おこじょ数は、2013年にAetonによって定義された微小数、およびその逆数の巨大数のペアである。以下、2013/12/31時点での定義(Ver. 1.1)を示す。
http://www.geocities.jp/aetonal/files/LNtest2.txt(元々の定義文)
関数を以下で定める。
多変数関数を以下で定める。
※が整数でない場合、代入時に四捨五入する(以下同様)。
ただし、
とする。
と定めた時の、
を冬おこじょ数(Okojo-ermine Number,)とする。
またを夏おこじょ数(Okojo-stoat Number,)、とする(この場合四捨五入の必要は無い)。
、をおこじょ関数とする。
(10↑↑1)^(10↑↑1) = 10^10 = 10^10^1 = 10^10^10^0
∴f(1)=0
(10↑↑2)^(10↑↑2) = (10^10)^(10^10) = 10^(10×10^10) = 10^10^(1+10) = 10^10^11 = 10^10^10^10^x
(10↑↑3)^(10↑↑3) = (10^10^10)^(10^10^10) = 10^10^(10+10^10) = 10^10^10000000010 = 10^10^10^10^10^x
(10↑↑4)^(10↑↑4) = (10^10^10^10)^(10^10^10^10) = 10^10^(10^10+10^10^10) = 10^10^10^10^10^10^x
ここから先の計算が難しい。一つ準備が必要になる。
1に限りなく近く、しかし1より僅かながら大きい数に対数を掛ける事を考える。その“誤差”が計算機の計算精度より遥かに微量である場合に、それをどう計算するか。
筆者が高精度計算サイトを利用して試しに1+10^{-n}の対数を計算してみると、
log_10(1+10^-1) = 4.1392685…×10^-2
log_10(1+10^-2) = 4.3213737…×10^-3
log_10(1+10^-3) = 4.3407747…×10^-4
log_10(1+10^-4) = 4.3427276…×10^-5
log_10(1+10^-5) = 4.3429231…×10^-6
log_10(1+10^-6) = 4.3429426…×10^-7
log_10(1+10^-7) = 4.3429446…×10^-8
log_10(1+10^-8) = 4.3429447…×10^-9
log_10(1+10^-9) = 4.3429448…×10^-10
log_10(1+10^-10) = 4.3429448…×10^-11
となり、4.3429448…×10^{-n-1}に収束しているように見える。
これは、n=100の時でもn=10^100の時でもn=10^10^10^10の時でも有効だろうか?
筆者がこの関数を提示した際に、ふぃっしゅっしゅ氏も計算を試みている。
氏はテイラー展開を利用して、次の式が得られるとしている。
(注:筆者はテイラー展開に関する知識がありません)
のとき、
この式を底の変換公式を使って変形すると、
となり、先ほどの計算結果と一致する。
ここでN>>0であれば、
とできることになる。
以上がf(4)以降の計算に必要になる。
=log_10(log_10(log_10(log_10( 10^10+10^10^10 ))))
※10^10+10^10^10=1000…00010000000000、つまり1の後に0がおよそ10^10個続いた後に1が来る10^10桁の数なので、次の様に近似変形できる。
≒log_10(log_10(log_10(log_10( (1+10^-10^10)×10^10^10 ))))
※(1+微小数)が現れたので、これに先ほどの対数近似を適用できる。
≒log_10(log_10(log_10(log_10( 10^10^-10^10×10^10^10 ))))
=log_10(log_10(log_10(log_10( 10^(10^-10^10+10^10) ))))
=log_10(log_10(log_10( 10^-10^10+10^10 )))
≒log_10(log_10(log_10( (1+10^-10^10)×10^10 )))
≒log_10(log_10(log_10( 10^10^-10^10×10^10 )))
=log_10(log_10(log_10( 10^(10^-10^10+10) )))
=log_10(log_10( 10^-10^10+10 ))
≒log_10(log_10( (1+10^-10^10)×10^1 ))
≒log_10(log_10( 10^10^-10^10×10^1 ))
=log_10(log_10( 10^(10^-10^10+1) ))
=log_10( 1+10^-10^10 )
つまりとなる。
これまでの経緯を追っていくと、
とできる。
また、f(4)で行ったような計算をf(5)、f(6)にも同様に当てはめて行くと(計算過程は省略)、最終的に
に近似する。これはとも書けるので、以降はこの表記を利用する。