

ケルディオ「氷の塔は 封印されているからマグナゲートは発動できないが……

ケルディオ「エンターカードを作ることならできる。

ケルディオ「グレッシャーパレスが いずれ浮上することは わかっていた。

ケルディオ「ぼくは その日のために 空を わたるエンターカードを 氷の塔で作り……

ケルディオ「グレッシャーパレスが浮上した時……

ケルディオ「格子状の窓から 氷山のもとへばらまいたんだ……。

エーフィ「あきれた! よくそんな小さな可能性に かけたわね?

エーフィ「ワタシなら 別の方法を考えるわ。

ケルディオ「えっ? ええっ……!?

ケルディオ「ガクッ……。

ケルディオ「ううっ ゴメン……だって ほかの方法思いつかなかったし……。

ブラッキー「……(意外と打たれ弱いんだな……。ケルディオって……。)

ビリジオン「でも そんな小さな可能性も エーフィのカンが あったから……

ビリジオン「拾うことができたんじゃないかしら。

エーフィ「そうね。でも ほとんど奇跡のようなものよ。

ブラッキー「今回は その奇跡が色々重なったんだ。

ブラッキー「 リーダー が いなけりゃ氷触体は こわせなかったし……

ビリジオン「みんなが 心をひとつにしてくれなければ……

ビリジオン「 リーダー でも無理だった……。

ブラッキー「ケルディオが作ったエンターカードがなかったら……

ブラッキー「おれ達は グレッシャーパレスに行くことすらできなかったしな……。

ケルディオ「そうだよね! ぼくも役に立ったよね!

エーフィ「ア~ラ! でも そのケルディオを助けたのは ワタシ達よね?

ケルディオ「ガクッ……!

ケルディオ「……そっか……。ぼくは 助けられたんだっけ……。

ブラッキー「……(なあ ビリジオン……。)

ブラッキー「(ケルディオって いつもああなのか……?)

ビリジオン「……(正念場になると すごく たよりになるんだけどね……。)

ビリジオン「(でも そんなところも ふくめて 今のケルディオは……)

ビリジオン「(私の知っている ケルディオよ!)

ビリジオン「だいじょうぶ! ケルディオも いっぱいかつやくしたわよ!

ケルディオ「そう! そうだよね!

ケルディオ「ありがとう! ビリジオン!

ブラッキー「とにかく……

ブラッキー「今回は リーダー や  パートナー ……

ブラッキー「そして ほかにも……だれか1匹でもかけていたら成功しなかった。

ブラッキー「世界は救えなかったんだ。

エーフィ「そうね。

エーフィ「みんなの勇気と奇跡が重なって 成しとげることができたのよ。

エーフィ「みんなが主役……

エーフィ「みんなが ヒーローであり ヒロインなのよ!

ビリジオン「今夜は そのお祝いよ!

ビリジオン「みんなで ゆっくり楽しみましょ!


(少し はしゃぎすぎてつかれたかな……。)

(ちょっと月でも見て 休もう……。)

サザンドラ「 リーダー さん……。

(サザンドラ……。)

サザンドラ「 リーダー さん。あらためまして……

サザンドラ「世界を救っていただき……私の願いを聞いていただき……

サザンドラ「本当に ありがとうございました。

サザンドラ「そして……

サザンドラ「 リーダー さんの……この世界での役目も終わりました。

サザンドラ「……つまりそれは……

サザンドラ「エート……大変 申しにくいことなんですが……

サザンドラ「人間がここにずっといると……世界に ひずみがでてしまうワケでして……

(世界に……ひずみ……?)

サザンドラ「つまり…… リーダー さんは……

サザンドラ「人間の世界へ……帰らなければならないと……。

(人間の世界へ!?)

(……そっか……。)

(やっぱり人間の世界へ……帰ることになるのか……。)

サザンドラ「 リーダー さん……私 悲しいです……。

サザンドラ「私  リーダー さんに 情がうつってしまったようです……。

サザンドラ「でも すみません。こればかりは 仕方がないことなんです……。

サザンドラ「 リーダー さんも たくさん心残りがあると思いますが……。

(……心残りか……。)

(一番の……心残りと言えば……)

(あの時の……)


- 回想 -

パートナー リーダー は やっぱり……

パートナー 「人間の世界へ帰ることになるのかなぁ……?

(……そういえば どうなんだろう……。)

(今まで 考えたこともなかったけど……)

(それが このポケモンの世界での役割なら……)

(やっぱり帰ることに なるのかな……。)

パートナー 「そっか…… リーダー にもわからないか……。

パートナー 「…………。ねえ  リーダー ……。

パートナー 「どうなるか わからないのなら……ボクは……

パートナー 「ボクは ずっと いっしょにいたいな!

(えっ……?)

パートナー 「お願いだよ  リーダー ! ずっと いっしょにいようよ!

パートナー 「ホント!?

パートナー 「やったぁ!!

パートナー 「ボク うれしいよ! ありがとう! リーダー


(……あの時……ずっと いっしょにいるって……)

パートナー と約束しちゃったけど……)

(約束……やぶっちゃうことになるな……。)

サザンドラ「ぐすん……ここを はなれるのは 明日です……。

サザンドラ「光に包まれて……天にのぼっていくんです……。

(前に ここから見た……天にのぼっていく光……。)

(前に キュレムから聞いた……あの光か……。)

(とうとう自分も帰るんだな……。)

(光に包まれて……元の……人間の世界へ……。)

サザンドラ「もうひとつ。悲しいお話が……。

サザンドラ「 リーダー さんが 光に包まれた時……

サザンドラ「この世界に  リーダー さんがいたという記憶は……

サザンドラ「ポケモンのみなさんの記憶の中から……すべて消えてしまいます。

(な…なんだって!?)

(ポケモン達から……!)

(みんなの中から……自分の関しての記憶が消えてしまうだって!?)

サザンドラ「……はい……。

サザンドラ「本当に……本当に悲しいことで申しワケないのですが……。

サザンドラ「私は 命の声ですので……

サザンドラ「 リーダー さんのことを 忘れることはないのですが……。

サザンドラ「でも……他のみなさんは すべて……ううっ……。

(光に包まれた時……みんなは 自分のことを忘れてしまう……。)

(今までの みんなとの思い出も……みんなの中には残らない……。)

(これは……つらいな……。)

サザンドラ「明日は……私も とちゅうまで見送ります。

サザンドラ「ううっ……。

サザンドラ「今……みなさんに……別れのあいさつをしますか?

(………………。)

(あいさつしたいけど……)

(でも みんなに悲しい思いをさせたくはない……。)

(みんなの記憶から 自分が消えてしまうなら……)

(今  パートナー や みんなにお別れを言って……)

(わざわざ悲しい思いをさせることもない……。)

(だまって……出て行こう……。)

サザンドラ「あ…あいさつ されないんですか!?

サザンドラ「……そうですよね……。

サザンドラ「つらい思いは させたくないですものね……。

サザンドラ「わかりました……。

サザンドラ「では明日の朝 この丘に来てください。いっしょに行きましょう。

エンディングまで

+ ...

翌日 朝早く……


パートナー ……。よく ねているな……。)

パートナー ……。だまって出て行ってゴメン……。)

(約束……守れなくて……)

(本当にゴメン……。)

(今までたくさん ありがとう……。)


(この家を見るのも……これが最後か……。)


- 回想 -

パートナー 「ボク達は ドテッコツに……家を建ててほしいんだ。

ドテッコツ「な…なにっ!?


- 回想 -

パートナー 「ドテッコツ! ドッコラー! そしてヌオーも!

パートナー 「本当にみんな ありがとう!

パートナー 「みんなの気持ちが こもっている……それが大切なんだ。

パートナー 「とにかく これが……

パートナー 「これが ボク達の……

パートナー 「新しい……家だあぁぁぁーーーーーーーーっ!!


(この家を建てたのが……すごく 昔のことのように感じる……。)

(すでに たくさんの思いがつまっている……。)

(さようなら……そして ありがとう……。)

パートナー との……思い出の家……。)


(……サザンドラ……。)

サザンドラ「おはようございます。 リーダー さん。

サザンドラ「さすがに これだけ朝が早いと 起きているポケモンも少ないですね。

サザンドラ「それで……これから出発してしまうと……

サザンドラ「みなさんの記憶から リーダー さんが……

サザンドラ「消えてしまうワケですが……

サザンドラ「心残りはないですか……?

サザンドラ「……そうですか……。

サザンドラ「では……出発しましょう……。

(光が……自分を……。)

(これで……このしゅんかん……)

(みんなは 自分のことを……忘れてしまったのか……。)

(…… パートナー も………。)

(でも……仕方ない……。)

(自分は サザンドラの願いを聞いて ここに よばれ……)

(そして この世界を救うことができた……。)

(ここにいる みんなの役に立てた……。)

(みんなを守ることができたんだ。)

(それだけで十分じゃないか……。)


(…………。)

(意外と……)

(のぼるのが速いんだな……。)

(丘から見た時の光は……)

(ほとんど止まっているように見えたけど……。)

(………………。)


(………………。)

(宿場町が……だいぶ小さく……)

(のぼりはじめてから 時間も経っているし……)

(けっこう高いところまできてるんだろうな……。)

(でも 小さくても 宿場町にいたポケモン達は……)

(見て まだわかる感じだけど……。)

(………………。)

(……そうだ……。)

サザンドラ「おや?

サザンドラ「どうしたんですか? リーダー さん?

サザンドラ「えっ? 最後にもう一度……

サザンドラ「もう一度 パラダイスを見ておきたいんですか?

サザンドラ「わかりました。いいですよ。行きましょう。


(……! パラダイスが 見えてきた……。)


(あっ! パートナー ……。)

パートナー ……ヌオーと話している……。)

(ふつうの……ふだんと変わらないパラダイスの光景……。)

(ただ……自分がいないだけの……。)

(…… パートナー が……)

パートナー が こっちを見ている……。)

(ずっと……)

(ずっと こっちを……見つめている……。)

(み…みんなも……!)

(自分のことは 忘れているはずなのに……。)

(……そっか……光に気がついて みんな 見上げているんだ……。)

(………………。)

(でも こうして見つめ合っていると……)

(たとえ みんなに記憶がなくても……つながっている気がするよ……。)

(最後にたくさん……顔が見れてよかった……。)

(ありがとう……みんな……。)

(ありがとう…… パートナー ……。)

サザンドラ「そろそろ……よろしいでしょうか……?

サザンドラ「……いきましょう……。

(さようなら…… パートナー ……。)

(キミが忘れても……自分は覚えているよ……。)

(いつまでも……)

(いつまでも 覚えているよ……。)

(ありがとう…… パートナー ……。)

(さようなら……元気で……。)


(…………。)

(きれいな青空だ……。)

(思えば……)

(この世界に来た時も……こんな空だった……。)

サザンドラ「 リーダー さん! 見てください!

サザンドラ「すごくキレイですよ!

(希望の! 希望の虹だ!)

(あの虹が 今日もかかったんだ!)

(最後に見れてよかった……。)

(希望の虹が……見れてよかった……。)

サザンドラ「 リーダー さん……。

サザンドラ「私がお見送りできるのも……ここまでです……。

サザンドラ「 リーダー さんには 本当にお世話になりました……。

サザンドラ「なんとお礼を申し上げたらいいのかわからないぐらい……

サザンドラ「感謝の気持ちで いっぱいです。

サザンドラ「本当に……本当に ありがとうございました。

サザンドラ「それで……最後に これを……。

(これは……フリズム……?)

サザンドラ「 パートナー さんのものです。

パートナー の!?)

サザンドラ「実は昨日の夜の……うたげの時に……

サザンドラ「 パートナー さんが 私のところに来たんです。

サザンドラ「 パートナー さんは 私に言いました。

サザンドラ「もし  リーダー さんが 人間の世界に帰る日がきたら……

サザンドラ「その時は これを わたしてほしいと……。

サザンドラ「 パートナー さんから わたされたもの……

サザンドラ「それが そのフリズムです。

(……まちがいない……。)

(これは  パートナー が 宝物として大切にしていた……)

(あのフリズムだ……。)

サザンドラ「では 私はこのへんで……。

サザンドラ「 リーダー さん……本当に ありがとうございました!

サザンドラ「お元気で! そして さようなら!

(フリズムの中が白い……。)

(なにか録音されている……。)

- フリズムを解凍 -

パートナー 「……………………

パートナー 「…… リーダー ……聞こえてる……?

(……! パートナー の……)

パートナー の声だ……。)

パートナー リーダー ……

パートナー 「もし このフリズムの声を聞いているとしたら……

パートナー 「それは この世界からもう はなれている時だと思う

パートナー 「前にも話したけど……ボクは ずっと さがしていた

パートナー 「いっしょに笑ったり なやんだり……時には ぶつかったり……

パートナー 「でも 心から信頼できるきずなでつながった……

パートナー 「本物の友達を……

パートナー 「そして やっと出会えた! それが  リーダー だった

パートナー 「ボク達は友達だ 本当に大切な友達だ

パートナー 「だから……ずっといっしょに いたかった……

パートナー 「でも……思ったんだ

パートナー リーダー は人間だ

パートナー 「だったら  リーダー には 人間の世界にも大切な人がいるはずだ

パートナー 「そして その人は……

パートナー リーダー のことを とても心配しているはずだ

パートナー 「ボクは その人達を……悲しませたくない

パートナー 「だから  リーダー と 別れることになっても……

パートナー 「ボクは笑顔で見送るよ!

パートナー 「会えなくても いつも  リーダー を思っているよ

パートナー 「絶対に忘れない

パートナー 「サザンドラから聞いたよ……

パートナー リーダー が 光に包まれる時……

パートナー 「みんなは  リーダー のことを忘れてしまうって……

パートナー 「そうかもしれない……

パートナー 「でも……

パートナー 「それでも ボクは……

パートナー リーダー のことを 絶対に忘れないよ!

パートナー ……!)

パートナー 「今まで運命だって変えてきたんだ

パートナー 「ボク達のきずなは そんなものじゃ変えられない!

パートナー 「どんなに はなれていても……

パートナー 「どこにいても……

パートナー 「どんな時も……

パートナー 「ボクは  リーダー のことを 絶対忘れないよ!

パートナー 「それに……忘れないのは ボクだけじゃない!

エモンガ「おーい! リーダー ! 聞こえるかー!?

(エ…エモンガ……!)

エモンガ「オレ達が  リーダー を忘れるだって?

エモンガ「ありえねえよ! そんなこと!

ノコッチ「ボクも絶対 忘れないよ!

ノコッチ「 リーダー さんは ボクにとって あこがれなんだから!

(ノコッチ……!)

ビリジオン「ありがとう! リーダー ! 私も絶対 忘れない!

ビリジオン「 リーダー は 私達に たくさんのものを残してくれた……

ビリジオン「それを考えたら……絶対に忘れるワケにはいかないわ!

(ビリジオンも……!)

ブラッキー「なあ  リーダー

ブラッキー「あいさつなしに出て行くなんて 水くさいじゃないか!

エーフィ「でもそれは ワタシ達に対しての リーダー の温かさ……

エーフィ「 リーダー の やさしさなのよね

エーフィ「だから ワタシ達もそっと見送るけど……

エーフィ「でも安心して帰ってね! ワタシ達 絶対忘れないから!

(ブラッキー……! エーフィ……!)

ヌオー「ワシも! 絶対忘れないだぬ!

ヌオー「 リーダー が ここに来た時のこと……今でも思い出すだぬ

ヌオー「その時のことを……忘れるワケがないだぬ

ヌオー「もし 忘れたりしたら……ワシは……ワシは……

ヌオー「ぶわっ!

(ヌオー……。)

スワンナ「 リーダー ! ありがとう! 私も忘れないよ!

スワンナ「そして宿場町のみんなも! そうでしょ!? みんな!

みんな「おおーーーーーーーーーっ!!

(スワンナ……みんな……。)

スワンナ「せっかく私達の世界に来てくれたのにお別れなのは さびしいけど……

スワンナ「でも 私達は忘れないから……

スワンナ「だから  リーダー も たまには 私達のことを思い出してね!

ヨーテリー「 リーダー さん! 元気でねー!

ドテッコツ「家建ててほしけりゃ よんでくれー! 人間の世界まで行くぜ!

(みんな……みんな……!)

パートナー リーダー ……みんなの声が聞こえた……?

パートナー 「みんなも忘れないって言っているよ

パートナー 「これから明日になって……

パートナー リーダー が 光に包まれると……

パートナー 「ボク達の記憶もなくなるようだけど……

パートナー 「でも ボク達は……

パートナー 「運命に さからってでも……絶対に忘れない!

パートナー リーダー が一番がんばったことは みんなが覚えてる!

パートナー 「だから忘れるワケにはいかないし 忘れるはずがないよ!

パートナー 「本当に今までありがとう

パートナー 「いっしょにいてくれて ありがとう

パートナー 「さようなら  リーダー ! 元気で!

みんな「さようならーー! 元気でなーーーっ!

みんな「…………………………

(ううっ…… パートナー ……。)

(ずっと いっしょにいようって言った……あの時の……)

パートナー との約束……)


- 回想 -

パートナー 「お願いだよ  リーダー ! ずっと いっしょにいようよ!

パートナー 「ホント!?

パートナー 「やったぁ!!

パートナー 「ボク うれしいよ! ありがとう! リーダー


(でも……)

(あの時  パートナー は すでに感じていたんだ……。)

(約束は……果たせないだろうということを……。)

(自分と  パートナー は はなれることになることを……。)

(そして……最後に……)

(最後に  パートナー と見つめ合った あの時……)


(あの時の……)

(あの時の  パートナー 達の顔……)


(まちがいない……。)

パートナー は……みんなは……)

(自分のことを忘れていない……。)

パートナー 達は 自分のことを覚えていて……)

(光を自分だと思って見つめていたんだ……。)

(さよならを言ってくれていたんだ。)

(記憶が消えるという さだめをものりこえて……)

パートナー 達は 今でも……)

(自分のことを覚えていてくれているんだ……。)

(…… パートナー ……! みんな……!)

(ううっ……。)


さようなら  リーダー

たとえ どんなに
はなれていても……

たとえ 会うことができなくても……

たましいは いっしょだよ

いつも  リーダー のそばにいる

ずっとずっと そばにいるよ

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最終更新:2015年06月22日 22:23